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陣内が先週読んだ本 2017年8月第五週 『ロングテール』クリス・アンダーソン 他6冊

2018.02.22 Thursday

+++vol.028 2017年9月5日配信号+++

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■4 陣内が先週読んだ本 
期間:2017年8月第五週 8月27日〜9月2日
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

先週私が読んだ本(読み終わった本)を紹介していきます。
一週間に一冊も本を読まない、
ということは、病気で文字が読めなかった数ヶ月を除くと、
ここ数年あまり記憶にないですから、
このコーナーは、当メルマガの
レギュラーコーナー的にしていきたいと思っています。
何も読まなかった、という週は、、、
まぁ、そのとき考えます笑。

ただ紹介するのも面白みがないので、
twitterに準じて、
140文字で「ブリーフィング」します。
「超要約」ですね。
(どうしても140字を超えちゃうこともあります。
 140文字はあくまで「努力目標」と捉えてください笑。)

忙しい皆さんになり代わって、
私が読んだ本の内容を圧縮して紹介できればと思います。
ここで紹介した本や著者、テーマなどについて、
Q&Aコーナーにて質問くださったりしたら、
とても嬉しいです。


●よく生きる

読了した日:2017年8月28日
読んだ方法: 図書館で借りる

著者: 岩田靖夫
出版年:2005年
出版社: ちくま新書

リンク: http://amzn.asia/1Jbp0nG

▼140文字ブリーフィング:

Q&Aコーナーで取り上げましたように、
岩田靖夫さんという著者については知りませんでしたが、
メルマガ読者の方からのメールで、
紹介していただいて手にとりました。
この本は東北大学の先生でもある著者が、
若い大学生を対象に語りかける、
という内容になっていて、構成は以下の通り。

【目次】
第一章 幸福
第二章 他者
第三章 神
第四章 社会

印象に残ったセンテンスをご紹介します。

→P127 
〈、、、他者はそういう意味では所与ではないのです。
他者は根源的な意味である、としか言えない。
その根源的な意味に向かって、
私たちはいろいろな文化的表現、自然の祝祭を行っている。
私は学生達によく冗談で言うんですけれども、
授業の間にですね、
「人間はいったい何のために生きているんだ」。
毎日学校へやってきて、
友達に「こんにちは」って言うために生きてるんだ、
というのが私の答えです。
そう、本当にそうなんです。
「こんにちは」「おはようございます」。
で、うちに帰ってお父さんやお母さんに
「おやすみなさい」って言うために生きている。
それが人間が生きている意味です。
挨拶することが嬉しくて生きているのです。私たちは。〉

著者はギリシャ哲学(ソクラテス、プラトン、アリストテレス)、
哲学者のインマニュエル・レヴィナス、
そして政治哲学者のジョン・ロールズという軸を持ちながら、
この本では「他者、社会、神、幸せ」というテーマで、
若い読者に優しく語りかけています。
(587文字)



●ギリシア哲学入門

読了した日:2017年8月28日
読んだ方法: 図書館で借りる

著者: 岩田靖夫
出版年:2011年
出版社: ちくま新書

リンク: http://amzn.asia/bDDTDBk

▼140文字ブリーフィング:

「よく生きる」と内容はかなり重なりますが、
こちらは「ギリシャ哲学」により重心が置かれています。
構成は以下の通り。

【目次】
第1章 哲学のはじめ
第2章 ポリス的生の成立とその限界
第3章 精神革命としてのソクラテス哲学
第4章 プラトンの『国家』における正義
第5章 アリストテレス政治思想の現代的意義
第6章 人はなぜ戦争をするのか
第7章 根源への還帰

西洋の人が書いたものを本当に理解したければ、
3つの基礎知識が不可欠だ、と佐藤優氏は指摘しています。
1.聖書
2.ギリシャ神話
3.ギリシャ哲学
です。
これにシェークスピアなどの文学を加えることもありますが、
「コルプス・クリスティアヌム(西洋キリスト教社会)」の、
「知的前提」となっているこれらに関する知識がなければ、
西洋の人が書いたものをきちんと理解することが出来ない。

日本人が何の説明もなく「徳川がさぁ、、、」とか、
「それは古事記の時代からの伝統だよね、、」
とかいうのと同じで、
西洋の人は何の説明もなく「ヨブの場合は、、、」とか、
「オイエディプス神話によれば、、、」とか、
「現代の労働はシュシポスのそれと同じだね、、、」
「それはプラトンのイデアに近いのだが、、、」
といった調子で話しを進めます。
私たち東洋人が好むと好まざるとに関わらず、
産業革命以降の「知のドミナンス」は西洋社会にありますから、
「聖書、ギリシャ神話、ギリシャ哲学に関する知識」
というのは、現代社会の知的営為の「前提」となります。
ここをスキップすると、そもそもスタート地点にも立てない。

ところが私も含めての話しですが、
聖書、ギリシャ神話、ギリシャ哲学に関する素養を、
きちんと持った日本人というのは多くはない。
私はクリスチャンなので聖書には精通しているつもりですが、
ギリシャ哲学やギリシャ神話の知識は体系的ではありません。
プラトンの「国家」も、
アリストテレスの「政治論」も読んだことがない。

岩田靖夫さんのこの本は、
ギリシャ哲学について無知な私のような読者にとって、、
おおまか地図を与えてくれる良書です。
(843文字)



●「ないがまま」で生きる

読了した日:2017年8月28日 飛ばし読み
読んだ方法:図書館で借りる

著者:玄侑宗久
出版年:2016年
出版社:SB新書

リンク: http://amzn.asia/hnqGVQc

▼140文字ブリーフィング:

仏教思想を超ポップに語るエッセイ集です。

【目次】
第一章 無分別
第二章 無為自然
第三章 無常
第四章 無限
第五章 無我
第六章 無心

スマップのヒット曲に代表されるように、
この20年ほど日本では「あるがまま」という言葉が好んで使われますが、
仏教のお坊さんである著者は、「そうじゃないんだ、ないがままなんだ」
という提案をしています。
「ある」がままというのはそもそも、
「西洋近代的自我」みたいなものを前提としていて、
仏教的にみればそれすらも「とらわれ」であると。
引用します。

→P21
〈「あるがまま」ではどの自己が肯定すべき自己なのか、
その迷いがどんどん深まって自縄自縛になるのに対し、
「ないがまま」ならもとより裸一貫、
その場で新たに自己を立ち上げるしかない。〉
(318文字)



●ロングテール

読了した日:2017年8月28日
読んだ方法: 図書館で借りる

著者: クリス・アンダーソン
出版年:2014年
出版社: ハヤカワ新書

リンク: http://amzn.asia/igKmu0g

▼140文字ブリーフィング:

この本はめちゃくちゃ面白かったです。
クリス・アンダーソンというこの本の著者は、
「ロングテール」という言葉の提唱者であり、
この本のあとに「FREE」という本を書き、
「インターネット時代のポスト貨幣経済」について「予言」している、
現代のビジネス界の「預言者」みたいな人です。

私は「FREE」を読んだことがありましたが、
こちらの「ロングテール」は未読でした。
ロングテールというのは直訳で「長い尻尾」です。

iTunesに存在するすべての曲を、
ダウンロード回数1位から最下位までを横軸に並べます。
縦軸に1位から最下位までの「ダウンロード回数」を取ります。
ちなみに現在iTunesでダウンロード可能な曲目数は、
3700万曲(!)あります。
マジか。

1位はたとえばジャスティン・ビーバーとか
レディ・ガガの新譜になります。
これは数百万とか数千万とか、億単位のダウンロード回数になります。
100位ぐらいにJ-POPの、例えば宇多田ヒカルとかが入るかも知れない。
これは数百万回とかのダウンロード数としましょう。
10,000位ぐらいになると数百とか数十ダウンロードになる。
グラフの形は、「ヘッド(頭)」がぐんと高くて、
「テール(尻尾)」がどこまでも続く、
「L字カーブ」になる。
スキーのジャンプ台を横から見たのを、
さらに急にした感じと言ったらいいでしょうか。
こういうグラフを「べき分布のグラフ」と言い、
本の売り上げからYouTubeの再生回数、
あらゆる単語の日常会話で使われる頻度まで、
世の中のいろんなことがこの「べき分布(ロングテール)」の、
法則に従うことが知られています。

この法則を別の言葉で表わしたものとしては、
20世紀までの経済学では、「パレートの法則」が有名です。
「2割8割の法則」というやつです。
「売り上げの8割は2割の製品が占める」というあれです。
iTunesだと、上位2割の曲目が、総ダウンロード数の8割を占める。
おそらく現実はもっと極端で、
「上位1%の製品が売り上げの半分を占める」ぐらいになっています。

、、、で、この話しはここで終わらない。
むしろここからが本題です。
20世紀までと21世紀からのマーケットの一番の違いは、
「在庫の物理的リミットの解除」です。
どういうことか。
「タワーレコード」ですと、
「棚」という物理的制約がありますから、
どう逆立ちしても、店舗における商品(CD)の数は、
数万〜数十万枚が上限だった。
先ほどのグラフを念頭に置きますと、
上位数%の数万枚を入荷して販売するのが、
経営としての「最適解」になります。
グラフの「長い尻尾」は切り捨てるのです。
しかし、インターネットの登場は事態を変えました。
「在庫という物理的制約」から解き放たれたMP3の音楽は、
論理上は無限に増やすことができる。
先ほども言ったようにiTunesの曲目数は3,700万曲で、
1億曲に届く日も来るでしょう。
尻尾が限りなくどこまでも続くのです。
だから「ロングテール」なのです。

クリス・アンダーソンが気付いた、
この尻尾の長いグラフの面白い点は、
どこまで尻尾のほうに下がっていっても、
ダウンロード数が「ゼロ」にならないことです。
第3,500万位の曲ですら、1年に1回とか2回売れている。
グラフを90度回転してみると、
なんと、3,000万曲のテールが年に1回から10回ダウンロードされることと、
レディ・ガガの新譜一曲が3億回ダウンロードされることによって、
もたらされる利益は同じか、
むしろ「テールの方が多い」という結果にすらなる。
いままで市場がまったく注目していなかった、
「年に1回しか売れないようなニッチな商品」が、
ちゃんと利益を生むぞ、ということに人々は気づきはじめた。

このような「ロングテール」を実践している企業が、
21世紀に勝ち残るであろう、と多くの人が指摘しているわけですが、
その先鞭をつけたのがクリス・アンダーソンです。
この「ロングテール効果」を実践している代表的な企業が、
Appleであり、Amazonであり、イーベイであり、
楽天であり、Googleで、YouTubeであり、
「全米古本屋ネットワーク」のような、
かつて存在しなかった業態なのだ、とアンダーソンは言います。

20世紀は10人が同じ1つの商品を欲しがりました。
21世紀になって、
ひとりが別々のひとつずつの商品を欲しがるようになりました。
「セルフカスタマイズ」というやつです。
さらにその先があります。
これからはおそらく、1人が10種類の側面をもつかのように、
消費行動をし始めるでしょう。
そのような世界で「ロングテール」を知らない、
もしくは軽く見ることは大きなハンディキャップになります。
たとえば日本の大手マスコミがYouTubeやNetflixに喰われるとしたら、
それは「ロングテール効果の軽視」が原因になるでしょう。
(勢い余って1,837文字)

▼参考リンク:「FREE」
http://amzn.asia/hKFJGfW

▼参考記事:陣内ブログ、「FREE」の話し
https://ameblo.jp/shunjinnai-kingdomcome/entry-12200030873.html



●日米同盟のリアリズム

読了した日:2017年8月31日
読んだ方法:Kindleで電子書籍購入

著者:小川和久
出版年:2017年
出版社:文春新書

リンク: http://amzn.asia/iymQI8z

▼140文字ブリーフィング:

右翼や保守の論客が、
「憲法9条を廃棄し、日米同盟を解消し、
 自主防衛によって誇りを持てる国に(キリッ)!」
みたいな威勢の良いことを言って拍手喝采されたりしている、
異様な光景をときどき見ますが、
それがどれだけ現実無視のファンタジーなのか、
ということがこの本を読むとよく分かります。
本当にいろいろと理由があるのですが、二つだけ理由を挙げます。
まずコスト面。

→位置No.101 
〈武田、武藤両教授は、「日米同盟のコスト」を、
(a)日米安保条約に基づき米国の防衛協力を維持するために日本が負担する直接費用
(b)在日米軍基地を提供することで失う利益を勘案した間接費用
 の合計と見積もっている。

(a)は接受国支援(いわゆる思いやり予算)や基地対策費などで4374億円。
(b)は米国基地が別のものに置き換わる経済効果などで1兆3284億円。
以上を足した約1兆7700億円が、日米同盟を維持するコストである
(2012年の現行価格。以下同じ)。

 次に、「自主防衛のコスト」を、
(c)新たな装備調達に必要な直接費用
(d)自主防衛によって失う利益を勘案した間接費用
 の合計と見積もる。
(c)は空母機動部隊や戦闘機の取得など4兆2069億円。
(d)は貿易縮小によるGDP縮小約7兆円や株・国債・為替の
価格下落約12兆円など19兆8250億円〜21兆3250億円。

以上の合計約24兆〜25兆5000億円が、
在日米軍がいない場合の自主防衛コストである。
ちなみに、この計算には自衛隊員の人件費は含まれていない。
後者の自主防衛コストから前者の日米同盟コストを引けば、
「日米同盟の解体コスト」が明らかになる。
これを計算すると、年に22兆2661億円〜23兆7661億円になるというのである。
日本だけの力で日米同盟があったときと同じようなレベルの
平和と安全を維持していくためには、
このように毎年約22兆〜24兆円もかかるのだ。〉

