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これまでで最高のラーメンは、、、

2018.12.24 Monday

+++vol.053 2018年8月21日配信号+++

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■1 今週のオープニングトーク
久々のオープニングトーク
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

▼▼▼最高のラーメンは、、、▼▼▼

今週は久しぶりに、
「質問カード」やりたいと思います。
では、はい、引きます。

▼質問:
「生涯に食べた中で最高のラーメンを教えて下さい。」



、、、最高のラーメン。

、、、皆さんはいかがでしょうか?

この種の質問は、
「現在最高だと考えるラーメン」を問われているか、
それとも「生涯最高のラーメン」を問われているか、
によって、大きく答えは変わってきます。

前者は純粋に、味の話をしているのですが、
後者は「思い出補正」が入ってくるからです。
「思い出バイアス」と言っても良い。

人間というのは、過去の自分の感情と共に、
味覚を覚えていますから、
「学校の購買で買った、
 焼きそばパンほど美味いものはこの世にない。」
などというとき、
それは純粋に「味の話」ではなく、
そのときの思い出によるバイアスが強くかかっているので、
「トータルな経験」の話をしているわけです。

部活の仲間との内容のない馬鹿話、
好きだった女の子の後ろ姿、
輝いていた文化祭の準備、
思春期の底なしの食欲と空腹感、
黒々と抜けるような青い空、
そういったものがいろいろミックスされて、
「購買の焼きそばパン」は最高なのです。

30代や40代になった現在のあなたが、
気が重くなる会議の前に、
会議室で当時の購買とまったく同じ、
焼きそばパン(×3個)を提供されても、
「もっと腹の足しになるものもってこいよなー」
「幕の内弁当とかだろうが普通はー。
 パサパサじゃんよこのパン。
 三つも食えねーよ。」
「チッ」
「牛乳はねーのかよ」
「っていうか、早く会議終われよ」
などと、内心毒づくだけです。

、、、という「思い出補正」の話しをした上で、
今回聞かれている質問はあくまで、
「生涯最高のラーメン」ということなので、
「思い出補正込みの最高」を聞かれている、
という認識で回答していきたいと思います。



▼▼▼ラーメン・生涯ベスト5▼▼▼

、、、最高、と言いつつ複数挙げるのはルール違反ですが、
オープニングトークの尺を埋めるために、
つまり文字数を稼ぐために、
ベスト5(多!)で紹介していきたいと思います。


▼第5位:倉敷「喜楽園」
https://tabelog.com/okayama/A3302/A330201/33000767/

これはもう、完全なる「思い出補正」です。
私は小学校5年生から高校3年生までの7年間、
倉敷市の連島という地区に住んでいました。
ここは水島という、
全国有数のガラの悪い地区と隣り合わせで、
小中校生が外出するとき、
もっとも気をつけるべきは、
交通事故でも変質者でも毒蛇でもなく、
「ヤンキーによるかつあげ」でした。

いや、マジで。

水島周辺在住の中高生で、
過去に一度も喝上げにあっていない人は
珍しいんじゃないでしょうか。

日本にそんな場所あるの?
って思うでしょ。
あるんです、それが笑。

中学生のころはだから、
お金を持ち歩くときは、
小銭は財布のなか、
お札は靴下の中と決まっていましたから。

「金出せやコラ!
 ぶちくらわすぞ(和訳:思い切りぶんなぐるぞ)!!」

「え、、、持ってないです。」

「ワシのことナメとんのかコラ?
 ジャンプしてみぃ。」

「え?」

「ジャンプしてみぃゆーとんじゃコラ!!
 張り回すぞ(和訳:殴ったすえにその辺を引きずりまわすぞ)!!」

(ジャンプする)
(ポケットの中の小銭がジャラ・ジャラ)

「やっぱ金もっとんじゃろが!!」
(ボコッ!)

(殴られた上に金を取られる)
(泣きながら帰宅)

みたいなことが、
結構「日常」です。

嘘ついてると思うでしょ?

これ、ホントなんです。
お笑い芸人「千鳥」の二人に聞いてみてください。
本当だと証言してくれますから。

大悟「それ、ホンマなんかノブ??」
ノブ「そりゃホンマじゃぁぁ〜!!
「むしろお前ははりまわす側じゃぁ〜!」

(↑これは私の脳内創作です)


、、、あれ??

