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陣内が先月観た映画 2019年3月

2019.08.15 Thursday

第86号   2019年4月2日配信号

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■2 陣内が先月観た映画 2019年3月

月に一度のお楽しみ、
「陣内が先月観た映画」のコーナー。

タイトルそのまんまの企画です。
先月私がいろんなかたちで観た映画を、
一挙に紹介しちゃうというコーナー。

5本以上観た月だけの限定コーナーとなります。
先月はけっこう観たので、
けっこう紹介できます。

もともと映画を観るほうではありますが、
Amazonプライムのストリーミングで観るようになって、
観る本数が3倍ぐらいに増加しました。
移動中に観れるというのが大きいです。
電車の中やバスの中で本を読むのは少し疲れますが、
映画はノーストレスです。
長時間移動がある月なんかは、
往復の移動だけで4、5本観れたりします。

観るだけではもったいないので、
皆様に紹介しちゃおう、
というのがこのコーナー。

世界一小規模の映画賞、
「月間陣内アカデミー賞」もやります(笑)。

「おもしろそうだな」と思うやつがあったら、
それをレンタルして観てみる、とか、
あとこれを読んで、観たつもりになって、
誰かに知ったかぶりする(笑)などの
使い方をしていただければ、これ幸いです。

「陣内が先週読んだ本」の
140文字ブリーフィングが好評なので、
映画評論も140文字で試みます。

時短は正義(!)ですから笑。

「読んだ本」コーナーと同じで、
140文字はあくまで「努力目標」です。

*どうしても「ネタバレ」要素をいくらか含みますので、
絶対にネタバレしたくない作品がありましたら、
器用に読み飛ばしてくだされば幸いです。
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

●リトル・ミス・サンシャイン

鑑賞した日:2019年3月22日
鑑賞した方法:Amazonビデオセールで有料レンタル(100円)

監督:ジョナサン・デイトン、ヴァレリー・ファレス
主演:グレッグ・キニア
公開年・国:2006年(アメリカ)
リンク:
https://goo.gl/4mGG5a

▼140文字ブリーフィング:

これは札幌に向かう飛行機の中で見ました。
ずっと観たかった映画なんですよね。
「見た」っていういろんな人からの話を聞いて、
「絶対面白い」と分かっていたんですよ。
でも、今まで観られていなかった。

Amazonビデオでセールしてて、
100円でレンタル出来ると言うことで、
タブレットにダウンロードしておきました。
、、、で、飛行機の中で一気に観たわけです。

端的にいって素晴らしい映画でした。
やっぱ「ロードムービー」って好きだなぁ、
と改めて思いました。

ロードムービーというのは、
「旅」を軸に作られた映画のことですが、
映画と「旅」は相性が良い。
たぶんそれは、
旅というのは人生の縮図で、
映画というのは旅の縮図だからです。

ロードムービーってたいてい、
ストーリー自体は「なんていうことはない」のですよね。
でも、そこに「すべて」が詰まっている。
出会い、分かれ、人の成長、新たな視点の獲得、
そういったすべてが旅にはある。

この映画の場合、
ニューメキシコ州アルバカーキという田舎に住む、
とある家族の旅が描かれます。

この映画のすごさは、
この家族のメンバー構成の妙です。
6人家族の「幕の内弁当感」がすごいのです。

旅のきっかけは、
「リトル・ミス・サンシャイン」という、
日本で言う「美少女コンテスト」に出場権を獲得した、
下の娘のオリーヴが、
「カリフォルニアで開かれるコンテストに参加したい!」
と言い出したことがきっかけです。
ところがこのオリーヴ、
どう見ても「美少女コンテスト」タイプではありません。
彼女は明らかに太りすぎており、
まったく洗練されていない。

日本で言うと、
「県の応募者2名だったコンテストで、
 島根県代表に選ばれた『自称美少女』が、
 東京で開かれるコンテストに参加する」
というような話しで、
東京に集まった美少女たちは「ガチ」なのです。
そうするとその差はとてつもないものがあり、
オリーヴはかなりの確率で大恥をかく。
それに家族は「会場」で気づくわけですが、
これが非常に重要な伏線になっています。

とにかく、オリーヴの出場のために、
家族全員で、古いフォルクスワーゲンのマニュアル車に乗って、
家族は1,000キロ以上のドライブに出かけます。

この映画の「作りが良い」のは、
「6人全員が他の方向を向いている」というところです。
そして何とこの6人は、
「アメリカ合衆国の縮図」でもあるのです。
「勝利(強さ、成功)へのオブセッション(強迫観念)」に、
支配された父、
それを軽蔑しニヒリズムに陥る息子、
典型的な現実主義者でアメリカの家庭の事実上の大黒柱、
しかし「イライラと不満の塊」である母親。
うつ病でゲイの「母親の兄」。
そして祖父は「ポルノ好きで麻薬常習の大俗物」です。

これらの人々が旅の中で、
「変わっていく」様が見事です。
父親は「人生を成功に導く9つのステップ」という、
自己啓発メソッドを開発しました。
そのセミナー、書籍、DVDで、
一山当てようとしているわけです。
しかしその「成功神話」が、
旅の途中ガラガラと音を立てて崩れていくのです。

しかしその先には絶望があるのではなく、
希望が待っています。
その希望を象徴するのがコンテストに出場するオリーヴです。

この映画の原作本を書いた作者は、
ある日テレビを付けたら、
アーノルド・シュワルツネッガーが、
「人間には2種類しかない。負け組と勝ち組だ」、
と自信満々に語っているのを観て、
「これではアメリカはダメになる」
と思ってこの小説を書いたそうです。

素晴らしい映画でした。
(1,435文字)



●ベンジャミン・バトン

鑑賞した日:2019年3月2日
鑑賞した方法:Amazonプライム特典

監督:デビッド・フィンチャー
主演:ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット他
公開年・国:2009年(アメリカ)
リンク:
https://goo.gl/Pk2XTv

▼140文字ブリーフィング:

デビッド・フィンチャー監督は好きなのですが、
この映画は正直、私には響きませんでした。
年老いて生まれ、若返り、最後は赤ちゃんになって死ぬ、
ベンジャミン・バトンという人の生涯を描くSFです。
彼の人生を振り返ることで、
アメリカの歴史が見えてくる、というのは、
ちょっとフォレスト・ガンプに似ている感じがしました。
なんと原作者はあのフィッツジェラルドだそうです。
(176文字)



●ヘイトフル・エイト

鑑賞した日:2019年3月3日
鑑賞した方法:Amazonプライム特典

監督:クエンティン・タランティーノ
主演:サミュエル・L・ジャクソン他
公開年・国:2015年(アメリカ)
リンク:
https://goo.gl/7sCvkr

▼140文字ブリーフィング:

友人とタランティーノ談義をしていて、
この映画の存在を知りました。

面白かった。
私はめちゃくちゃ好きでした。

「12人の怒れる男」という、
密室で男たちが話し合うだけの名作映画がありますが、
ワイオミング州の冬山で山荘に閉じ込められた人々が、
そこで順番に口上を垂れるという構造は、
ちょっとそれを思い出しました。

結局「何かが起きている」わけではないのですが、
(起きていますが、派手なことは何もない)
それでもずっと観ていられるのは、
タランティーノという人の、
編集の妙であり、音楽の使い方の巧さであり、
何より登場人物の「台詞回し」が唯一無二だからでしょう。
3時間以上の映画ですがまったく長く感じませんでした。
さすがです。
(302文字)



●サーチ

鑑賞した日:2019年3月9日
鑑賞した方法:Amazonビデオでレンタル視聴(399円)

監督:アニーシュ・チャガンティ(インドネシア人監督)
主演:ジョン・チョー
公開年・国:2018年(アメリカ)
リンク:
https://goo.gl/XJzKax

▼140文字ブリーフィング:

これは、めちゃくちゃ面白かったです。
文句なしに、留保なしに、ほぼ誰にでもお勧めします。
「面白くなかった」という人は皆無じゃないかというほど。
構成が面白くて、
約100分の上映時間中、
全部が「パソコンのモニター上」で展開するのです。
SNSの画面、動画通話の画面、メールの画面など。
そんなのは「不自由」ではないか。
そうではないのです。

