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陣内が先月観た映画 2017年5月 「夢」(黒澤明監督)他

2017.11.30 Thursday

+++vol.016 2017年6月6日配信号+++


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■2 陣内が先月観た映画 2017年5月

月に一度のお楽しみ、
「陣内が先月観た映画」のコーナー。

タイトルそのまんまの企画です。
先月私がいろんなかたちで観た映画を、
一挙に紹介しちゃうというコーナー。

5本以上観た月だけの限定コーナーとなります。
先月はけっこう観たので、
けっこう紹介できます。

もともと映画を観るほうではありますが、
Amazonプライムのストリーミングで観るようになって、
観る本数が3倍ぐらいに増加しました。
移動中に観れるというのが大きいです。
電車の中やバスの中で本を読むのは少し疲れますが、
映画はノーストレスです。
長時間移動がある月なんかは、
往復の移動だけで4、5本観れたりします。

観るだけではもったいないので、
皆様に紹介しちゃおう、
というのがこのコーナー。

世界一小規模の映画賞、
「月間陣内アカデミー賞」もやります(笑)。

「おもしろそうだな」と思うやつがあったら、
それをレンタルして観てみる、とか、
あとこれを読んで、観たつもりになって、
誰かに知ったかぶりする(笑)などの
使い方をしていただければ、これ幸いです。

「陣内が先週読んだ本」の140文字ブリーフィングが好評なので、
映画評論も140文字で試みます。

時短は正義(!)ですから笑。

「読んだ本」コーナーと同じで、
140文字はあくまで「努力目標」です。

*どうしても「ネタバレ」要素をいくらか含みますので、
絶対にネタバレしたくない作品がありましたら、
器用に読み飛ばしてくだされば幸いです。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

●サイコ

鑑賞した日:2017年5月3日
鑑賞した方法:Amazonプライム特典でストリーミング鑑賞

監督:アルフレッド・ヒッチコック
主演:アンソニー・パーキンス
公開年・国:1960年(米国)
リンク: http://amzn.asia/2xCJeId

▼140文字ブリーフィング:

この映画は非常に有名です。
「羊たちの沈黙」などに代表される、
「サイコパスもの」と言われる、いわゆる、
「心理的異常者を軸に撮る映画」というのは、
今では一般的で、ひとつのジャンルを形成していますが、
すべてはこのヒッチコックの「サイコ」から始まった、
と言われています。

私はヒッチコックの映画ではこれまで、
この映画と「バーズ(鳥)」を見ていますが、
カット割りだとか「見せ方」がやはりスゴイと思う。
「何か不気味なことが起こりそうな雰囲気」だとか、
「追い詰められハラハラする感覚」というのが特にスゴイ。
スピルバーグは学生時代、
ヒッチコックをめちゃくちゃ研究したそうですが、
「ジョーズ」や「ジュラシックパーク」の追い詰められ感は、
ヒッチコック由来です。

本に古典があるように、映画にも古典があります。
ヒッチコックの「サイコ」は間違いなく映画の古典のひとつです。
(371文字)



●アバウトタイム

鑑賞した日:2017年5月7日(日)
鑑賞した方法:TSUTAYA DISCUSでレンタル

監督:リチャード・カーティス
主演:ドーナル・グリーソン、レイチェル・マクアダムス
公開年・国:2013年(イギリス)
リンク: http://amzn.asia/cmy4Xd9

▼140文字ブリーフィング:

友人に勧められて観ました。
昨年大流行した「君の名は」はジャンルで言うと、
「タイムループもの」と呼ばれます。
「時空を超えてしまう物語」ですね。
去年の秋に友人と映画談義をしていて、
「タイムループもの」の話しになったとき、
「アバウトタイム」がいいよ、と教えてもらいました。
ネタバレしたくないので筋書きは端折りますが、
終盤に登場するセリフに、
「My extra ordinal ordinal life.」
というのがあり、これが名言です。
意訳すると、
「美しく愛おしい、
 非凡なる、ぼくの平凡な日常」
みたいなことになるでしょうか。
この映画ととても似たプロットの映画に、
「バタフライエフェクト」というのがありますが、
あちらも名作です。
邦画だと細田守のアニメ映画「時をかける少女」も名作ですね。
タイムループものっていうのは、
架空の設定を借りて、人間が生きるというのは、
「絶え間ない選択」なのだという命題を突きつける、
優れた舞台装置です。
(401文字)