何の話し?

あ、ラーメンです。
あまりにも遠い思い出すぎて、
この店が「あの店」だったのかどうか、
正直自信がありません。
2割の確率で別の店と勘違いしています。

しかし、食べログのマップの位置関係と、
私のおぼろげな記憶によると、
私が中学生のときに良く通ったラーメン屋は、
「これ」です。
探偵ナイトスクープに確認を依頼したいぐらいです。

仮に正しかったとして、この「喜楽園」は、
今思い出しても、ちょっぴり涙が出ちゃうぐらい、
思い出が濃いラーメン屋ですね。

このラーメン屋、当時、
ラーメンがたしか350円、
餃子も200円以下という感じの低価格で、
中学生の私と弟が月1,500円とかの小遣いで行ける、
唯一の「外食店」でした。

弟を連れて、良くここに行ったのを思い出します。
なんだろうなぁ。
弟と二人、「外食」している。
その「背伸び感」とか、
大人への階段を上っている感とか、
わくわく感とか、
あと、中高生のときの、
上手く社会と付き合っていくことのできない、
鬱屈とした青臭さとか、
そういう感情が濃密に詰まっていて、
もはや咀嚼不能、分析不能になり、
思い出すと泣けてくるのです。

ここのラーメン、美味かったなぁ。
チャーハンをひとつ、
ラーメンを二つ頼んで、
弟とチャーハンをシェアしたなぁ。

書きながら泣きそうです。



▼第4位:帯広「ロッキー」
https://tabelog.com/chiba/A1205/A120503/12000770/

やばい。
もう泣いています。

涙でスクリーンが見えなくなってきました笑。

、、、というわけで続いての第四位は、
帯広「ロッキー」です。

「喜楽園」が中高生のときの思い出補正だとしたら、
「ロッキー」は明らかに大学生のときの思い出補正です。
北海道はラーメンのレベルが異常に高いですから、
そのなかでチェーン店であるロッキーは、
見下されている部類です。

道産子(北海道生まれ)の人に、
「好きなラーメン屋はロッキー」と言えば、
「あぁ、ロッキーね(笑)」という、
半ば見下したリアクションが返ってくるでしょう。

なんていうのかな。

東京で言うと、
「好きなラーメンは幸楽苑です」、とか、
「好きなピザ屋はサイゼリヤです」、とか、
大阪で言うと、
「好きなお好み焼き屋は風月です」とか、
博多で、
「好きなラーメン屋は一風堂です」とか言うと、

「ああ、そういう類いの人ね(笑)」
というリアクションが返ってくることでしょう。
アンジャッシュの渡部的な食通からは、
多分ゴミクズを見るような目で見られると思います。

私もじっさい、
6年間帯広にいたころは、
「好きなラーメン屋はロッキー」なんて、
一度も言ったことがありませんし、
そんなこと思ったこともありませんでした。
もっと帯広の人が好むコアな店を挙げていたし、
そちらのほうが美味しいと思っていました。
そして、じっさいそちらのほうが美味しいのでしょう。

しかし、しかしです。

帯広を離れて10年以上が経ち、
なぜかいつも思い出すのは、
「ロッキー」なのです。

あの、大味というか、
やぶれかぶれの濃い味付け、
ヘタすると甘いだけの北海道味噌、
バターとコーン、
洗面器のような器のデカさ、
謎の肩幅の広いクマ(?)のロゴマーク、
人口調味料やケミカルな材料をふんだんに練り込んだ、
やたらと黄色くて太い縮れ麺、
そのすべてが、北海道への郷愁を誘うのです。

「北の国から」に、
「子どもがまだ食ってる途中でしょうが!!」
という、日本ドラマ史に残る名シーンがあります。
純が泣きながらすするあの味噌ラーメンが、
「やたらと美味そうで、
 同時に不味そう」という、
奇跡的なバランスの上に成り立っているのですが、
あの味は私の脳内では「ロッキー」ということになっています笑。