「ある事件」をこの映画は、
パソコンの画面内でこそ完璧に、
もしかしたらリアルな映像を使う以上にリアルに描き出す、
という離れ業を成功させているのです。

こういう映画って予算はあまりかかりません。
「発想力の一本足打法」でここまで面白く出来るのです。
なぜ日本でこれを作れなかったのかが非常にくやしいところ。
まだ映画ってこんなに面白いことが出来るんだ、、、と感動しました。
「ユージュアルサスペクツ」という知る人ぞ知る名作がありますが、
それが好きな人には200%お勧めしたい。
そして語り合いたい。
是非観てみて!
エロくないし、グロくないし、
暗くないし、暴力的じゃない。
そして後味悪くない。
ファミリーでも観れてしまうという。
でもちゃんとハラハラするという。
映画として200点ですね。
(455文字)


●500日のサマー

鑑賞した日:2019年3月17日
鑑賞した方法:Amazonビデオで有料レンタル(100円)

監督:マーク・ウェブ
主演:ジョセフ・ゴードン・レヴィット、ズーイー・デシャネル
公開年・国:2010(日本)
リンク:
https://goo.gl/RAcQmi

▼140文字ブリーフィング:

こちらも後で語りたくなる映画です。
「サマー」は主人公トムの「彼女」です。
このサマーが「クソ女」なのです。

少なくとも途中までは誰でもそう思う。

しかしこの映画の構成は見事で、
最初に主人公がサマーに謎の振られ方をするところから始まり、
時間を前後しながら、そして様々な角度から、
出会いから別れまでを「切り取っていく」と、
パズルのピースが埋まり、風景の全貌が見えてくるように、
起きたことの真相が浮かび上がる。

そうすると、まるでミステリー映画のように、
「実際に起きていたこと」が客観的に観られるようになる。
そうすると「サマー=クソ女」というのは、
それはあくまで主人公から見たときにそうなのであって、
同じシーンを違う角度からみると、
主人公が何度も何度も、
サマーの心の叫びを無視していることがわかるのです。
お互いが深く傷ついた恋愛と失恋で、
実はお互いが成長する、というのがこの映画のテーマです。

最後のシーンは印象的です。

、、、あ、ここからは自己責任で読んで下さい。

▼▼▼ネタバレ注意▼▼▼


▼▼▼ネタバレ注意▼▼▼


▼▼▼ネタバレ注意▼▼▼


サマーは出会った当初「愛や運命なんて信じない」と言っていました。
だから彼女は特定の男性と「コミットした関係」になるのを極端に嫌がり、
セックスするのも特別なことではなくカジュアルなことで、
複数の男性とそういう関係にあることも気にかけない。
それを束縛する人間を彼女は極端に嫌います。

しかし終盤、彼女は「運命を感じて」、
トム以外の男性と結婚するのです。

主人公のトムは最初「運命と愛」を力説します。
しかしサマーに振られた彼は、
「運命」に失望します。
そして運命の失望が彼を「主体的」にし、
彼は「いつかなりたい」と言っていた建築家への道を、
自ら切り拓き始め歩み始めます。
そして次の彼女(オータム)に出会ったとき、
常に受け身だったサマーのときとは対照的に、
自分からオータムに声をかけます。
こういうことってありますよね。
お互いがケンカした後、
お互いの意見が相手に影響されていたという。
この映画も「語りたくなる」映画です。
(844文字)



●キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン

鑑賞した日:2019年3月4日
鑑賞した方法:Amazonプライム特典

監督:スティーブン・スピルバーグ
主演:レオナルド・ディカプリオ、トム・ハンクス
公開年・国:2002年(アメリカ)
リンク:
https://goo.gl/QnkBG5

▼140文字ブリーフィング:

さすがスピルバーグ、という感じですね。
エンターテインメントとして一級品です。
嘘に嘘を重ね、パイロット、弁護士、医師など、
様々な職業を遍歴しながら、
巨万の金をだまし取ることに成功した詐欺師(ディカプリオ)と、
それを追い続けた刑事(トム・ハンクス)の物語。
これが実話だというのだからさらに驚きます。

この映画、
二人が「仲良し」に見えてくるのが不思議で、
そこがなんとも良い映画にしています。
「ルパンと銭形警部」とか、
「トムとジェリー」みたいな関係性ですね。

かと思えばテーマは深く、
底なしに孤独な青年の、
魂の徘徊の物語でもあります。
序盤に登場する彼の父親の、
あまりにも空虚な目と空虚な性格を考えたとき、
彼がどれほど孤独だったかが想像出来るのです。
そして胸が痛くなる。
もしかして彼はトム・ハンクス扮する刑事と、
知恵比べをしているときだけ、
孤独から癒されたのかもしれない。
刑事は彼にとって「疑似的な父」だったのかもしれない、と。
(407文字)



●クリミナル 2人の記憶を持つ男

鑑賞した日:2019年3月5日
鑑賞した方法:Amazonプライム特典

監督:アリエル・ヴロメン
主演:ケヴィン・コスナー
公開年・国:2017年(アメリカ)
リンク:
https://goo.gl/QnPQHg

▼140文字ブリーフィング:

とくに何の記憶にも残らないような映画でした。
他人の記憶を埋め込まれた男の話で、
「100万回ぐらい見たことあるシーン」と、
「100万人ぐらい思いつきそうな設定」の連続でした。
ロンドンの街並みがきれいだったことだけが救いでした。
(112文字)



●イコライザー2

鑑賞した日:2019年3月1日
鑑賞した方法:Amazonビデオで有料レンタル(399円)

監督:アントニー・フークワ
主演:デンゼル・ワシントン
公開年・国:2018年(アメリカ)
リンク:
https://goo.gl/KkCaFy

▼140文字ブリーフィング:
「イコライザー」が面白すぎたので、
「続編」であるこちらを、お金を払って観ました。
「2」のジンクスってあるじゃないですか。
シリーズ化した映画の第2作はたいてい「地雷」っていう笑。

まぁ、そりゃそうですよ。
特にこの映画は「ダイ・ハード」と同じで、
キャラが濃い主人公によるアクションが軸なので、
より第2作は難しいのです。

「金田一少年問題」と私は呼んでいるのですが、
「大事件」がある人物の周りで何度も何度も起こる、
というのは明らかに不自然なのです。
「最もシンプルな説明が最も確からしい」という、
「オッカムの剃刀」の原則によって思考するなら、
一番シンプルな説明は、
「金田一少年(またはその彼女)こそが連続殺人魔」だ、
ということになります。
状況証拠がそれを示しているわけです。

だって行く旅行行く旅行で、
同じ宿で人が死ぬっておかしいでしょ笑。

「イコライザー」や「ダイ・ハード」などの映画も、
同じ理由で続編が作りにくいのです。
一気に「フィクションラインが上がって」しまう。
つまり「お話感」が強くなっちゃう。

、、、という「自己弁護」をしたうえで、
この映画はどうだったか?
面白かったですよ笑。
ダイ・ハード2よりは絶対面白いです。

私の場合この映画の主人公にホレちゃってるので、
もう何してもカッコいいんですよ。
特に、労働者としてひっそりと生活しながら、
「弱者を救う」という覆面ヒーロー的なところが。
そして彼がいつも弱者の味方であるところが。

第一作の映画評で私は、
この映画は「正義とか悪が相対化された時代」に、
それでもやはり正義はあるのか?
という問いに答えようとしている、
と語りました。

第二作ではこのテーマがより露骨になっています。
主人公に敵対し殺害しようとする男が、
主人公にこう言います。

「正義を振りかざすな。
この世にはいい人間も悪い人間もいない。
悪もない。敵もいない。
いるのは不運な人間だけだ。、、、善も悪もない。
こう考えよう。
罪もない。善ももない。人は愚かだ。」

この言葉に誰が反論できるでしょう?
この残酷な世界で、彼がいっていることは真実です。
この問いにたいして主人公は、
「正義と悪があった時代」に逆戻りすることなく、
「もっと深い位層における正義」を具現化しようとするのです。
ハードルを下げていたのもありますが、
十分面白い映画でした。
(970文字)



●ブレードランナー2049

鑑賞した日:2019年3月1日
鑑賞した方法:Amazonビデオで有料レンタル(299円)

監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
主演:ライアン・ゴズリング、ハリソン・フォード
公開年・国:2017年(アメリカ)
リンク:
https://goo.gl/3zpHtv

▼140文字ブリーフィング:

かなり話題になった映画ですね。
リドリー・スコット監督の「ブレードランナー」は、
知る人ぞ知るカルト映画で、
この映画以前とこの映画以降で、
「近未来」の描き方は変わった、と言われるほどです。
この映画のルーツが知りたくて、
私はフィリップ・K・ディックの原作
「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」も読みました。