●太陽の帝国

鑑賞した日:2017年5月8日(月)
鑑賞した方法: Amazonプライム特典でストリーミング鑑賞

監督:スティーブン・スピルバーグ
主演:クリスチャン・ベール、ジョン・マルコビッチ
公開年・国: 1988年(アメリカ)
リンク: http://amzn.asia/dc1QdDn

▼140文字ブリーフィング:

巨匠、スティーブン・スピルバーグの作品です。
日本の戦闘機、ゼロ戦にあこがれる英国人の少年が主人公です。
彼はお父さんが英国政府のエライ人で、中国に駐在していました。
それが日本軍の進軍によって一変し、
彼は捕虜になってしまう。
捕虜収容所で少年は、「金持ちのボンボン」から、
「男」へと成長していく、という物語です。
余談ですがこの映画は、私が小学生のころ、
今は亡き私の父が居間でビデオで見ていました。
少年が食べるものがなく、もぬけの殻になり、
日本軍に接収された自宅にもどって、
そこで「ウィスキーボンボン」をむさぼり食べるシーンがあるのですが、
そこを見ていて「ん?」と思った。
明らかに既視感がある。
「そうだ、あのとき岡山で、
 お父さんが見ているのを横から見ていた」
という記憶がスパークしました。
、、、こういうことって、時々ありますよね。
(362文字)



●ドラゴンタトゥーの女

鑑賞した日:2017年5月14日(日)
鑑賞した方法: Amazonプライム特典でストリーミング鑑賞

監督: デヴィッド・フィンチャー
主演: ダニエル・クレイグ、ルーニー・マーラ
公開年・国: 2012年(アメリカ、スウェーデン合作)
リンク: http://amzn.asia/aF7Vehi

▼140文字ブリーフィング:

スウェーデンを舞台とする、
「サイバーパンクスリラー」みたいな映画で、
それなりにハラハラします。
筋書きはそこまでたいしたことないのですが、
主演のダニエル・クレイグとルーニー・マーラの俳優力が凄いため、
それだけで「見れちゃう」感じです。
演技が良いので見ていられる。
監督は「セブン」「ファイトクラブ」などで知られる、
デヴィッド・フィンチャーです。
彼は「めちゃくちゃ撮り直しをさせる監督」で有名だと、
映画評論家の町山智浩氏がラジオで言っていました。
その対極が北野武で、彼は殆ど一発オッケーだそうです。
私が「アメリカの北野武」と思っている、
クリント・イーストウッドも「撮り直しをしない監督」として有名です。
(298文字)



●ブエノスアイレス

鑑賞した日:2017年5月16日(火)
鑑賞した方法:Amazonプライム特典でストリーミング鑑賞

監督:ウォン・カーウァイ
主演:レスリー・チャン、トニー・レオン
公開年・国:1997年(香港)
リンク: http://amzn.asia/ib8jycr

▼140文字ブリーフィング:

ウォン・カーウァイ監督の、「恋する惑星」を、
私は10年ぐらい前に職場の同僚に教えてもらって見ました。
内容はまったく覚えていないのですが、
この映画の雰囲気と、フェイ・ウォンが歌うテーマソングが凄く好きで、
そのあとフェイ・ウォンの歌をiTunesで購入した記憶があります。
「内容はまったく思い出せないが、
その映画に流れる空気感だけは妙に覚えている」
という映画が時々ありますが、
きっとこの監督はそういうのが上手なのです。
「ブエノスアイレス」もまた映像美は素晴らしいのですが、
ストーリーがゲイの恋愛を主軸にしているため、
最後まで感情移入が難しかったです。
「ゲイカップルの破局の切なさ」に、
どうやって共感しろというのでしょうか。
ゲイにする必然性はあったのだろうか?
普通にストレートのカップルじゃダメだったんだろうか?
、、と考えているうちに映画は終わりました笑。
「恋する惑星」のほうがお勧めかな。
(392文字)

