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【Q1】国際協力について 【Q2】面白い本は?

2017.11.23 Thursday

+++vol.015 2017年5月30日配信号+++

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■3 Q&Aコーナー

皆さんからお寄せ頂いた質問にお答えするコーナーです。
日頃の悩み、疑問、今更誰かに聞けないギモン、、、、
質問の種類は問いません。お気兼ねなくご質問をお寄せください。
ご利用は下記に基づいてご利用いただけると幸いです。

【Q&Aについて】
▼全てのご質問にお答えすることはできません。予めご了承ください
▼いただいたご質問は、ブログ・FVIメディアルームに掲載される可能性があります
▼本名での投稿の場合は「ペンネーム:無し」となります
▼必ず下記フォームからご質問を送信ください

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

【Q&Aコーナー専用フォーム】

▼URL
https://www.secure-cloud.jp/sf/1484051839NyovBkYI

※大変お手数ですが一つの1メール1質問を原則とさせてください。
ご協力宜しく御願い致します。

※頂いたメールはすべて目を通しております。
陣内俊への要望やメルマガの感想、激励などももちろん大歓迎です!

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

●【Q1】国際協力について

ペンネーム:築50年(女性)
お住いの地域:京都府

Q.
国際協力に関心を持っており、
NGOの寄付金集めについて考えさせられています。

偏った考え方や、
書き方に語弊があるかもしれませんので
事前にお詫びいたします。

少し前に欧米系の巨大NGOの
チャリティイベントに参加した時の事。
一晩で〇千万集まるそのイベントには社会的地位の高い人や
著名人たちが煌びやかな衣装を身にまとい、
自分たちの権力や財力を見せびらかすかのように、
オークションやゲーム、抽選会を楽しみ寄付という名目で
大金を出し合っていました。

その先には、
貧しい人途上国を助けるための開発資金集めという目的があり、
目標金額に達していないと要所要所で現地の貧しい現状を
写真とともに訴えることで同情心を誘います。

もちろん参加者は自らのお金を困っている人に
差し出す慈善の気持ちで行っているのだと思います。

それらのお金で立ち上げられたプロジェクトによって救われ、
自立に成功した人もいるかもしれません。

しかしそこにいる多くの出資者たちの様子をみていると、
現地の現状に心から寄り添おうとする雰囲気を
感じ取ることができませんでした。

運営者もセレブたちに働きを称賛されながらスピーチをする。
気分が良いことでしょう、これは病みつきになると思います。

非営利団体が行う途上国開発の巨大産業。
慈善をおこなう裏に隠れる現実を見たような気がして、
怖さを覚えました。
自分も気が付かないうちに
引きずられていくのではないかと怖さを覚えました。

このような方法で資金提供した人は、
「自分は彼らより上の立場であり助けてやっている」
という上下関係を強化し、
精神面で彼らを植民地化しているように思いました。

心に植え付けられたことは、
いずれ形に現れていくと思うのです。

そこで考えてのが、寄付する人の心が変えられて行かない限り、
どんな巨額が投じられても社会に何のインパクトを
もたらさないのだはないだろうか、ということです。

一時的には大それたことができて
助けにはなるかもしれません。
しかし長い目で見た時に、
結局現地の人は厳しい状況から抜け出せなかったり、
依存体質を生んだり、可能性を奪ってしまったり、
世界的貧富の格差の構図が変わることがない、
ぶつ切りの支援のように思います。

少額であったとしても、そこに寄り添う気持ち、
考え方、生き方が変革された人の寄付は
大きなインパクトをもたらし、
小さなことであっても途絶えることのない良い循環を
もたらす支援になるだろうと思わされています。

まとまりのない文章で恐縮です。

この事についてもう少し考えたく、
陣内さんのご意見を聞かせていただきたいと思って投稿しました。


A.

