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陣内が先週読んだ本 2017年3月第四週 嫉妬と自己愛 他6冊

2017.09.21 Thursday

+++vol.006 2017年3月28日配信号+++

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■3 陣内が先週読んだ本 
期間:2017年3月第四週 3月19日〜25日
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

先週私が読んだ本(読み終わった本)を紹介していきます。
一週間に一冊も本を読まない、
ということは、病気で文字が読めなかった数ヶ月を除くと、
ここ数年あまり記憶にないですから、
このコーナーは、当メルマガの
レギュラーコーナー的にしていきたいと思っています。
何も読まなかった、という週は、、、
まぁ、そのとき考えます笑。

ただ紹介するのも面白みがないので、
twitterに準じて、
140文字で「ブリーフィング」します。
「超要約」ですね。
(どうしても140字を超えちゃうこともあります。
 140文字はあくまで「努力目標」と捉えてください笑。)

忙しい皆さんになり代わって、
私が読んだ本の内容を圧縮して紹介できればと思います。
ここで紹介した本や著者、テーマなどについて、
Q&Aコーナーにて質問くださったりしたら、
とても嬉しいです。



●嫉妬と自己愛

読了した日:2017年3月19日
読んだ方法:Amazonで書籍購入

著者:佐藤優
出版年:2017年
出版社:中公新書

リンク:http://amzn.asia/77EROgH

▼140文字ブリーフィング:
佐藤氏はマルクスや神学や外交(とくにロシア)が専門分野ですから、
この本のテーマは彼の著作のなかでは「異色」です。
佐藤氏は多くの編集者と付き合う中で、
今の若い世代を読み解くのに「歪んだ自己愛」というのが鍵である、
と直観するようになります。
かつては「嫉妬」が大きなテーマだったのが、
35歳以下の人で特に顕著だが、「嫉妬」の感情が薄く、
「自己愛」の感情が強い。
「自信がないけど、プライドが高い」というタイプ。
だから負けるリスクのある「戦い」に参加せず、
「オレはまだ本気出してないだけ」と言い続けるタイプ。
こういうタイプが今の若い世代に増えてきている。
佐藤さんと精神科医の斎藤環さんの対談部分を引用します。
→P112 
〈佐藤:ですから、「嫉妬」というテーマを投げても、
    特に今の35歳以下の世代には全然響きません。
    ところが「自己愛」に話を向けると、
    身を乗り出してくるようなところがある。
    この響き方の違いに、すごく関心があるのです。
 斎藤:よく分かります。
    やはり、自分より遙かに高い人を目標にして、
    そこまで行きたい、という願望を
    あまり抱かなくなっているのでしょうね。
    かわりに、歪んだ自己愛、
    羨望の方向にシフトしているのかも知れません。
    、、、
    今の若者たちは、そもそも自己実現したいと思わない。
    「自己実現に足る社会がどこにあるの?」
    という意識でいるわけです。
    そんなことより「仲間」に認められていることの方が、
    よっぽど大切なのです。
 佐藤:自己実現を喪失し、承認欲求、
    しかもバーチャルなそれが肥大化していく。
    そのステージで、いびつな自己愛が
    温存され増殖されているわけですね。〉

佐藤さんは、「自分は歪んだ自己愛にとらわれているかどうか?」は、
「親友がいるかどうか」つまり、
「三つの愛(アガペ・エロス・フィリア)」のうち、
フィリアを醸成できているかどうかで自己診断可能だ、と言います。
以下が私の要約です。

「自己愛は『フィリア』で診断できる。
 自分の自己愛が歪んでいないかどうかは、
 自分の中を見つめても分からない。
『自分には腹を割って何でも話せる親友がいるか』
 と問えば分かる。
親なら何でも話せる、恋人なら何でも話せる、は駄目。
それはアガペとエロスだから。
あくまで健全な自己愛の診断
『自分を大事に思っているように
 相手も大事に思うという健全な想像力』
はフィリアで診断すべし、ということになる。

私がこれに付け加えるなら、
「自分に苦言を呈してくれるような親友がいるか」
と付け加えます。
「ウチらわ永遠に親友」といつも確認し合うような関係は、
共依存関係であって親友とは呼べません。(1,068)

(また極端な文字数オーバーしました、すみません汗)




●蘇える変態

読了した日:2017年3月19日
読んだ方法:図書館で借りる

著者:星野源
出版年:2014年
出版社:マガジンハウス

リンク: http://amzn.asia/c8gB5vX

▼140文字ブリーフィング:
「星野源のエッセイ、おもしろいよ」と、
友人から教えてもらい手に取りました。
例の「恋ダンス」のドラマは1分たりとも見たことないのですが、
彼が出ている映画を観て演技は嫌いじゃないと思いました。
彼はくも膜下出血という大病を患ったこともあり、この本には、
その経緯も書かれています。
「さくさくと読めるポップコーンのような軽い文体」というのは、
読み手が感じる何倍も、書くのが難しいのは私も経験から知っています。
彼は非常にそれが上手です。
「軽い文章」を、私もまたいつか書きたくなりました。
(236文字)





●信仰が人を殺すとき(上)

