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【Q】20代にしておくべき事 他

2017.07.26 Wednesday


+++vol.001 2017年2月21日配信号+++

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■2 Q&Aコーナー

皆さんからお寄せ頂いた質問にお答えするコーナーです。
日頃の悩み、疑問、今更誰かに聞けないギモン、、、、
質問の種類は問いません。お気兼ねなくご質問をお寄せください。
ご利用は下記に基づいてご利用いただけると幸いです。

【Q&Aについて】
▼全てのご質問にお答えすることはできません。予めご了承ください
▼いただいたご質問は、ブログ・FVIメディアルームに掲載される可能性があります
▼本名での投稿の場合は「ペンネーム:無し」となります
▼必ず下記フォームからご質問を送信ください

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

【Q&Aコーナー専用フォーム】

▼URL
https://www.secure-cloud.jp/sf/1484051839NyovBkYI

※大変お手数ですが一つの1メール1質問を原則とさせてください。
ご協力宜しく御願い致します。

※頂いたメールはすべて目を通しております。
陣内俊への要望やメルマガの感想、激励などももちろん大歓迎です!

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

●【Q1】「20代にしておくべきこと」

ペンネーム:原付男 (男性)
お住まいの地域:愛知県

今私は20代で独身ですが、
今の時期にしておいたほうが良いことって、
どんなことだと思いますか?

陣内さんの経験から、これをしておけば良かった、
とか、これはしなければ良かった、
と思われることがあれば参考にしたいです。


A.
原付男さん、ご質問ありがとうございます。

ご質問に関してですが、
いきなりで大変恐縮なのですが、私には分かりません(笑)。

原付男さんが、持っておられる人生観や信念や夢、構想、
そして家族関係、収入、恋人の有無、
そういった諸々の軸のなかで、
「今やるべきこと」や「今やるべきでないこと」は決まってきます。

ただ一般論として言えるのは、
人生には「拡散の時期」と「収束の時期」がある、
というのは言えると思います。

様々なことにチャレンジして、
いろんなことにトライする「拡散」のときと、
そのなかから自分の適性を見つけ、
「拡散」の時期に得た経験や知識や人脈を用いて、
「ひとつのこと」に収束していくときです。

何か、宇宙は膨張と収縮を繰り返す、
というホーキングの宇宙論のようですが笑。

あまりに早く「収束」しすぎると、
実は他のことにも適性があったのにそれらにトライしないことで、
自分の可能性を縮めてしまうことになりかねませんし、
40歳や50歳になっても「拡散」を続けてチャレンジし続けているとしたら、
それは「根無し草」であって、
人生で意味のある実を残すことが出来なくなってしまうかもしれません。

原付男さんはまだ20代ですから、
もしかしたらいろんなことにチャレンジする
「拡散」の時期なのかも知れません。

そもそもこのような質問をすること自体が
「収束と停滞」ではないことの証拠です。

「拡散」と言ってもなにも、
明日から仕事を辞めて海外を旅するとか、
カナダにワーキングホリデーに行くとか、
新しい資格を取得する勉強をはじめるために大学に入り直すとか、
そんな大それたことをする必要はありません。

今の日々の仕事のなかで、
これまでチャレンジしてこなかった「方法」を新しく提案することも、
りっぱな「拡散」です。

業務改善のために具体案を上司に起案することでも良い。
チャレンジしたことのないラインの工程を、試しに志願することでも良い。
あるいは週末に、何かの勉強会や講演会に行くことでも良い。
普段なら読まないような本(とくに古典)に挑戦してみるのも良い。

会社と家族と地元の友人以外の交友関係がないのだとしたら、
その「コンフォートゾーン」から抜け出すような、
新しい人間関係に踏み出すことも、
立派な「拡散」です。

私が20代でしたことで「良かったなぁ」と思うことをふたつ。

ひとつめは「料理教室」に通ったことです。

引かないでくださいね 笑。

大学生時代から自炊を始め、
同じ研究室にHさん(男性)という、5年間留年した、
30歳の「おじさん同級生」がいました。

当時私は23歳ですから、自分より7歳年上の人と、
毎日牛の人工授精や生物学の実験などの業務を行います。

そうすると、長く生きているだけあり、
Hさんは非常にいろんなことを知っている。
たくさんのバイトを経験していますし、処世術に長けている。
何より私が引かれたのが、Hさんの料理の腕前です。

速水もこみちがやってるMoco'sキッチンのような、
現実離れしたオシャレ料理ではなく、
冷蔵庫の中の余り物で「めちゃくちゃウマいもの」を手早く作る。

かっこえぇぇぇぇ!!