ブレードランナーの世界には、
「人間型のアンドロイド」が、
人間と区別がつかなくなった未来に、
人間のふりをしているアンドロイドを「取り締まる」警察がいます。
この警察もアンドロイドです。
このアンドロイドが「人間とアンドロイドの判別」
をするのですが、それが「共感能力」だったりするのです。
しかし、どうみても人間のほうが非人間的であり、
アンドロイドのほうが共感能力があるように見える。

、、、とすると「人間」って、
いったい何なの?
という哲学的なテーマに突き当たることになる。

「2049」では前作へのオマージュをたくさん入れ込みつつ、
「レプリカント同士の子ども=初子(救世主)」を殺す、
という「出エジプトおよび福音書」や、
「ラケル(レイチェル)の子どもがジョー(ヨセフ)」
などの聖書からのモチーフも多用されます。

でもこの物語の骨子は明らかに「ピノキオ」です。
「造り主」である人間に、
「ぼくは本当は人間なんじゃないの?」と問う、
木彫り人形の切ない話しです。
これは「A.I.」という映画で、
スティーブン・スピルバーグがやったテーマでもあります。
(608文字)



●ジュラシック・ワールド

鑑賞した日:2019年3月4日
鑑賞した方法:Amazonプライム特典

監督:コリン・トレヴォロウ(制作総指揮スティーブン・スピルバーグ)
主演:クリス・プラット
公開年・国:2015年(アメリカ)
リンク:
https://goo.gl/sXXh5U

▼140文字ブリーフィング:

映像は凄いですが、
他は何も凄くなかったです。
特に内容のない作品でした。
IMAXとかで見たらきっと凄いんでしょうね。
(57文字)



●ノーカントリー

鑑賞した日:2019年3月6日
鑑賞した方法:Amazonプライム特典

監督:コーエン兄弟(ジョエル・コーエン)
主演:トミー・リー・ジョーンズ、ハビエル・バルデム、ジョシュ・ブローリン
公開年・国:2007年(アメリカ)
リンク:
https://goo.gl/7o9G6J

▼140文字ブリーフィング:

めちゃくちゃ面白かった。
コーエン兄弟恐るべし!!

大好きな映画のひとつになりました。

犯人(アントン・シガー)はサイコ度、
史上ナンバーワン!!です。
彼を超えるサイコパスは、
もう浦沢直樹の「MONSTER」に出てくるヨハン以外いないでしょう。
二人とも「彼を観たら人生が終わる」という恐ろしさがあります。
二人を対決させたい笑。

シガーが使う「空気圧ポンプの兵器」は、
一生脳にこびりつきます。
最低つまり最高です!
(200文字)



●オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分

鑑賞した日:2019年3月5日
鑑賞した方法:Amazonプライム特典

監督:スティーブン・ナイト
主演:トム・ハーディ
公開年・国:2015年(イギリス)
リンク:
https://goo.gl/G9TSxY

▼140文字ブリーフィング:

イギリス映画です。
最初から最後まで「本当に」ひとりしか登場せず、
場面は「本当に」車のなかだけ、
という非常に大胆な構成の映画です。

会話劇だけで見せるという。
ある男が職場からの帰り道に妻に電話をかけます。
妻に言います。
「これからある女のところに行く。
 去年の出張のときに関係を持った。
 私は彼女の出産を見届けなければならない。
 でも信じてほしい。
 私がキミを裏切ったのはその一回きりだし、
 出産を見届けたら必ず家族の元に帰る」
妻はパニックを起こし、電話で離婚を言い渡します。

彼はなぜそこまでして一度しか会ったことのない女性の、
出産を見届け認知することにこだわったのか?
彼の父が彼を認知しなかったために、
彼は私生児として過ごしたことがだんだんと分かってきます。
彼は「オヤジよ、オレはお前とは違う!」
と、どうしても行動で示す必要があったのです。

現場監督者の彼は今度は職場の上司に電話します。
明日、大切な工事があるが、
私は行けません。
部下に任せてあります。
上司は激昂し、彼は解雇されます。

車で職場を出たとき、
彼には仕事も家庭もありましたが、
高速道路を下りたとき、
彼は仕事も家庭も失っていました。

そこまでして彼が、
「出産を見届ける」ということにこだわったのは何故か?
それは、どうしても「父親を超える」必要があったからです。
そうです。オイエディプス神話です。
彼は「父殺し」を達成せねばならなかった。

これを全部「社内の電話の会話」だけで説明します。
ナレーションも過去シーンのカットバックもいっさいなし。
そういう映画です。

宮台真司の評論が凄いので、
リンクを紹介します。
この映画はイギリス経験主義のジョン・ロックへのオマージュであり、
ギリシャ悲劇の踏襲、という解釈です。
興味のある方は以下を参照下さい。
https://realsound.jp/movie/2015/08/post-63.html
(732文字)



▼▼▼月間陣内アカデミー賞▼▼▼

世界一小さな映画賞、
「月間陣内アカデミー賞」を、開催いたします。
主催者、プレゼンターは陣内がつとめます。

作品賞、主演(助演)俳優賞、そしてもうひとつ、
という感じで、ぬるーくやります。
皆さんの映画選考の参考にしていただければ幸いです。


▼作品賞(ダブル受賞)
『リトル・ミス・サンシャイン』/『サーチ』

コメント:

先月は、優劣付けがたい、
ということで2作品同時受賞です。
両方とも文句なしに面白い!!
文句なしに「観てみて!」
と万人にお勧めできる。

わりと私が激推しする映画って、
「大好きな人が2割、大嫌いな人が6割以上」
みたいな「癖が凄い」映画が多いですが、
この2本は「クセスゴ映画」でもありませんし。
両方エンターテインメントとして一級品です。
リトル・ミス・サンシャインはスローな感じ、
サーチはスピード感、という違いはありますが。



▼主演(助演)男優賞
ハビエル・バルデム(ノーカントリー)

コメント:

歴史に残るキャラクターだと思います。
「ノーカントリーのシガー」を、
これからも私は何度も思い出すと思います。
それほど脳髄に焼き付く恐怖と戦慄を与えるキャラでした。
町山智宏さんは彼に直接インタビューしたそうですが、
めちゃくちゃいい人だったそうです笑。
「あの役を演じてから、
 レストランに入ると周りから人がいなくなる。
 どうにかしてくれ」
と言っていたそうです笑。
レストランからいなくなった人は、
「あ、死ぬ」と思ったんでしょう笑。


▼主演(助演)女優賞
アビゲイル・ブレスリン(リトル・ミス・サンシャイン)

コメント:
子役ですが、とても良かったです。
この映画の6人の家族の中の「核」となる存在であり、
彼女を媒介として他者が変えられて行く、
という意味で非常に重要な役どころ。
しかも設定上、可愛すぎてもダメだし、
可愛くなさ過ぎてもダメ。
「神の国は子どもにこそ与えられる」
とイエスは言いましたが、
この映画を観るとその意味がよく分かります。
オリーヴの天真爛漫なキャラクターに、
完全にハマっていました。



▼その他部門賞「脳に焼き付く賞」
『ノーカントリー』

コメント:
作品賞の2作『リトル・ミス・サンシャイン』
と、『サーチ』に勝るとも劣らないぐらい面白かったです。
あんまり分かりやすいエンターテイメントではありません。
私の好きな映画テーマ「サイコパス」が出てきます。
しかし、みた人は「ずーん」と重く何かがのしかかる。
良い小説の読後感に似ています。

金持ちだったら家にほしいもの

2019.08.14 Wednesday

第86号   2019年4月2日配信号

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■1 今週のオープニングトーク
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

▼▼▼金持ちだったら家にほしいもの▼▼▼

メルマガ読者の皆様、
そしてYouTube放送視聴者の皆様(みてね!)、
こんにちは。

今週も「質問カード」からいってみましょう!