築50年さん、ご質問ありがとうございます。
ご質問のことをこの2週間ほど、
つらつらと考えてきました。

私自身も「海外援助」という働きに従事しているため、
すこしでも当事者感覚をお伝えできればと思い、
いろいろと思い巡らしていたわけですが、
あまりにも複雑な要素が絡んでおり、
それこそ「こうだ」と割り切れるような問題ではありません。

ですから、
ご質問を折角いただいたのに申し訳ないのですが、
すっきりとした答えを提供することは
どうやら叶いそうもありません。

この問題は実は、
ひとつの問題ではなく、
二つの別々の問題であるように思います。

まず、「支援する側からの問題」があり、
それから、「支援される側からの問題」があります。

そしてここが説明が難しいのですが、
この二つは実は、必ずしも「連動」しているわけではない、
というところに問題の捉えづらさがあります。

説明します。

まず、築50年さんがおっしゃっているように、
「支援する側」の問題があります。

セレブの人が有り余る中から、
あるときは自分の好感度を上げるためのパフォーマンスとして、
あるときは節税対策として、多額の寄付をすることがあります。

もちろん心から憐れみの心をもってなされる寄付もありますが、
どの寄付がどんな動機でされたかというのは、
「心の中の問題」なので外部から検証不能です。

2015年にFacebookの創業者のマーク・ザッカーバーグが、
総資産の99%(日本円で5兆円)を「寄付」した、
というニュースがありました。

あれなんかは良い例で、
実は彼は「慈善団体を称する有限会社」を創設したのであり、
それは大きな節税対策にもなりますし、
イメージアップ戦略としても優れている。

結局彼は、自分の資産を、
自分の右ポケットから左ポケットに移し替えただけだ、
という批判が後から上がったのには、そういう理由があります。

、、、だからと言って彼を偽善者と断罪するのは早計で、
もしかしたらその団体を通して、彼は近未来に、
人類に大きな貢献をするかもしれない。

、、、しないかもしれない。

マイクロソフト社の創業者ビル・ゲイツは早期退職をし、
私財を投じて「ビル&メリンダ財団」を作りました。

彼のアフリカでのマラリアやHIV撲滅のためのプロジェクトは、
この100年間に地上に存在したNGOで最大の効果をあげ、
何百万、何千万人という命を文字通り救っています。

パソコンを買い換えるたびに、
「Office」の高額さとそのアップデートの狡猾さに、
「マイクロソフト、どんだけ儲ければ気が済むんだ」
と思いますが、「私の生活をえぐるその数万円」が、
めぐりめぐって、アフリカでマラリアを撲滅しているかもしれない
(していないかもしれないけど)と思うと、
ちょっとだけ心が慰められます笑。

また、投資家のジョージ・ソロスなども、
自分の儲けたお金で慈善団体を設立していますし、
ミュージシャンのU2のボノも慈善活動に熱心です。
有名なサッカー選手やNBAの選手の中にも、
私財を投じて慈善活動や環境保護活動に肩入れする人々がいます。

こういう人々を見ると脊髄反射的に、
「売名行為だ、節税対策だ」と偽善を騒ぎ立てる人がいますが、
これは「ゲスの勘ぐり」の典型例で、
その批判内容は多くの場合、
騒ぎ立てているその人自身の内面の現実を表わしているだけで、
慈善活動をする人々の現実は別のところにあります。

これは私が到達したことのない領域なので想像でしかないのですが、
1000人にひとりとか、10000人にひとりみたいなレベルで成功した人、
というのは、多くの場合「自分だけ特別に贔屓にしてもらった」
「自分は不公平なほど運が良く、特別に良くしてもらっている。」
という、天とか神とか運命とかいうものにたいする、
畏敬の念を持っています。
(もちろん例外もたくさんいます。)

先ほど紹介した北野武もそれを書いていました。

日本の有名人は「勘ぐるゲス」が多いためか(笑)、
寄付をしたという表明が「逆売名行為」になってしまうので、
有名人の多くは「こっそり」寄付をしています。
北野武もそうとう影で寄付をしているという噂があるのは、
やはり彼もまた、
「自分は運が良かっただけだ。
 自分の成功を何らかの形で、
 この世の中に還元しなければならない」
という、いわば、
「ノブレス・オブリージュ」の感覚を持ってるからです。

(*ノブレス・オブリージュというのは、
 「高貴なるものの責務」という意味で、
 他者より優れたエリートは自分のためでなく、
 世のため人のためにその資産や能力を使わねばならない、
 という感覚のことです。)

