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『国を愛する』

2018.01.11 Thursday

+++vol.022 2017年7月18日配信号+++


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■2 最近したメッセージの要約

新コーナー、「最近したメッセージの要約」です。
私は仕事柄、いろんなところでメッセージや、
講演をする機会がわりと多いのですが、
基本的にはアウトラインを作って、
「原稿」は作らずに話します。

ですから話した内容を「文字化」することは、
基本的にはしません。

でも、「文字化」することで、
あとから復習したりすることも出来たり、
いろいろ良いことがありそうだと思いますので、
どこかで話したメッセージを「要約して文字化」し、
皆さんにご紹介します。

教会で話したメッセージの場合、
多分にキリスト教色が強いので、
そういうのは苦手という方は飛ばして読んでください。
、、、しかし、現代の日本で「宗教」は大きなテーマですから、
非キリスト教徒にとっても有益な内容が多く含まれていると思います。
海外ではこれを知っておかないと話しが通じない、
「キリスト教の勉強」にもなりますので興味のある方は是非。

それから、私が過去に話した音声とスライドを、
以下のYouTubeチャンネルで視聴できます。
是非ご登録を。

▼YouTubeチャンネル「Voice for the Voiceless」
https://goo.gl/d9XGWm
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

▼▼▼子ども向けメッセージ▼▼▼

今回紹介するメッセージは、
昨日(7月16日の日曜日)、
練馬グレースチャペルの礼拝でさせていただきました。
タイトルは「国を愛する」です。

いきなり「イレギュラー」で恐縮なのですが、
今回の練馬グレースチャペルの礼拝は、
あらゆる世代が一緒に礼拝するという取り組みの一貫で、
小学生を含む子どもも一緒に、
大人の礼拝メッセージを聴くという、
初めての試みでした。

ですから私は今回のメッセージを作る際、
一度「大人に向けたメッセージ」を作り、
それを「子ども向けに平易な表現に置き換える」という、
二手間をかけました。

こうすることで、
「子どもに向けた話しをしながら、
 大人が聴くことにも耐える」
内容のメッセージになります。

はじめから「子どものためのメッセージ」を作ると、
今回の礼拝だと全体の8割を占める大人は、
「比較的つまらない時間帯」になってしまうので、
「どちらが聞いてもちゃんと意味がある」
メッセージを私はしたいと考えた。

、、、で、上記のような方法を採用しました。

これは池上彰氏が「週刊こどもニュース」で、
かつてしていたことと同じです。

じつは「週刊こどもニュース」の視聴者の多くは、
子どもではなく大人だったと池上さんは言っています。
「子どもが聞いて分かる話は大人が聞いても分かる」のです。

逆に実は大人の多くは「ニュース7」を視聴しても、
基礎知識がないので理解できていない
(なんて誰にもいえないけど)ということが多い。
だから池上さんの「子どもニュース」は、
多くの大人の「隠れ視聴者」に支持され、
高視聴率を維持したわけです。

教会のメッセージも、
わりとそういうところがあるかもしれない、
と今回子ども向けメッセージをしてみて、
私は思ったのでした。



▼▼▼「国を愛する」▼▼▼

さて、ここまではメッセージの作り方の話し。
本題に移ります。

先ほどもいいましたがタイトルは、
「国を愛する」。

「国家主義的なメッセージなのか?」
と勘ぐる方もいるかもしれませんが、
まったく違います。

むしろ逆と言っていい。

「行きすぎたナショナリズム」は、
聖書に反すると私は思っています。
現代における神の代替物となる危険性の高いものは、
「金」と「国家」です。
ここで説明は省きますが、
両方とも「神のイメージの劣化コピー」だからです

「ほどほどのナショナリズム」は健全ですが、
「国粋主義」とか「超国家主義」みたいなのは、
国家が宗教となり神を代替しているので、
偶像崇拝行為に抵触すると、
いちキリスト教徒として私は考えるからです。

「だから国家主義はダメなんだ」という、
「アンチのメッセージ」をしてもあまり意味はありません。
「ではどうすれば良いのか」という、
本来のあるべき姿を提示できない、
すべての「アンチメッセージ」は、
ただの愚痴だからです。

、、、で、私は今回、
「行きすぎたナショナリズムがダメ」だとするなら、
じゃあ「あるべき姿とは何なの?」ということを、
語る必要があると思い、
「国を愛する」というメッセージをしました。