▼質問:めちゃくちゃ金持ちだったら
家に導入したい家具やアメニティはなんですか?
最高3つまで。


、、、先週が「疲れる質問」だったので、
今週は楽です。
軽快に進めていきましょう笑。

ダントツ1位のものと、
あと2つはまぁ、「あればいいかも」ぐらいです。

ダントツ1位からいきましょう。
これは「暖炉」です。
圧倒的に暖炉です。

そのために寒い地域に住みたいぐらい笑。

暖炉のある家に住めたら死んでもいい、
と思ってるので、
多分今後、住むことはないでしょう笑。
それで死んだら困りますから笑。

暖炉ってお金かかるんですよね。
何らかの事情で薪が安く手に入る環境があれば別ですが、
薪って、買うと一日2,000円〜3,000円ぐらいします。
1か月で10万円近く。
一冬で60万円近く。

もう今の私の家賃と変わりません。

でも設定条件が「めちゃくちゃ金持ち」なので関係ありません。
暖炉の前で読書したり、
暖炉の前で友だちと語り合ったり、
そういう日々が私の「夢」です。

マジで。

YouTube放送のエンディングに、
7秒ぐらい暖炉の映像を流していますが、
あれは放送が「暖炉の前で語っているような」
雰囲気の放送になればいいなーという、
私の願いを反映しています。

次の二つ、いってみましょう!

ひとつめはアイランドキッチンですね。
こーゆーやつです↓
https://goo.gl/jRADBo

アメリカの映画とか見てて、
ミドルクラスのお家にこれがあると、
アメリカってやっぱ豊かだよなぁと思います。
土地も広いし。

私は独身時代から料理が好きで、
引っ越しのときに一番大事なのが「コンロ」だったので、
今もやはりキッチン周りは重要なのです。
これがあったら、
子どもとみんなで料理できるだろうなぁ、とか、
みんなと話しながら料理できるなぁとか。
これを囲んで仲間とビール飲んだり、
何かを作りながら談笑したり、
素敵な終末が過ごせるなぁと、夢想しています。
ほぼ妄想に近いですが笑。


最後は「バーベルラック」です。
こーゆーやつです↓
https://goo.gl/KetSSb


長渕剛の家には、
各種マシンをそろえた、
もはやゴールドジムのような施設があるそうですが、
そこまでは必要ないかな。
バーベルラックと、
可変式のダンベルと、
インクラインベンチがあれば、
たいていのトレーニングは出来るので。
これがあればジムに入会する必要もなく、
ジム代の節約にもなる!

、、、と思いきや、
めちゃくちゃ金持ちなんでした笑。

忘れてた。

でも、「マイジム」っていうのは、
すべてのトレーニーにとっての夢なのです。
すべての車好きにとって、
「マイガレージ」が夢なのと同じように。


、、、めちゃくちゃ金持ちだったとしても、
アールデコ風のアンティーク家具とか、
バカラのグラスとか、
やたら高い陶器の茶器とか、
シャンデリアとか、
マジで要りません。

いくら金があっても、
絶対買わないでしょうね。

私の嫌いな某デヴィ夫人の「自宅拝見」みたいな番組で、
ああいう悪趣味なモノをテレビは映していますが、
あれって何なんでしょうね?
あれ、羨ましいですか?
趣味が悪くて可愛そうに、
と私なんかは思います。

本当に、心の底から、1ナノメートルも、
まったく羨ましくありません。
食器なんてダイソーで十分です。

まぁ、あくまで個人的な見解ですが笑。

陣内が先週読んだ本  2019年3月5日〜14日

2019.08.08 Thursday

第84号   2019年3月26日配信号

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■2 陣内が先週読んだ本 
期間:2019年3月5日〜14日
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

先週私が読んだ本(読み終わった本)を紹介していきます。
一週間に一冊も本を読まない、
ということは、病気で文字が読めなかった数ヶ月を除くと、
ここ数年あまり記憶にないですから、
このコーナーは、当メルマガの
レギュラーコーナー的にしていきたいと思っています。
何も読まなかった、という週は、、、
まぁ、そのとき考えます笑。

ただ紹介するのも面白みがないので、
twitterに準じて、
140文字で「ブリーフィング」します。
「超要約」ですね。
(どうしても140字を超えちゃうこともあります。
 140文字はあくまで「努力目標」と捉えてください笑。)

忙しい皆さんになり代わって、
私が読んだ本の内容を圧縮して紹介できればと思います。
ここで紹介した本や著者、テーマなどについて、
Q&Aコーナーにて質問くださったりしたら、
とても嬉しいです。


●無敵のハンディキャップ 障害者がプロレスラーになった日

読了した日:2019年3月7日
読んだ方法:図書館で借りる

著者:北島行徳
出版年:1997年
出版社:文春文庫

リンク:
https://goo.gl/E6daA3

▼140文字ブリーフィング:

友人に教えてもらって読みました。
「障害者プロレス」の話しです。
「障害者がプロレスをする」ということを通して、
健常者(と自分では思っている人)に、
「言葉にはならない何か」を突きつける。

去年の年末に見た映画、
「こんな夜更けにバナナかよ」とか、
NHKの番組『バリバラ』とかにも通ずるものがあります。

本書の要約的センテンスをご紹介します。

→P309 
〈騒がしいボランティアセンターの中で、
私はそっと自分の所々が欠けた心の触れてみた。
痛みがないわけではない。欠けた部分が埋まったわけではない。
ただ、ドッグレッグスの仲間たちとの出会いを通じてわかったことがある。

欠けたままの心であっても良いのだ。
痛みをなくそうともがき、足りない部分を埋めようともがく。
その繰り返しが、生きていくということなのだから。

人間は一人である。

親や兄弟、友だちや恋人、
どんなに親しい人のことだって完全に理解する事なんか出来ない。
他人の存在は、まるで意味がないのだろうか。

そんなことはない。

手を伸ばしたらするりと逃げる風船のように、
叩いても叩いても開かない重い鉄の扉のように、
他人の心は思うようにならない。
けれども、離れているから繋がろうとし、
わからないから知ろうとする。
人と人との関係はぶつかり合いの繰り返しで、
理解出来ないからこそ面白いのだ。

障害者と健常者の関係も同じである。

障害者の気持ちになって、と健常者が言ったところで、
本当のところは分かるわけがない。
わかるというのは健常者の傲慢だ。

周囲に保護されて生きていながら、
健常者は理解してくれないと嘆く障害者がいる。
しかし、人と人との間には、いろいろとあって当然なのだ。
むしろ問題なのは、
ぶつかり合うことを放棄して生きることではないか。

障害者と健常者の理想的な関係という問題に、
模範解答などあるわけがない。
だからこそ答えを探して模索し続けるのだ。
何度か飛び上がっていれば、
いつか風船を掴むことが出来るかもしれない。
血が出るまで拳で叩けば、
重い扉が向こうから開いてくるかもしれない。
それが、私たちが障害者プロレスをこれからも続けて行く理由であり、
観客に伝えていきたいことでもあるのだ。〉


、、、著者の北島さんというボランティアが立ち上げた、
障害者プロレス団体は、
脳性麻痺などの障害をもつ当事者同士がプロレスをすると共に、
北島さんをはじめとする健常者もリングネームをつけリングに上がり、
障害者と闘います。

「障害者VS障害者」のマッチも、
「障害者VS健常者」のマッチもある。

彼らは身体をぶつけ合い、
拳をぶつけ合い、
血を流しながらリングで「ぶつかり合い」ます。

この本はその障害者プロレス団体をめぐるドラマなのですが、
その団体自体が様々な理由で、
家族からも距離を置かれた障害者たちにとって、
「疑似家族」になっています。
そこでは「精神的なぶつかり合い」がある。
ケンカして団体を飛び出し酒に溺れる障害者がいる。
あまりにもわがままな障害者にキレて、
いなくなってしまう健常者のボランティアもいる。
障害者同士がソリが合わなくて、
「場外乱闘」を始めることもある。

その「ぶつかり合い」の中からしか見えてこないことがある、
というのが北島さんが到達した境地です。

この本は一章ごとに関わり合った人々の、
人生の物語を紹介するような構成になっているのですが、
終盤の14章に、やっと著者の北島行徳氏の人生が紹介されます。

彼は父が38歳で他界、母はホスト狂い、
人間関係を築けなかった埋め合わせを
「障害者との家族を作る」ことによってしてきと告白します。
その自己開示の深さと強さに共鳴し、涙が出ました。
著者と障害者レスラーの慎太郎の、
「友情」としか言えない関係性に胸が熱くなります。

私たちは皆、何らかの形で「障害者」です。
そこから目をそらさず、
ぶつかり合っていくなら、
その先にやっと相互理解がある。

あまりにも多くの人が、
現代では「ぶつかり合う」ことから逃げ出します。
最初からリングに上がらない。
血を見たくないし、汗をかきたくないし、
傷つきたくないからです。
しかし、傷つかずに絆など結べないのです。
ホームレス支援の第一人者・奥田先生はいつも言います。
「きずな」という日本語は、「きず」を含む、と。
マザーテレサも言っていました。
「傷つくまで愛しなさい」と。
(1,754文字)