と私は感激し、Hさんに「料理の弟子入り」を志願しました。

Hさんは快く引き受けてくださり、
料理のコツを学びました。

以来、料理に「ハマった」私は、
市役所の職員として就職してからも、
一人暮らしをしていましたから、「趣味のひとつは料理」でした。

、、、で、あるとき、思いました。
「もっと上手くなりたい。」

、、、で、私は同僚の20代の女性から情報を収集し、
名古屋にある「ベターホーム」に入学したのです。

私の住まいから名古屋までは電車とバスを乗り継いで1時間半かかりますが、
月に2回、土曜日をまる一日つぶして、料理教室に通ったのは良い思い出です。

この話には後日談があり、ベターホームはあまりにも「ベテラン主婦」が多すぎて、
私はクラスで浮きすぎた上に、「他の参加者が強者すぎる」ということで、
半分も消化せずに「挫折」しました。

しかし、あれから10年以上が経って、
ときおり「あぁ、料理教室に通っておいて良かったなぁ」と思うわけです。

なぜか。

いろいろあります。
料理って、断片的な「コツのあつまり」ではなくて、
ちゃんと「基礎」がある、ということを学べたこと。
包丁の使い方ひとつでも、同じ食材の味が変わってきたり、
分子の大きさが違うから、砂糖と酒と塩と醤油には、
入れる順番がある、ということだったり。

あと、「ああいう世界がある」ということ。
普段なら絶対に顔を合わせないような人々のところに飛び込んだ経験は、
今でもそれを思い出すとじわじわと自信と勇気がわいてくるのです。
「強者のおばちゃんたちの中でも、オレはがんばったじゃないか。」と。

「ルーティーンから離れた何かをする」ということは、
私の後の人生に「滋養」を与えてくれました。

もうひとつは、「本を読んで、それを語り合う友人」に出会えたこと。
職場には、「仕事のやりがいと刺激」は満ちていましたが、
「知的刺激」を与え合うような人は、残念ながらいませんでした。
ひとりだけ先輩にそのような人がいましたが、
私が2年目のときに別の部署に配属になってしまいました。

同僚の関心はもっぱらバイク、パチンコ、テレビ、映画、車、異性、貯蓄、、、
みたいな感じで、バイクとか車とか興味あることも時々はあるのですが、
あまり「深い部分で心を分かち合い、刺激を与え合う」ような友人がいなかった。

そもそも職場とはそういう人間関係を求める場所ではない、
と言われればそれまでですが。

私が本当に恵まれていたと思うのは、
通っている教会に、「良い本を読んで語り合える」友人が、
何人かいたことです。

たくさんいる必要はありません。
私の場合、2人いました。

その友人たちと、人生について、哲学について、神について、
最近読んだ本について、語り合ったことは、最高の体験だったと思っています。

なぜか。

その「原体験」が30代の私の生き方にもつながり、
私は本当に「良い友人」に恵まれ続けて生きているからです。

「良い友人」とは「オーダーメイドの高級外車」よりも、
私にとっては価値があります。

ここに人生の大切な原則があります。

「人は、本当に価値を認めているものがあったら、
 それが手もとに来る。」ということです。

「ハーレーダビッドソン」が本当に本当に本当に大切だと思っている人は、
たとえ収入が少なかろうと、人生のどこかでハーレーダビッドソンを所有するはずです。

人は、本当に本当に本当に欲しいものは、手に入れるのです。

私にとってそれは「良き友人」です。
良い家に住むことよりも、
良い車に乗ることよりも、
良い腕時計を持つことよりも、
高い学歴を持つことよりも、
良い企業に就職することよりも、
有名になることよりも、
「良き友人」を持つことは、
私の人生の「価値」の上位であり続けています。

今振り返ってみると、
だから私は友人に恵まれているのだ、と分かります。

なぜ、それが出来たのか。

20代に、良い友人がいたからです。

人は味わったことのないものの価値は分かりません。

ハーレーダビッドソンを見たことがない人は、
ハーレーダビッドソンを欲しがることが出来ないのです。

人には人の数だけ「ライフストーリー」があります。
人生は作品ですから、一般化することが出来ません。

私も30代後半が病気によって「消えてなくなる」なんて、
思ってもみなかったですから(笑)。

原付男さんの20代がもし「拡散」の時期にあるとしたら、
それが豊かなものでありますよう祈ります。




●【Q2】 「学級文庫」にオススメの本は?

