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【Q】会議での発言について

2018.02.08 Thursday

+++vol.026 2017年8月22日配信号+++

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■3 Q&Aコーナー

皆さんからお寄せ頂いた質問にお答えするコーナーです。
日頃の悩み、疑問、今更誰かに聞けないギモン、、、、
質問の種類は問いません。お気兼ねなくご質問をお寄せください。
ご利用は下記に基づいてご利用いただけると幸いです。

【Q&Aについて】
▼全てのご質問にお答えすることはできません。予めご了承ください
▼いただいたご質問は、ブログ・FVIメディアルームに掲載される可能性があります
▼本名での投稿の場合は「ペンネーム:無し」となります
▼必ず下記フォームからご質問を送信ください

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

【Q&Aコーナー専用フォーム】

▼URL
https://www.secure-cloud.jp/sf/1484051839NyovBkYI

※大変お手数ですが一つの1メール1質問を原則とさせてください。
ご協力宜しく御願い致します。

※頂いたメールはすべて目を通しております。
陣内俊への要望やメルマガの感想、激励などももちろん大歓迎です!

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

●【Q】会議での発言について

ペンネーム:まる(女性)
お住いの地域:山梨県

Q.

陣内さんこんにちは!
いつもメルマガを楽しく読ませていただいています。
今回は、
「参加メンバーとして、会議の雰囲気をよくする方法」
を知りたくてメールしました。

私は司会とか事務局でなく、参加メンバーとして
会議に参加することが多いのですが、
一部の人しか話さなくて他の人は沈黙・・・とか、
きつい言い方をする人がいて会議が緊張感に包まれる・・・
などのときに、もうちょっと柔らかく、
前向きな雰囲気に持っていけたらいいなぁと
思うことがあります。

それで、自分はできるだけ穏やかに、
積極的に発言しようと思っているのですが、
発言しているうちに緊張してしまい、
より会議の緊張感を高めてしまっている気がします!

そこで、いろいろな会議やミーティングに
参加したことがあると思う陣内さんに質問なのですが、
会議の雰囲気をよくするために気をつけていることとか、
こんな発言で会議が和んだとか、あるでしょうか。
アドバイスをいただきたく、よろしくお願いします!


A.

まるさん、ご質問ありがとうございます。
ご質問いただいてから、
この問題について考えをめぐらした結果、
背後に膨大な裾野が広がる大ネタだということに、
徐々に気付いてめまいがしました。

「膨大な問題」というのはまるさんのことではなく、
「抽象思考や論理的思考」を得意としない、
日本の文化と教育の根本的なところにあります。

キリスト教会だろうが社会一般だろうが学生同士だろうが、
私はこれまで膨大な数の「会議」に参加してきましたが、
その分野や文脈にかぎらず端的に言って、
日本人というのは会議が「ド下手くそ」です(失礼)。

なぜかというと、
日本人のなかに脳内にロジックツリー(論理の樹形図)を、
作りながら話す論理的思考を得意とする人がいないこと、
「ルールよりも空気が支配する」日本の文化、
「具体と抽象」の違いを意識しながら話せる人が少ないこと、
「会議の目的と終了時間」がまず最初に措定されていないこと、
などなど山ほど理由はあります。

そして、会議というのはMC(司会進行役)の力量に左右されますから、
日本人のなかに10人に1人(以下)いる、
論理的思考が得意な人がその会議に「参加している」
だけでは不十分です。
その人が進行役をしていなければ、
会議はだらだらと長いだけで中身のないものになるでしょう。

会議の目的は「情報の共有と合意形成」です。
この目的をバシッと押さえ、
ゴールを設定し、終了時間を意識し、
とりとめもない会話がだらだらと長く続かないようにし、
ロジックツリーでいう「枝葉」の話しからつねに「幹」に戻し、、、
ということができる人が司会進行をすると、
会議は充実したものになりますが、
そのような技術を持った人は、
はっきり申しまして多くありません。

ですから、
まるさんがMCになられた場合どうしたら良いですか、
という質問でしたら、「論理的思考力を養うこと」
というのがその答えになります。

そのための良書を2冊ご紹介しておきます。

▼参考リンク:「論理トレーニング」野矢茂樹
http://amzn.asia/41tZ82Z

▼参考リンク:「具体と抽象」細谷功
http://amzn.asia/gM5ZeM4


、、、しかし、まるさんの質問は「これ」ではありません。
参加者として会議をよくするために何ができるか、
というのがまるさんのご質問です。

正確には「場を和ませたり雰囲気を良くする」ために、
参加者として何ができるか、ということですが、
「何か面白いことを言う」というのは答えにはなりません笑。
会議にとって有益な発言だからこそユーモアが生きるのであって、
「会議を円滑にし、議論を有意義にする有益な発言」
が安定してできてはじめて、ユーモアや「雰囲気を良くする」
といった対人感性力的な要素も生きてくるわけです。