▼参考動画:フェイ・ウォン「夢中人」
https://youtu.be/Dt7V3gswMSg



●夢

鑑賞した日:2017年5月16日(火)
鑑賞した方法:Amazonプライム特典でストリーミング鑑賞

監督:黒澤明
主演:寺尾聰、いかりや長介
公開年・国:1990年(日本、アメリカ)
リンク: http://amzn.asia/1cQZoJ0

▼140文字ブリーフィング:

「世界のクロサワ」こと黒澤明監督が、
スティーブン・スピルバーグの助力によって撮ったという、
夢のコラボ作品です。
「こんな夢を見た」という文字の後に、
以下の8本の「監督が見た夢」を見せるという短編集です。
「日照り雨」 狐の嫁入り
「桃畑」 ひな祭りと切られた桃の木
「雪あらし」 雪女との出会い
「トンネル」 成仏できない日本兵たちとの邂逅
「鴉」 ゴッホの絵の中に入る。
「赤冨士」 原発の爆発。
「鬼哭」 突然変異で鬼になる。
「水車のある村」 理想郷

黒澤明を尊敬する海外の映画監督は多いですが、
最近「沈黙」を撮ったマーティン・スコセッシもその一人です。
なんと「鴉」でゴッホを演じているのは、
マーティン・スコセッシ監督本人です。
この映画はフィリピンから日本に戻る飛行機の機内で観ましたが、
夢なのか現実なのか分からない幻想的な本作は、
飛行機の中で見た夢なのではないか、
という曖昧な記憶として焼き付いています(笑)。
(391文字)



●6歳のボクが大人になるまで

鑑賞した日:2017年5月17日(水)
鑑賞した方法:TSUTAYA DISCUSでレンタルして鑑賞

監督:リチャード・リンクレイター
主演:エラー・コルトレーン、パトリシア・アークエット、イーサン・ホーク
公開年・国:2014年(アメリカ)
リンク: http://amzn.asia/bd74jrN

▼140文字ブリーフィング:

6歳の子どもが18歳で大学に入学するまでの、
12年間を描くドラマです。
この映画が「異例」なのは、
主人公をはじめ、主人公のきょうだい、母親など、
キャストが12年間同じだということです。
つまり本当に12年かけて撮っている。
日本では実は「北の国から」がもっとすごいことを、
してしまっているのですが、
この映画にしかない要素もあります。
「ひとりの少年が大人になるまで」を、
切り取ろうという意図で脚本が書かれているため、
「アメリカに生まれた少年が、
 大人になるまでに経験する原体験」を、
最大公約数的に詰め込んでいます。
そうすると、アメリカ人の平均的なというか、
典型的なライフサイクルというか、生活実感が分かる。
どこの国にも「その国に固有の問題」というのがありますが、
アメリカの場合それは「離婚と再婚」であるのが分かります。
ひとりの少年が大人になるまで、この映画の場合、
2人の母親と、3人の父親を持つわけです。
つまり「ステップファーザー、ステップマザー」というやつですね。
オリジナルな父親の再婚相手も「母のひとり」だったりしますから。
対義語は「バイオロジカルマザー/ファザー」です。
その5人が高校卒業パーティで一同に介したりする。
日本だと「特殊で複雑な家庭環境」ですが、
アメリカではこういうのはわりと普通です。
私のアメリカ人の知り合いという狭いサンプルではありますが、
たしかにそうなのです。
「5番目のお父さんとうまく行かないんだ」
と悩んでいる19歳の大学生に私は会ったことがあります。
この映画を日本に「移植」したらどうなるんだろう、
という興味を持ちました。
(670文字)



●ゴーストライター

鑑賞した日:2017年5月27日
鑑賞した方法:Amazonプライム特典でストリーミング

監督:ロマン・ポランスキー
主演:ユアン・マクレガー
公開年・国:2010年(フランス・ドイツ・イギリス)
リンク: http://amzn.asia/dZiLeRr

▼140文字ブリーフィング:

イギリスの元首相の自伝の、
ゴーストライターをすることになった主人公が、
前任者の「事故死」の原因を探っている間に、
首相と首相夫人、そしてCIAとのつながりに気付いてしまい、
最後は殺される、という筋書きです。
脚本自体は淡々としており何の驚きもないですが、
そこに漂う物憂げな空気感は楽しめました。
(145文字)