読了した日:2017年3月19日 後半とばし読み
読んだ方法: 図書館で借りる

著者:ジョン・クラカワー
出版年:2014年
出版社: 河出文庫

リンク: http://amzn.asia/fFqkzGR

▼140文字ブリーフィング:
モルモン原理主義者が、
「兄弟の妻とその子どもを殺すように」
という「神の啓示」をうけ、実際に殺した、
という事件は全米を震撼させました。
クラカワーというジャーナリストは、
この事件が「なぜ」起きたのかを分析するために、
モルモン教の創始者、ジョゼフ・スミスの物語から、
その後さまざまな形で派生する「モルモン原理主義」を追います。
この書き手は話が飛ぶ癖があり、「幹」を捉えるのが難しいです。
内容は非常に興味深いのですが、(下)を読むのは諦めました(笑)。
(221文字)





●養老孟司の人生論

読了した日:2017年3月19日
読んだ方法:図書館で借りる

著者: 養老孟司
出版年:2016年
出版社: PHP研究所

リンク: http://amzn.asia/bppNz2D

▼140文字ブリーフィング:
10年以上前に発刊された本をタイトルを変えて再版したものです。
なので私は10年ぶりに同じ本を読んだ、ということになる笑。
しかし、初めて読むかのように新鮮に、
「目から鱗」が落ちまくりでした。
どんだけ厚い鱗におおわれているんだ、という(笑)。
今回この本で私がハイライトしたひとつは、
「対象と方法」のどちらを選択するか、と言う話でした。

→P132 
〈いわゆる常識では「その人が選ぶのは対象だ」
 と思っているわけです。私はそうではなくて、
 自分が選ぶのは方法だと決めた。
 、、、これはじつは、人生の何事にも通じる話でしょ。
 嫁さんをもらうんだって、同じ事じゃないですか。
 だれに決めるかって、ふつうは考えるけど、
 どうやって決めるかってこともある。
 「だれ」は対象ですが、「どうやって」は方法です。
 、、、いまの人は対象を選ぶことこそが、
 自分の選択だと思い込みすぎてるんじゃないですか。
 それを「方法」だと考えてみると、
 対象に関する「うるささ」が減ります。
 仕事でもそうでしょ。
 問題は仕事という対象そのものじゃありません。
 「仕事をどうやるか」、つまり仕事から自分が何を得てくるかでしょ。
 「給料に決まってるじゃないか」。すぐそう思っちゃう。
 秀吉の草履(ぞうり)取りの話があるじゃないですか。
 どんな仕事であれ、そこから自分が得るものがどれだけあるか、
 それが重要なんです。〉

養老さんはここで、「誰と結婚するか」を選ぶことも良いが、
「どういう基準、方法で、結婚相手を選ぶか」を選ぶ、
という選び方もある、と言っている。
「何を仕事にするか」を選ぶことも良いが、
「仕事をどんな風にするか」ということを選ぶ、
という選び方もある、と言っている。

対象を選択だと思うとずいぶん不自由になるところがあります。
「どのパソコンにしよう」と思い悩むのも大切ですが、
「そのパソコンでどんな仕事をするか」がもっと大事なのです。
結婚も仕事も教会も友人も、おおよそあらゆることにこの、
「方法と対象、どちらを選ぶか」の話は適用可能です。
(833文字)





●蛇行する月

読了した日:2017年3月24日
読んだ方法:図書館で借りる

著者:桜木紫乃
出版年:2013年
出版社:双葉社

リンク: http://amzn.asia/16xPk0i

▼140文字ブリーフィング:
友人を通して知りました。
釧路出身の女性作家で、この作品も釧路が舞台です。
私は帯広に6年住んでいましたので、
「道東の息苦しい雰囲気」が、
よく捉えられてるなぁ、と思いました。
女性の行き詰まりや迷いがテーマの「ウェットな」作品で、
湊かなえや桐生夏生といった作家が好きな人は、
きっと好きです。(142文字)





●センス・オブ・ワンダー

読了した日:2017年3月24日
読んだ方法:図書館で借りる

著者:レイチェル・カーソン
出版年:1965年(英語初版)
出版社:新潮社

リンク: http://amzn.asia/gib1RgS

▼140文字ブリーフィング:
レイチェル・カーソンの「沈黙の春」は60年代に出版され、
DDT農薬の被害を告発し、その後の「環境保護運動」の、
はしりとなった本です。
池上彰の本の中で、聖書、コーラン、資本論などとともに、
「世界を変えた10冊の本」に数えられています。
そのカーソンが最晩年の「遺稿」として残したのが、
遺児となった甥っ子に捧げた本書。
「センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さに目を見張る感性」が、
子どものその後の人間としての知的発達の「種」になる。
その「種」を育てるには、一人で良いので、子どものそばで、
子どもと一緒に、星のきらめき、風のささやき、草木の色、
虫の不思議さ、そういったものに、「一緒に驚いてあげる」大人が必要、
とカーソンは言います。
「星というのは太陽の光を反射する惑星と、
 自分で光を発する恒星があり、、、」
などという「うんちく」は必要ないのです。
「わぁ!すごい!!」という「感動」があれば、
その「センス・オブ・ワンダー」が、
知的好奇心の「種」になる。
その種さえあれば、彼はその後の人生で、
さまざまなことを自力で学び取っていくでしょう。
人生賛歌としても読めますし、
自然主義者の本としても読めますが、
この本は「最良の教育書」としても解読可能です。
手もとに置いておいて損はない本です。
(536文字)

参考:
▼「世界を変えた10冊の本」池上彰
http://amzn.asia/4xamZpL





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