、、、日米同盟解消のコストはこのように毎年24兆円ですが、
これは現在の日本の年間のすべての税収の50%に相当します。
国家の収入に対するこの水準の防衛費の割合とういうのは、
北朝鮮などの軍事独裁政権をも上回ります。

次に、これはあまり報道されませんが、
第二次大戦の敗戦国であるドイツ、イタリア、日本の軍隊というのは、
「戦勝国との同盟なしに機能しないように細工されて」います。

→位置No.120 
〈日本の防衛力を形成する自衛隊の戦力構造は、
一般に錯覚されているものとは異なり、
自立できない構造になっている。
これはドイツも同じである。
第2次世界大戦後の再軍備の際、
米国が日独の戦力を自立できない構造に規制したのである。
日本は米国との同盟関係、
ドイツの場合はNATOとの同盟関係によってはじめて、
自国の安全を保つことができる形になった。
たとえはよくないが、人間の身体に置き換えれば、
外科手術で右足を切除され、義足を履かせてもらっていないのが
日本とドイツの軍事力の実態である。
そこにおいては米国と肩を組まなければ自由に歩くこともできない。
日本の場合、この軍事力の構造である限り、
仮に現在の10倍、100倍の防衛費を投入できたとしても、
海を渡って外国に侵攻することは逆立ちしてもできないのである。〉

、、、日本の自衛隊やドイツの軍隊というのは極端な話し、
ファミコンのカセットだけ持ってるのと同じで、
「本体」はアメリカやNATOが所有しています。
防衛費を10倍にふくらませてもカセットが10本になるだけで、
本体は作成できません。
同盟を解消し日本が「本体」に手をだす動きを見せれば、
日本全体を麻痺させることなどアメリカにとっては、
赤子の手をひねるより簡単です。

、、、こういった事実を踏まえずに、
「自主防衛で誇りを持てる国に!」とか言っている、
「自称・憂国の士」または「自称・愛国者」は、
本当に国益を大きく毀損するるデマゴーグ、
もしくは国家の安全保障と、
暴走族の縄張り争いとの区別がついていない、
「脳内が田舎のヤンキー」です。
いずれにせよ事実を踏まえない、
無責任な言説が幅を利かせるというのは、
あまり日本にとってプラスになりませんので、
「勢いの良いことを言っている自称愛国者」には用心しましょう。
(1,713文字)



●ケプラー予想

読了した日:2017年8月31日
読んだ方法:図書館で借りる

著者:ジョージ・G・スピロー
出版年:2005年
出版社:新潮文庫

リンク: http://amzn.asia/20B9yOQ

▼140文字ブリーフィング:

「ケプラー予想」とは別名、
「オレンジ問題」とも呼ばれる幾何学の問題です。
空間内で球体をもっとも密に詰め込もうとすると、
1つの球に12個の球が接する、
「八百屋がオレンジを積み上げるやり方」が最適だ、
という仮説をケプラーが立てたのですが、
この問題が「数学的に証明」されるのには
400年という歳月がかかりました。

→P8 
〈私がはじめてケプラー予想に出会ったのは1968年、
スイス連邦工科大学の1年生として数学を学んでいたときのことだった。
幾何学の教授がふとした話しのついでに、
「旧を最も密に空間に詰め込むには、
どの球のまわりにも12個の球が
接するようにすれば良いと考えられている」
と言ったのだ。
その教授は、はじめてこの予想を立てたのはケプラーであり、
フェルマーの有名な定理とともに、
最も古い数学の予想の一つだと教えてくれた。〉

この問題はヘールズという数学者によって、
1998年に証明されました。
、、、スーパーコンピュータを使って。
この証明はまったくエレガントではなく、
証明は電話帳何冊もの厚さにおよび、
それを「読める」人が世界に10人もいないぐらい長い。
一般に数学の証明というのはエレガントで美しいものなのですが、
この「ケプラー予想」の証明はそういった既成概念を打ち破る、
「力業」でした。
しかしこの問題を解く過程で使われる、、
「他変数をもつ系における最適解の調整」という数学の概念は、
経営、経済、政治、輸送など、
さまざまな分野で応用される大切なテーマです。
(619文字)




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陣内が先月観た映画 2017年8月 『ロッキー』他7本

2018.02.22 Thursday

+++vol.028 2017年9月5日配信号+++

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■2 陣内が先月観た映画 2017年8月

月に一度のお楽しみ、
「陣内が先月観た映画」のコーナー。

タイトルそのまんまの企画です。
先月私がいろんなかたちで観た映画を、
一挙に紹介しちゃうというコーナー。

5本以上観た月だけの限定コーナーとなります。
先月はけっこう観たので、
けっこう紹介できます。

もともと映画を観るほうではありますが、
Amazonプライムのストリーミングで観るようになって、
観る本数が3倍ぐらいに増加しました。
移動中に観れるというのが大きいです。
電車の中やバスの中で本を読むのは少し疲れますが、
映画はノーストレスです。
長時間移動がある月なんかは、
往復の移動だけで4、5本観れたりします。

観るだけではもったいないので、
皆様に紹介しちゃおう、
というのがこのコーナー。

世界一小規模の映画賞、
「月間陣内アカデミー賞」もやります(笑)。

「おもしろそうだな」と思うやつがあったら、
それをレンタルして観てみる、とか、
あとこれを読んで、観たつもりになって、
誰かに知ったかぶりする(笑)などの
使い方をしていただければ、これ幸いです。

「陣内が先週読んだ本」の140文字ブリーフィングが好評なので、
映画評論も140文字で試みます。

時短は正義(!)ですから笑。

「読んだ本」コーナーと同じで、
140文字はあくまで「努力目標」です。

*どうしても「ネタバレ」要素をいくらか含みますので、
絶対にネタバレしたくない作品がありましたら、
器用に読み飛ばしてくだされば幸いです。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

●もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら

鑑賞した日:2017年8月5日
鑑賞した方法:Amazonプライム特典

監督:田中誠
主演:前田敦子、大泉洋ほか
公開年・国:2011年(日本)
リンク: http://amzn.asia/fu5MYdI

▼140文字ブリーフィング:

まぁ、ひどい映画でしたね(笑)。
前半は「イノベーション」を高校野球で定義すると、
「バントしない」「ボール球を投げない」などの作戦になる、
ということを監督(大泉洋)がデータをもとに提案したり、
経営において「価値の定義」が最優先されるので、
高校野球においてそれは「(かかわるすべての人の)感動」なのだ、
と定義する、などのくだりがあり、ちょっと期待しました。

