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陣内が先週読んだ本 2017年8月第二、第三週 『暴力の人類史 上』スティーブン・ピンカー他4冊

2018.02.08 Thursday

+++vol.026 2017年8月22日配信号+++

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■4 陣内が先週読んだ本 
期間:2017年8月第二、三週 8月6日〜19日
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

先週私が読んだ本(読み終わった本)を紹介していきます。
一週間に一冊も本を読まない、
ということは、病気で文字が読めなかった数ヶ月を除くと、
ここ数年あまり記憶にないですから、
このコーナーは、当メルマガの
レギュラーコーナー的にしていきたいと思っています。
何も読まなかった、という週は、、、
まぁ、そのとき考えます笑。

ただ紹介するのも面白みがないので、
twitterに準じて、
140文字で「ブリーフィング」します。
「超要約」ですね。
(どうしても140字を超えちゃうこともあります。
 140文字はあくまで「努力目標」と捉えてください笑。)

忙しい皆さんになり代わって、
私が読んだ本の内容を圧縮して紹介できればと思います。
ここで紹介した本や著者、テーマなどについて、
Q&Aコーナーにて質問くださったりしたら、
とても嬉しいです。

*今週は病気で本を読んでいませんので、
今回ご紹介するのは先々週に読んだ本です。
あと、体調が本調子になるまで、
読む本はけっこう減ると思われますので、
あらかじめご了承ください。


●仕事なんか生きがいにするな

読了した日:2017年8月7日
読んだ方法:Kindleで電子書籍購入

著者:泉谷閑示
出版年:2017年
出版社:幻冬舎新書

リンク: http://amzn.asia/2ekzjTg

▼140文字ブリーフィング:

著者の泉谷氏は精神科医で、
私は病気療養の初期の2014年に、
著者の「クスリに頼らなくても『うつ』は治る」に、
大きなヒントを得て以来、彼の書くものを結構読んできました。
泉谷さんは現代の精神疾患の増加の背景に、
21世紀における価値観の地殻変動を見ています。
「生きることの意義」は生産性で測られますが、
「生きることの意味」は生産性とは関係ありません。
引用します。

→位置No.1059 
〈しかし、一方の「意味」というものは、
「意義」のような「価値」の有無を必ずしも問うものではありません。
しかも、他人にそれがどう思われるかに関係なく、
本人さえそこに「意味」を感じられたのなら「意味がある」ということになる。
つまり、ひたすら主観的で感覚的な満足によって決まるのが「意味」なのです。
これを、別の言い方で説明してみましょう。
「意義」とは、われわれの「頭」の損得勘定に関係しているものなのですが、
他方の「意味」とは、「心=身体」による
感覚や感情の喜びによって捉えられるものであり、
そこには「味わう」というニュアンスが込められています。〉

「あん」という映画があります。
社会から隔絶されその「存在を末梢されてきた」
ハンセン氏病の当事者を描いた映画です。
樹木希林演じるハンセン氏病患者がこの映画の最後に、
こう言っています。

「ねえ、店長さん。わたしたちはこの世を見るために、
聞くために生まれてきた。
だとすれば、何かになれなくてもわたしたちは、
わたしたちには、生きる意味が、あるのよ。」
(629文字)

▼参考リンク:クスリに頼らなくても「うつ」は治る 泉谷閑示
http://amzn.asia/fQXvIbQ

▼参考リンク:映画「あん」
http://amzn.asia/aLhjOzO



●放射線医が語る 福島で起こっている本当のこと

読了した日:2017年8月8日
読んだ方法: 図書館で借りる

著者: 中川恵一
出版年:2014年
出版社: KKベストセラーズ

リンク: http://amzn.asia/cpGhCeH

▼140文字ブリーフィング:

東大医学部の中川恵一先生は、
東海村のJOC臨界事故で急性放射線障害により亡くなった、
2人の作業員の方の治療に携わった放射線医です。
彼は養老孟司さんの盟友でもあり、
2011年の福島原発事故以降、
多くのデマゴーグが現れては消えるなか、一貫して、
「まっとうな科学的な発言」をし続けている勇気ある人です。
彼が言っているのはずっと「冷静になれ」ということです。
9.11同時多発テロのあと米国中の人が飛行機を避けた結果、
めちゃくちゃ多くの交通事故死(数千人単位の死者数)が起きましたが、
福島でも同じことが起きていると著者は指摘しています。
大学で「放射線学」の単位を取得した私も、まったく同感です。