●許されざる者

鑑賞した日: 2017年5月29日
鑑賞した方法: Amazonプライム特典で鑑賞

監督: クリント・イーストウッド
主演: クリント・イーストウッド、モーガン・フリーマン
公開年・国: 1992年(アメリカ)
リンク: http://amzn.asia/2fIUw3K

▼140文字ブリーフィング:

「クリント・イーストウッド作品にハズレなし」
というのは私の映画論の大事な根幹であり、
これが裏切られたことはありません。
この映画は古い映画で、舞台は1900年代、
まだ自動車がなく、馬で移動するカウボーイが、
悪徳保安官と戦ったりする時代の話しです。
セリフは非常に少ないけれど、そこに重みがある感じは、
やっぱクリント・イーストウッドだなぁと思いました。
ならず者達に復讐する、
という筋書きもどこか「グラン・トリノ」に似ています。
イーストウッドの作品は「引き算」です。
彼は言葉を引き算していくのですが、
その分情報量は減るのではなく増えている。
言葉がないから「自然が語る」し、「表情が語る」し、
「銃が語る」し、「沈黙が語る」のです。
北野武の作品もそうです。
「あの夏いちばん静かな海」という初期の北野作品がありますが、
それは聾唖者同士の恋愛を描いた作品です。
北野武もイーストウッドも「言葉を信頼しない」
という点が共通しています。
きっと彼らは現代社会の「言葉の過剰」を憂いているのだと思います。
それを「良識」というのですが、
こういう世代がいなくなった世界が私は今から心配です。
(481文字)

▼参考リンク:あの夏、いちばん静かな海
http://amzn.asia/dIkghN3



●コーヒー&シガレッツ

鑑賞した日:2017年5月30日
鑑賞した方法:Amazonプライム特典で鑑賞

監督:ジム・ジャームッシュ
主演:ロベルト・ベニーニ、スティーブン・ライト他
公開年・国:2003年(アメリカ、イタリア)
リンク:http://amzn.asia/8WT5a9p

▼140文字ブリーフィング:

白黒オシャレ映画です。
コーヒーを飲みながらタバコを吸う二人が語り合う、
というだけの映画です。
これも短編集で、10分ぐらいの会話のやりとりが、
役者を入れ替えながら続きます。
会話のやりとりの面白さを味わう作品という意味では
タランティーノ監督の「パルプ・フィクション」にも似ています。
余談ですが最初のシーンで登場するロベルト・ベニーニは、
「あの」名作、「ライフ・イズ・ビューティフル」の監督本人です。
(197文字)

▼参考リンク:「パルプ・フィクション」
http://amzn.asia/3z2w4BJ




●月間陣内アカデミー賞

世界一小さな映画賞、
「月間陣内アカデミー賞」を、開催いたします。
主催者、プレゼンターは陣内がつとめます。

作品賞、主演(助演)俳優賞、そしてもうひとつ、
という感じで、ぬるーくやります。
皆さんの映画選考の参考にしていただければ幸いです。



▼作品賞
「夢」

コメント:
他のどの映画とも違う、
何か心の深い部分をえぐられるような作品でした。
環境問題や原発のこともテーマになっていますから、
今だからこそ見返すと面白い作品、という感じです。
いま見てもまったく古く感じないところは、
さすが黒澤明監督ですね。


▼主演(助演)男優賞
ダニエル・クレイグ(ドラゴンタトゥーの女)

コメント:
007のジェームズ・ボンドを演じた彼ですが、
終始漂うセクシーさがあります。
彼がそこにいるとなぜか「絵」として成立してしまうという。
特別なことをしなくても、たとえばコーヒーを飲むだけでも、
「シーン」として成り立ってしまう。
日本だと妻夫木聡がそうですが、
「空気感」を持った俳優はやはりスゴイと思います。


▼主演(助演)女優賞
該当なし


▼その他部門賞「意欲賞」
「6歳のボクが大人になるまで」

コメント:
12年間かけてこれをやろう、
と思った監督もスゴイですし、
それを実際にやってしまったチームもスゴイ。
映画作品と言うよりも、もはやこれは、
「コホート調査」のような研究対象です。




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