●鏡の中は日曜日

読了した日:2019年3月7日
読んだ方法:図書館で借りる

著者:殊能将之
出版年:2005年
出版社:講談社文庫

リンク:
https://goo.gl/Dd6gEs

▼140文字ブリーフィング:

最近読んだホラー小説「ぼぎわんが、来る」の、
引用文献に入っていて興味を持ちました。
ぶっちゃけ、正直あまり楽しめなかったですね笑。
「金田一少年の事件簿」みたいな雰囲気をかもしていますが、
物語がメタ・メタフィクションになっていたりして混乱します。
あまりついて行けませんでした。
ミステリー界ではかなり有名な作品だそうですが。
(159文字)



●松本大洋本

読了した日:2019年3月8日
読んだ方法:友人からのプレゼント

著者:松本大洋他
出版年:2017年
出版社:小学館

リンク:
https://goo.gl/xo96jR

▼140文字ブリーフィング:

これはいわゆる「雑誌のムック本」というやつです。
愛知県に行ったときに、
友人が「俊君こういうの好きかなと思って買っておいたんだよね」
といってプレゼントしてくれました。

はい。

めちゃ好きです。

なんとこの本には、
松本人志と松本大洋の対談も載っています。
内容以上に「この二人」が、
会話しているということ自体にテンションが上がりました。
天才と天才の会話ですから。

他にも大友克洋との対談とか、
名だたる有名人が「松本大洋愛」を語るコーナーとかあって、
久しぶりに松本大洋の作品を読みたくなりました。

私はこれまで「ピンポン」「鉄コン筋クリート」、
「ナンバーファイブ」、「青い春」ぐらいを読んでいます。
他にも読んでたかもしれないけど忘れました。

2010年代に入ってからの、
「竹光侍」と「サニー」は未読でしたので、
この本をきっかけに、
勢いで「サニー」を大人買いしてしまった。
6巻全巻をAmazonの中古で「えいやっ」と買いました。

松本大洋ブームが私のなかで再燃しています。

「竹光侍」「ルーブルの猫」ではなく、
なぜサニーを買ったのか?
これが松本大洋の自伝的作品だとこの本で知ったからです。
「サニー」はちなみに、児童養護施設の漫画です。
松本大洋氏は小学生の一時期、
児童養護施設で過ごしていたのです。
彼の漫画に漂う「切なさ感情のリアル感」は、
他の作家とは一線を画するものがあるのですが、
それは彼の実体験が乗っかっていたからだったのです。
なんか、彼に対する尊敬が一段階アップしました。

→P69 
〈松本大洋の自伝的要素を含んだ作品です。
自分というものをここまで客観的に捉えるのに、
作者は、実際の経験から数えて、30年の歳月を必要としたのです。
そのことの重みを噛みしめずにこのマンガを読むことは出来ません。

松本大洋は小学生の頃、親と離れて暮らす施設に入っていました。
そのときの経験をこう語っています。
「僕、子どもの頃親と離れて暮らしていた時期があって、
そこを脱走するんですね
・・・六、七回やったかな
・・・六年くらいいたんですよ
・・・車盗んで逃げたことも
・・・そのときにすごい仲の良い友だちがいて、
その子と一緒に『逃げ出して、海のそばで家を作る』
っていう約束をずっとしていた」〉


、、、サニーは読み終わりました。
普通に泣きましたよ、そりゃ。
松本大洋氏の自叙伝として読むと、
よりいっそう泣けます。
次回の「読んだ本」で解説します。
(965文字)



●子どもの心の育て方

読了した日:2019年3月11日
読んだ方法:妻が友人から借りた本

著者:佐々木正美
出版年:2016年
出版社:河出書房新社

リンク:
https://goo.gl/bXzP2v

▼140文字ブリーフィング:

この本は妻が妻のお友だちから借りていて家にありました。
「面白いよ」というので読んでみると、
本当に面白かった。

「自分の妻が本を読む人で良かった」
と年に何度か思いますが、
今回も思いました。

この本、子育てについて多くの示唆を与えてくれます。
特に印象的だった2ポイントをご紹介します。

最初は「三つの場所で遊ぶ」ことの大切さです。

→P50〜52
〈競争意識と協調性・共感性のバランスは、友だちの中で育ちます。
たとえば、自分の家に友だちを呼ぶこと、
そしてまた相手の家に遊びに行くこと、
その両方をたくさん経験することです。
どちらかだけでなく、両方であることが大事なのです。
最近のお母さんたちは、意外にもこのことをご存じないように思います。

自分の家に友だちを連れてきたとき、
子どもは自分でリーダーシップを発揮することが出来ます。
自分の家の規則というか、しきたり、
やり方を相手に押しつけることが出来ます。
「そんなことはしてはいけない」とか
「そのおもちゃはこうやって使うんだよ」とか
「そのドアはこうやって開くんだ」といったことです。
あるいは親が出してくれたおやつを
まるで自分が振る舞っているかのように
「食べて良いぞ」なんて言ったりします。

ところが友だちの家に行けば立場は逆転します。
相手の家のルールにのっとって生活しなければなりません。
おやつを出されたら、
「いただきます」と挨拶しなければいけないし
「ごちそうさま」とお礼を言います。
 (中略)
自分の家では自分がリーダーだけれど、
よその家ではそこのルールに従う、ということのなかで、
それぞれの家にはそれぞれの家の考えがあり、
「違い」があることを知ることは非常に大事なことなのです。

そしてもうひとつ、自分の家でも、
友だちの家でもない「第三の場所」つまり、
空き地や公園で遊ぶことも、同時に非常に大切です。
できるかぎり、この3つの「場」を
バランス良く子どもの生活の中に取り入れることで、
子どもは、友だちと「育ち合う」ことができるようになていきます。〉


・自分の家、
・友だちの家、
・そのどちらでもない場所の、
3つの場所でバランス良く遊ぶようにしてあげる。
こうすることで子どもは、
「複数の文脈を受け入れる」という、
社会で生活するための基本能力を培う事が出来る、
と児童精神科医の佐々木先生はここで言っています。

「育ちあう」という言葉が最後に出てきましたが、
それについてもう一箇所引用します。
佐々木先生は言います。
「自分の子どもだけうまく育つ、ということはあり得ない」と。

→P76〜78 
〈自分の子どもだけが上手く育つ、
などということはあり得ません。
周囲の仲間と共に、互いに育ち合うものだからです。
 (中略)
親は、ときとすると過剰に自分の子どもに期待して、
他の子どもより優れた子になってほしいと思ってしまうのです。
そこまでではなくても、どこかで
「自分の子どもだけがうまく育てば良い」と思ってしまう。
そうした考え方というのは、
子どもの優越感や劣等感を強く育ててしまいます。

子どもは仲間と一緒に「育ち合う」ものです。
自分の子どもだけうまく育つ、
なんていうことはあり得ないことです。
自分の子どもといっしょに、
うまく育ってくれる子どもが周りにいてくれなければ、
うちの子どももちゃんと育っていきません。
そう思うべきだと思います。
それを親が実感として知っていると、
不健康な優越感、劣等感は育ちにくくなると思うのです。

植物でも魚でも、
環境が良ければ周りの仲間と一緒にすくすく元気に育っていきます。
育つと言うことは、
育ち合える環境の中でお互いに育ち合っていく、ということです。

子どもが健康に、健全に育つために必要なのは、
親が「みんなに負けないようにしなさい」と叱咤激励することではなく、
子どもたち自身がお互いに共感し合う環境です。
共感し合いながら育つと、
自分が何かの分野で仲間よりも上手に出来たときでも、
他の人を見下す優越感ではなく、
非常に健康な喜びの感情、ある種の誇りを持てるようになります。
 (中略)
優越感と劣等感というのは、
常に背中合わせにあるもので、
どちらかだけを持つことはあり得ません。
劣等感の裏返しが優越感で、
優越感を持っているから劣等感も生まれるものです。
優越感の強い人は、非常に強い劣等感をどこかに持っています。
 (中略)
こうした状態があたりまえになってしまった子に、
友だちはなかなかできません。
しかし健全な誇り、共感という感情は、
自分に不十分な部分があれば、
それは仲間からわけてもらえばいいんだ、とか、
誰かに頼ればいいんだとか、
あるいは「自分の努力がたりなかったのかしら」
という内省や自己洞察につながります。
多くの友だちに囲まれ、
仲間と共感し合いながら育ち合うことは、
とてもよいことなのです。〉