今のは支援する「お金を出す人」の話しでしたが、
今度は、そのお金で現地で働くNGOの話し。

これは本当に、ちょっとここでは語りきれませんね笑。

なのでざっくりですが説明しますと、
まず、援助団体というのはその性質上、
「相手が貧困でなければ自分たちの活動が続けられない」
というジレンマを抱えます。

問題が解決しちゃったら、
もう寄付を集める理由がなくなっちゃいますから。

「世界から貧困をなくすのだ!」と言って、
純粋に慈悲の働きをしている援助団体の方々に、
悪意はまったくありません。

しかし、これは本当に無自覚なのですが、
私がアフリカなどで見た現実というのは、
哀しいことに、一部の援助団体は、
現地で何重にも問題を複雑化しています。

築50年さんがおっしゃるとおり、
現地に依存体質を生み出すという弊害。

それから、援助団体によっては、
現地スタッフは国家公務員なみの給料がもらえたりしますから、
それが「既得権」を生みます。

また、「問題をセンセーショナルに伝えた方が、
本部のある欧米諸国で寄付が集めやすい」という事情から、
現状をそのままに語るのではなく、
わかりやすい「お涙ちょうだいストーリー」を切り取る、
というようなことがなされたりもします。

「世界から虫歯を無くすのだ!」
という歯医者の抱えるのと同じパラドックスを、
援助団体というのは常に抱えます。

、、、現地で私が見て来た「良い」支援をするNGOはみな、
そういったパラドックスを、自覚している団体でした。

自分たちは本当は矛盾したことをしている。
混乱をもたらす「害毒」になるリスクを、
自分たちの活動は、はらんでいる。
、、、しかし、ここに自分たちがいて、
本国と連携して活動することに、
(限定された期間と条件ではあるが)意味があると信じている。

そういった「ある種の屈託」を抱えながら、
「それでもやはり必要だ」という、
骨太な理由で活動している団体は、
依存を生み出しにくいよう工夫して活動しています。

、、、そもそも、「援助」というのがいけないんじゃないの?
NGOとか非営利組織とかやってるから駄目なんじゃないの?

市場の原理に全部任せれば、
その国が工業化してGDPが成長して、
そしてみんなが喰えるようになるんじゃないの?
と言う人が時々いますが、
それは、もうひとつの「極論」であり、
ちょっと違うのかな、と私は思っています。
(だからこそ私はNGOの仕事をしているのですが)

たとえばインドに、
日本から巨額のODA(政府開発援助)資金があったとします。
それは「農村部での女の子の識字教育」という名目で出ている。

しかしインドでは、
中央政府から地方自治体、地方自治体から地元の施工業者、、、
という風に下請けに下請けを重ねた結果、
いろんな人の「ポケット」にそのお金は入り、
末端に行くときにはそのお金は当初の10分の1ぐらいになったりする。

そして企画書とは雲泥の差の、
粗末なバラックのような学校が建てられる。

私が見た学校は、全校生徒が1000名を超すが、
それを教える先生の数は5人、という小学校でした。
(私が見た学校は日本の援助ではありませんでしたが)

この学校には、国連関連の援助で、
「給食」も無料配当されますから、
地元の小学生達は勉強のためではなく、
昼食を食べるためにこの学校に集まる。
もっと言えば子どもではなく、親の家計のために、
子どもたちは学校に送られる。
「口べらし」ですね。

勉強はまったく教えられていないですから、
小学6年生の皆勤賞の子どもが、
自分の名前すら書けなかった。

それを見かねた現地の私の友人のNGO活動家は、
非営利の小さな学校を建て、
地元の少数の子どもたちを教え始めた。

私たちFVIが支援しているのはこのような小さな活動が殆どですが、
彼らの活動する現場に行くと実感として、
「経済万能説」も「政府万能説」も両方、
「慈善団体性善説」と同じように間違っている、
ということが分かります。