ペンネーム:ぷにすけ(男性)
お住まいの地域:北海道

陣内さん、こんにちは
私は北海道で小学校の教員をしています。28歳です。

メルマガ楽しく拝読しています。
特に140字の超要約が気に入っています。
読みたい本をアマゾンのカートに入れるのが習慣になりそうです。

突然ですが、教室に置く「学級文庫」にオススメの本はありますか?
絵本も含めていただけると嬉しいです。

よろしくお願いします。


A.
ぷにすけさん、ご質問ありがとうございます。

私は初等教育に関する知識はありませんので、
ぷにすけさんのほうがお詳しいかと思います。

しかし私が自分の子どもに、
小学校時代にはどんな本を読んで欲しいか、
と質問を置き換えるなら答えることが可能です。

この問いに関しては以前考えたことがありまして、
私の妻が幼稚園教諭である関係もあり、
「松井直のすすめる50の絵本」という本を読みました。
ぷにすけさんもご存じかもしれませんが、
とても良い本でした。

▼松井直のすすめる50の絵本
http://amzn.asia/gm4fs7h

福音館書店の編集をされていた松井さんはこの本に、
こう書いています。

「児童文学をふくむ芸術は、
 地上のどんな場所をも宇宙の中心にすえることができます。
 また、本当は理解していないことを
 理解しているかのような幻想を与えやすい科学と違って、
 謎を謎としたままで人生について知ることを助けてくれます。
 、、、不思議だと思うことは、人生に敬意を払うことに繋がります。」

私も同感です。
松井さんの勧める絵本はどちらかというと、
小学校入学前の年齢が対象ですので、
今度は私がこの数年間で読んだ児童文学および絵本で、
とても良かったと思うものを。

▼「果てしない物語」
著者:ミヒャエル・エンデ
http://amzn.asia/bMtrOpA

ミヒャエル・エンデは、私の最も好きな童話作家です。
「エンデのメモ箱」という本の中で、
彼は自らの執筆動機を明らかにしています。
すべてが資本と効率に回収され、
生きる土台となる物語がやせ細る現代にあって、
あらたな「物語」を紡ぐことを
彼は使命として童話を書き続けているのだ、
と言っています。

「モモ」は私自身、小学校6年生ぐらいのときに読んで以来、
何度か繰り返し読んできましたが、いまでもその物語から、
滋養をもらい続けています。

▼「ジョニー・アップルシード」
著者:リーブ・リンドバーグ
http://amzn.asia/0WFplfA

病気療養中に読みました。
アメリカの開拓時代にじっさいにいた人物の絵本です。
地方を巡回しながらリンゴを植え続けた男の話。
彼は植物学者であると同時に宣教師でしたが、
日本語への訳者が、「聖書」というところを骨抜きにし、
主人公をニューエイジ思想家みたいなものにしてしまった感があり残念です。
英語版を取り寄せて読みましたがそちらのほうが良い。
キリスト教色がなくなったからではなく、作品本来の意味を彎曲させた、
という意味で、私はこのような訳者を支持しません。


▼「人は何で生きるか」
著者:トルストイ
http://amzn.asia/gQbm85b

晩年のトルストイにある人が、「あなたの人生最高傑作は?」
と聞いたとき彼は「くつやのマルチン」と答えたそうです。
私も同感です。童話の最高峰だと思っています。
この本には「くつやのマルチン」として知られる話が収録されています。