、、、「他の子はどうでもいいから、
自分の子どもだけが上手く育ってほしい」
と願う親は、皮肉なことに、
子どもが上手く育つことを自ら全力で疎外しています。
そのように考える親の影響下で育った子どもは、
いつも他者と比較する習慣が親から感染するので、
「劣等感と優越感が非常に強い」人間になります。
そのような人間は自己開示することが出来ず、
よって他者と協力関係を構築出来ず、
友情を育むことが出来ません。

それは将来の子どもの結婚・仕事・プライベートなど、
あらゆる領域に悪影響を及ぼします。

ではどうすれば、
劣等感や優越感に呑み込まれず、
健全な競争心と健全な共感能力を持つ子どもが育つのか?
それは親が「子どもは育ちあう」ことをわきまえることだ、
と佐々木先生は言います。

佐々木先生が子どもを植物や魚に喩えているのが面白いですね。
水槽の中のすべての金魚が死んでいるのに、
一匹だけぴんぴんしているということがあり得るでしょうか?
瞬間的にあり得ますが、
死んだ金魚の腐敗によって水が汚染され、
ぴんぴんしていた金魚もいずれ死ぬでしょう。
森の下草を全部刈り込んでしまい、
一本の木をのこしてすべて取り除いたらどうなるでしょう?
森は「ひとつの生態系」です。
下草に群がる微生物や昆虫や鳥の糞を養分に、
一本の木は生長してきたのです。
よってこの一本の木はいずれ枯れてしまいます。

子どもも同じだよ、ということです。

他の子どもがすくすく育つとき、
はじめて自分の子どもも育つのです。
実は社会全体もそうなのですが、
それはまた、別の話。
(2,586文字)



●ママの心がふわりと軽くなる 子育てサプリ

読了した日:2019年3月11日
読んだ方法:教会図書から借りる

著者:佐々木正美、松本ぷりっつ
出版年:2012年
出版社:主婦の友社

リンク:
https://goo.gl/PpXFJy

▼140文字ブリーフィング:

先ほどの佐々木正美先生、再びです。
これも妻が教会図書館から借りて読んでいたので、
家にあったので読みました。

妻が本を読む人で本当に良かっ(中略)。

この本は先ほどの本以上に「軽い」感じです。
なんせ、半分は「漫画」ですから。
佐々木正美先生があるテーマについて1ページほど書き、
それに関する漫画を漫画化の松本ぷりっつさんが、
自らの子育てにからめて描く、という構成です。

デパートで泣きわめく子どもは、
代償行為でそうしている、
という話しが面白かったです。

実はこの話し、動画を撮りました。
♯22なので、まだ公開前ですが、
「すぐ役立つ知識」コーナーで取り上げています。
お楽しみに。

そこでも語りましたが、
ここにも収録しておきます。

→P117〜118 
〈子どものこんな姿を見ると、
お母さんは「がまんできる子に育てなくちゃ」と厳しくなりがちです。
言うことを聞き入れていたらますますわがままになると思うのです。

でも実際は逆なんです。

普段から親に言うことを聞いてもらえる子は、
こんな形での自己主張はしません。
普通に言ったのでは聞いてもらえない経験が多すぎるから、
その代償行為として外で激しく泣いて訴えるのです。

子どもは、おもちゃがほしいだけで泣いているのではありません。
普段から、もっとしてほしいことがあるのです。
抱っこしてほしい、
手をつないでほしい、
公園で一緒に遊んでほしい。
そのすべてを、お母さんが義務的にではなく、
喜んで、幸せそうにやってほしいと願っているのです。〉


、、、子どもが泣きわめいているのは、
「問題(病気の原因)」ではなく「結果(症状)」なのです。
この子どもをどうやって泣き止ませるか、
というのは「対症療法」です。
たとえばあなたの腎臓が深刻に炎症を起こしているとしましょう。
それによって39度の発熱をしています。
アスピリンを大量投与し、熱が引いた。
それで解決でしょうか?
そうではありません。
本当の解決は合成抗菌剤で、
腎臓の炎症と感染を抑えることです。

子どもの場合も同じで、
今デパートで泣きわめく子どもに対し、
本当にすべきは「原因=根っこ」に処方することです。
つまりそれは子どもの普段の心の叫びを聞いて上げることです。
話しを聞いてほしい、
手をつないでほしい、
抱っこしてほしい、
一緒に遊んでほしい、
それをイライラしながらでなく、
心から楽しんでそうしてほしい。

佐々木先生は言います。
どうぞそうして下さい。
嘘みたいに子どもは叫ばなくなります。
その必要がなくなるのですから、と。
(1,028文字)



●イエスに出会うということ 人生の意味と思いがけない答え

読了した日:2019年3月12日
読んだ方法:新宿オアシスブックセンターで購入

著者:ティモシー・ケラー
出版年:2017年
出版社:いのちのことば社

リンク:
http://amzn.asia/gchoou0

▼140文字ブリーフィング:

めちゃくちゃ面白かったですが、
文字数の都合で詳説は出来ません。
ただ、序章にあった、
「帰納的な聖書研究」の、
ケラー師による実体験の話しが非常に面白かったので、
ご紹介します。

→P6〜7 
〈また、深い洞察のためには、
忍耐と思慮深さが必要なことも教えられました。
あるとき、バイブルスタディーを導く
リーダーのためのセミナーに参加しましたが、
そこでのある実習は忘れられません。

講師がマルコ1:17
「イエスは彼らに言われた。
『わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしてあげよう』」
を選び、三十分この箇所を調べるように
(まさにイエスとの出会いについて)と言いました。
彼女は五分、十分で、もう調べ終わったと思うかもしれないが、
あきらめないで続けるように、と念を押しました。
「少なくとも、その箇所に見られる、
あるいは、気づかされたことを、三十項目書き出して下さい」。

十分後には課題を終わらせた
(と、少なくとも自分では思っていた)私は、
この課題に少々飽きてきました。
とはいえ義務感から、まだ何かないかと探し続けました。
実際まだあるではありませか。

それもいくつも。

講師はそのリストのなかから、
最も心が突き刺されたこと、動かされたこと、
個人的に非常に助けになると思われるものに丸をするように言い、
次にこう質問しました。
「最初の五分で、
最も深い気づきが得られた人はどれくらいいますか。
手を挙げて下さい」。

誰もいません。

「十分後は?」
一人か二人。

「十五分後は?」
もう一人か二人。

「二十分?」
今度は結構な数の人が手を挙げます。

「二十五分は?」
ほとんどが、笑いながら、
やられたといった感じで手を挙げました。

帰納的(個々の事項からい一般前提を推論していく)に
聖書箇所を学んでいくといった、
忍耐を問われるようなこの経験が、
私の信仰生活を大きく変えました。
時間をかけて、素直さと信頼という適切な態度で向かえば、
神は聖書を通して私に語りかけてくれるのだと発見したのです。

またその経験は、
聖書を通して神が何を語っているかを他の人にも教えるといった、
私の生涯の働きの訓練にもなりました。
これまで四十年近く、聖書を教え、説教してきましたが、
どの講演、講義、説教でも、基本的な姿勢は、
私が大学時代に学んだ、
時間をかけて聖書の深さを
注意深く掘り起こしていくという点にあります。〉


、、、ティモシー・ケラーは、
「21世紀のC.S.ルイス」と呼ばれることもあるほど、
深い洞察に富んだメッセージをすることで有名です。
私も彼は現代キリスト教の、最高の説教者のひとりだと思います。
彼の本を読むとその理由が分かります。
まず、尋常じゃないほど勉強しています。
そして人生において神を第一にして歩む、
という言行の一致があります。
さらにもうひとつの「秘密」を、
私はこの箇所を読んで見つけた気がしました。

それはひとつの聖書箇所を、
「するめを噛むように」、
あるいは「井戸を深く深く掘るように」、
見つめ続け、問い続け、
そこから真理をくみ上げる力です。

私たちが聖書を読んで何も感じない(学ばない)としたら、
私たちの「噛むあごの力が足りない」か、
井戸を掘るシャベルの力が弱いか、
あるいはその両方をする忍耐を欠いているからでしょう。
(1,320文字)



●すべての教育は洗脳である 21世紀の脱・学校論

読了した日:2019年3月14日
読んだ方法:Amazonプライム特典読み放題書籍

著者:堀江貴文
出版年:2017年
出版社:光文社新書

リンク:
http://amzn.asia/d/drNshbH

▼140文字ブリーフィング:

堀江さんの本って、
実は「半笑い」ぐらいな感じで、
これまで結構読んでるんですよね。
たぶん5冊は読んでると思う。
彼の思想は過激にリバタリアニズムなので、
ちょっとついて行けないところがあるのですが、
やはり「時代を象徴する人間」だと思うので、
読むと面白いのです。

、、、でこの本、
今まで読んだ堀江本のなかで、
一番面白かったです。

ところが、文字数オーバーのため、
解説は割愛!
まじか笑!