たいせつなのは、人は完全ではないということを知ることであり、
それでも良くなっていけるはずだという希望を捨てないことです。

養老孟司さんは私の尊敬する知識人ですが、
彼はイエズス会の幼稚園を卒業しています。

ちなみにキリスト教会は「世界最大のNPO」である、
と、ピーター・ドラッカーは、
「非営利組織の経営」という本で書いています。

▼参考リンク「非営利組織の経営」ピーター・ドラッカー
http://amzn.asia/7tAJauJ


、、、養老さんが大人になっても時々考えるのは、
「戦前の貧しい日本に多大な犠牲を払って、
 何の報いもないのに自分たちに熱心に教育を施してくれた、
 イエズス会のドイツ人の先生達」の姿だそうです。

見ず知らずの外国人の子どもに、
特に経済的インセンティブがあるわけでもないのに、
心骨を砕いて教育する、というのは相当に大変なことのはずだ。

しかし、そうやって善意で自分たちに何かをしてくれた人がいる、
ということ自体が自分の人生観を形作った、
と養老孟司は本に書いています。

彼らの存在と思い出が、大人になってからの長い人生で、
様々な失望や悲しみや不条理に遭遇したとき、
「それでも世の中は生きるに値するかもしれない」という、
生きる「よすが」になっている、と養老さんは言っている。

本当の「支援」というのは、
そういうものではないかと思います。

つまりその「スープ」だとか「パン」だとか、
「文房具」だとか「支援金」自体にも意味はありますが、
本当に大切なのは、その背後にいる、
「見ず知らずの他者のために犠牲を払っても良いと考える人が、
世の中には存在する」という事実ではないかと。

そういう人に、特に人生の早い時期で出会った人というのは、
養老さんも言っていますが「楽観的な人」になります。

世の中には詐欺もあるし嘘つきもいる。
とんでもない野郎もいるが、
それでも世の中は捨てたもんじゃない、
と心の深い部分で思うようになる。

キリスト教会は最大のNPOという話しをしましたが、
キリスト教徒の究極の目標というのは、
その生き方によって、周囲の人が、
「この人が生きているような世界なら生きるに値する」
と思うような迫力と魅力を備えた人になることだ、
と私は思っています。

、、、さて、
「支援される側の問題」つまり依存の問題などについて、
語る前に文字数が尽きてしまいましたので、
すみませんが割愛(!)します。

築50年さんのご質問のおかげで、
この3週間ほど、自分の中でも有意義な、
「内的対話」をすることができました。
ご質問ありがとうございました。

今後もご質問をお待ちしています。

私たちの団体「FVI」も、海外の活動を支援しています。
今はエチオピア、バングラデシュ、ウクライナなどの、
プロジェクトをサポートしています。

ホームページを見て活動のことを知り、
祈り、ご支援いただけましたら幸いです。

▼参考リンク:FVI「海外」ページ
http://karashi.net/project/world/program_02/index.html




●【Q2】面白い本は?

ペンネーム:のりまき(女性)
お住まいの地域:北海道

Q.
メルマガ配信、いつも楽しみにしています。
5月9日のぷにすけさんの質問の回答を読んで、
笑いって深いんだな、と教えられました。

最近私は、ヨシタケ シンスケさんという人の
絵本や本が面白くていいなと思っています。
この前は、『このあと どうしちゃおう』と
『結局できずじまい』の2冊を買いました。
『このあと どうしちゃおう』では、
天国にいてほしい神さまの話が面白かったです。

何度も読んでは笑っています。

私は、色々と深刻に考えてしまうことが多いのですが、
こういう本を読んで、ユーモアって大事なんだな〜と思いました。

お笑い好きな陣内さんとしては、
ヨシタケさんの本はどうですか?
ヨシタケさんの本に限らず、
陣内さんの好きな面白い本があれば、
教えて頂けるとうれしいです。


A.