▼「人にはたくさんの土地がいるか」
著者:トルストイ
http://amzn.asia/6lGebJx

これもトルストイですが少し毛色が違う。
超要約可能なのでします(笑)。

▼140文字ブリーフィング:
ある男が、
「日が暮れるまでにで歩いて往復できる半径の土地を与えよう」
と言われ、旅立ちます。
半日でいけるところまで歩き、半日かけてもどってくるのですが、
日暮れ前に男は力尽きて命を失いました。
結局彼に必要な土地は、埋葬のための畳一畳でした。
私の好きな話です。(128文字)


▼「けいてぃー」
著者:バージニア・リー・バートン
http://amzn.asia/3vTb6bw

子どもの頃にボロボロになるまで読んだ絵本に、
「ちいさいおうち」という本があります。
これはその著者の本です。
除雪車が主人公で、「職業倫理に関する不朽の古典」といえる名作です。
ぷにすけさんは北海道在住ですから、この本はぐっとくるはずです。

▼「さよならジャンボ」
著者:やなせたかし
http://amzn.asia/2ZY1nuI

アンパンマンの作者で、「手のひらを太陽に」を作詞した、
やなせたかしさんは聖公会の信徒です。
戦中派の彼は平和に向けてメッセージを発していますが、
おもに間接的な方法でしています。
「私が正義について語るなら」という本のなかで、
彼は「正義とは飢えた人にパンをあげること」と言っています。
「さよならジャンボ」は、戦争がくだらない、というやなせ氏の実感を、
かなり直接的に表現した絵本です。


▼「わすれものをとどけに」
著者:亀岡亜希子
http://amzn.asia/i7GsNpp

最後に私の個人的な友人の絵本を紹介します。
亀岡亜希子さんは現在山形在住の絵本作家ですが、
東京にいる間は同じ教会のメンバーで、
いっしょに「聞き屋ボランティア」などの活動をした仲間です。
彼女の絵のトーンやタッチは人を安心させるやさしさがあります。
私の家には彼女のサイン入りのこの絵本があります。
直接的な信仰の言及はありませんが、
色彩というものを作ってくださった神を感じ、
四季っていいなー、と感じます。




●【Q3】 エマニュエル・トッドと、お勧めのミニマリスト本について

ペンネーム:MIDORIモモ (女性)
お住まいの地域:神奈川県

硬軟とりまとめた本の紹介、とても参考になります。
新聞広告でみて読もうかなと思っていたエマニュエル・トッドも、
超要約してくれて何をポイントに読めばいいのか判って、
ますます「読もうリスト」に太字で入るようになりました。
Kindle版がいいですかね?

今の私に一番、身近に感じたのは、ミニマリストの本でした。
年末から今も毎週のように資源ごみ
(金属、プラスチック、紙、せとものなど)を出しまくっています。
でもまだ、2つの部屋に書類と電気製品など大量のものが残っています。

それで、思ったのですけど、日本の多くの家庭には、
金属類などの資源が埋もれているのではないかと推測しました。
もう日本には、資源の輸入なんて必要ないのではないかとさえ、妄想してます。
家庭の資源ごみと日本社会のこれからの資源との付き合い方について、
何か推薦できる本を見つけたら、ぜひ超要約でご紹介ください。


A.
MIDORIモモさん、ご質問ありがとうございます。
トッドさんの大著「世界の多様性」「帝国以後」
「家族システムの起源」などについては、
じつは私も読んでいません(笑)。

「世界の多様性」は友人に貸していただき手もとにありますが、
まだ第一章で止っています。

新書はこれまで3冊を読んでいますが、
「グローバリズムが世界を滅ぼす」という本は良かったです。
様々な論客との対談という形式をとっているので、
それぞれの専門分野ごとに、
いろんな角度からトッド氏の考え方を聞くことが出来、
彼の「世界観」を立体的に知ることができました。
こちらはKindle版も出ています。

▼「グローバリズムが世界を滅ぼす」
http://amzn.asia/fTkvJBJ


モノとの付き合い方というのは私も興味ある分野です。
シンプルライフに関する本は、以下のようなものが良かったです。

▼ぼくたちに、もうモノは必要ない 
著者:佐々木典士(ふみお)
http://amzn.asia/abSfgD3

この本は最近読みました。私と同世代の人が著者で、
「ミニマリストのバイブル」と言われている本です。

ここまで極端ではないにしても、
多かれ少なかれ私たちの世代はこういった感覚を共有しているのでは、
と思いました。いくつか引用します。

→P26
〈ぼくたちの社会で長期政権についているのは、自民党ではない。
 その後ろにある「お金党」と「モノ党」と「経済党」の連立政権だ。
 その連立政権はあまりに蜜月で長期にわたっているので、
 もはや政権だとすら思われていない。
 当たり前の大前提になっているので、
 疑うことももっと言えば意識することすら難しい状態だ。〉

