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陣内が先月観た映画 2017年8月 『ロッキー』他7本

2018.02.22 Thursday

+++vol.028 2017年9月5日配信号+++

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■2 陣内が先月観た映画 2017年8月

月に一度のお楽しみ、
「陣内が先月観た映画」のコーナー。

タイトルそのまんまの企画です。
先月私がいろんなかたちで観た映画を、
一挙に紹介しちゃうというコーナー。

5本以上観た月だけの限定コーナーとなります。
先月はけっこう観たので、
けっこう紹介できます。

もともと映画を観るほうではありますが、
Amazonプライムのストリーミングで観るようになって、
観る本数が3倍ぐらいに増加しました。
移動中に観れるというのが大きいです。
電車の中やバスの中で本を読むのは少し疲れますが、
映画はノーストレスです。
長時間移動がある月なんかは、
往復の移動だけで4、5本観れたりします。

観るだけではもったいないので、
皆様に紹介しちゃおう、
というのがこのコーナー。

世界一小規模の映画賞、
「月間陣内アカデミー賞」もやります(笑)。

「おもしろそうだな」と思うやつがあったら、
それをレンタルして観てみる、とか、
あとこれを読んで、観たつもりになって、
誰かに知ったかぶりする(笑)などの
使い方をしていただければ、これ幸いです。

「陣内が先週読んだ本」の140文字ブリーフィングが好評なので、
映画評論も140文字で試みます。

時短は正義(!)ですから笑。

「読んだ本」コーナーと同じで、
140文字はあくまで「努力目標」です。

*どうしても「ネタバレ」要素をいくらか含みますので、
絶対にネタバレしたくない作品がありましたら、
器用に読み飛ばしてくだされば幸いです。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

●もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら

鑑賞した日:2017年8月5日
鑑賞した方法:Amazonプライム特典

監督:田中誠
主演:前田敦子、大泉洋ほか
公開年・国:2011年(日本)
リンク: http://amzn.asia/fu5MYdI

▼140文字ブリーフィング:

まぁ、ひどい映画でしたね(笑)。
前半は「イノベーション」を高校野球で定義すると、
「バントしない」「ボール球を投げない」などの作戦になる、
ということを監督(大泉洋)がデータをもとに提案したり、
経営において「価値の定義」が最優先されるので、
高校野球においてそれは「(かかわるすべての人の)感動」なのだ、
と定義する、などのくだりがあり、ちょっと期待しました。

ところが最後に見事に「ちゃぶ台返し」が。
最後の最後に「私は逃げない」みたいな精神論にすべてが還元されます。
それはまさに「AKBイズム」であり、「秋元康テイスト」であり、
「昭和スポ根浪速人情物語」であり、これはドラッカーへの侮辱です。
ドラッカーの経営理論の骨子は、
まさにそのような「精神論への還元」を否定したところにあるのですから。

たぶん秋本康は日本人は努力、根性、浪花節なしに、
感動できないとでも思っているのでしょう。
(悲しいことにそれは、半分正しい。)
あぁ、この分だと日本ではまだまだしばらくは、
「サービス残業」や「過労死」は、
なくならないだろうなぁ、と感じました。
「努力と根性への信仰」を、
日本人は恐らく今後も捨てることはないだろう、と。
「竹槍でB-29に立ち向かう」と言っていた戦時中から、
日本という国は本質的には変化していないというのが分かります。

折角積み上げたものが最後に「AKBの都合」で台無しにされる。
「もし秋元康が『もし女子高生の野球マネージャーが
 ドラッカーの「マネジメント」を読んだら』の映画化に携わったら、
 ドラッカーの顔にウンコを塗りたくる結果になる」
に、この映画のタイトルは改題したほうが誠実です。
(686文字)



●コンスタンティン

鑑賞した日:2017年8月8日
鑑賞した方法: Amazonプライム特典

監督: フランシス・ローレンス
主演: キアヌ・リーブス
公開年・国: 2005年(アメリカ)
リンク: http://amzn.asia/7zDfjUx

▼140文字ブリーフィング:

悪魔払いの男(キアヌ・リーブス)が、
悪魔を祓う映画です。

なんていうんでしょう。
なんていうんだろうなぁ。
なんて表現していいのか分からないんですけど、、、

、、、クソつまらなかったです(笑)。

「ダヴィンチ・コード」なんかともつながりますが、
キリスト教の知識が薄っぺらくて、
本質論とは関係のないトリビアな領域でこねくりまわしてるから、
「ルシファー」とか「ミカエル」とか出てくるのだけど、
まったく説得力がありません。ほとんど早送りしました。
(185文字)



●横道世之介

鑑賞した日:2017年8月9日
鑑賞した方法:Amazonプライム特典

監督:沖田修一
主演:高良健吾、吉高由里子
公開年・国:2013年
リンク: http://amzn.asia/1NAt8yw

▼140文字ブリーフィング:

見終わったあとで、
この監督が「南極料理人」の沖田監督だと知りました。
「南極料理人」は2009年に映画館に観に行って感銘を受けた、
非常に良い映画でした。
どうりでこの映画も「食事シーン」の使い方が巧いわけだ、
と思った次第です。
しかし、こういった、
「大きな事件は起きず淡々と進む空気感を楽しむ」映画としては、
2時間40分というのはさすがに長すぎます。
このタイプの「雰囲気映画」の適正時間は90分ぐらいかな、
というのが私の持論です。
高良健吾の「大学生」の演技は説得力がありました。
(236文字)

▼参考リンク:「南極料理人」
http://amzn.asia/9zyUgPj



●ちはやふる 上の句

鑑賞した日:2017年8月21日(月)
鑑賞した方法:TSUTAYA DISCUSでレンタル

監督:小泉徳広
主演:広瀬すず
公開年・国:2016年(日本)
リンク: http://amzn.asia/i3yDxfO

▼140文字ブリーフィング:

ROBOTというプロダクションがあります。
映画は配給会社や監督も大事ですが、
プロダクションもけっこう大きな役割をもっていて、
私はわりとROBOTを信頼しています。

「ROBOT」には、当たり映画が多いです。
私が好きな映画では、
「踊る大捜査線 THE MOVIE」も、
「サマータイムマシン・ブルース」も、
「Love Letter」も、
「ALWAYS 三丁目の夕日」も、
「幕が上がる」も、
ROBOTが関わっています。

で、この「ちはやふる」もROBOTが絡んでいるということで、
期待して観ましたが、結果は「あんまり」ですね。
「下の句」は、大丈夫です(笑)。

広瀬すずファンにとっては夢のような映画だと思いますが、
映画ファンにとっては凡庸な映画のひとつです。
ただ、「競技かるた」というあまり知られていないマイナーな世界を、
オシャレな味付けでポピュラライズし、世間一般に知らしめる、
という意味では、卓球のマイナーさを払拭した、
映画「ピンポン」と同じような意味合いがあるかもしれません。
(429文字)



●ロッキー

鑑賞した日:2017年8月27日
鑑賞した方法:Amazonプライム特典

監督:ジョン・G・アヴィルドセン
主演:シルベスター・スタローン、タリア・シャイア
公開年・国:1976年(アメリカ)
リンク: http://amzn.asia/j16YS9a

▼140文字ブリーフィング:

父親がレンタルしてきた「ロッキー」のビデオを、
家で観たのはたしか小学生のころですから、
約30年ぶりに「ロッキー」第一作を観ました。
あらためて素晴らしい映画だと再認識しました。
昨年「クリード チャンプを継ぐ男」をAmazonプライムで観まして、
それで、「原点」を見返したいと思ったのです。
ちなみに「ロッキー」第一作では、
30歳のごろつきだったロッキー・バルボアが、
世界チャンピオンのアポロ・クリードと対決しますが、
最新作の「クリード」はアポロ・クリードの息子で、
その彼をかつてのライバルであったロッキーがコーチします。
説明は後で書きますが、この映画はいろんな意味で素晴らしいです。
公開後40年経っても人を感動させられるこの映画は間違いなく名作です。
(327文字)