のりまきさん、ご質問ありがとうございます。

ヨシタケシンスケさんの本は未読でした。

なので、出張先の愛知県で、
Kindleで買って読みました(笑)。

これは単に勧めていただいたので「悪いな」と思って、
とか、気を遣ってという話しではないのでご安心ください。

のりまきさんのご質問メールを読み、
Amazonで調べ、直観的に、
「これは面白いと見た」と思ったので、
自発的に買って読んだのです。

、、、結果、とても面白かったです。
ああいう脱力感のあるユーモアは、私も好きです。

ちょっとシュール系のギャグ漫画なども、
最近はあまり読んでないですが、
昔はよく読んでました。

「ピューっと吹くジャガー」が好きでした。

同じギャグ漫画でも、
「浦安鉄筋家族」はハイカロリーすぎて、
ちょっと疲れるかな(笑)。

ウンコの量が多すぎるかな(笑)。

私はKindleで手に入る中から
『なつみはなんにでもなれる』を読みましたが、
のりまきさんの勧めておられる
『このあと どうしちゃおう』も図書館に予約しました。

予約待ちがスゴイので、読むのは数ヶ月後になりそうですが。

、、、さて、私の思う面白い本ですが、
考えてみますと、案外「(ユーモアという意味で)面白い」本、
というのは多くはないのだと気がつきました。

文章で人を泣かせるよりも、
文章で人を興奮させるよりも、
文章で人を感心させるよりも、
なによりも難しいのは、
文章で人を笑わせることなのだ、
というのは新たな発見でした。

書籍の「面白い」は9割方interestingであって、
funnyやcomicalではないのだ、ということですね。

ただ、本を読みながら「笑ったなぁ」と思い出す本が、
3冊だけあります。

なんと、というか、当然というか、
全部お笑い芸人が書いた本です。

、、、では、三冊、紹介していきます。


▼1冊目:

ひとつめは、「さまぁ〜ずの悲しい俳句」。
10分ぐらいで読める「本」ですが、
めちゃ面白いです。

10年ぐらいに読んで、
それから本は手放していますから手もとにないですが、
めちゃ笑ったのを覚えています。

「雪でした 金かと思ったら 雪でした」とか、
「この葡萄 買ったらお金 かかるかな」とか、
「夏休み 白白白い 白いボク」とか笑。

悲し〜くなる大竹の俳句に対して、
三村が左のページでツッコむという、
素晴らしい構成の作品です。

▼リンク:「さまぁ〜ずの悲しい俳句」さまぁ〜ず
http://amzn.asia/dX2STQw


▼2冊目:

、、、つぎは、「ホームレス中学生」ですね。
これは社会現象になるほど流行りましたが、
この本は「美談」の部分も泣けるのですが、
なんといっても「キモ」は、
「メーターを振り切った自虐」が生む「笑い」です。

ご飯をかみ続けていると最後に一瞬、
甘みが戻ってくると言う「味の向こう側」の話しや、
「貝殻の形をした、
 どうみても巻きグソにしかみえない遊具のある、
 『まきふん公園』の貝殻で生活していたら、
 『ウンコの神さま』と崇められた」
というエピソードなどは最高です。

▼リンク:「ホームレス中学生」田村裕
http://amzn.asia/a9XQwZ7


▼3冊目:

、、、最後はこれですね。
純粋に「文章の力で笑わせる技術」では、
この人は日本で一番上手かもしれない。

劇団ひとりの「陰日向に咲く」は最高でした。
笑いましたし、ちょっと泣きました。

又吉直樹ばかり注目されますが、
劇団ひとりの作家性もとてつもないものがあります。

「陰日向に咲く」は本当にめちゃくちゃ巧く、
そしてめちゃくちゃ面白い。

そして二作目の「青天の霹靂」を、
彼は自分でメガホンを取って映画化していますが、
その映画の出来が素晴らしい。

この10年で見た邦画ランキングベスト5に入るぐらいです。
もっと評価されてもおかしくない作品だと思っています。
ちなみにこの映画も、めちゃ笑えます。
そして泣けます。
お勧めです。

「陰日向に咲く」の映画は「残念」でした。
原作の良さを台無しにしている。

「青天の霹靂」は原作よりも、
本人の監督した映画のほうが圧倒的に優れていた。
この映画は観て絶対に損はしません。
「必見」と言っても良い。

又吉直樹も「劇場」を自分で映画化したら良いのに、
と私は勝手に想像して楽しんでいます。

▼リンク:「陰日向に咲く」劇団ひとり
http://amzn.asia/j8QPpb5

▼リンク:映画「晴天の霹靂」
http://amzn.asia/hwhoCpz


、、、というわけで、
今のところ思いつく「面白い本」は、
そのようなところです。

また思い出したらシェアするかもです。

御参考までに。




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