ところが最後に見事に「ちゃぶ台返し」が。
最後の最後に「私は逃げない」みたいな精神論にすべてが還元されます。
それはまさに「AKBイズム」であり、「秋元康テイスト」であり、
「昭和スポ根浪速人情物語」であり、これはドラッカーへの侮辱です。
ドラッカーの経営理論の骨子は、
まさにそのような「精神論への還元」を否定したところにあるのですから。

たぶん秋本康は日本人は努力、根性、浪花節なしに、
感動できないとでも思っているのでしょう。
(悲しいことにそれは、半分正しい。)
あぁ、この分だと日本ではまだまだしばらくは、
「サービス残業」や「過労死」は、
なくならないだろうなぁ、と感じました。
「努力と根性への信仰」を、
日本人は恐らく今後も捨てることはないだろう、と。
「竹槍でB-29に立ち向かう」と言っていた戦時中から、
日本という国は本質的には変化していないというのが分かります。

折角積み上げたものが最後に「AKBの都合」で台無しにされる。
「もし秋元康が『もし女子高生の野球マネージャーが
 ドラッカーの「マネジメント」を読んだら』の映画化に携わったら、
 ドラッカーの顔にウンコを塗りたくる結果になる」
に、この映画のタイトルは改題したほうが誠実です。
(686文字)



●コンスタンティン

鑑賞した日:2017年8月8日
鑑賞した方法: Amazonプライム特典

監督: フランシス・ローレンス
主演: キアヌ・リーブス
公開年・国: 2005年(アメリカ)
リンク: http://amzn.asia/7zDfjUx

▼140文字ブリーフィング:

悪魔払いの男(キアヌ・リーブス)が、
悪魔を祓う映画です。

なんていうんでしょう。
なんていうんだろうなぁ。
なんて表現していいのか分からないんですけど、、、

、、、クソつまらなかったです(笑)。

「ダヴィンチ・コード」なんかともつながりますが、
キリスト教の知識が薄っぺらくて、
本質論とは関係のないトリビアな領域でこねくりまわしてるから、
「ルシファー」とか「ミカエル」とか出てくるのだけど、
まったく説得力がありません。ほとんど早送りしました。
(185文字)



●横道世之介

鑑賞した日:2017年8月9日
鑑賞した方法:Amazonプライム特典

監督:沖田修一
主演:高良健吾、吉高由里子
公開年・国:2013年
リンク: http://amzn.asia/1NAt8yw

▼140文字ブリーフィング:

見終わったあとで、
この監督が「南極料理人」の沖田監督だと知りました。
「南極料理人」は2009年に映画館に観に行って感銘を受けた、
非常に良い映画でした。
どうりでこの映画も「食事シーン」の使い方が巧いわけだ、
と思った次第です。
しかし、こういった、
「大きな事件は起きず淡々と進む空気感を楽しむ」映画としては、
2時間40分というのはさすがに長すぎます。
このタイプの「雰囲気映画」の適正時間は90分ぐらいかな、
というのが私の持論です。
高良健吾の「大学生」の演技は説得力がありました。
(236文字)

▼参考リンク:「南極料理人」
http://amzn.asia/9zyUgPj



●ちはやふる 上の句

鑑賞した日:2017年8月21日(月)
鑑賞した方法:TSUTAYA DISCUSでレンタル

監督:小泉徳広
主演:広瀬すず
公開年・国:2016年(日本)
リンク: http://amzn.asia/i3yDxfO

▼140文字ブリーフィング:

ROBOTというプロダクションがあります。
映画は配給会社や監督も大事ですが、
プロダクションもけっこう大きな役割をもっていて、
私はわりとROBOTを信頼しています。

「ROBOT」には、当たり映画が多いです。
私が好きな映画では、
「踊る大捜査線 THE MOVIE」も、
「サマータイムマシン・ブルース」も、
「Love Letter」も、
「ALWAYS 三丁目の夕日」も、
「幕が上がる」も、
ROBOTが関わっています。

で、この「ちはやふる」もROBOTが絡んでいるということで、
期待して観ましたが、結果は「あんまり」ですね。
「下の句」は、大丈夫です(笑)。

広瀬すずファンにとっては夢のような映画だと思いますが、
映画ファンにとっては凡庸な映画のひとつです。
ただ、「競技かるた」というあまり知られていないマイナーな世界を、
オシャレな味付けでポピュラライズし、世間一般に知らしめる、
という意味では、卓球のマイナーさを払拭した、
映画「ピンポン」と同じような意味合いがあるかもしれません。
(429文字)



●ロッキー

鑑賞した日:2017年8月27日
鑑賞した方法:Amazonプライム特典

監督:ジョン・G・アヴィルドセン
主演:シルベスター・スタローン、タリア・シャイア
公開年・国:1976年(アメリカ)
リンク: http://amzn.asia/j16YS9a

▼140文字ブリーフィング:

父親がレンタルしてきた「ロッキー」のビデオを、
家で観たのはたしか小学生のころですから、
約30年ぶりに「ロッキー」第一作を観ました。
あらためて素晴らしい映画だと再認識しました。
昨年「クリード チャンプを継ぐ男」をAmazonプライムで観まして、
それで、「原点」を見返したいと思ったのです。
ちなみに「ロッキー」第一作では、
30歳のごろつきだったロッキー・バルボアが、
世界チャンピオンのアポロ・クリードと対決しますが、
最新作の「クリード」はアポロ・クリードの息子で、
その彼をかつてのライバルであったロッキーがコーチします。
説明は後で書きますが、この映画はいろんな意味で素晴らしいです。
公開後40年経っても人を感動させられるこの映画は間違いなく名作です。
(327文字)



●マディソン郡の橋

鑑賞した日:2017年8月26日
鑑賞した方法:Amazonプライム特典

監督:クリント・イーストウッド
主演:クリント・イーストウッド
公開年・国:1995年(アメリカ)
リンク: http://amzn.asia/0v0UYJ2

▼140文字ブリーフィング:

クリント・イーストウッドの映画にはハズレがない、
というのが私の持論なのですが、
この映画もやはり一定の基準は満たしていました。
これは「不倫」がテーマの映画(小説の映画化)で、
最近の日本だと「昼顔」というドラマが流行ったのと同じ理由で、
この映画(と原作)は支持されるのだと思います。
私は不倫についてはまったく擁護も支持もしませんが、
この映画においての不倫は中心テーマではなく、
むしろ人の切実な感情のきらめきや、
アメリカの田舎の美しくもつまらない日常や、
家族というものの持つ重層性や、
個人というものの多義性を語るための、
「物語上の装置」として不倫は機能しています。
イーストウッドの映画って、シーンの数が少なく、
つまりひとつのシーンが長い「長回し」が多く、
テンポが悪いはずなのですが、まったく冗長に感じないのは、
彼の監督としての「マジック」だと思います。
(333文字)



