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陣内が先月観た映画 2018年8月 『コクソン』他

2019.01.09 Wednesday

+++vol.055 2018年9月4日配信号+++

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■2 陣内が先月観た映画 2018年8月

月に一度のお楽しみ、
「陣内が先月観た映画」のコーナー。

タイトルそのまんまの企画です。
先月私がいろんなかたちで観た映画を、
一挙に紹介しちゃうというコーナー。

5本以上観た月だけの限定コーナーとなります。
先月はけっこう観たので、
けっこう紹介できます。

もともと映画を観るほうではありますが、
Amazonプライムのストリーミングで観るようになって、
観る本数が3倍ぐらいに増加しました。
移動中に観れるというのが大きいです。
電車の中やバスの中で本を読むのは少し疲れますが、
映画はノーストレスです。
長時間移動がある月なんかは、
往復の移動だけで4、5本観れたりします。

観るだけではもったいないので、
皆様に紹介しちゃおう、
というのがこのコーナー。

世界一小規模の映画賞、
「月間陣内アカデミー賞」もやります(笑)。

「おもしろそうだな」と思うやつがあったら、
それをレンタルして観てみる、とか、
あとこれを読んで、観たつもりになって、
誰かに知ったかぶりする(笑)などの
使い方をしていただければ、これ幸いです。

「陣内が先週読んだ本」の
140文字ブリーフィングが好評なので、
映画評論も140文字で試みます。

時短は正義(!)ですから笑。

「読んだ本」コーナーと同じで、
140文字はあくまで「努力目標」です。

*どうしても「ネタバレ」要素をいくらか含みますので、
絶対にネタバレしたくない作品がありましたら、
器用に読み飛ばしてくだされば幸いです。
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

●哭声 コクソン

鑑賞した日:2018年8月1日
鑑賞した方法:Amazonプライム特典

監督:ナ・ホンジン
主演:クァク・ドウォン、ファン・ジョンミン、國村隼他
公開年・国:2017年(韓国)
リンク:
http://amzn.asia/0oOmcZv

▼140文字ブリーフィング:

これ、めっちゃ面白かったです。
あくまで「私は」という話しであって、
万人にお勧めするものでは決してありませんが。

というのも、この映画、ジャンルでいうと、
サイコホラーサスペンスみたいなところに位置していまして、
相当に「グロくて、怖くて、禍々しい」です。
作品全体に漂う「禍々しさ」が群を抜いています。
まがまがしさが半端ない。
「不気味さ」に振り切った映画です。
こういう、ひとつのベクトルに振り切った映画にはパワーがあります。
忘れられない映画のひとつになりました。

グロは苦手、
ホラーは苦手、
暗い雰囲気の映画は苦手、
後味の悪い映画は苦手、
というどれかひとつに当てはまる人は、
鑑賞しないことをお勧めします。

こういうと、そんなひと、
100人に1人ぐらいしかいないんじゃないかと思っちゃいますが。

でもね。
この映画、韓国で大大大ヒットしたのです。
500万人が観たそうです。
韓国の「映画リテラシーの高さ」に、
私は感銘をうけるわけですが。

さてこの映画、
ただグロテスクで禍々しいだけではありません。
そんな映画を500万人が観るわけがない。

では、その「ホラーの薄皮の下」には何があるのか?
なんと、そこには「キリスト教神学」があります。
なんせ、ナ・ホンジン監督は牧師になろうとして、
かつて神学校に行っていたという経歴を持つ人ですから。
韓国はアジア最大のキリスト教国ですが、
その「キリスト教的な厚み」は、
映画にもっとも色濃く表れていると私は分析しています。