、、、では、ここからはトーンを変えて、
「小学校3年生」に対して書くように、
メッセージの要約をしてみたいと思います。

あまり「やり慣れていない」ので、
ちょっと緊張しています笑。



▼▼▼「子ども版」メッセージ要約▼▼▼

みなさんは、「内村鑑三」という人を知っていますか?
このひとは有名なクリスチャンで、
札幌農学校の二期生です。
札幌農学校は、いまの北海道大学のことです。
内村さんは有名なクラーク博士の弟子で、
「武士道」を書いた新渡戸稲造の同級生でもあります。

内村鑑三さんは、
「私はふたつのJを愛する」
という有名な言葉をのこしています。
そのふたつのJとは、
JESUS=イエス・キリストと、
JAPAN=日本のことです。

内村鑑三さんのお墓は、
東京の多摩霊園というところにありますが、
その墓石には、このような言葉が刻まれています。

I for Japan;
Japan for the World;
The World for Christ;
And All for God.

これを翻訳すると、こういう意味になります。

「わが生涯を日本にささげる。
日本は世界のやくにたち、
世界はキリストを知るようになる。
そしてすべての栄光は神にかえる。」

とても良い言葉ですね。
みなさんの人生のモットーにしても、
いいかもしれません。
内村鑑三さんは、
「日本を愛した」キリスト教徒だったのです。

今日のテーマは「国を愛する」です。
ぼくが「国を愛する」っていうことを考えるひとつのきっかけは、
5月にFVIのはたらきのためにフィリピンを訪れたことにあります。

ですからフィリピンについてすこし説明します。
フィリピンは東南アジアに位置する島国で、
日本以上に島がいっぱいあります。
なんとその数は7000。
フィリピンの人口は1おく70万人。
2015年に1おく人をとっぱしました。
ことばはタガログ語と英語で、
宗教は9割がキリスト教です。

ぼくたちが信じている宗派はプロテスタントですが、
フィリピンでは8割がカトリック、
1割がプロテスタントです。
残りのひとたちはイスラム教などを信じています。



▼▼▼バギオとCRFVのはたらき▼▼▼

ぼくが5月にたいざいしたのは「バギオ」という町です。
バギオは標高1400メートルの高さにあって、
フィリピンの中ではとても涼しい町です。
人口は25万人ぐらいで、
真夏にはマニラから大統領府がひっこしてくる、
「サマーキャピタル」でもあります。

ぼくが10日間泊まった場所は、
Council for Restoration of Filipino Values(CRFV)という、
げんちのNGOです。
「NGO」というのはお金をもうけるためではなく、
なにかみんなのためになる働きのために、
自主的にあつまってはたらきをするグループのことです。

CRFVを日本語にやくすと、
「フィリピンの価値観を回復するための評議会」といいます。
もうすこしわかりやすく説明すると、
国や市やけいさつではたらく人たちが、うそをついたり、
人をだましたり、わいろをもらったりしないように
教えるためのはたらきをするための働きをするグループです。
「わいろ」というのは、けいさつが犯罪者からお金をもらって、
はんざいの手助けをしたりすることをいいます。
公務員などの人たちがかげで悪いことをしたりすることを、
難しいことばで「不正と汚職」といいますが、
フィリピンはアジアのなかでもこの、
「不正と汚職」がとても多い国のひとつだから、
こういったはたらきが必要なのです。

CRFVのメンバーたちは、
ぼくが泊まった場所でいっしょに生活しながら、
「イエス様のように生きる」くんれんを受けています。
ぼくが行ったときもそうだったのですが、
つねにチームにわかれてフィリピンの島々に出向いて、
そこで「不正と汚職」をぼうしするための、
セミナーで教えたりする働きをしています。

バギオにのこったメンバーたちは、
地元の英会話教室で英語を教えたり、
CRFVがもっているレタス畑で畑仕事をしたりして、
お金をかせいでいます。

メンバーのうちの3人はいま、
司法試験といって、弁護士とか裁判官という、
法律にかかわる仕事をする人のための資格を取るために、
いっしょうけんめい勉強しています。
公務員の人たちにいろんなことを教えるときに、
法律の知識が基本になるからです。

ぼくもメンバーのひとたちと一緒に、
レタス畑で畑仕事をしました。
このレタスは有機農法といって、
農薬を使わないとくべつな育て方をしているので、
からだにも良く、とっても美味しいです。
メンバーたちはこのレタスを収穫して、
近所のひとたちにサラダしたりして売って得たお金を、
活動のためにあてています。