●ボディガード

鑑賞した日:2017年8月29日
鑑賞した方法:Amazonプライム特典

監督:ミック・ジャクソン
主演:ホイットニー・ヒューストン、ケビン・コスナー
公開年・国:1992年(アメリカ)
リンク: http://amzn.asia/52uHNiS

▼140文字ブリーフィング:

ホイットニー・ヒューストンって、
2012年に48歳で亡くなっていたのですね。
この映画を観たあとに知りました。
コカイン中毒だったそうです。
それを知ってこれを観たらもっと、
「しんみり」していたと思います。
「エンダ〜〜リヤ〜〜イヤ〜♪
 ウィルオーウェイズラヴュ〜〜♪
 フ〜↑↑↑」
で知られる、”I will always love you”は名曲ですが、
この曲は実はカントリーミュージックのカヴァーなんです。
この映画を観るとそれがよく分かります。
(214文字)



▼▼▼月間陣内アカデミー賞▼▼▼

世界一小さな映画賞、
「月間陣内アカデミー賞」を、開催いたします。
主催者、プレゼンターは陣内がつとめます。

作品賞、主演(助演)俳優賞、そしてもうひとつ、
という感じで、ぬるーくやります。
皆さんの映画選考の参考にしていただければ幸いです。


▼作品賞
「ロッキー」

コメント:

この映画は「アメリカンニューシネマ」を終わらせた映画、
としてよく語られます。
「俺たちに明日はない」とか「イージーライダー」といった、
退廃と放縦を描く映画が60年代アメリカで流行しました。
これらの映画は既成の価値観をぶち壊します。

「赤狩り(レッドパージ)」という、
共産党を封殺するアメリカ政府の強硬な政策や、
正義のないまま泥沼化するベトナム戦争に抗議し、
「体制」を作った大人達の価値観に反抗の声をあげた若者達は、
世捨て人のように放浪し「フラワーチルドレン」と呼ばれ、
ヒッピームーブメントを引き起こしました。
そういった若者のカルチャーを描いたのがこれらの、
「アメリカンニューシネマ」と呼ばれる作品群です。

作家の村上龍の書く小説の「退廃」は、
120%ここに影響を受けています。
、、、で、このような映画の「潮目が変わった」のが、
80年代であり、その流れをつくったのが「ロッキー」なのだ、
と映画評論家の町山智浩さんは言っています。

アメリカンニューシネマは往々にして、
主人公は最後に死にます。
しかも破局的に、徹底的に死にます。
麻薬と放縦と殺人と理由なき反抗が、
アメリカンニューシネマの旗印です。
フラワーチルドレンたちは、
「希望を描かないという反抗」をしたのです。

これに対し、ロッキーはひたすらに「希望」を描きます。
ニヒリズム(冷笑主義)に陥った人々が、
鼻で笑うアメリカンドリームを、
真正面から、臆面もなく描ききったのがロッキーです。
30年越しにロッキーを観て私は新たにふたつのことを発見しました。

ひとつめは、ロッキーはアポロに負けているということ。
「エイジョリアァァァアアァーン!!」のラストシーンで、
ロッキーは試合に負けています。
多くの人が事実誤認しているポイントですが、
最後の最後にロッキーはアポロに「判定負け」しています。
もうひとつは、この映画の主人公は2人いて、
ひとりがロッキー、もうひとりがエイドリアンだということです。

エイドリアンは30歳を過ぎても彼氏が一度もいたことがなく、
人と目を合せないためにメガネをかけていて、
他人とほとんど会話をすることができず動物しか友達がいません。
彼女は人間と絆を作れないのでペットショップでアルバイトをしており、
今で言うならオタクの非モテ引きこもり女性です。
兄に「お前は社会の負け犬だ」と言われても言い返す言葉もない。
完全に「非・リア充」です。

ロッキーは別の意味で負け組です。
彼はろくに定職につかずボクシングを続けていますが、
練習不足と不摂生で20代はほとんど棒に振ってしまい、
ヤクザの下請けで暴力をちらつかせて借金を取り立てる仕事をしている、
言ってみれば「ごろつき」であり、エイドリアンとは別の意味の、
「非・リア充」です。

この映画の軸は、実はアポロとの試合ではありません。

ロッキーがエイドリアンに「惚れる」ことが、
この映画のいちばんの軸です。
30代の「非・リア充男性」が、
30代の「非・リア充女性」に恋をする、
というのがロッキーの一番のポイントです。

ロッキーは、
「世界チャンピオンに殴られても最後までマットに沈まなかった」
ことによって、
一方、エイドリアンは、
「人生ではじめて男性に心を開いて恋をする」
ことによって、
二人の「精神的には未成年の30歳」が、
「大人としてのイニシエーション」を済ませ、
「成人し大人になる」という映画なのです。
物語の話法のなかでこういうのを、
「ビルドゥングス・ロマン」といいます。

こういった「ビルドゥングス・ロマン」を、
真正面から語ったことにより、
当時のアメリカのポップカルチャーの中で、
大麻を吸い絶望という夢を見、大人になることを拒んでいた、
若者達の「横っ面を叩いた」のが「ロッキー」なのです。

ロッキーは現代思想史的に意義深い映画です。
生卵をビールジョッキで飲み干すだけの映画ではないのです笑。
熱くなって長々と書きましたが、
「月間陣内アカデミー賞」は、
文句なしに「ロッキー」ですね。



▼主演(助演)男優賞
シルベスター・スタローン(ロッキー)

コメント:
スタローンは演技が下手なことで有名ですが(笑)、
この映画のスタローンは鬼気迫るものがあります。
なぜならこれも町山智浩さんが語っていますが、
ロッキー・バルボアはスタローン自身だからです。
スタローン本人もフィラデルフィアに住んでいたことがあります。
彼は若い舞台作家として夢を抱きながら、
30本以上の作品をいろんなプロダクションに持っていきますが、
誰にも相手にされず、俳優としても芽が出ず、
鬱屈した人生を送っていました。
その鬱屈に対するカタルシスを、
自分を重ね、テーマをボクシングにスライドして、
物語の構文そのままに対象を代入することで描いた、
「自画像」がロッキーです。
こういう「作り手の体重が乗っかった」映画というのは、
やはり胸に迫るものがあります。



▼主演(助演)女優賞
該当なし



▼その他部門賞「英語がセクシー賞」
ケヴィン・コスナー(ボディガード)

コメント:
ケヴィン・コスナーの英語が昔から好きです。
大学生の頃、私は自分の英語のヒヤリングを鍛えるために、
「JFK」というケヴィン・コスナー主演の映画を、
英語字幕にして繰り返し繰り返し聞いていました。
一時期は自分の話す英語が「彼に寄せた」みたいになるぐらい、
耳にこびりついて離れない特徴的な話し方をします。
鼻にかかったセクシーな彼の英語は、
私の「ツボ」です。
(174文字)