この映画はキリスト教神学の中でも、
特に「神義論」と呼ばれる分野を取り扱っています。
神義論とは、
「善である神が造った世界なのに悪があるのはなぜか?」
「神はなぜ悪魔を造ったのか?」
「神が完全な世界を望まれたのなら、
 なぜ罪を犯す可能性のある人間を造ったのか?」
「正しい人が苦しみ、悪い人が幸せになるのはなぜか?」
「罪のない子どもが酔っ払いの運転する車に轢かれて死ぬのを、
 なぜ神は許されるのか?」
などの問題を扱う神学の分野です。

なので本作「哭声 コクソン」は、
ゲーテの「ファウスト」だとか、
旧約聖書の「ヨブ記」の系譜に連なる物語なのです。

ナ・ホンジン監督はまさにそのような動機から、
この映画を制作した、とインタビューで応えています。

この映画は冒頭にテロップで、
「人々は恐れおののき、霊を見ていると思った。
 そこでイエスは言った。なぜ心に疑いを持つのか。
 私の手足を見よ。まさに私だ。触れてみよ。
 このとおり肉も骨もある。
 ルカによる福音書24章37-39節」
という聖書の引用がなされます。

そして、コクソンという韓国に実在する小さな谷間の村で、
悪霊に憑かれた人が猟奇的な殺人事件を起こす、
というシーンから始まります。
主人公はこの事件を追う「刑事」なのですが、、、、
その先は言えません。

この映画が面白すぎて、
私は「町山智宏の映画無駄話」という、
30分ぐらいのトーク(MP3)を、
200円支払って購入し、聞きました。

凄いでしょ。

それほど、この映画には「何かがある」と思ったのです。
町山さんは韓国語も理解する人ですから、
ナ・ホンジン監督が韓国のメディアで受けたインタビューなどを引いて、
丁寧に解説してくれました。

町山さんの結論を言うと、
ナ・ホンジンのこの映画の投げかけは、
「神はいるかもしれない。
しかしそれが人間にとって良いものであるかどうかは分からない。」
ということだ、というのです。

この映画に出てくる「神」は(それが何なのかは敢えて言いません)、
悪魔から人間を救うのに力及ばず、最後に泣いています。
罪のない人ほどひどい目に遭うという現実の中で、
「不合理ゆえに我信ず」ということは宗教ではなく現実の話なのだ、
というのが監督の投げかけなのです。
ナ・ホンジン監督はこの映画で、
現実と宗教の世界の境界線を「無効化」したわけです。

実はこの映画が韓国で爆発的にヒットした当時、
韓国社会で何が起きていたかを考えると、
さらにこれは現実とリンクします。
朴槿恵元大統領が、親友のチェ・スンシルという「霊能者」に、
国家運営の機密を漏洩していた、
というスキャンダルによって、彼女を弾劾にかける、
という世論がわいていた時期です。

朴槿恵大統領は「悲劇の人」です。
彼女の父親と母親は「暗殺」によって死んでいます。
そのような悲劇に「伝統的宗教」である仏教やキリスト教は、
「分かりやすい答え」を与えてくれません。

悲嘆に暮れる朴槿恵に近づいたのは、
新興宗教の代表者であり、
この人脈が後のチェ・スンシル事件→弾劾の伏線となります。

「コクソン」には「霊能者」が登場します。
捜査を続ける過程で主人公の娘が悪霊に憑かれます。
主人公は娘を助けたい一心でこの「霊能者」にすがるのですが、
この「霊能者」は実は悪魔だった、という話し運びになります。
朴槿恵事件とあまりにも似ています。

こういった話しは、
ときどき日本でも、「芸能人が洗脳されている」
などのスキャンダルとして現れますね。
「コクソン」は現実世界の比喩なのです。

町山氏はまた、有料音源で、
この映画が「意図的にかみ合わないパズルのピースで構成されている」
という手法に基づいて作られていることを語っています。
これは「シャイニング」という映画で、
キューブリックが初めて使った手法だそうです。

私はこの構成自体にも、メタメッセージがあると感じました。
つまりナ・ホンジン監督は、
「現実というのは(神というのは)論理的に整合的ではない」
という世界観を、この映画で言おうとしているのではないか、と。