なんと、ロッキーは、関東にも進出しています。
私の家から自転車でも行ける「大泉学園」という場所に。
私の通う教会の横田牧師も「帯広経験者」ですので、
何度か一緒に「ロッキー大泉学園店」に行きました。
「懐かしいなぁ」「美味いなぁ」と言いながら。
しかしやはり、大泉学園店と帯広店は違います。
窓から白樺の木が見えているかどうか、とか、
外の気温とか、店内にいる人の中に、
つなぎを着た酪農家がいるかどうか、とか、
そういったディテールが違いますから。

ちなみに、
「子どもがまだ食ってる途中でしょうが!」
について調べてたら、こんなの出てきました。
北海道の読者で食べた人いるんでしょうか?
興味深いです。

▼参考リンク:
https://stat.ameba.jp/user_images/20160607/12/hiro-speech-coach/87/94/g/o0550038613666549867.gif



▼第3位:新宿西口「麺屋武蔵」
https://tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13001013/

やばい。
四位、五位で飛ばしすぎて、
文字数が足りなくなってきました。
悪い癖です。

こちらは新宿「麺屋武蔵」。
たしか行ったのは、
2002年か2003年ぐらいだったと思います。
当時私は社会人になったばかりで、
テレビで「ガチンコラーメン道」という、
クソほど面白い番組をやっていました。
(なんでああいう面白い番組が今はなくなっちゃったんだろ)

ラーメンの鬼・佐野さんが、
(確か)今泉さんとう脱サラした
うだつの上がらないおじさんの頭の上で、
ぞうきんを絞るシーンは記憶に焼き付いています。

そんな番組に象徴されるように、
当時、世の中は空前のラーメンブームでした。
テレビではラーメン屋ランキングがゴールデンタイムで放送され、
ラーメン関連の本や雑誌が書店には平積みされていました。
そんな雑誌やテレビのランキングで、
いつもトップ3に君臨していた、
「ラーメンブームの火付け役の一端を担った名店」が、
この「麺屋武蔵」です。

当時愛知県に住んでいた私は、
「麺屋武蔵」なんていうのは、
雲の上の世界の話し、というか、
別世界の話しで、
たとえばイスラム教徒がメッカについて考えるような、
あるいはキリスト教徒がイスラエルについて考えるような、
そんな「良く話題には上るけど実物を見たことはない」
という、神話のような存在でした。

あるとき何かの用事で東京を訪れたときに、
「麺屋武蔵に行こう!!」と、
友達と計画をして入った記憶があります。

聖地巡礼です。

当時のブームの影響で、
ラーメン屋の人気店の行列は2時間待ちなんていうのもザラで、
たしかそのときも、1時間以上並びました。

で、噂に聞いていた「麺屋武蔵」のラーメンを食しました。
うまいんだ、これが。
地方のラーメン屋にはない「洗練」というか、
「完成度の高さ」「調和」がそこにはありました。
鰹、にぼしの魚介系スープと、
鶏ガラ、豚骨の動物系スープの、
「二刀流スープ」。
(ん?だから武蔵なの?今更だけど。)
感動しました。

そもそも地方のラーメン屋というのは、
東京のトップの店を味見した地方の店主が、
それになるべく近づけるようにして作っています。
これが有名な「ラーメントリクルダウン」です。
(嘘です。今私が作った造語です。)
なんにせよ、ファッションで言いますと、
東京のラーメン屋のトップの店というのは、
「パリコレクション」とか、
「ミラノコレクション」なわけです。

それを模倣したのをさらに模倣した、
「地方のジャスコのファッション」しか知らなかった田舎者が、
パリコレクションを見たようなものです。
感動しますよ、そりゃ。

、、、そんな私も、
「今、麺屋武蔵のラーメンが食べたい」
と思ったら、
運が良ければ電車と徒歩で、
1時間以内に食べられる環境に住んでいます。

こういう環境にいると、
案外行かなくなりますね笑。

最後に食べたのは10年近く前だから、
また行ってみよっかな、麺屋武蔵。



▼第2位:札幌「信玄」
https://tabelog.com/hokkaido/A0107/A010702/1006208/

記憶によれば「信玄」にはじめて行ったのは、
たしか2010年のことだったと思います。
北海道のJECAという教会連合があり、
夏に中高生のキャンプの講師として呼んでいただき、
3日間の奉仕をしました。

その札幌滞在の時に、
キャンプのスタッフをしていた20代の青年たちが、
「俊兄さん、美味いラーメン屋ありますよ。」
みたいな形で連れて行ってくれたのが、
この「信玄」でした。