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サッカーワールドカップ最終予選に興奮した話

2018.02.22 Thursday

+++vol.028 2017年9月5日配信号+++

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■1 今週のオープニングトーク
サッカーワールドカップ最終予選に興奮しました。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

▼▼▼オーストラリア戦▼▼▼

先週の木曜日、31日に行われた、
サッカーワールドカップ最終予選の、
日本対オーストラリアの試合は興奮しました。

日本ってオーストラリアに弱いんですよね。
負けている印象しかない。
2006年ドイツワールドカップも、
オーストラリアに逆転負けしたところで、
ジーコジャパンの決勝トーナメント進出が
「ほぼ終わった」のは、今も鮮明に覚えています。
あの「ロングスロー」がなければ、、、と。

今回の31日のオーストラリアとの試合は「大一番」で、
これに勝てばワールドカップ出場が決定し、
負けるとアウェイのサウジ戦で勝ち点1をもぎ取るという、
「(ほぼ)無理ゲー」を強いられる。
つまり負ければ、
ワールドカップ出場への門が9割方閉ざされるという、
「本当に絶対に負けられない戦い」がそこにあったわけです。
この言葉はテレビ朝日の乱発によって「言葉のインフレ」を起こし、
狼少年的にあまり信じてもらえなくなりましたが、
今回だけは、本当に、マジで、ガチで、真顔で、
「絶対に負けられない戦い(信じてくれ)」だったのです。

私はサッカー、というよりもプロスポーツ全般の、
「ライトなファン」でして、
Jリーグはもちろんまったく見てないですし、
プロ野球の試合もここ数年ちゃんと見たことがない。
オリンピックも卓球とサッカー以外は何も観ません。
そもそも「オリンピックのお祭り騒ぎ感」が好きじゃない。
あ、論点がずれました。

時々鑑賞するプロスポーツは、
NBAファイナルと、
ときどきBS1でやってるプレミアリーグの試合と、
4年に一度のサッカーワールドカップのほとんどの試合と、
それから日本代表の「本当に絶対に負けられない戦い」だけです。

なので、「にわかファン」と言われても、
まったく返す言葉もないわけですが、
サッカー日本代表だけは、
中田英寿が登場したフランス大会以降からは、
その戦術や中心選手を含め、「ウォッチしてきた」つもりです。
ちなみに私の日本代表の「ベスト監督」は、
岡ちゃん(岡田監督)であり、
2010年南アフリカ大会のときのチームが、
いちばん良かったと思っています。

▼参考画像:岡ちゃん(かっこいい)
https://goo.gl/L2U79J



▼▼▼「自分たちのサッカー」の終焉▼▼▼

、、、で、Jリーグすら見ていない、
そんな「にわか」な私ですが、
日本代表の戦術や戦い方については、
やはり「一家言」あるわけです。

2014年のブラジル大会のときは、
私は病気療養真っ最中でしたが、
サッカーワールドカップは観ていました。
スポーツ観戦は、「破壊的な思考を止められる」、
良い息抜きになりましたから。
病気療養中だったから観られた、というのもあるかもですが。
そういえば2010年はいろんなところを飛び回っていて、
サッカーワールドカップの試合はほとんど観た記憶がないです。
たいてい録画をあとでチェックしていました。

、、、2014年のブラジル大会では残念ながら、
一勝もできずグループ予選敗退となったのは、
記憶に新しいところです。
敗戦後、本田、香川、長友ら、
中心選手達が口をそろえて言った言葉に、
私は3年経った今も違和感を覚え続けています。

それは、
「自分たちのサッカーができなかった」
という言葉。

その後もこの「バズワード」は場所と文脈を変え、
多くの若き日本人アスリートの口にのぼることになります。
2016年のリオ五輪の際も、
多くの選手たちが、「自分の演技」「自分らしい戦い」
「自分たちの●●」という言葉を、
勝った人も負けた人も口にしました。
私は個人的に、いまだにこの言葉に感じる、
「そこはかとない違和感」を払拭できずにいます。

じつはワールドカップでもリオ五輪でも、
中心になっていた現在20代の人たちというのは、
「ゆとり世代」と言われる世代の人々であり、
そして「世界にひとつだけの花」を、
小学生時代にいっぱい聞いて育った世代です。

その世代が無意識にすり込まれた、
「もともと特別なオンリーワン♪」という、
「自分万歳」「ありのまま万歳」の世界観というか、
根拠のない自己肯定と、
それゆえに脆弱なメンタルはセットです。

私は「世代論」があまり好きではないですが、
しかし、無根拠に「あるがままを肯定」され、
「あなたの可能性は無限」と無責任に言われ続け、
「教育とは矯正である」というあたりまえのことを、
いちども学ばずに育ってしまった、
「不幸な」世代を象徴するのが、
この「自分たちの●●」という言葉であるように、
思えてならないのです。

(世代論の常ですが、もちろん例外も沢山います。
 「教育」は学校だけではないですから。)

しかし当然ながら競技というのは、
「相手」があります。
フィギュアスケートなどの競技なら、
ひたすら自分らしさを追求したら良いのかも知れませんが、
少なくともサッカーには「相手」がある。

大事なのは自分らしさではなく、
相手がどれほど嫌がることをし、
相手の良さをどれだけつぶしたかです。
仕事も同じです。

社会に出ると分かりますが、極論を言えば、
「自分らしい仕事」とか、本当にどうでも良いのです。
社会の側に「必要」があって、
ほとんどの場合「あまり他の人がやりたがらない」、
その、「必要なこと」をするのが仕事です。
「自分らしさを発揮できる仕事」が、
世界のどこかにあるのでなく、
仕事の形に自分自身を変形させられる人が重宝されるのが社会です。
これは「結婚」にも言えます。
「自分にぴったりの運命の人」がいるのでなく、
どんな人にでもニコニコと仕え、誠実に対応し、
どんな人とでも機嫌良く過ごし、
うまくやっていく人柄を身に付けると、
相手が誰だろうとたいていの結婚は上手く行きます。
思想家の内田樹さんがよく言ってることです。

世の中はそのようにできています。
ところが「世界にひとつだけの花(的な価値観)」を、
学校時代に刷り込まれた世代というのは、
社会に出ると突然「ルールが変わった」ように感じるでしょうから、
とても苦労するだろうなと思います。
「学校で教えられたのとちゃうやんけ!!」
「自分らしさを出せばいいんじゃなかったの??」
「可能性は無限大じゃなかったの?聞いてないよ!」と。
本当にお気の毒に、と思います。
これはその世代のせいではなく、
周囲の大人のせいです。

話しをサッカーに戻します。
相手のあるスポーツではだから、
「自分らしさ」とか、
本当にどうでも良いのです。
相手を封じ込め、勝たなければ、
「自分らしさ」には何の価値もない。