▼▼▼CRFVの全国での働きとヴォルテア牧師▼▼▼

CRFVはフィリピンの学校でもセミナーをしています。
何を教えているかというと、
「うそをつかない」「まやくをつかわない」
「ぬすまない」「いっしょうけんめい勉強する」
「お父さんお母さんをたいせつにする」
といったことです。
こういうことを、いろんな学校に出張して、
メンバーたちは聖書をつかって教えています。

大人のセミナーでは、
おもに国や自治体などの公務員、
軍隊、けいさつ官などのひとを教えますが、
そこで教えることは、
「わいろを受け取らない」
「法律をまもってせいじつに仕事する」
といったことで、これも聖書から教えています。

ぼくが滞在していた5月には、
メンバー達はミンダナオ島という、
イスラム教のひとがおおい島に行っていたのですが、
イスラム教の人のなかにも、
CRFVのしていることにさんせいして、
おうえんしてくれる人がたくさんいます。

毎回、セミナーには10人から5,000人ぐらいが参加して、
一年間で、ぜんぶで3万人から5万人ぐらいセミナーを受けます。

セミナーのなかで、「せいじつに働く」「うそをつかない」
ということを教えた後に、
「でも人間には罪の心があるから、
 やろうと思ってもどうしてもできない。
 だからイエス様に助けてもらいたい人は、
 手を挙げて教えて下さい」とよびかけると、
毎回、1割ぐらいの人がくいあらためてイエス様を信じます。

CRFVIは20年間で40〜50万人を教えてくるなかで、
これまでに何万人もの人たちが、イエスさまを信じました。

また、フィリピン政府もこのはたらきを高く評価していて、
いままでに3回、「国内でいちばん優秀な不正撲滅のNGO」
として、政府から表彰されました。

この働きのリーダーはヴォルテアさんという牧師ですが、
ヴォルテア牧師はぼくに、このようにいいました。
「フィリピンの人口の90%はクリスチャンだ。
この国の問題は、イエス様を知らないことではない。
本当の問題は人々がイエス様のように生きていないことだ。」

そして、
「私はフィリピンという国を誰よりも愛しているから、
この国がイエス様に従って生きるようになってほしい」
と話していました。

イエス様に従う人のことを聖書では、
「キリストの弟子」といいますから、
「国がイエス様に従って生きるようになる」
というのはべつのことばでは、
「国を弟子とすること」と言い換えられます。



▼▼▼「国を愛する」とは、、、▼▼▼

ぼくはCRFVのはたらきをみて、ヴォルテア牧師は、
「国を愛する」人だと思いました。

、、、では、
ぼくたちが住んでいる国、日本の場合どうでしょうか。
「日本という国を愛する」というのは、
いったいどういうことなのでしょうか?

インターネットで「国を愛する」とか、
「日本を愛する」という言葉で検索すると、
全部ではないのだけど、
残念ながらこういう画像が出てきます。

▼参考リンク:画像
https://goo.gl/bYkRXs

みんなも聞いたことがあるかもしれないけど、
こういうのを、「ヘイトスピーチ」といいます。
「○○人は日本から追い出せ!!」とか、
「●●人は殺せ!」といったかけ声をかけながら、
街中を行進する人たちです。

こういう人たちが、
今の日本で、たぶん10年から5年ぐらい前から、
ふえています。

こういうヘイトスピーチをする人たちの一人ひとりに、
「なぜあなたはこういうことをしてるのですか?」
とインタビューすると、みんな口をそろえて、
「日本を愛しているからです」と答えます。

この人たちは自分では、
「国を愛する愛国者」だと思っていますが、
はたして本当にそうなのでしょうか?

自分が生まれた国を、
ほかの国と比較して、
日本のほうがスゴイ!優れている!
と自慢をしたり、
ほかの国の悪口を言うことで、
良い気持ちになる、、、

、、、そのように国を愛しなさい、
とは、聖書はいちども教えていません。

ヘイトスピーチをする人たちの「国の愛し方」は、
まちがった国の愛し方であり、
恥ずかしい事です。



▼▼▼聖書が教える「愛国」▼▼▼

では、聖書はどのように
「国を愛しなさい」と教えているのかを、
ぼくは今日、3つのポイントに絞って、
みんなに紹介したいと思います。

「ただしい国の愛し方」の3ポイントです。


▼▼▼1.国のために祈る。▼▼▼

第一テモテの手紙2章1〜3節というところに、
このように書かれています。

「そこで、まず初めに、このことを勧めます。
すべての人のために、
また王とすべての高い地位にある人たちのために願い、
祈り、とりなし、感謝がささげられるようにしなさい。
それは、私たちが敬虔に、また、威厳をもって、
平安で静かな一生を過ごすためです。
そうすることは、私たちの救い主である
神の御前において良いことであり、喜ばれることなのです。」

ここで教えられているのは、
「国のために祈る」ということです。

ここでは「王」と書かれていますが、
いまの日本は「王国」ではなくて、
「民主主義」の国なので、王はいません。
では誰のために祈ればよいのでしょうか?