→P181
〈心理学者のティム・キャサーは、「時間の豊かさ」が幸せに直結し、
 「物質の豊かさ」はそうではないと主張した。〉

、、、何かモノを買うときに、
「仮にこれが盗まれたりなくしたりしたとして、
 もう一度買いたいと思うだろうか」と自問してから買う、
という著者の消費の基準は参考になると思いました。


▼スマートサイジング
著者:タミー・ストローベル
http://amzn.asia/9fXxEUi

アメリカ人による「ミニマリスト」の本です。
アメリカは日本以上に消費社会の終着駅なので、
問題はより先鋭化していて、「ミニマリスト」の生き方はしたがって、
日本で同じ事をする以上にラディカルな生き方になる、というのが分かります。

この本に書かれていますが、アメリカ人が最も行きたいと思っている観光地は、
なんと、ディズニーワールドでもユニバーサルスタジオでもありません。
それはミネソタ州にある「モール・オブ・アメリカ」
というショッピングモールだそうです。

このショッピングモールには毎年4000万人の客が「入場」し、
大量に消費します。
消費はもはやアメリカという国の国家的な宗教になっています。

皮肉なことに、イギリスのニュー・エコノミクスによる、
世界幸福度調査によりますと、調査した世界143カ国中、
アメリカは114位でした。(日本は45位)

上位3位は、
コスタリカ、ベトナム、コロンビアであり、
3カ国とも、GDPという基準で見るならば、
非常に少ない資源で暮らしている国です。

幸せと物質の結びつきについて見直す、
というのは今後も世界的なトレンドになっていくと思われます。

さて、日本の家庭ゴミや資源に特価した本というのは、
読んだことがないのですが、「資源」に関して
多くの示唆を与えてくれる本には次のようなものがありました。

▼池上彰とホセ・ムヒカが語り合った ほんとうの豊かさって何ですか? 
著者:池上彰(2016)
http://amzn.asia/iACdZvi

「世界一貧しい大統領」ウルグアイの元大統領と池上彰氏の対談本です。
ムヒカ氏はこのように言います。

〈私は「貧しい」という評判のようですが、
 少しも自分を貧しいと思っていません。
 いまあるもので満足しているだけです。とても豊かです。〉

彼は大統領になっても給料の大部分を寄付し、
月1000ドルで生活していました。
彼は人気取りのためにそうしているのではなく、
「幸せ」ということに関する確固たる哲学と思想を持っているから、
そうしているのだということがよく分かります。

〈モノは私たちを幸せにしてくれません。
 幸せは男とか女とか、親とか子どもとか友達とか、
 命あるものしかくれないのです。
 幸せにしてくれるのは生きているもの。 
 だから犬や猫を飼った方が良いですね。
 生き物には品格がありますから。〉

ともムヒカ氏は言っています。
彼は大変な読書家で、彼の実践する「シンプルライフ」は
思想と教養に裏打ちされています。


▼スモール・イズ・ビューティフル
著者:F.F.シューマッハ
http://amzn.asia/cLbac7X

経済学者のヨーゼフ・シュンペーターの弟子の、
シューマッハーによる古典的名著です。

彼は資本経済に内在する以下の二つの矛盾を問題にします。
1.人はみな死ぬゆえに、短期利益が長期利益に優先される。
2.神から与えられた環境という「自由財」が、
 コストの定義の中に入っていない。
 (人が自然界に依存している事実の無視)

彼はキリスト教と仏教の両方からアイディアを借りて、
「人間がこの地球で、地球を滅ぼさずに生きて行くにはどうしたら良いか」
と考え抜いた人です。

持続可能な社会、というテーマに関心がある人には必読の一冊です。


▼ヒトに問う
著者:倉本聰
http://amzn.asia/iWtVXbv

環境について深い思想を持ち、それを実践しているという点で、
日本では倉本聰は第一人者と言えるのではないでしょうか。
富良野の劇団や「富良野塾」の取り組みもそうですし、
彼の「バブルから逃げるようにして富良野に移住した」という人生が、
「反消費志向」を裏付けています。