スアレスという南米のサッカー選手がいますが、
めちゃくちゃダーティなプレイをすることで有名です。
相手の選手に噛みついたり、
直接フリーキックをゴールの中から手を使って、
「ハンド」で止めたり。
(スアレスはそのときレッドカードで退場になりましたが、
 「1点」は幻と消えました。
 ワールドカップの本戦で、
 選手ひとりの退場よりも、
 「1点」のほうが重いのは言うまでもありませんから、
 相手からしたら「ふざけんな」という話しですが、
 味方からしたら「救われた」のは間違いない。)

▼参考画像:ハンドでシュートを止めるスアレス
https://i.ytimg.com/vi/H2rDtyuUlQg/maxresdefault.jpg

これは完全にスポーツマンシップにもとる行為で、
私はまったく支持しませんが、
スアレスが相手チームにとって、
悪夢のような選手であることは間違いありません。
「スアレスがいるチームとはやりたくない」と、
相手に思わせる何かが彼にはあり、
実際に「何が何でも勝つ」という執念によって、
彼がいるチームが泥臭く勝利を「むしり取る」光景を、
私は何度も観たことがあります。

クリーンなプレイだけをして、
「自分たちのサッカーが、、、」とか、
みんなで口をそろえている日本代表は、
相手チームにとってまったく怖くない。
2014年の日本代表はだから、
負けるべくして負けたのです。

、、、そんなことを考えていたら、
やはりそう考えるのは私だけではないらしく、
こんな記事を書いているひとを見つけました。

▼参考記事:「自分たちのサッカーとの決別」
https://news.yahoo.co.jp/byline/murakamiashishi/20170901-00075253/



▼▼▼井手口陽介の衝撃▼▼▼

先週BS1で日本代表×オーストラリア代表の試合を観ていると、
解説者がハリルホジッチ監督のことを話していました。
この試合の前、ハリルホジッチ監督は、
オーストラリア代表のビデオを観まくったそうです。
「オーストラリア代表が自分のチームと思えるほどに」そうした。

で、オーストラリアの良さを消すためには何ができるか、
オーストリアが嫌がるプレイはどんなプレイか、
そういったことを死ぬほど考えた結果が、
今回の「サプライズスタメン」になったのです。

もう、「自分たちのサッカー」なんてどうでも良い。
「相手が嫌がるサッカー」をしようじゃないか。
という潔さがある。

頼もしいと思いました。

この試合はだから、サッカー日本代表の歴史にとって、
大きな意味を持つ試合だったのではないか、
と私は推測するのです。

今回そんなわけで、
いろいろ印象に残ったわけですが、
2点目を決めた井手口陽介選手は衝撃でした。
Jリーグをチェックしているサッカーファンからすれば、
「今更かよ。井手口が凄いのは知ってたよ」
という話しかも知れませんが、
にわかの私にとっては、
彼は彗星のように現れたスターです。

90分ずっと観ていましたが、
終始彼は「キレッキレ」でした。
早いプレス、サイドチェンジのパスの正確さ、
スルーパスのセンスの良さ、
何よりもスプリントのスピードと回数。
どんなスタミナしてるんだ、と思いました。

彼の2点目のシュートは度肝を抜かれました。
オランダ代表の「ディフェンスにとって最も恐ろしい男」、
ロッベンを思わせるゴールでした。
横にスライドするドリブル、
瞬時に相手を抜き去るスピード、
シュートモーションの小ささとふり抜きの早さ。
「こんなのロッベンじゃないか」と私は思ったのです

▼参考画像:ロッベン
https://goo.gl/Gz5zR4

、、、で、井手口って21歳なんですよね。
中田英寿が彗星のように現れ、
代表の空気を変えたのも21歳。

そして井手口の中田って、外見が似てる。
一重まぶたの目がそっくりです。

▼参考記事:中田と井手口
https://goo.gl/k39hEv

さらにマスコミへのそっけない態度。
媚びない言動。
中田のデジャブ感があります。
「カリスマ」の匂いがする。

まだ一試合しか観てないので、
あの試合だけ異常にパフォーマンスが良かったのか、
それとも本物のタレントであり、
「中田英寿の再来」なのか、
すべては来年の、
ロシアワールドカップが明らかにするでしょう。

今のサッカー界の現状を考えると、
井手口は2年以内に海外のビッグクラブで、
プレイする公算が高いです。
しばらく彼から目が離せません。



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陣内が先週読んだ本 2017年8月第四週 『カモメのジョナサン 完全版』リチャード・バック 他5冊

2018.02.15 Thursday

+++vol.027 2017年8月29日配信号+++

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■4 陣内が先週読んだ本 
期間:2017年8月第四週 8月20日〜26日
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

先週私が読んだ本(読み終わった本)を紹介していきます。
一週間に一冊も本を読まない、
ということは、病気で文字が読めなかった数ヶ月を除くと、
ここ数年あまり記憶にないですから、
このコーナーは、当メルマガの
レギュラーコーナー的にしていきたいと思っています。
何も読まなかった、という週は、、、
まぁ、そのとき考えます笑。

ただ紹介するのも面白みがないので、
twitterに準じて、
140文字で「ブリーフィング」します。
「超要約」ですね。
(どうしても140字を超えちゃうこともあります。
 140文字はあくまで「努力目標」と捉えてください笑。)

忙しい皆さんになり代わって、
私が読んだ本の内容を圧縮して紹介できればと思います。
ここで紹介した本や著者、テーマなどについて、
Q&Aコーナーにて質問くださったりしたら、
とても嬉しいです。


●「ポスト真実」の時代

読了した日:2017年8月24日
読んだ方法: 図書館で借りる

著者: 津田大介×日比嘉高
出版年:2017年
出版社: 祥伝社

リンク: http://amzn.asia/7K1geXU

▼140文字ブリーフィング:
本書の冒頭にオックスフォード英語辞典の
「ポスト真実」という言葉の定義が、
書かれているので引用します。

→P14 
〈”世論を形成する際に、客観的な事実よりも、
むしろ感情や個人的信条へのアピールの方が
より影響力があるような状況”
について言及したり現したりする形容詞〉

「トム・ソーヤ」の作者で知られるマーク・トウェインの名言に、
「真実が靴を履いている間に、嘘は世界を半周する。」
というのがありますが、まさにそれが露骨な形で実現しているのが、
現代世界の状況です。
SNSによって人々がニュースを得るようになったことは、
この状況と大いに関係があります。
調査によると、友達がシェアしたニュースサイトを、
「シェア」する人の59パーセントは、
なんとそのニュースの本文をまったく読んでいないそうです。
「マスゴミ」批判をして「伝統的メディアは嘘だらけ」、
と言っている人のほとんどは、
そもそも、新聞を読んでおらず「伝統的メディア」を、
読解する力すら持っていません。
「ネットにこそ真実がある」、みたいな言説から距離をおき、
まずは「公開情報を読み解く力」をつけることが大切です。
(456文字)



