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シーズン2開始!半年ぶりの「観た映画」

2018.12.10 Monday

+++vol.051 2018年月6日配信号+++

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■1 今週のオープニングトーク
半年ぶりの「陣内が先月観た映画」のコーナーです。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

▼▼▼「シーズン2」遂に始まりました!▼▼▼

いよいよ始まりました。
陣内俊の「読むラジオ」、シーズン2!!
まぁ、7月の助走期間がかなり長く、
ほぼ毎週配信していましたので、
「既に始まってた」という感覚の人が多いかとは思いますが。
「シーズン2」もどのぐらいの期間やるか分かりませんが、
最低半年は続けてみたいと思っています。

「シーズン2」も、配信は火曜日の夕方とします。
まぁ、いつでも良いと言えば良いのですが、
一週間に一度同じような時刻に届くと、
「時報代わり」といいますか、
時間の経過の目印になりますし。
「今日は月曜日かぁ。
 あ、ジャンプの日だ!」みたいな。
私はフリーランス的に不規則営業なので、
土日も祝日もゴールデンウィークも関係なく仕事していますし、
逆にド平日に平然と休んでいます。
しかし私の経験に基づきますと、
多くの社会人にとって、
火曜日、木曜日あたりが、
一番「ダルい」のではないかと拝察します。
体も気持ちも。
その「ダルい」日に、ひとつでも楽しみが増えたら、
生活が豊かになるのではないかと、
そんな気持ちを込めての「火曜日の夕方」配信です。

「シーズン1」からの読書の方も、
「シーズン2」から読み始めた人も、
どうぞ毎週配信される駄文に、
末永くおつきあいください。

さて、今週は半年ぶりに、
「先月観た映画」のコーナーをやります。
皆様の映画選びの一助としてくだされば幸いです。
(Amazonプライム特典の映画に著しく偏っていますが笑)

7月は、8本の映画を観ました。
Amazonプライムに入会してからというもの、
月に平均すると10本ぐらい映画を観ています。

ただ、私はテレビはほぼ1分も観ないので、
仮に一ヶ月につき映画を観ている時間が20時間だったとして、
「毎日2時間テレビを観る人」の月60時間と比べたら、
たいして観ていないのです。
(*何度も言いますが週に2〜3本観る、
 お笑いのネタ番組は別です。
 あれはお笑い知識人としての「情報収集」ですから。
 ニュースキャスターが新聞を読むのと同じです。)

さらに観るときは、
タブレットにダウンロードして、
移動中に観ています。
なので、
「隙間時間だけで、
月に10本も映画が観られるんだ!」
ということに自分で驚いています。
これは車社会ではない東京に住んでいることの、
数少ないメリットのひとつですね。

遠くに出かけたりして、
移動時間が長い月は、
その分映画の本数も分かりやすく上がりますから。

以前の私の移動時間はKindleで読書と決まっていたのですが、
移動中ってあんまり集中力がないので、
能動的な読書があまりできないんですよね。
部屋での読書の集中度を10としたら、
新幹線や飛行機などの理想的な環境でも9ぐらい。
在来線の電車やバスになると、
座れたときで6、座れずに立って読むと4ぐらいの集中度しか得られません。
その分読むスピードも落ちる。

その点映画は良い。
集中してようがしていまいが、
映画の進むスピードは同じですから。
「電車の中で集中していなかったから、
 2時間の映画が10時間かかったわー」
ということにはならない。

すばらしい!



▼▼▼この半年に良かった映画3選。▼▼▼

という私の映画ライフの話はこのぐらいにして、
今月の映画も興味あるけど、
2月からメルマガシーズンオフだった期間に観た映画で、
面白かったやつを教えて欲しい!
という方もいらっしゃるかもしれません。

年末に「陣内が観た映画ベスト10」
という形でご紹介するつもりですが、
一年の折り返しに、
2018年上半期で特に印象に残った3本を、
オープニングトークにて特別にご紹介したいと思います。

この3本は年末のランキングに入る可能性が高いですが、
入るかもしれませんし、入らないかもしれません。
では、ご紹介します。


▼▼▼『三度目の殺人』是枝裕和監督

これはもう、圧巻の面白さでした。
私は是枝監督がとても好きで、
公開作品はほぼすべて観ています。
(現在公開中の『万引き家族』は未見です。
 何らかの形で必ず観ますが。)

こちらはAmazonプライム特典ではないので、
Amazonビデオ(新作)で500円課金して、
ちゃんと観ました。
(「ちゃんと」っていうのもおかしな話ですが)

素晴らしいの一言です。
100点の映画でした。
映画の面白さがぎっしり詰まっている。
是枝監督の最高傑作かもしれないと思いました。
(『万引き家族』を観たらそれは更新されるかもですが)
少なくとも個人的に、『そして父になる』とか、
『奇跡』とか『海街diary』は超えていると思いました。

ちなみに本作、タイトルからも推察されるとおり、
非常に暗い作品です。

芥川龍之介の「藪の中」を、
黒澤明は『羅生門』として映画化しました。
それを現代最高の映画作家が作るとこうなる、
というような作品としても鑑賞可能です。
「羊たちの沈黙」へのオマージュ要素もある。
福山雅治、広瀬すず、役所広司の演技も、
素晴らしかったです。



▼▼▼『恋の渦』大根仁監督

これはねぇ。
Amazonプライム特典で観ました。

二回観た。

紹介するかどうか迷ったんですよね。
メルマガには載せずに、
「観なかったことにしよう」かとも思った。
歴史から抹消しようかと。
口をぬぐって、しれっと「なかったこと」にしようかと。
なんせ「ゲスい」作品ですから。

