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【Q】情報の正しい見極め方

2017.09.28 Thursday

+++vol.007 2017年4月4日配信号+++

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■3 Q&Aコーナー

皆さんからお寄せ頂いた質問にお答えするコーナーです。
日頃の悩み、疑問、今更誰かに聞けないギモン、、、、
質問の種類は問いません。お気兼ねなくご質問をお寄せください。
ご利用は下記に基づいてご利用いただけると幸いです。

【Q&Aについて】
▼全てのご質問にお答えすることはできません。予めご了承ください
▼いただいたご質問は、ブログ・FVIメディアルームに掲載される可能性があります
▼本名での投稿の場合は「ペンネーム:無し」となります
▼必ず下記フォームからご質問を送信ください

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

【Q&Aコーナー専用フォーム】

▼URL
https://www.secure-cloud.jp/sf/1484051839NyovBkYI

※大変お手数ですが一つの1メール1質問を原則とさせてください。
ご協力宜しく御願い致します。

※頂いたメールはすべて目を通しております。
陣内俊への要望やメルマガの感想、激励などももちろん大歓迎です!

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


●【Q1】正しい情報の見極め方

ペンネーム:うろこ雲(女性)
お住いの地域:兵庫県


Q.

陣内さんは正しい情報をどのように
見極めながら得るようにしていますか?
インターネットの普及によって
国内外のいろんな情報が流れるように出回っている中で、
どんな情報をどのように得ていけばいいのかよく迷います。
ニュースでもコラムでも、
きちんと調べがついた情報からそうでないものまで、
誰でも投稿できるようになっていると思います。
調べようと思えばいくらでも調べられる分、
何を信頼したらいいのか、余計な情報に流されていないか、
知っている気になってしまっていたり、など難しいです。
だからと知らないわけにもいかないし、どうしたらいいでしょう。



A.

うろこ雲さん、ご質問をありがとうございます。
このテーマについては、メルマガが何本も書けるぐらい、
深い問題でありテーマですので、
ここで網羅的に説明することは最初から諦めます(笑)。

インターネットの台頭によって、
うろこ雲さんもご指摘しておられるとおり、
「情報発信のハードル」が下がり、
「情報を受信する側のアクセス方法」が、
激変したところに、この問題は起因します。

この問題はインターネットが「マス層(大衆)」にまで普及した、
2000年をすぎたころからくすぶっていたのですが、
それが「顕在化」したのは2011年の震災、
もっと踏み込めば、福島での原発事故後でした。

原発事故からはや6年が経ちますが、
この「メディアリテラシー問題」は、
収束するどころかさらなる混乱の様相を呈しています。

2016年、オックスフォード英語辞典が、
「今年の言葉」に、
「Post Truth(ポスト真実)」を選びました。

「ポスト真実」とはどういうことかと言いますと、
人々がもはや「真実」に興味を持たなくなった、
という世相を表現した言葉です。

つまり、「実証性や客観性」ということには人はもう関心がない。
「今、ここ、自分」の感情と主観がすべてだ、
人々は自分が欲望することを信じるのであって、
実証された事実かどうかには興味がない、
という一連の「世界観」を指しているのです。

この傾向は「反知性主義」とも呼ばれ、
このままこういった傾向が進んでいくなら、
社会は著しく脆弱になるでしょう。

オックスフォード英語辞典の選考は間違いなく、
ドナルド・トランプ大統領を意識しています。

小泉政権の時代に「劇場型の政治」と言われましたが、
現代は「炎上型の政治」と言われます。

それが真実だろうがそうでなかろうが、
裏付けのあるファクトだろうがそうでなかろうが、
あるインフルエンサー(SNS上で影響力のあるカリスマ)が、
「この問題は簡単、○○だ。」
「これに関しては国家の陰謀が働いている!」
「いまの政府が言っていることは全部うそ!これが真実だ!」
「大手新聞社やテレビ局の言っていることはデマで、
 これが真実だ!
 われわれネット民を、
 もはや巨大資本と官僚はだませない!」
といった言説が幅を利かせます。

それを読む人も、
そのツィートなりSNSの投稿が「ファクトかどうか」を、
確認する習慣を持たず、そのような習慣を持たない人ほど、
その不確かな情報を「リツイート」などの形で拡散しがちですから、
「デマゴーグによる炎上」は山火事のように拡がり、
社会全体を動かしてしまいます。

社会を動かす力という意味において、
「事実」よりも「デマ」のほうが強い、
という倒錯した状況にあるのが現代世界の悪夢で、
ドナルド・トランプ大統領誕生というのは、
その「具現化」のようなところがある。

「人は事実を信じるのではない。
 自分が信じたいことを信じるのだ。」

というのは真理であり、
いつの時代も同じです。

しかし、重要なのはそのあとです。
「だからこそ、『信じたいこと』と、『真実』を腑分けし、
 自分の主観を検証する、という視座を持とう。
 自分自身を疑おう。」
というのが本来だったわけですが、
インターネットの台頭とSNSの普及は、
それを逆転してしまった。