●暴力の人類史(下)

読了した日:2017年8月24日
読んだ方法:図書館で借りる

著者:スティーブン・ピンカー
出版年:2015年
出版社:青土社

リンク: http://amzn.asia/0zOnvy9

▼140文字ブリーフィング:

上下巻で1,200ページを超える大作でした。
久しぶりに読後に心地よい虚脱感を覚える本でした。
この大作が言っていることはたったひとつで、
「多くの人々が思い込んでいるのとは逆に、
 人類史を通して『暴力』は一貫して減り続けている」
という主張です。
「主張」を「実証」に変えるのがデータと議論なわけですが、
まさに「骨太の議論」が1,000ページ以上展開されるわけです。
ここに要約することは不可能ですが、
リヴァイアサン(法治国家)、
権利革命、通商とグローバル化、啓蒙革命といった要素が、
複雑に絡み合って「暴力を減らしてきた」というのが著者の主張であり、
非常に説得力がありました。
(279文字)



●カモメのジョナサン 完成版

読了した日:2017年8月24日
読んだ方法:図書館で借りる

著者:リチャード・バック
出版年:2014年(英語初版1970年)
出版社:新潮文庫

リンク: http://amzn.asia/9OLaxz8

▼140文字ブリーフィング:

有名な本ですが今まで読んだことのなかった本です。
面白すぎて図書館に返した後、
自腹で本を購入しました。
2014年に著者が「40年のときを経て」、
第四章を公開した「完全版」です。

第一章から第三章までは、カモメのジョナサンが、
「飛行の高みを目指した結果俗世間を解脱して、
 高みの境地に達する」という話しです。
ドラゴンボールでいう「スーパーサイヤ人」みたいになります。
で、ジョナサンは、ソクラテスが処刑されたのと同じ理由で、
社会の不満分子と見なされカモメ社会から波紋されます。
群れを離れたジョナサンが彼を慕う「フレッチャー」という弟子に、
自分の教えを受け渡すところで、第三章は終わります。

善い物語は複数の解釈が可能ですが、
ひとつのあり得べき解釈、
というかおそらく著者の頭にもあったのは、
ジョナサン=キリスト
フレッチャー=弟子(ペテロやパウロ)という構図です。

ここまでは良い。

第四章が衝撃です。
ジョナサンは神格化され、
フレッチャーは祭り上げられ、
カモメたちはなんと教条主義に陥り神学論争を始め、
「飛行の本質」は形骸化していくのです。
引用します。

→P148〜149 
〈しばらくは、真に飛ぶことを求めるカモメたちの黄金時代だった。
大勢のカモメが、いまや神聖な鳥とみなされる
ジョナサンと直接に接した弟子に近づこうと、
フレッチャーの元に集まった。
フレッチャーはジョナサンはわれわれと変わらないカモメだった、
われわれが学べることを同じように学んだだけだと話したが、
いくら言っても無駄だった。
彼らは終始フレッチャーを追いかけ、
ジョナサンがいったとおりの言葉、そのままの仕草について聞き、
あらゆる些細なことまで知りたがった。
彼らがつまらぬ知識を求めれば求めるほど、
フレッチャーは落ちつかない気持ちになった。
ひとたび、メッセージを学ぶ事に興味を持つと、
彼らは厄介な努力を、つまり訓練、高速飛行、自由、
空で輝くことなどを怠るようになっていった。そして、
ジョナサンの伝説のほうにややもすれば狂気じみた目を向けはじめた。
アイドルのファンクラブのように。
「フレッチャー先生」と彼らはたずねた。
「素晴らしきジョナサン様は
『われわれは〈まさしく〉偉大なカモメの思想の体現者である』
とおっしゃったのでしょうか。
それとも、
『われわれは〈まぎれもなく〉偉大なカモメの思想の体現者』と?
どちらでしょう」〉

、、、どうでしょう?
既視感がありませんか?
キリスト教の形骸化ももちろんそうですが、
「翻訳文化」の日本はあらゆる分野で、
これを繰り返しているように思います。
物事の本質を求めず、
物事の「形式」を模倣しはじめるのです。
最近読んだ本では最も衝撃的な本でした。
(1,075文字)



●言語が違えば、世界も違って見えるわけ

読了した日:2017年8月25日
読んだ方法: 図書館で借りる

著者: ガイ・ドイッチャー
出版年:2012年
出版社: インターシフト

リンク: http://amzn.asia/5DOQcLU

▼140文字ブリーフィング:

『イリアス』、『オデッセイア』の研究者である、
1,800年代に生きたグラッドストンという研究者の、
「彼らにとって海は本当に葡萄色だったのではないか」
「古代ギリシャ人の色彩感覚は現代人とは違っていたのではないか」
という仮説から著者の研究の旅は始まります。
問いの根幹は、
「世界が違って見えるから言語が違うのか」それとも、
「言語が違うから世界が違って見えるのか」
どちらなのだろうか、ということです。

グーグ・イミディル語という少数民族の言葉が興味深かったです。
彼らには「右、左、前、後ろ」という位置を相対的に現す言葉がありません。
「あなたの北に木がある」
「本のページを東のほうにめくって」と彼らは表現します。
彼らは「絶対的方向感覚」を持っているそうです。
目をつぶってぐるぐる回って地下室に連れて行っても、
どちらが北か言い当てることができる。
、、、それが分かっていないと生活できないからです。
「お母さんの北東にあるケチャップを取って、、、」
というのが日常会話ですから、北がどちらかわからないと、
会話が成立しないわけです。
彼らの絶対方向感覚は、
使っている言語と関係があります。
著者の結論は、私たちの「認知」は、
使う言語に影響を受ける、ということです。
(509文字)



●サンキュータツオの芸人の因数分解

読了した日:2017年8月26日
読んだ方法:Kindleで電子書籍購入

著者:サンキュータツオ
出版年:2012年
出版社:学研プラス

リンク: http://amzn.asia/5ofijzx

▼140文字ブリーフィング:

芸人のサンキュータツオさんが、
芸人の「ネタ」を素因数分解します。
たとえばこんな風に。

→位置No.291
〈ブラックマヨネーズのネタは、、、実は古典的だ。
でもそれが新鮮に映るのは二人のキャラクターの設定にある。
「ちょっと神経質な人」と「ちょっと大雑把な人」が、
次第に「かなり神経質な人」と「かなり大雑把な人」になる。
キッカケはささいな日常的な会話から、
気付いたらブラマヨ迷宮に入り込んでいるのだ。〉

グライスという人が「会話の公理」という四原則を提唱しています。
「量の公理」「質の公理」「関係性の公理」「様式の公理」
というのがそれですが、
この四原則を意図的に違反したときに笑いが起こる、
という分析が面白かったです。
グライスの本、図書館にはないので、
買おうかと試案しているほどです。
(334文字)




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