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陣内が先週読んだ本 2017年3月第五週 僕が落語家になった理由 他8冊

2017.09.28 Thursday

+++vol.007 2017年4月4日配信号+++

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■4 陣内が先週読んだ本 
期間:2017年3月第五週 3月26日〜4月1日
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

先週私が読んだ本(読み終わった本)を紹介していきます。
一週間に一冊も本を読まない、
ということは、病気で文字が読めなかった数ヶ月を除くと、
ここ数年あまり記憶にないですから、
このコーナーは、当メルマガの
レギュラーコーナー的にしていきたいと思っています。
何も読まなかった、という週は、、、
まぁ、そのとき考えます笑。

ただ紹介するのも面白みがないので、
twitterに準じて、
140文字で「ブリーフィング」します。
「超要約」ですね。
(どうしても140字を超えちゃうこともあります。
 140文字はあくまで「努力目標」と捉えてください笑。)

忙しい皆さんになり代わって、
私が読んだ本の内容を圧縮して紹介できればと思います。
ここで紹介した本や著者、テーマなどについて、
Q&Aコーナーにて質問くださったりしたら、
とても嬉しいです。




●潜水服は蝶の夢を見る

読了した日:2017年3月26日
読んだ方法:図書館で借りる

著者:ジャン=ドミニク・ボービー
出版年:1998年
出版社:講談社

リンク: http://amzn.asia/gVvL7CM

▼140文字ブリーフィング:
ELLEの名物編集長、ジャン=ドミニク・ボービーは、
43歳の働き盛りで脳溢血になり、脳幹にダメージを受け、
「左目のまばたき」以外のすべての随意筋運動を奪われます。
「先月観た映画」でも紹介しましたが、
映画を観て原作を読みたくなり手に取りました。
本は短いですが簡潔かつ詩的です。
タイトルの「潜水服」というのは、
「自分の自我が閉じ込められた鉛のような自らの肉体」を意味し、
「蝶」は、それでも飛翔することを辞めない想像力を意味します。
重い話題のなかにもユーモアと皮肉を失わない、
フランス人のしなやかさを感じ、
この本が世界中で売れるのが分かります。
著者はなんと20万回ものまばたきを行いこの本を「執筆」しました。
本が出版されて2日後に彼は亡くなりましたが、
彼の言葉は蝶のように自由に世界中を飛び回り、
人々に勇気を与えたのです。
この本は翻訳者による「あとがき」も秀逸です。
なぜ健常者である読者がこの本を読みここまで魂を揺さぶられるのか、
について訳者はこう分析しています。
それは、現代人は身体は何一つ不自由なくても、
精神はまるで潜水服を着たように重く水中に沈み自由を奪われている。
身体は鉛だが想像力が蝶のようなボビーと、
身体は自由だが想像力は鉛のような現代人は、
ある種の反転関係にあり、
それが人々の琴線に触れるのではないだろうかと。
卓見だな、と思いました。(573文字)





●還れぬ家

読了した日:2017年3月26日
読んだ方法: 図書館で借りる

著者: 佐伯一麦
出版年:2013年
出版社:新潮文庫

リンク: http://amzn.asia/9pVfCPc

▼140文字ブリーフィング:
義理の兄にEvernoteチャットで勧められて手に取りました。
50代の夫婦が80代の認知症の父親を介護する、
という平凡な話を、これでもかというぐらい、
平凡な文体で綴った、「私小説」です。
驚くほど何も起こらず、一歩間違えばただの日記です。
「文体の濃度」でいうと、「お粥」を通り越し、
「重湯」、いや、「重湯をさらに水で薄めたもの」という感じ。
こういうのを「成立」させるのは読み手が思う以上に、
難しいんだろうな、と想像しながら読みました。
連載途中に東日本大震災が起こります。
著者は仙台の人ですから、そこで突然、
時間の断絶が起こり私小説から、著者自身の話に切り替わります。
淡白な文体が逆に震災時の異常事態を引き立たせます。
著者が実家の母の安否を気遣い東京と仙台を往復するシーンは、
「既視感」をおぼえました。
震災直後、私も福島の磐梯山サービスエリアをよく利用しました。
そこで自衛隊の一団に会い、また、
「たった今、いわきの体育館で遺族の顔を見てきた」という、
福島県浜通りの出身者とも立ち話をしたのを記憶しています。
「起こったことを澄んだレンズで文章にする」
という技術をこの作家は持っています。
こういうのの良さは年を経ないと分からないので、
20代の読者はほとんどいないと推察します。
(534文字)





●世界史を動かした思想家たちの格闘

読了した日:2017年3月26日
読んだ方法: 図書館で借りる

著者: 茂木誠
出版年:2015年
出版社: 大和書房

リンク: http://amzn.asia/59HjCGA

▼140文字ブリーフィング:
この著者の「ニュースのなぜ?は世界史に学べ」が、
非常に良かったので別の本を手に取りました。
「ニュースのなぜ?、、、」ほどではありませんが良い本でした。
とくにデカルトの合理論(仏)VSバークリーの経験論(英)の、
総合と折衷を試みたのがドイツのインマニュエル・カントである、
という整理の仕方は参考になりました。
養老孟司はこれを「脳の機能」に還元していて、
デカルト的な合理論は脳(神経)の中枢系(大脳新皮質)の作用、
バークリー的な経験論は脳(神経)の末梢系(感覚器系)の作用、
という風に整理しています。
とするとカントは、「神経系の働き全体」について語ろうとした、
という帰結になります。(289文字)