●マディソン郡の橋

鑑賞した日:2017年8月26日
鑑賞した方法:Amazonプライム特典

監督:クリント・イーストウッド
主演:クリント・イーストウッド
公開年・国:1995年(アメリカ)
リンク: http://amzn.asia/0v0UYJ2

▼140文字ブリーフィング:

クリント・イーストウッドの映画にはハズレがない、
というのが私の持論なのですが、
この映画もやはり一定の基準は満たしていました。
これは「不倫」がテーマの映画(小説の映画化)で、
最近の日本だと「昼顔」というドラマが流行ったのと同じ理由で、
この映画(と原作)は支持されるのだと思います。
私は不倫についてはまったく擁護も支持もしませんが、
この映画においての不倫は中心テーマではなく、
むしろ人の切実な感情のきらめきや、
アメリカの田舎の美しくもつまらない日常や、
家族というものの持つ重層性や、
個人というものの多義性を語るための、
「物語上の装置」として不倫は機能しています。
イーストウッドの映画って、シーンの数が少なく、
つまりひとつのシーンが長い「長回し」が多く、
テンポが悪いはずなのですが、まったく冗長に感じないのは、
彼の監督としての「マジック」だと思います。
(333文字)



●ボディガード

鑑賞した日:2017年8月29日
鑑賞した方法:Amazonプライム特典

監督:ミック・ジャクソン
主演:ホイットニー・ヒューストン、ケビン・コスナー
公開年・国:1992年(アメリカ)
リンク: http://amzn.asia/52uHNiS

▼140文字ブリーフィング:

ホイットニー・ヒューストンって、
2012年に48歳で亡くなっていたのですね。
この映画を観たあとに知りました。
コカイン中毒だったそうです。
それを知ってこれを観たらもっと、
「しんみり」していたと思います。
「エンダ〜〜リヤ〜〜イヤ〜♪
 ウィルオーウェイズラヴュ〜〜♪
 フ〜↑↑↑」
で知られる、”I will always love you”は名曲ですが、
この曲は実はカントリーミュージックのカヴァーなんです。
この映画を観るとそれがよく分かります。
(214文字)



▼▼▼月間陣内アカデミー賞▼▼▼

世界一小さな映画賞、
「月間陣内アカデミー賞」を、開催いたします。
主催者、プレゼンターは陣内がつとめます。

作品賞、主演(助演)俳優賞、そしてもうひとつ、
という感じで、ぬるーくやります。
皆さんの映画選考の参考にしていただければ幸いです。


▼作品賞
「ロッキー」

コメント:

この映画は「アメリカンニューシネマ」を終わらせた映画、
としてよく語られます。
「俺たちに明日はない」とか「イージーライダー」といった、
退廃と放縦を描く映画が60年代アメリカで流行しました。
これらの映画は既成の価値観をぶち壊します。

「赤狩り(レッドパージ)」という、
共産党を封殺するアメリカ政府の強硬な政策や、
正義のないまま泥沼化するベトナム戦争に抗議し、
「体制」を作った大人達の価値観に反抗の声をあげた若者達は、
世捨て人のように放浪し「フラワーチルドレン」と呼ばれ、
ヒッピームーブメントを引き起こしました。
そういった若者のカルチャーを描いたのがこれらの、
「アメリカンニューシネマ」と呼ばれる作品群です。

作家の村上龍の書く小説の「退廃」は、
120%ここに影響を受けています。
、、、で、このような映画の「潮目が変わった」のが、
80年代であり、その流れをつくったのが「ロッキー」なのだ、
と映画評論家の町山智浩さんは言っています。

アメリカンニューシネマは往々にして、
主人公は最後に死にます。
しかも破局的に、徹底的に死にます。
麻薬と放縦と殺人と理由なき反抗が、
アメリカンニューシネマの旗印です。
フラワーチルドレンたちは、
「希望を描かないという反抗」をしたのです。

これに対し、ロッキーはひたすらに「希望」を描きます。
ニヒリズム(冷笑主義)に陥った人々が、
鼻で笑うアメリカンドリームを、
真正面から、臆面もなく描ききったのがロッキーです。
30年越しにロッキーを観て私は新たにふたつのことを発見しました。

