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陣内が先週読んだ本 2017年10月第四週 『世界一の生産性バカが1年間、命がけで試してわかった25のこと』クリス・ベイリー 他4冊

2018.04.19 Thursday

+++vol.036 2017年10月31日配信号+++

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■3 陣内が先週読んだ本 
期間:2017年10月第四週 10月22日〜28日
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

先週私が読んだ本(読み終わった本)を紹介していきます。
一週間に一冊も本を読まない、
ということは、病気で文字が読めなかった数ヶ月を除くと、
ここ数年あまり記憶にないですから、
このコーナーは、当メルマガの
レギュラーコーナー的にしていきたいと思っています。
何も読まなかった、という週は、、、
まぁ、そのとき考えます笑。

ただ紹介するのも面白みがないので、
twitterに準じて、
140文字で「ブリーフィング」します。
「超要約」ですね。
(どうしても140字を超えちゃうこともあります。
 140文字はあくまで「努力目標」と捉えてください笑。)

忙しい皆さんになり代わって、
私が読んだ本の内容を圧縮して紹介できればと思います。
ここで紹介した本や著者、テーマなどについて、
Q&Aコーナーにて質問くださったりしたら、
とても嬉しいです。


●世界一の生産性バカが1年間、命がけで試してわかった25のこと

読了した日:2017年10月23日
読んだ方法:図書館で借りる
著者:クリス・ベイリー
出版年:2017年
出版社:TAC出版
リンク:http://amzn.asia/5S1UxgY

▼140文字ブリーフィング:

著者は一年間を使って、
自らの身体であらゆる「人体実験」をすることによって、
「生産性を上げるには何が効果があり、何が効果がないのか」
を調べ、それをブログにアップしていたら人気になり、
TEDカンファレンスに呼ばれるまでになった、という変わり者です。

彼は3日間まったく寝ないとか、
一日3時間睡眠で働き続けるとか、
逆に10時間以上寝まくるとか、
6時間瞑想をやるとか(片岡鶴太郎?)、
ベジタリアンになるとか、コーヒーを絶つとか、
運動をしまくるとか、逆にまったく運動をしないとか、
スマホを触るのを自らに禁止するとか、
ありとあらゆることを試すことで、
「こういったことは効果があるが、
 こういったことはあんまり効果がない」
という体系をまとめていきます。

その「体系」が、わりと「穏当なもの」であるということも含め、
私は興味深く読みました。

そもそも「生産性」という言葉がなぜ大事かというと、
産業構造の変化と関係がある、と著者は指摘していて、
それは「なるほど」と思いました。
引用します。

→P101〜102 
〈1950年代以降は、多くの人が工場からオフィスへと移っていった。
オートメーション化がどんどん進んでいたのも関わらず、
この60年間でアメリカのGDPに占める製造業の割合は
28パーセントから12パーセントに減った。
この間、アメリカで最も成長した業界は、
”専門およびビジネスサービス”で、ハイテク、
エンジニアリング、法律・経営・会計のコンサルティング企業が含まれている。
たとえば、アップル、グーグル、ボーイング、ゼネラル・エレクトリック、
マッキンゼー・アンド・カンパニー、デロイトなどだ。
製造業と対照的にこの業界の規模は60年間で三倍になっている。
知識を基盤とする知識経済に移行してからは、ぼくらは時間だけではなく、
技術、知識、社会的知性、ネットワーク、
そして生産性を組み合わせて報酬を得ている。
いまでは“時は金なり”だけでは通用しない。
”生産性こそが金なり”なのだ。
では、知識経済における時間管理とはどんなものだろうか。
このPARTをじっくりと読めば、うなずいてもらえるだろう。
あなたが生産的になりたいなら、
時間管理より活力と集中力のコントロールを第一に考えるべきだ。〉

「時は金なり」といういうのは二次産業(製造業)時代の遺物だ、というのです。
たしかにそうです。「ライン」が支配する工場ではまさに時は金です。
ひとつの工程を1秒縮められたら自動車会社は10億円ぐらい儲けられますし、
全労働者の労働時間を10分延ばせたら純利益はそれに比例して上がります。

しかし、知識経済においてはそうではない。
10時間かけてつくった粗悪な論文と、
30分で書いた優良な論文では、
優れているのは明らかに後者です。

「時は金」ではなく「生産性が金」なのです。
このとき大切なのは「どれだけ長時間働けたか」ではなく、
「集中して働ける時間をどれだけ確保できたか」です。

知識経済時代の長時間労働は無意味どころか害悪だ、
ということを示す実験結果を引用します。

→P112〜113 
〈研究報告によると、一週間の理想的な労働時間は、
だいたい35時間〜40時間。これ以上になると生産性は下がり始めるそうだ。
数字だけ見ると、35時間〜40時間というのは少ない気がする。
あなたのto-doリストはいつもの労働時間ではこなしきれないほど長い。
そんな状態で、週に40時間労働を始めてみたら?
同僚が50時間、60時間以上、働いているときはとくに心苦しいだろう。
締め切りが目前に迫っている場合などは、
長時間働くことで大いに生産性は上がるだろう。
しかし、長時間労働は最悪の事態を招きかねない。
とりわけ集中力と活力を上向かせるための時間がほとんどないときは要注意だ。