●嫉妬の世界史

読了した日:2017年3月26日
読んだ方法: 図書館で借りる

著者: 山内昌之
出版年:2004年
出版社: 新潮社

リンク: http://amzn.asia/9nvILVZ

▼140文字ブリーフィング:
佐藤優氏の「嫉妬と自己愛」で、
強烈に勧められていて読みたくなりました。
この本を読むと、「世界史」という理性と政治力学の物語が、
「男の嫉妬」という非常に情念的な要素に左右されていることが分かります。
小平(とうしょうへい)に嫉妬した毛沢東、
トロツキーに嫉妬したスターリン、
天才・石原莞爾に嫉妬した努力型秀才・東条英機、
同業他社の嫉妬を買い役人にいじめられた星一(星新一の父)、
西郷隆盛に嫉妬した島津久光、
軍事の天才ポンペイウスに嫉妬したカエサルなどなど。
そして関ヶ原も、秀吉の寵愛を受けた石田三成への嫉妬を、
徳川家康がたきつけて反対軍を作ったという力学があります。
有能な人はどうしたって嫉妬を買います。
それは避けられない。
大事なのは「言葉で嫉妬心を刺激しないこと」
というのがこの本の教訓です。
有能でない私には無縁ですが笑。
しかし、佐藤氏も指摘するように、
「自分は嫉妬の感情が希薄だ」と思っている人ほど、
嫉妬の罠に捕らわれやすい、というのはなるほどと思いました。
嫉妬の感情が希薄な人というのは、
自分が他者に嫉妬することがないから、
他者が自分に嫉妬する、という気持ちが分からない。
だから無自覚に他者のコンプレックスや、
嫉妬を刺激してしまうようなことをしたり、
「嫉妬を避けよう」というリスク管理が甘かったりする、というのです。
確かにそういうところはあるなぁ、
と自分の周囲を見渡しても納得します。
(593文字)





●センス・オブ・ワンダーを探して

読了した日:2017年3月28日
読んだ方法: 図書館で借りる

著者: 阿川佐和子 福岡伸一
出版年:2011年
出版社: 大和書房

リンク: http://amzn.asia/4dv6YBL

▼140文字ブリーフィング:
福岡伸一さんはちょっと養老孟司の後継者みたいなところがあり、
「生命というものを機械みたいに語るな」という、
西洋的合理主義に対するアンチテーゼを唱えている人です。
阿川佐和子さんは皆さんご存じの通り、
父親が有名な作家で、卓越した「インタビュアー」でもあります。
「センス・オブ・ワンダー」というのは先週ブリーフィングしましたとおり、
元ネタは「沈黙の春」のレイチェル・カーソンです。
福岡教授の村上春樹の読解「リトルピープルはゲノムの比喩」というのは、
非常にユニークな読み方で魅了されました。(241文字)






●国家と人生 寛容と多元主義が世界を変える

読了した日:2017年3月28日 途中とばし読み
読んだ方法: 図書館で借りる

著者: 竹村健一 佐藤優
出版年:2007年
出版社: 太陽企画出版

リンク: http://amzn.asia/8BgQh3x

▼140文字ブリーフィング:
この本は実は2012年に購入して読んでいた、というのが、
Amazonの購入履歴から分かりましたが、
図書館で借りてしまったので再読しました(笑)。
私は読み終わった本は基本的に片っ端から売っていきますので、
時々こういうことが起こります。
再読の良い点のひとつは、「数年前は難しいと感じた本が簡単に感じる」
ということです。自分の知的体力の向上を実感できます。
この本の内容については多岐にわたりますので割愛(笑)!
(202文字)





●リバース

読了した日:2017年3月30日
読んだ方法:友人がプレゼントしてくれた

著者:湊かなえ
出版年:2015年
出版社:講談社文庫

リンク: http://amzn.asia/j4hhejN

▼140文字ブリーフィング:
友人が私に別のものを郵送するついでに
「今何か読みたい本ある?」と尋ねてくれたので、
この本をリクエストしたら次の日にメール便で贈呈してくれました。
この手の本は図書館で予約待ちが多いので、
読みたいときは購入することも多いので本当にありがたい。
湊かなえは映画化もされた「告白」が有名ですが、
この本は「グロテスクなドロドロ」がなく、
ミステリー要素は残しつつの、さわやかな読後感です。
(187文字)





●僕が落語家になった理由

読了した日:2017年3月31日
読んだ方法:図書館で借りる

著者:月亭方正
出版年:2013年
出版社:アスペクト

リンク: http://amzn.asia/2cB93sO

▼140文字ブリーフィング:
私は月亭方正(山崎邦正)が昔から好きです。
「ガキの使い」において、じつは方正は、
他者が思っている以上に重要な役割を果たしている、
というのが私の見解です。
それはかつて「内村プロデュース」において、
ふかわりょうが重要だったのと同じであり、
ONE PIECEにおいて、ウソップが重要なのと同じです。
彼らは神話論でいう「トリックスター」なのです。
、、、で、この本に関して言えば、「とても面白かった。」
「文体は思想そのものだ」と佐藤優氏がよく言っていますが、
月亭方正の文体からは、彼の「素直な人柄」がにじみ出ていて、
これまで以上に彼のファンになりました。
(270文字)







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