まず「日本のすべての人」のために祈りましょう。
とくに今、九州では大雨による災害で、
たいへんな思いをしている人も多いです。

なので、そういった人たちのために祈るのもたいせつです。
また「王や高い地位にある人たちのために祈る」というのは、
今の日本だと、総理大臣や国会議員のひとたちのために、
祈ることが含まれるでしょう。

それから日本では「省庁」といって、
文部科学省とか、厚生労働省といった、
霞ヶ関というところにある官庁ではたらく人たちのことを、
「官僚」と呼ぶのですが、この人たちは、
日本に大きな大きな影響をあたえる力をもっています。
ですからこの人たちが正しい仕事ができるように祈りましょう。

また天皇は英語では「エンペラー(皇帝)」であり、
憲法によれば「日本の象徴」です。
天皇のためにも祈りましょう。

さらに、現代の日本ではそれだけでなく、
トヨタの社長の豊田彰男さんとか、
ユニクロの社長の柳井正さん、
ソフトバンクの孫正義さんといった、
会社の経営者をはじめとする、
経済界のリーダーもまた、国のありかたに、
とても大きな影響を与えます。
この人たちが正しい判断を出来るようにも祈りましょう。

最後に、いろんな分野で活躍している人たちのためにも、
祈りましょう。

たとえば有名なスポーツ選手や、
テレビに出ている歌手やタレント、
小説を書く人、漫画を書く人、
そういった人たちはいろんな形で、
人々の考え方に影響を及ぼします。
こういった人々が良いものを生み出し、
日本が良い方向に導かれるように祈りましょう。

それからみんなが学校に行っているのなら、
学校の校長先生のためにも祈りましょう。
仕事をしているのなら、
その会社の社長さんのためにも祈りましょう。



▼▼▼2.良い仕事をする(しっかり勉強する)▼▼▼

旧約聖書の、エレミヤ書29章4〜7節には、
こう書いてあります。

「イスラエルの神、万軍の主は、こう仰せられる。
『エルサレムからバビロンへわたしが引いて行かせた
すべての捕囚の民に。
家を建てて住みつき、
畑を作って、その実を食べよ。
妻をめとって、息子、娘を生み、
あなたがたの息子には妻をめとり、
娘には夫を与えて、息子、娘を産ませ、
そこでふえよ。減ってはならない。
わたしがあなたがたを引いて行ったその町の繁栄を求め、
そのために主に祈れ。
そこの繁栄は、あなたがたの繁栄になるのだから。』」

これはどういう状況のときの言葉かというと、
「バビロン捕囚」といって、イスラエルの民が、
自分が生まれた祖国であるイスラエルから、
無理矢理ほかの国に連れて行かれたときに、
預言者エレミヤをとおして神さまが、
イスラエルの民に語った言葉です。

イスラエルの人たちは、
「自分の国をおいだされて、
 みずしらずの土地と国に住むなんて、
 いやだなぁ、、、」と思っていました。

そんなとき、預言者のエレミヤは、
イスラエルの人たちを励まして、
「そうじゃない。
 あなたたちは連れて行かれた先々で、
 ちゃんと仕事をして、家を建てて、
 家庭を築いて、繁栄しないといけないよ」
と語ったのです。

キリスト教徒になるということは、
「国籍が天にある」という聖書の箇所を引用して、
「この地上では旅人で寄留者だから、
 日本なんてどうなってもいい。
 天国人である自分に
 日本の未来なんて知ったことではない。」
という人がいるかもしれないけど、
エレミヤのこの預言によると、
その態度は間違っているということになります。

たとえ本当の国籍が天国にあったとしても、
私たちはいま「植えられている」日本で、
ちゃんと仕事をして、地に足を付けて、
日本の繁栄の役に立つように神さまは望んでいます。

じゃあ、何をすれば良いの?
ということですが、
ここで「畑を作ってその実を食べよ」とあるのは、
そのことばのとおりに「農業をしなさい」、
という意味ではありません。

この時代のいちばんの産業は農業でしたから、
「その仕事に打ち込め」というのは今の日本では、
「しっかりとした良い仕事について、
 いっしょうけんめい働きなさい」ということです。