、、、以上を踏まえたうえで、正直に申しまして、
会議の質は進行役によって8割以上決まってしまいますので、
参加者にできることはほとんどないのです(ないんかい!)。

、、、ですが、
即効性のある、「けっこう使える小技」を、
敢えてひとつだけご紹介します。

それは、
「とても普遍的な話しか、
とても具体的な話しのいずれかをする」
というテクニックです。

説明します。

たとえば会議の内容が、
そうですねぇ、
「教会として町内のために何ができるか?」
といったようなテーマだったとしましょう。

いろんな意見が出ると思います。
いちばん不毛なのは、
何かの提案に対して、
「それをするとこんな文句も出ると思う」
みたいな「減点方式」で、「欠落」を探していく行為です。
これをやり始めるとムダに長いだけの消耗戦になります。
関係ない思い出話を始めるとか、
過去の成功談を話し始めるなんていうのは論外です。

参加者としてとても大切なのは、
「普遍的な視点」と「具体的な視点」を持ち込むことだと私は思います。
たとえば「月に一回町内を清掃してはどうだろう?」
という提案に対して、先ほどの悪い例なら、
「じゃあ誰が担当するんだ?」
「警察の許可はどうするんだ?」
「ゴミ袋の財源はどうするんだ?」
みたいなのをバシバシ言うことです。

これはロジックツリーでいえば「枝葉」なので、
「やるかやらないか」を決めてから、
あとで実務担当者が詰めれば良い話しなのです。
複数の忙しい社会人を拘束してする話しではありません。
壮大な時間の搾取になります。

では参加者として「掃除をしては?」に対して、
どんな有意義な意見が出せるか?

まず「普遍的な視点を持ち込む」というのはその一つです。
「町内の清掃ってどうなの?」という話しから、
一気に「普遍」に振り子を振ってみるわけです。

たとえば、
「それって、聖書でいうとどういう意味になるのでしょう?」
と言ってみる。
そうしたら、創世記の2章に神は人間に、
「地を管理せよ」と言っているのだから、
掃除というのはそれの実践に他ならないのではないか、
という話しができる。

あるいはニューヨーク市のジュリアーニ前市長が実践した、
「割れ窓理論」という社会学説がある。
それによれば、落書きや落ちているゴミが減ると、
それに比例して窃盗やレイプなどの反社会的行為も減る。
だとしたら教会が町内の清掃をしているというのは、
目に見えぬ世界のゴミも拾っている霊的な実践なのではないか、
という話しができます。

こういった発言は会議の熱を高め、
「だとしたら同じ原則でこんな実践もあるかもしれない」
といった発想を広げる効果があります。

次に、逆に「具体的な視点を持ち込む」というのも、
会議において有意義な発言です。

先ほどの例ですと、
「町内のゴミ拾いを月一回する」案について議論しているとき、
「そういえば最近、
 この近所でコンビニの弁当の食べ残しを、
 まるごと道に捨てている大学生を見ました。
 そのとき、何か心のなかにゴミを捨てられたような、
 いやーな気持ちになって半日ぐらい尾を引いたのを思い出しました。
 逆に誰かが無償でゴミ拾いをしているのを、
 第三者が見たら、心の中のゴミを拾ってもらったような、
 さわやかな気持ちになるかも知れないですよね。」
といったような、自分の半径2メートルの話しをするのです。
そうすると、宙ぶらりんだった議論が「足下」に帰ってきます。
それによって議論が深まります。

つまり、議論がいま参加者の上空5メートルぐらいを、
ふわふわ浮いていると仮に描きまして、
参加者が「思い切り普遍的な話しをする」ことは、
大気圏外からその問題を捉えることに似ており、
「思い切り具体的な話しをする」ことは、
上空5メートルを浮いている話しを、
参加者の手もとに引き戻して手にとって眺めさせる効果があります。
両方とも議論の奥行きと幅を増やしますから、
会議に「熱量」を与えることになり、
会議の雰囲気を良くすることにも、
結果的にはつながります。

ちなみに今回の私の「回答」は、
「もっとも個人的なことは、もっとも普遍的なことである」
という、心理療法の大家、カール・ロジャースの言葉に、
ヒントを得ています。
個人的な体験と普遍的原則の間に橋をかけるのが、
心理カウンセリングだとしたなら、
会議というのは「集合的カウンセリング」なのかもしれません。
(これが「普遍的な話し」です。)

、、、御参考までに。




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