ちょっと悔しいので、
YouTube放送の、
「ひとりビブリオバトル」でやります。
放送がいつになるか分からないですが、
近々録画します。
お楽しみに!
(257文字)



●ゼニの人間学

読了した日:2019年3月14日
読んだ方法:Amazonプライム特典読み放題書籍

著者:青木雄二
出版年:2012年
出版社:オンデマンド

リンク:
https://goo.gl/j4KzMB

▼140文字ブリーフィング:

「ナニワ金融道」の作者の青木さんの本です。
彼は会社経営(とその倒産)などの経験を経た後、
44歳で漫画家デビューした異色の漫画家です。
彼が漫画を描き始めた動機がすごい。
ドストエフスキーの『罪と罰』、
マルクスの『資本論』を読んだからだそうです。

漫画って画力じゃないんですね。
論理と教養と体験の迫力があれば、
ちゃんと売れるんです。
「ナニワ金融道」読んだことないですが笑、
ちょっと興味が湧いてきました。
(201文字)



●「脳のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!

読了した日:2019年3月14日
読んだ方法:Amazonプライム特典無料本

著者:苫米地英人
出版年:2014年
出版社:コグニティブリサーチラボ株式会社

リンク:
https://goo.gl/YKZyD7

▼140文字ブリーフィング:

苫米地さんという人は、
ときどき聞くのだけど、
本は初めて読みました。
Amazonプライム動画のおかげで、
普段なら見ないような映画を観たりするようになりましたが、
プライムリーディングも、普段読まない本を読ませてくれます。
ぶっちゃけ、あまり面白くなかったかな笑。
一点だけ、
「西洋ユダヤ・キリスト教的な時間観は直線モデルであり、
 過去→現在→未来」と進むが、
アビダルマ仏教哲学では、
「未来→現在→過去」と時間が進む、
というのが面白かったです。
つまり「未来が過去を作る」のだと。
これは実は深くて、
「ナラティブ・アプローチ」なんかとも関係があります。
文字数足りないので詳しく説明は省きますが。
(289文字)



●「意識の量」を増やせ!

読了した日:2019年3月14日
読んだ方法:Amazonプライム読み放題書籍

著者:齋藤孝
出版年:2011年
出版社:光文社新書

リンク:
https://goo.gl/YqUze4

▼140文字ブリーフィング:

これもけっこう面白かったのですが、
文字数の関係でさらっと。
「語彙数が少ないと人間は暴力的になる」
という話しが印象的でした。

→位置No.939 
〈「マジ、すげぇ」「ヤベェ」みたいな言葉ばかり使っていて、
自分の状況や感情を表現するのが50語以内の語彙で
収まってしまうような会話をする人がいるが、
言葉が足りない人は意識の幅も狭い、広がっていかない。

自分のもっている語彙力以上の会話はけっしてできない。
自分の思いを的確な言葉に置き換えることも出来ないし、
言葉によって自分と他者との感情のギャップ、
意思の齟齬を埋めることも出来ない。

言語能力が低い、
語彙力が乏しい人が怒りっぽかったり、
キレやすかったり、
感情をぶつけることになりやすいのは、
自分の意識と言葉が自由にならないもどかしさが原因でもある。
自分と異なった価値観、
離れた世代の人から何かを学びたい、
交流したいと願ったとき、
彼らと意識を交換させていくのに、
語彙が豊富であることは大きな武器になる。〉


、、、ではどうすれば語彙は増えるのか?
本を読むほかないでしょうね。
語彙力はシンプルに読書量に比例します。
自分の子どもが将来かっとなって傷害事件を起こさない予防法は、
子どもに本を読ませることです。
そして子どもに本を読ませる最短かつ唯一の道は、
親である自分自身が本を読むことです。
これは科学的に証明された事実です。
本を読みましょう。
(583文字)



●ライムスター宇多丸の映画カウンセリング

読了した日:2019年3月14日
読んだ方法:Kindleで電子書籍購入

著者:ライムスター宇多丸
出版年:2016年
出版社:新潮社

リンク:
https://goo.gl/kVvd8z

▼140文字ブリーフィング:

私の「映画批評の師匠」は二人います。
ひとりは町山智宏氏、
もうひとりがラッパーの、
ライムスター宇多丸師匠です。

この本では宇多丸さんが、
読者の様々な悩みを聞き、
あたかもお医者さんが処方箋を出すように、
「そんなあなたにはこの映画」と、
たくさんの映画を紹介していく本です。

「彼女に振られた」「老後が不安だ」
「正社員になれない」「子育てに失敗した」
「離婚した」「受検に失敗した」
「同性愛者だが世間の差別の目がつらい」
などの悩みを聞いた宇多丸師匠が、
「あなたにはこの映画とこの映画とこの映画をオススメします。
 なぜならば、、、」
と語っていく。

宇多丸師匠の「映画的教養」に舌を巻きます。
「怒りをコントロールできない」という相談に関して、
「映画を観ることは視点の引き出しを増やすこと」
だと回答しているのが見事だと思いました。

→位置No.1364 
〈そして、いろんな映画を観たり、
漫画や小説を読んだりするという行為は、
ことによると、自分の中にこうした
「視点の引き出し」を増やすためにこそ、
必要なのかもしれません。〉


、、、将来子どもが傷害事件を起こさないためには、
本を読むことと、上質な映画や小説や漫画などの、
コンテンツに触れさせることが大切ですね。
映画を観ることで、
「自分ではない誰か」の気持ちになることが出来る。
それが「立場の違う誰かの気持ちを想像する力」になります。
語彙力と並んで、人間が幸せになるために必要な能力です。
(601文字)



▼▼▼リコメンド本「今週の一冊」▼▼▼

ご紹介した本の中から、
「いちばんオススメだったのは?」という基準でリコメンドします。
「いちばん優れていた本」というよりも、
「いちばんインパクトの大きかった本」という選考基準です。
皆さんの書籍選びの参考にしていただけたら幸いです。


▼今週の一冊:無敵のハンディキャップ

コメント:

これは素晴らしかったです。
障害者と健常者が、
お互いに尊重し合って、、、
っていうきれい事の向こう側にある、
「生身のエゴ同士の、
 本気のぶつかり合い」
というものを突きつけてくれます。
障害者にも当然エゴがあり、
わがままだったり不誠実だったりするわけです。
そこに身体ごとぶつかっていく著者、
そしてその著者が抱える、
並々ならぬ過去、、、、。
胸が熱くなりました。



▼▼▼部門賞▼▼▼

ご紹介した書籍の中から、
陣内の独断と偏見で、
「○○賞」という形で、
特筆すべき本をピックアップします。
こちらも何かのご参考にしてくだされば幸いです。

▼「子育てに役立つで賞」
『子どもの心の育て方』

コメント:
佐々木正美先生の本は、
お母さん(お父さん)にも、
子どもにも、両方に、
やさしくそっと寄り添う感じで、
子育てに疲れた親には、
一服の清涼剤のように作用します。
オススメです。

嫌いな有名人

2019.08.07 Wednesday

第84号   2019年3月26日配信号

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■1 今週のオープニングトーク
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▼▼▼嫌いな有名人▼▼▼

▼質問:
テレビタレントや有名人で「特に嫌いな人」はいますか?