みんなはまだ働く年齢ではないけれど、
いまのみんなの仕事は勉強することです。
いっしょうけんめい勉強することは、
しょうらい大人になったとき「良い仕事」をする、
じゅんびになります。

それから、難しいことばで、
「市民社会の責任を果たす」というのだけど、
これもたいせつなことです。
人の役に立つまっとうな仕事をしてお金をかせぎ、
そして税金を納めることは、
ヘイトスピーチをするよりもよっぽど国のためになります。
それから選挙に行くこと。
みんなも18歳になると選挙に行くことが出来ますから、
いまのうちから政治のことをべんきょうしておきましょう。

また、政治家や政府が、
悪いことをしたときにそれをちゃんと指摘して、
反対の声をあげることも市民社会のせきにんです。

家庭を大事にするというのは、
文字通り結婚して子どもを育てるということもありますが、
それだけでなく、お父さん、お母さんを大事にすること、
たとえ一人暮らしだったとしても、
「神の家族」である教会のみんなと、
ゆたかな人間関係をきずくことも、
「家庭を大切にすること」になります。

そして、日本の繁栄のために祈りましょう。
ただ経済的に豊かになることだけでなく、
日本の社会がたいせつなことを大切にし、
弱い人たちにやさしく、
間違ったことはちゃんとさばかれ、
正しいことがほめられる、
そういう「ほんとうの繁栄」に向かっていけるように、
お祈りしましょう。



▼▼▼3.国を弟子とする▼▼▼

新約聖書のマタイによる福音書28章19〜20節に、
こう書かれています。

「それゆえ、あなたがたは行って、
あらゆる国の人々を弟子としなさい。
そして、父、子、聖霊の御名によってバプテスマを授け、
また、わたしがあなたがたに命じておいたすべてのことを守るように、
彼らを教えなさい。
見よ。わたしは、世の終わりまで、
いつも、あなたがたとともにいます。」

ここで「国の人々」と訳されているギリシャ語は、
「Ethne(エスネー)」という言葉です。
「エスニック(民族的)」という言葉の語源でもあり、
聖書の他の箇所では「国」と訳されている言葉です。

つまりイエス様は「国民一人ひとりを弟子としなさい」というよりも、
むしろ「国を弟子としなさい」とここでは言っているのです。

フィリピンでヴォルテア牧師がはたらいていたように、
ぼくたちは「日本という国がイエス様のように生きる」
ために、祈りはたらくひつようがあります。

どうすれば良いのでしょうか?

まず自分が聖書のおしえをまもって生きることです。
自分がイエス様に従って生きていなければ、
他の人に「イエス様に従いましょう」とは言えません。

そのうえで、イエス様をしらない人たちが、
イエス様に従えるように教えてあげましょう。



▼▼▼「2つのJ」の順番▼▼▼

最初に紹介した内村鑑三さんは、
「2つのJ」を愛するって言いました。

「自分は2つのJを愛する。
ひとつはジーザス・クライスト(Jesus Christ)であり、
ひとつはジャパン(Japan)日本である。」
というのが彼の言葉です。

ここで内村さんは言っていませんが、
じつはこの2つには「正しい順番」があります。

まず「イエス様を愛するという土台」があります。
その上に「日本人として国を愛する」という、
愛国心がのっかるのです。

この順番がはんたいになると、
おかしなことになります。

まず「日本人として国を愛する」愛国心が先に来て、
「その範囲内でイエス様を愛する」と思っていたらどうでしょう。

もし、国が聖書に反する法律を
つくったらどうするのでしょう?

いまの日本ではあまり考えにくいことかもしれませんが、
でも、たった70年ほどまえには、
日本にはそういう法律がありました。

教会のなかに天皇の絵をかざり、
そしてそれを神さまとして拝むように国は強制しました。
それに従わなかった牧師やクリスチャンは、
ろうやに入れられました。

もしこのとき、「愛国心」が、
「イエス様を愛する」という土台よりも大切になっていたら、
かんたんに神さまでないものを、
神さまとしておがんでしまうでしょうし、
そういうひとは、
信仰すらもかんたんにすててしまうでしょう。

最後に、ぜんぶの復習をします。
「国を愛する人になるために、、、」

1.イエス様を愛しましょう。

2.国のために祈りましょう。

3.しっかり勉強して、良い仕事をする大人になりましょう。

4.聖書を知り、聖書のおしえをまもり、
イエス様を知らない他の人にも、
聖書にしたがうしあわせを、教えてあげましょう。





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