5位〜3位は、かなり「思い出補正」が入ってますが、
「信玄」に関しては2年ほど前にも行っていますので、
自信を持って「美味い!」と言えます。
思い出補正なしに。

普通に、美味いです。

味噌ラーメンの完成形のひとつだと思いますね。
味噌ラーメンは東京だと、
池袋の「花田」がかなりレベル高いですが、
やはり札幌は発祥の地だけあり、
本当に美味しい味噌ラーメン屋さんがいっぱいあります。
「すみれ」という名店もありますし。

「信玄」もそのひとつ。
上品なラーメンというよりは、
野性味あふれる、勢いのある味噌味という感じです。
コクが強く、深みがあります。
「信玄」と比べると、
「ロッキー」はずいぶん恥ずかしいですね笑。
「デパートのフードコート感」がありますから。



▼第1位:江古田「天下一品」
https://tabelog.com/tokyo/A1321/A132101/13002405/

これは、思い出補正の部類ですね笑。
みんな大好き、天下一品。

10年前に東京に住むようになってから、
常に私の視界には「江古田の天下一品」がありました。
というのは、私が所属する練馬グレースチャペルの目の前に、
この天下一品はあるからです。

10年間の節目、節目で、
この天下一品は登場します。
弟と行ったこともあるし、
牧師と行ったこともあるし、
友達と行ったこともあるし、
妻と行ったこともあるし、
ひとりで行ったこともある。

いつも「こってり+ランチ半ライスサービス」を頼みます。

店の雰囲気も、ラーメンの味も、
床やイスのヌルヌル感も、
テーブルに置かれた「たくあん」と「辛子にんにく」も、
バンダナを巻いたおばちゃんも、
なぜかジャージを着ている常連客も、
すべて、時が止まったかのように、
「同じ」です。

関西人にとっての「吉本新喜劇」のように、
愛知県民にとっての「喫茶店のモーニング」のように、
古代エジプトを旅するノマドのにとっての、
夜の北極星のように、
時が経ってもそこだけは変わらず存在してくれるものというのは、
人生の羅針盤となってくれます。

東京というのは特に変化のスピードが速く、
町並みも人間模様も風景も、
すべてが流転していきますから、
「変わらないもの」は貴重なのです。
「江古田の天下一品」は、
東京のなかで変わらないもののひとつです。

ヘラクレイトスは「万物流転」といいました。
彼は言外に「真理は不変」と言っているわけですが、
ヘラクレイトス流に言えば、
「万物流転・天一不変」なのです。

私の「ベスト天一」はと言いますと、
2009年、2ヶ月間エチオピアに行っていて、
帰ってきた日に食べたときの江古田の天一が、
「ベスト天一」です。
その後8時間寝たと思ったら16時間寝ていたほどに、
内臓も筋肉も脳も、すべてが疲労困憊していたわけですが、
その「寝落ちの寸前」に食べた、
2ヶ月ぶりの日本の食べ物が、天下一品でした。

あのときの天下一品は天下一品でした。

「南極料理人」という映画が私は好きです。
南極に1年間住み込んで調査研究をする、
という仕事があります。
主人公の堺雅人はそれに抜擢され、
1年間日本を離れます。

この映画は料理がやたらと美味そうです。
映画館では生唾を飲む音が聞こえていたことでしょう。

映画の最後の最後に、
堺雅人は家に帰り家族と再会し、
上野動物園だかどこかに妻と息子を連れて行きます。
そこで、フードコートの不味そうなハンバーガーを買います。
それを一口食べたとき「美味っ」と彼は呟きます。

実はこの「美味そうな食べ物のオンパレードの映画」
のなかで、登場人物が「美味い」と口にするのは、
その最後の最後の一度だけなのです。

これが、食事の本質ではないでしょうか??
本当の食通とは、
「一緒に食べられる愛する人」を持っている人です。
それがたとえ、サービスエリアの不味いラーメンだったとしても。

、、、という、なんか綺麗に着地した風になってしまいましたが、
以上が私の「過去に食べた最高のラーメンの話し」でした。
なんか、「半生記」みたいでしたね。
駄話にお付き合いくださりありがとうございました。

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