、、、後ろ向きな質問ですが笑、
答えていきましょう。

よく、「恋愛論」とかで、
「好きなものが似ている人」よりも、
「嫌いなものが似ている人」のほうが、
基準として大切だ、
みたいなことが語られますが、
真実の一側面を捉えていると思います。

なので私の、
「嫌いなタレント」のラインナップをみて、
「オレと同じやぁ!!」と思った方は、
私と馬が合う可能性が高い。

まぁ、まったく意見が合わなくても安心してください。
私はそういうことで人を差別しないので笑。
(多少気分を損ねるかもしれませんがそれはご容赦を)
ただ、「好みが違うなー」と思うだけです。
世の中にはいろんな意見があって良いのです。


、、、では、言ってみましょう。


▼▼▼高須院長

、、、高須は嫌いですね笑。
CMが流れると不快な気持ちになります笑。
ほぼ同じ理由でアパホテルの社長も嫌いです。

何故なんでしょう。
「生理的」という言葉に逃げたくはないのですが、
「生理的嫌悪感」に近いものがあります。
あの手合いには。

まぁ、正直に申し上げますと、
私が「右翼」が嫌いなんでしょうね。

説明させて下さい。

「右翼的な人」の中にも、
私は好きな人がいます。

たとえば右翼団体「一水会」を率いた右派の重鎮の、
鈴木邦夫氏のような人は好きです。
なぜなら「筋が通っている」から。
彼は、
「内心『日本は戦争をしたらいい』と思っているあなたへ」
という本のなかで、
00年代以降に雨後の竹の子のように増えた、
ネット右翼を始めとする日本の「新しい保守」に対し、
このような警鐘を鳴らしています。

→P128 
〈ところが、45年も経って、
同じ事(核武装・憲法をアメリカに叩き返せ等)を叫んでいる人々がいる。
あわれだと思う。
体験は伝わらない。
歴史から何も学んでいない。そう思う。
皆、安全圏から絶叫しているだけだ。
左翼という天敵が滅びたので、誰も襲ってこない。
「そこまでは言い過ぎだろう」と注意する人もいない。
そうすると、より大きな声で、
より過激なことを言った人間が勝つ。大声コンテストだ。〉


、、、右翼的思想自体は、
私は「それ自体は悪」とは思いません。
価値中立的なものです。
私の好みではありませんが、
それは私の好みではないと言うだけであって、
それが好きな人がいても別に良いと思う。

つまり、仏教とかキリスト教とか、
菜食主義とか共産主義みたいなもので、
右翼思想自体もまた、
それ自体を他者が価値判断すべきものではない。
特に戦前の石原莞爾だとか大川周明などが作り上げた、
右翼的思想体系は、けっこう重厚だったりして面白い。

右翼思想は極論で要約すると、
「日本は凄い。
 日本は偉い。」
こういうことです。

それは別にいいんです。

世界のどんな国にもそんな思想はあります。
インドは凄い、という思想もあれば、
アメリカは凄い、という思想もある。
イギリスにもフランスにもイタリアにも、
中国にもあるし、
多分、ジンバブエにもある。

ただ、右翼を「テコ」にして、
「日本は偉い。
 、、、ゆえに、
 在日朝鮮人を排斥すべき。
 中国・韓国はクズだ。」
となってくると話しが変わってくる。

私はそういった「排外的な主張」に関して、
生理的な嫌悪を覚えます。

これはあらゆることに言えます。
「キリスト教は素晴らしい。」
これは同意できる。
私はキリスト教徒ですし。

、、、ゆえに、
仏教を打ち滅ぼすべき、
となると話しが変わる。
これには私はまったく同意できない。

そこに、「他者への共感能力の欠如」
を感じるからでしょう。
仏教原理主義者が聖書を燃やす光景を見たら、
やはり心が痛む。
だとしたら自分は逆のことをしちゃいけない。
そう思う。

右翼のヘイトスピーチを聞くたびに、
自分が在日朝鮮人だったらどう感じるだろう?
自分が中国人・韓国人だったらどう感じるだろう?
あるいは私がアメリカに行って、
「ジャップはクズだ」と誰かが吐き捨てるのを聞いたら?
、、、私はそう思うので、
ネット右翼の威勢の良い日本礼賛・外国卑下は、
聞くに堪えないのです。
卑下されている対象が社会的弱者の場合はなおさら。

あと、「自分たちがしてきたことが正義だった」
という文法で過去のすべてを解釈していこうとする姿勢も、
ついでに言えば嫌いです。
単純に、「すげー頭悪い」と思うから。

「大東亜戦争は正義の戦争だった!」
「日本の兵士は戦争犯罪はしたことがない!」
「過去の日本の罪深い行いは、
 すべて他国の捏造だ!」
みたいなことを叫ぶ人は、
どうか日本語だけで叫んでほしい。
恥ずかしいから。

そんなこといったら他国の人たちに、
「日本人って頭悪い」と思われるじゃねーかよ、
と、皮肉にも私の「愛国心」が傷つくのです。

「頭悪い」の定義は、
「自己反省出来ない」ことであり、
「自己中心バイアスを自覚出来ていない」
ということですから。


、、、というわけで、
私は高須院長、嫌いです。
CMのセンスも悪いし。
品のない「成金趣味」もダサいし。
ローラが沖縄の基地問題について発言したとき、
彼は「私ならCMから降ろす」と言いましたが、
マジでいい加減にしてくれよ、と思います。
バカも休み休み言え、と。



▼▼▼百田尚樹

私は彼がつくった番組、
「探偵ナイトスクープ」が好きですし、
「永遠の0」も面白かった。

でも、彼は嫌いです。
理由は、高須院長と同じですね。
百田尚樹の本は、
私はかなり読んでます。
下手したら右翼の人よりもたくさん。
「彼ら」がなぜそういう結論に至るのか、
「内在的論理」を知りたいと思って。

、、、私がそこに発見したのは、
ただの幼稚な「夜郎自大」でした。
「俺たちは凄い。俺たちは偉大だ。
 これに異論を唱える人間は非国民・売国奴だ。」
勘弁してほしい。
あまり関わり合いたくないです。


、、、でも引き続き、
私は「探偵ナイトスクープ」が好きです。
作品には罪がないから。

「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」という諺がありますが、
私は「袈裟」は憎みたくないのです。
「袈裟」に罪はないので。

同じ理由で、
薬物などの犯罪で捕まった俳優が出演した映画を、
差し止めにしたりする昨今の動きに、
猛烈に違和感を覚えます。

作品になんの罪もないのに、、、と思う。
撮った監督が可愛そうすぎるでしょ、と。



▼▼▼デヴィ夫人

、、、面倒くさくなってきました。
以下同文です。

嫌いなことを語るのって、
好きなことを語るのより疲れますね。

どっと疲れてしまいました。
もうエネルギーが残ってません笑。

心を改め、今度からは、
好きなことについてだけ語りたいと思います笑。
不快な思いをした方、
誠に申し訳ありませんでした。
5ミリぐらい反省しています笑。

でも、けっこう「魂の叫び」なんですよ、これでも。
書いていて思いましたが、
やっぱり私は「リベラル」なんですよね。
「朝日新聞的な左翼リベラル」ではないです。
「アベ政治を許さない!」型の、
政府に文句を言うことしか脳がない、
「ポジションとしての左翼」も、
私はかなり嫌いですから。

そうではなく、私がいう「リベラル」は、
ジョン・ロールズが言うようなリベラルであり、
現実の過酷さを見据えながらも、
それでも「多様性を尊重する」とか、
「自由・平等・正義」という価値を信じている、
という意味のリベラルです。

右翼的な思想を、
私は価値中立的だと思うけれど、
個人的にどうしてもついていけないのは、
それを採用したとき、
「ダブルスタンダード」にならざるを得ないからです。
そしてダブルスタンダードは「異なる枡を使う」行為で、
キリスト教の精神に反します。

たとえば竹島問題と尖閣諸島の問題があります。
詳しい解説は省略しますが、
「竹島は日本のものだ」と主張する根拠は、
「尖閣は日本のものでない」という根拠になり、
「尖閣は日本のものだ」という主張の根拠は、
「竹島は日本のものでない」という主張の根拠になっています。
このへんは『竹島問題』という書籍に詳しいです。

右翼の人は「竹島も尖閣も日本のものだ」
と当然主張するわけですが、
その主張を採用するには、
「ダブルスタンダード(二重の基準)」に、
陥らざるを得ない論理構造になっている。

太平洋戦争と東京裁判のこともそうです。
「東京裁判が不当だ」という主張の根拠は、
「日本が戦争を始めたことが不当だった」、
という根拠と重なるのです。
右翼的であることと、
「論理的に一貫していること」は、
両立し得ない。
私はダブルスタンダードにはなりたくないのです。
それが右翼についていけない理由です。

、、、あー、本当に疲れました笑。
他にも石原慎太郎とか渡辺恒雄とか、
叶姉妹とかもリストに挙げていたのだけど、
マジで疲れたので、今日はここまで。

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