ひとつめは、ロッキーはアポロに負けているということ。
「エイジョリアァァァアアァーン!!」のラストシーンで、
ロッキーは試合に負けています。
多くの人が事実誤認しているポイントですが、
最後の最後にロッキーはアポロに「判定負け」しています。
もうひとつは、この映画の主人公は2人いて、
ひとりがロッキー、もうひとりがエイドリアンだということです。

エイドリアンは30歳を過ぎても彼氏が一度もいたことがなく、
人と目を合せないためにメガネをかけていて、
他人とほとんど会話をすることができず動物しか友達がいません。
彼女は人間と絆を作れないのでペットショップでアルバイトをしており、
今で言うならオタクの非モテ引きこもり女性です。
兄に「お前は社会の負け犬だ」と言われても言い返す言葉もない。
完全に「非・リア充」です。

ロッキーは別の意味で負け組です。
彼はろくに定職につかずボクシングを続けていますが、
練習不足と不摂生で20代はほとんど棒に振ってしまい、
ヤクザの下請けで暴力をちらつかせて借金を取り立てる仕事をしている、
言ってみれば「ごろつき」であり、エイドリアンとは別の意味の、
「非・リア充」です。

この映画の軸は、実はアポロとの試合ではありません。

ロッキーがエイドリアンに「惚れる」ことが、
この映画のいちばんの軸です。
30代の「非・リア充男性」が、
30代の「非・リア充女性」に恋をする、
というのがロッキーの一番のポイントです。

ロッキーは、
「世界チャンピオンに殴られても最後までマットに沈まなかった」
ことによって、
一方、エイドリアンは、
「人生ではじめて男性に心を開いて恋をする」
ことによって、
二人の「精神的には未成年の30歳」が、
「大人としてのイニシエーション」を済ませ、
「成人し大人になる」という映画なのです。
物語の話法のなかでこういうのを、
「ビルドゥングス・ロマン」といいます。

こういった「ビルドゥングス・ロマン」を、
真正面から語ったことにより、
当時のアメリカのポップカルチャーの中で、
大麻を吸い絶望という夢を見、大人になることを拒んでいた、
若者達の「横っ面を叩いた」のが「ロッキー」なのです。

ロッキーは現代思想史的に意義深い映画です。
生卵をビールジョッキで飲み干すだけの映画ではないのです笑。
熱くなって長々と書きましたが、
「月間陣内アカデミー賞」は、
文句なしに「ロッキー」ですね。



▼主演(助演)男優賞
シルベスター・スタローン(ロッキー)

コメント:
スタローンは演技が下手なことで有名ですが(笑)、
この映画のスタローンは鬼気迫るものがあります。
なぜならこれも町山智浩さんが語っていますが、
ロッキー・バルボアはスタローン自身だからです。
スタローン本人もフィラデルフィアに住んでいたことがあります。
彼は若い舞台作家として夢を抱きながら、
30本以上の作品をいろんなプロダクションに持っていきますが、
誰にも相手にされず、俳優としても芽が出ず、
鬱屈した人生を送っていました。
その鬱屈に対するカタルシスを、
自分を重ね、テーマをボクシングにスライドして、
物語の構文そのままに対象を代入することで描いた、
「自画像」がロッキーです。
こういう「作り手の体重が乗っかった」映画というのは、
やはり胸に迫るものがあります。



▼主演(助演)女優賞
該当なし



▼その他部門賞「英語がセクシー賞」
ケヴィン・コスナー(ボディガード)

コメント:
ケヴィン・コスナーの英語が昔から好きです。
大学生の頃、私は自分の英語のヒヤリングを鍛えるために、
「JFK」というケヴィン・コスナー主演の映画を、
英語字幕にして繰り返し繰り返し聞いていました。
一時期は自分の話す英語が「彼に寄せた」みたいになるぐらい、
耳にこびりついて離れない特徴的な話し方をします。
鼻にかかったセクシーな彼の英語は、
私の「ツボ」です。
(174文字)




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