→P22 
〈一方、世界のCTスキャナの3分の1が日本にあります。
これだけCTスキャナが身近にあるということは、
当然、医療被曝も多くなるわけです。
CTは病気を見つける能力が非常に高く、
日本人の長寿にプラスになっています。
用はメリットとデメリットのバランスです。
世界一医療被曝が多い日本人が
世界一長生きになっていることを忘れてはいけません。
これらを踏まえると、1ミリシーベルト以下を目指して、
除染に兆単位の予算を割くなら、
住民とのリスクコミュニケーションなどにお金を割くべきだと私は思います。
この場合のリスクコミュニケーションとは、
被災者と専門家がリスクについて話し合う双方向コミュニケーションのことです。
 、、、私も福島支援の研究班を立ち上げて、
部下のひとりに、全村避難を続けている
飯館村の松川第一仮説に住んでもらい、
福島市内に避難している飯館村役場の健康福祉課に勤務してもらってきましたが、
「リスクコミュニケーション」といった分野になかなか予算を割いてもらえない。
一方、我々から見るとムダに見える除染に莫大な予算をかけているのは、
なんともアンバランスだなと思います。〉

BSEしかり、ヒアリしかり、放射能しかり、
日本人の行動というのは合理的じゃなくて絶望的な気持ちになります。
その行動はまるで、
「高層ビルから落ちたスパナが脳天に直撃して死んだ人のニュース」
をテレビで見た次の日に、ヘルメットをかぶって出勤する人のようです。
それによって狭くなった視界による交通事故の死亡リスクは、
おそらく「スパナリスク」の100万倍以上です笑。
冗談のように聞こえるかも知れませんが、
こういうことを日本人は事象を変えては繰り返しています。
(958文字)



●ポアンカレ予想

読了した日:2017年8月8日
読んだ方法:図書館で借りる

著者:ジョージ・G・スピーロ
出版年:2011年
出版社:ハヤカワ文庫

リンク: http://amzn.asia/3Ckf9yB

▼140文字ブリーフィング:

100年間解けなかった数学の難問「ポアンカレ予想」をめぐる物語です。
リーマン予想の「素数の音楽」と違うのは、
最後にこの問題が「解けた」ことです。
2006年にペレルマンというロシア人数学者によって解かれました。
ポアンカレ予想は「リーマン予想」や「フェルマーの問題」と違い、
高校数学までの知識ではイメージできません。
「ドーナツとマグカップは同じものである」という、
位相幾何学という名の数学の分野があるのですが、
その分野に関する問題で、5次元、6次元、7次元、それ以上、、、
という高次元空間における「証明されない仮説」の話しです。
ポアンカレの大天才ぶりには驚きました。
「系に加わる微細な擾乱が大きな影響を及ぼす可能性がある」
という複雑系の論理(バタフライ効果)の原型も彼が発端だし、
位相幾何学(トポロジー)の基礎も彼が作りました。
ちなみに素粒子論の「超ひも理論」はトポロジーから来ていますから、
ポアンカレは現代の先端物理学の始祖と言えるかも知れません。
(423文字)



●暴力の人類史(上)

読了した日:2017年8月8日
読んだ方法: 図書館で借りる

著者: スティーブン・ピンカー
出版年:2015年
出版社: 青土社

リンク: http://amzn.asia/jc6PIeA

▼140文字ブリーフィング:

ビル・ゲイツが「私が読んだ本で最も重要な本だ」
と絶賛して話題になった本です。
上下巻で1200ページを超える大作ですので、
140文字ではブリーフィングできません。
(まだ下巻は途中ですし)
目次を以下に記します。

目次と構造
【上巻】(全652ページ)
第1章 異国
第2章 平和化のプロセス
第3章 文明化のプロセス
第4章 人道主義革命
第5章 長い平和
第6章 新しい平和

【下巻】(全579ページ)
第7章 権利革命
第8章 内なる悪魔
第9章 善なる天使
第10章 天使の翼に乗って

この本の論旨は、
「多くの思想家や社会学者や政治家の指摘とは逆で、
人類史が始まってから、暴力というのは、
一貫して減り続けている」ということであり、
欧米人らしい緻密かつ遠大な論理でそれを実証的に説明していきます。
「人類史を大づかみに語る」というのが、どうやらこの10年ほどの、
欧米社会における言論界のブームのようです。
ジャレド・ダイヤモンドの「銃・病原体・鉄」もそうですし、
ユヴァル・ノア・ハラリの「サピエンス全史」もそうです。
(432文字)




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