ここで労働時間と生産性の関係をまとめてみよう。
労働時間が35時間〜40時間を超えると、生産性が低下し始める。
週60時間労働が8週間続くと、こなした仕事量は、
週40時間労働を8週間続けた場合とほぼ同じになる。
70〜80時間労働を三週間続けると、40時間労働の時の仕事量と同じになる。
ぼくの場合は、90時間労働の達成項目数がたった二週間で20時間労働と同じになった。
短期的な場合でも、長時間労働は生産性を低下させ得る。
ある報告では、たとえ短期でも週60時間労働を続けると、
普通なら一時間で終わる仕事を片付けるのに二時間かかるという。
別の報告では、生産性は週50時間労働で完全に落ち込み、
週に70時間働く人はそのうち15時間分は何もしていないに等しい、と述べられている。

つまり、労働時間がある一点を超えると、時間ばかり費やして、
殆ど目標を達成できない状態になる。
ぼくが週90時間働いたときのように、
満足感を覚えるかもしれないが、生産的になったとは言いがたい。

誰よりも生産的で成果を出す人は時間だけでなく、
活力と集中力もしっかり制御している。
時間と集中力と活力を有効活用するためには、
仕事の時間を制限することが格好の手段となる。
これは重要なタスクでも通常業務でも同じだ。
仕事をコントロール出来ない立場では、
労働時間に制限を設けるのは難しいかもしれない。
しかしぜひとも実践して、やるべきことに活力を注ぎ込んで欲しい。〉

、、、なんと週90時間働く人の生産性は、
週20時間働く人のそれと同じに収斂する、というのです。

もうひとつ著者が20時間/90時間の労働時間を
1週間毎に2サイクルした実験で注目すべきは、
じっさいには両者の客観的な生産性は同じだったが、
主観的には90時間のときのほうが
「二倍も生産的だったと感じた」という記述です。

著者はこう言っています。
「一日中忙しくしていると生産的だった気になる。
しかし、何も達成できなければ、生産的とは言えない。」
先日紹介したデイヴィッド・アトキンソン氏が指摘する、
日本の長時間労働と生産性の低さは、
日本人が「主観的な生産性」に浸り、
客観的な結果に注目しないという
「契約より情緒」的なセンスにも起因するかもしれない、と感じます。
(2,467文字)



●大直言

読了した日:2017年10月23日
読んだ方法:図書館で借りる

著者:青山繁晴×百田尚樹
出版年:2017年
出版社:新潮社

リンク:http://amzn.asia/0rXuQ90

▼140文字ブリーフィング:

ぼくちゃん大好きナルシシストと、
脳内戦争中のイカれオヤジの対談です。
「愛国心はならず者の最後の逃げ場所」という言葉を思い出します。

青山氏はルー大柴かのように横文字を連発し、
「俺は国際派だ」ということをちらつかせながら、
日本の反対勢力を批判するときは
「国際基準ではこれがスタンダードなのに、
 日本はまったく追いついていない。
 日本はナショナリズムが足りない」などと言います。
しかし国家の評価ではなぜか
「日本人ほど礼儀正しく利他的で秩序ある素晴らしい民族は他にいない」
に反転します。論理が破綻しています。

また、彼はいつも、
「実直、誠実、愚直、まっすぐ、逃げない」といっていますが、
森友学園問題のときは見事に逃げました。
彼は自らのラジオ番組で、
「森友学園は日本で最もまっとうな教育をしている」
と過去に発言していますが、国会で問題になったとき、
「かご・・いけさん、、、さて、だれでしょう?」
とすっとぼけました。
まったく信頼できません。
胡散臭さが半端ないですね。

とにかく無意味に挟む英語が不快です。
会話の文字起こしだったとしても文字化するときに、
多少直せば良いのに、と思います。

→P178 
〈百田:国力というのは、最終的には経済力が支えます。
中国も、経済がポシャったら軍事力も駄目になります。
ですから、まず、日本は中国から全面撤退してもらいたいと思っていますが。
青山:エヴリカントリーズ・エクセプト・チャイナ・アンド・コリア。
中韓以外のすべての国とのビジネスを進めていくべきだとぼくもいいたい。
チャイナの大きな問題点は、実は、国内で本当に起きていることが、
まず報道されないという点です。、、〉

、、なぜいっかい英語で言ったんだ、とぼくはいいたい。
(701文字)

▼参考記事:青山議員の手のひら返し
http://netgeek.biz/archives/94443



●シャンタラム(中)

読了した日:2017年10月26日
読んだ方法:図書館で借りる

著者:グレゴリー・デイヴィッド・ロバーツ
出版年:2011年
出版社:新潮文庫

リンク:http://amzn.asia/3Zgd5iH

▼140文字ブリーフィング:

先日上巻を読み、今回は「中」です。
インドを旅する冒険談です。
インド版「アラビアンナイト」みたいな感じでしょうか。
この小説は音と色と匂いに満ちています。
また、読んでいる間、「無常観」と「多様性」を感じます。
インドの持つ生命への肯定のようなエネルギーを感じる不思議な小説です。
インドに行きたいなぁと思いました。
(153文字)



●朝日新聞 日本型組織の崩壊

読了した日:2017年10月26日
読んだ方法:図書館で借りる

著者:朝日新聞記者有志
出版年:2015年
出版社:文春新書
リンク:http://amzn.asia/iYffOlR

▼140文字ブリーフィング:

2011年の原発問題以降、
私は朝日新聞には辟易としています。
「プロメテウスの罠」はデマの垂れ流しだし、
結論ありきの報道姿勢によって、
「吉田調書」というきわめて悪質性の高い誤報によって、
真面目に働いている東電社員に汚名をきせました。

また従軍慰安婦に関する吉田証言の誤報に関して謝罪すべきだ、
と書いた池上彰氏のコラムを氏に相談なしに不掲載にし、
ついには世論に押し切られて社長が謝罪するに至りました。

なぜ朝日新聞がこれほど「結論ありきのイデオロギー」を、
無反省に一方的に語り続けられるのか、、、
それはじつはきわめて「日本的で官僚的」な組織体質にある、
という内部告発の意味合いを含むのがこの本です。

朝日新聞は官僚批判や政権批判で有名ですが、
彼らほど官僚的で「既得権」的な動きをする組織も他にない、
と著者らは言います。
だって、マスコミの中でも最も給料が高く、
その組織体質は中国共産党にも類比するピラミッド構造ですから。
社員の一番のモチベーションは「失敗しないこと」だそうです。
上に逆らうなど考えられない。
つまり彼らこそ「体制そのもの」であり、
「反体制を標榜する体制」と言う意味で二重に屈折しているのです。
引用します。

→P7〜8 
〈ではいったい、、、、朝日新聞のリアルな問題とは、何だったのだろうか――。
 その本質は、企業構造そのものにあるとわれわれは考える。
硬直化した官僚主義、記者たちの肥大した自尊心と自己保身のせめぎ合い、
エリート主義、減点主義の人事評価システム、
派閥の暗闘、無謬神話、上意下達の日常化・・・。
言うなれば、終戦直後に立案した食糧増産計画を平成の世にごり押しした
諫早湾(いさはやわん)干拓や、2000年代に三菱自動車で発覚した
複数回に及ぶ大規模リコール隠し、
さらには旧日本陸軍参謀本部など、
官僚的な組織に過去見られたような愚行・スキャンダルと同根の問題である。
その意味で朝日は「反日」どころか、
悪い意味で極めて日本的な組織の病に冒されている、と言える。〉

右翼からは朝日新聞は「反日」と呼ばれていますがいやいや、
彼らは反日どころか、「純日本的」なのです。
、、ちなみに戦前に最も国威発揚のための、
「戦争万歳記事」を書いて世論を煽ったのも、
朝日新聞です。

今までのは軽い悪口ですが、
ここからは真剣な話しです。
以前私の弟と会話していたとき、
「新聞社にとって戦争は最後の倒産回避策」という話しになりました。
つまり、戦争が起こると新聞の部数が一気にあがり、
新聞社(メディア)の業績はV字回復します。
じっさい、CNNという放送局は絶対に失敗すると言われていましたが、
湾岸戦争勃発によってCNNは売り上げを伸ばし生き延びました。
FOXも絶対に上手く行かないといわれていましたが、
イラク戦争がFOXを救ったと言われています。

次に日本が戦争に突き進むとしたら、
インセンティブから考えたとき、
「新聞社がつぶれそうになると、ちょっとヤバいな」
と私は思うのです。
多分彼らは無意識に経験的に知っています。
「戦争は逆転満塁ホームランになる」と。
私は「メディア性悪説」に立って、そのように警告します。
戦争リスクを考えるにあたり、
もちろん政治家を注視するのも大事ですが、
歴史を振り返れば本当に怖いのは政治ではなくメディアと世論です。
いや、ホントに。
(1,358文字)



▼▼▼リコメンド本「今週の一冊」▼▼▼

陣内が過去一週間に読んだ本の中から、
「いちばんオススメだったのは?」という基準でリコメンドします。
「いちばん優れていた本」というよりも、
「いちばんインパクトの大きかった本」という選考基準です。
皆さんの書籍選びの参考にしていただけたら幸いです。


▼今週の一冊:該当なし

コメント:

今週は、やたらと忙しかったので、
正直本はあまり読めませんでした。
来週もこんな感じになるかな、と思います。

敢えて言えば「生産性バカ、、」の本はけっこう面白かったですが、
「買った方がいいよ」と勧められるほどではありません。
「リコメンド本」の審査基準は、
「買って読むことをオススメできる」ということですから、
今週は該当なし。

ただ、価値基準というのは人それぞれですので、
「めちゃくちゃ良いじゃん、この本!!」
というものも含まれるかもです。
あくまで私が考える「オススメ」ですのでご了承ください。




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