「人は自らの信じたいことを信じる。
 、、、ということは、人が信じたいと思うような、
 直観と情念に訴えかける、
 『欲望』に忠実な情報には拡散力がある。
 つまり、『排外主義やナショナリズム』は『売れる。』
 それが真実かどうかは、もはや問題ではない。
 『売れる』ことは正義だ。
 、、、ならばそれを利用しようじゃないか。
 それの何が悪い。」
という開き直りみたいなものが、
ある一定の影響力を持つようになってしまった。

このような社会において、
「情報の海で溺死する」ことなしに、
本当に大切な情報を腑分けし、
(少し大げさに言うならば)自分の世界観を構築していく、
というのは至難の業なのです。

種明かしをしますと、このメルマガは、
そのような読者の皆様の「世界観の構築」の、
微力ながらお助けになれば、という願いをこめて、
毎週私は執筆していたりもします。

文字数も尽きてきましたので、
この問題について考えるとき、
大切な視点のひとつを挙げますとそれは、
「編集の有無」です。

その情報が「編集を経た」ものであれば、
そこまで極端な情報やデマというのは、
除去されている可能性が高いし、
少なくとも「事実関係を誤認している」ということは、
確率的に低い。

なぜならば、後で編集者にクレームが来るかもしれない、
というリスクを彼らは負いますから。

それでもデマや事実に反することが含まれるのは、
もはや仕方ない。

しかし、「確率論的に低い」というのは間違いない。
だから「編集を経た情報」にまずは接することを私はお勧めします。

具体的に言いますと、
新聞、書籍、テレビ、ラジオです。

「なんだ、旧態依然のメディアじゃないか」
と思われるかも知れませんが、そうなのです。

このなかで特に重要なのは、「新聞と書籍」です。

なぜか。

この二つは「読者が書き手に直接お金を払う」からです。
この「お金」は「編集者の給料」でもあります。
つまり「お金を払って情報を得る」ということの中には、
「情報の確度(確からしさ)に払っているお金」が含まれているのです。

「情報は無料だ」ともし、
うろこ雲さんが思っておられるならば、
その考えは改めた方が良い。

情報は無料ではありません。
少なくとも、「ポスト真実」の時代に、
「漂流」するのではなく「目的地まで泳ごう」とするのなら、
情報に対してお金を払う、という覚悟が必要です。

書籍と新聞が重要です。

もっと言えば、
「複数の新聞」と、
「複数の書籍」です。

ひとつのトピックについて、
「左派の新聞」と「右派の新聞」がそれぞれ何を言っているかを知る。
書籍ならば、ひとつのトピックについて、
両極端の意見と、真ん中の意見、
それぞれ1冊ずつ読む。
合計三冊読むと、その話題について、
「これぐらいの解釈の幅があるんだな」という、
座標が自分の中に引かれるわけです。

そこではじめて、
自分はそれでは、どう考えるか、
というスタート地点に立てるわけです。

最後に、この問題について、
教科書的に利用可能な本を紹介します。

▼「10代からの情報キャッチボール入門」下村健一
http://amzn.asia/gq4jYPP

著者は現代の学校教育の「盲点」になっている
(もしくは対応が追いついていない)、
「情報リテラシー」を、学校教育の必須科目にすべきだ、
と言い続け、自身もさまざまな学校で
情報について教えてきた「情報のプロ」です。

この本の最初に引用されていますが、
アメリカの小説家、マーク・トウェインは、
「真実が靴を履いている間に、嘘は世界を半周する。」
と言いました。

では、嘘に翻弄されないためにはどうすれば良いか。
また、自分が無自覚に嘘の吹聴者とならないために、
どうすれば良いか。

著者は情報を「受信」する場合の「疑う力」として、
「情報受信の4つのギモン(疑問)」を、
情報を「発信」する場合の「疑う力」として、
「情報発信の4つのジモン(自問)」を、
それぞれに交通ルールと咀嚼を応用して説明します。

これらを意識することで、
「情報の食中毒事件」や、
「情報の交通事故」が避けられる、
と著者は提唱しています。


→「情報受信の4つのギモン」(P93)

▼ギモン1 
まだわからないよね? 
結論を即断するな=「飛び出すな」

▼ギモン2 
事実かな?意見・印象かな? 
ごっちゃにして鵜呑みにするな=「よくかんで食べましょう」

▼ギモン3 
他の見え方もないかな? 
ひとつの見方に偏るな=「好き嫌いするな」

▼ギモン4 
隠れているものはないかな? 
スポットライトの周囲を見よ=「左右確認」


→「情報発信の4つのジモン(自問)」(P99)

▼ジモン1 何を伝えたいの? 明確さ 

▼ジモン2 キメつけてないかな? 正確さ

▼ジモン3 キズつけてないかな? 優しさ

▼ジモン4 これで伝わるかな? 易しさ


シンプルですが実用的で実際的な助言です。
うろこ雲さんに限らず、すべての「親(未来の親)」は、
子どもに「情報リテラシー」を教える日が来る、
(教えないという「最低の教え方」も含め)
と考えますと、この本は「すべての親の必読書」
といえるかもしれません。




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