もし私が環境問題や大量消費社会の問題についてまったく知識のない誰かに、
「最良の教材は何か」と訊かれたら、「北の国から」シリーズ全巻
と答えます(笑)。

特に最後の「2002遺言」をお勧めします。

黒板五郎(北の国からの純と蛍の父親)は、
日本最高峰の環境活動家だと私は思っていますので笑。

「ヒトに問う」
のなかで、倉本氏は田中正造の以下の言葉を引用しています。

→P125 
〈真の文明は
 山を荒さず
 川を荒さず
 村を破らず
 人を殺さざるべし 
(1912年6月 田中正造)〉

これからの100年間、「キリスト教の働き」のなかで、
最もドラスティックでダイナミックな動きというのは、
あまり言及する人は多くないですが、
それは性同一性障害でもイスラムでも、
社会活動でも難民支援でもなく(これらも全部大事ですが)、
じつは環境保護になるはずです。

創世記の「地を管理せよ」というミッションに、
人類が本当の意味で気づくのが21世紀であり、
その主導権を教会が握っていく必要がある、
と私は確信しています。




●【Q4】 「章ごとの細切れで解説したりはしないの?」

ペンネーム:べんぞう (男性)
お住まいの地域:東京都

多読か!その情報処理能力は一体どこから産まれてくるのでしょう。

ところで、1新書に半年かけてしまう僕のようなもののため、
章ごとなどの細切れ版としてリリース頻度をあげたり、
適当に内容を省くのはありだったりしますかΣ(゜Д゜)


A.
べんぞうさん、ご質問ありがとうございます。
たしかに結構多読かもしれません。

私よりはるかに多忙で、
なおかつ私よりはるかに多く読む人も
世の中には実は、いるのですが。

私は情報処理能力があるというよりも、
「長いものを短く要約する」とか、
「難しい話をわかりやすく伝える」という能力において、
神からいただいた特別な才覚があると思っています。
これはべつに自慢しているのでも何でもなく、
私は指が長いです、と言ってるのと同じです。

自分でも驚くことがあります。
指のたとえで言うなら、
「指、長ぇな!」と。

そのときに私は、
自分を造られた創造者を、
すごいなぁと思います。

他人事のように。

本当に。

それを自分のためだけに使っていたら、
本当に怒られます。
原則として何か才覚があるとしたら、
それは自分を利するためではないのです。

なので、こういうメルマガを書いています笑。

論理の筋道を把握して、
それをわかりやすく他者に提示する、
という私の特殊な能力は、
「サヴァン症候群」とかに限りなく近いです。

つまり、他の能力に様々な欠陥を抱える代償として、
こういう芸当ができるのだ、
というのが遅まきながら分かってきました。

私は極度の方向音痴ですし、
たいへんな人見知りで、人と会って話すことの消耗が激しいので、
私にとって月に10人の新しい人に会って話すというのは、
月に30冊の本を読むよりも遙か遙かに遙かに、難しいです。

また、サヴァン傾向のご他聞に漏れず深く掘り進めることが好きで、
視野や関心や人間関係を「広げる」のは苦手なので、
専門職には向くが総合職には適応不全です。

「事務局長」という適性のない仕事をしたゆえに、
燃え尽き症候群で2年間休業したこともあります。

要するに「普通のこと」が出来ないのです。

その代償として(数は少ないですが)
「普通でないこと」が出来ます。

標準偏差から離れた「脳の作り」というのは、
けっこう生きづらいことが多いですが、
だからこそ出来ることもありますので、
それを社会のために役立てる事が出来たら、
たいへん嬉しいことだと思っています。

章ごとに本の内容を紹介するなどの取り組みも、
いずれできたらと思っています。

もし、「この本(トピック)についてもっとかみ砕いて要約して欲しい」
というようなご要望がありましたら、リクエストくださったら、
答えることがもしかしたら出来るかも知れません。

毎週1章ずつ、ある本について解説する、
などの企画も面白いかも知れない。
そうすると大学の「ゼミ」みたいな感じになりますね笑。



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