ゲスくて下品なのが嫌いな人は、
観ないことをお勧めします。
あと、「陣内のくせに、
そんなゲスい映画を観るとは何ごとだ!」
と、石を投げる準備をしている方。
「知らねーよ」としか言いようがありません。
私は自分が見聞きするものについて、
神の前以外に責任を負っていませんので。
その処罰感情はどうかご自分で処理なさってください。

いや、でもね。

途中で観るの辞めようと思うぐらい下品でした。
しかしこれがどうして、面白いんだ。
悔しいけれど。

大根仁監督は、『モテキ』『バクマン』などの監督でもあり、
「撮り方・見せ方」が上手、という印象です。
毎回新しいことに挑戦していて、
編集や構成が秀逸です。

本作品は予算がめちゃくちゃ少ないそうです。
なんと100万円以下!!

まじか!

「そんなんで映画って撮れるの?」
と思うでしょ?

「面白いの?」
と思うでしょ?

面白いんだ、これが。
悔しいけど。

登場人物が全員「ゲスいDQN」です。
「アウトレイジ」のキャッチコピーは「全員・悪人」ですが、
本作のキャッチコピーを作るとするなら「全員・DQN」です。

*DQNとは「ドキュン」を表すネットスラングで、
 反知性主義的な田舎のマイルドヤンキー的存在のことです。
 (都会にも存在するが、彼らのマインドは田舎的である)
 男はエグザイル寄り、女はキャバ嬢寄りの外見をし、
 往々にしてなぜかキティちゃんのサンダルを履いています。
 会話の内容は恐ろしくスカスカで、
 底知れぬ無知ゆえに「日本最高!!地元最高!!」とか、
 すぐ言っちゃうわりには自らが「日本の暗部」であり、
 周囲の人にはイタいと思われている人の総称(陣内調べ)です。
 サッカー日本代表戦がある日の渋谷スクランブル交差点や、
 田舎の休日の河原などに行くと、
 たくさん実物を観察できます。
 彼らが歩いた後にはおびただしい数のタバコの吸い殻と、
 「ストロングゼロ」の空き缶、コンビニ弁当の食べ散らかしが、
 残されると伝えられています(陣内調べ)。

、、、で、
この「恋の渦」は、
そのような「DQN性」を本当にリアルに再現しています。
「多分、日本にこういう人たちって、
 500万人ぐらいいるんだろうなー。」
と思わせる、「圧倒的実在感」がある。

その「実在するDQN」である彼らが織りなす人間模様の中に、
ゲスさがあり、裏切りがあり、偽物の友情と本物の友情があり、
そして人間くささがあり、「愛」がある。
「人は見かけではない」と思わせてくれるところと、
「人は見かけ通りだ」と思わせてくれるところがある。

そして彼らの「尊厳」というか、
尊さのようなものもある。
そこは泣いちゃう。

でも全体として「いい話」では決してない。
そんな話です。

2回観ちゃう、という意味は、
1回観たら分かります。



▼▼▼『T2 トレインスポッティング』ダニー・ボイル監督

これは、TSUTAYAでレンタルして観ました。

90年代に一斉を風靡した、
『トレインスポッティング』という映画の続編です。
「1」が撮られた20年後に、
全く同じキャストで、「2」が撮られたのです。

「1」はイギリスで大ヒットしましたから、
これを知らないイギリス人はいないと言います。
なので「2」にイギリスは沸き立ちました。
連日映画館は満員だったそうです。
イギリスでは「社会現象的なカルト映画」です。

『トレインスポッティング』を観たのが、
私はわりと最近(数年前)だったので、
「1」を復習することなく「2」を観ることができた。
「1」があまりにもサブカルカルト的な人気映画で、
ある意味「神格化」されてしまっているので、
当然「2」は賛否両論ありま
す。

しかし、私は普通に、というか、
めちゃくちゃ面白かったです。
音楽も映像も台詞回しもめちゃくちゃオシャレで、
スタイリッシュです。

『パルプフィクション』という、
クエンティン・タランティーノを世界に知らしめた、
「おしゃれ映画」がありますが、
あれをアメリカでなくイギリスのセンスでやると、
こうなる、という感じですかね。
筋書きよりも、台詞の小気味よさや、
編集の面白さ、音楽や映像効果の心地よさを楽しむ、
というタイプの映画です。

ストーリーはと言いますと、
田舎の「親友と悪友の間」ぐらいの、
仲間5人組の「青春群像劇」です。
これが「2」になると「中年群像劇」になる。

スコットランドの田舎に生まれ、
麻薬と犯罪の日々を送る彼らは、
寂れていく田舎を見限り、
ロンドンで一旗揚げようとして都に行きます。
そこでいろんなことが起こり、、、
というのが「1」のあらすじ。

「2」はその続編です。

これは本当にすごいことで、
たとえば日本ならば、
90年代に「未成年」という野島伸司のドラマがありましたよね。
あれを今年、続編をとる、というような話です。
キャストそのままで。
40代になった反町隆史、香取慎吾、いしだ壱成、
グレートチキンパワーズの人、河相我聞で。
40代になった反町隆史が、
「そういえばあいつら何してるかな、、、」
と、地元に探しに行き、
一人ひとりの未来を描く、、
みたいな話です。

ニュアンスはちょっと違うけど、
「たとえば」そんな話です。
面白かった。

映像技術の粋が詰まった作品なので、
ブルーレイで観ることをお勧めします。

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