この結論はヨブ記とまったく同じです。
3人の友人はヨブを「論破」します。
彼らの論理は完全に整合的です。
どこにも破綻がない。
そしてヨブもまた反論します。
ヨブの論理体系もまた完全です。
最後に神が答えます。
神は「論破」しません。
ただ、神が造った世界の不思議さと偉大さを見せます。
そして言います「黙れ、ヨブよ」と。
神が言いたかったことは何か?
「神というのは、
 人間が『俺だったらこうするのに』と思うような論理の範囲に、
 収まるようなものではない」
というのがそのメッセージだと私は解釈します。
『神がいるならこうするべきだ』というのは、
自らの理性を神よりも上に置く行為です。
『神がいるのになぜこんなことがあるのか、
 まったく分からない。
 でも、神には分かっておられる。
 それだけで十分だ。』
というのが信仰の態度なのです。

蛇足ですがこの映画、
韓国映画のご多分に漏れず、
俳優陣の「顔の力」がすごかったです。
日本人俳優の國村隼の不気味さ、
主演の俳優の「顔力(がんりき)」がすごい。
圧倒されました。
(2,676文字)



●シャッターアイランド

鑑賞した日:2018年8月10日
鑑賞した方法:Amazonプライム特典

監督:マーティン・スコセッシ
主演:レオナルド・ディカプリオ、マーク・ラファロ、ベン・キングズレー他
公開年・国:2009年(アメリカ)
リンク:
http://amzn.asia/0Aei0Cb

▼140文字ブリーフィング:

「沈黙」「タクシードライバー」の、
マーティン・スコセッシ監督の映画です。
マーティン・スコセッシはカトリック教徒で、
既存の神学に一石を投ずるような、
深い神学的な洞察を持った監督で、私はかなり好きです。

この映画のタイトル、「シャッターアイランド」は、
精神疾患の患者が暮らす孤島のことで、
その中に凶悪犯人がいるということで、
「捜査」しにくる保安官(レオナルド・ディカプリオ)が主人公です。

、、、これはねぇ。


この先は、語れません。


どう語ってもネタバレになっちゃうから。


一応、警告をした上で、
一言だけ「ネタばらし」をします。

それで全部分かりますから。

ちなみに私は映画の中盤で分かっちゃったため、
あまりフルで楽しめせんでした。


いいですか?


では、いきますよ。


++++ネタバレ注意!!++++



++++ネタバレ注意!!++++



++++ネタバレ注意!!++++



++++ネタバレ注意!!++++


では、言います。
この映画のトリックは、
『シックス・センス』や、
『地球最後の男』と同じです。
以上!
(434文字)



●LOOPER

鑑賞した日:2018年8月12日
鑑賞した方法:Amazonプライム特典

監督:ライアン・ジョンソン
主演:ジョセフ・ゴードン・レヴィット、ブルース・ウィリス他
公開年・国:2012年(アメリカ)

リンク:
http://amzn.asia/4zSSb8B

▼140文字ブリーフィング:

けっこう面白かったです。
「タイムループものに外れは少ない」という典型ですね。
「ターミネーター要素」と「アキラ要素」が入っています。
この映画の場合設定が秀逸です。
現在を生きる主人公(ジョセフ・ゴードン・レヴィット)は、
「殺し屋」です。
彼は未来からの殺人依頼を受けて人を殺し報酬を受ける。
未来では「タイムトラベルは違法」なので、
その「落とし前」は自分で付ける。
どう付けるかというと、タイムループを使って、
未来のどこかの時点で、自分自身を殺すのです。
これを「ループを閉じる」と言います。
そして、未来の年取った自分を殺そうとするが、
そいつに逃げられることを「ループを逃がす」と言います。
これをやっちゃうと非常にマズいことになり、
組織から必ず消される、みたいな設定で、
その「ゲームのルール」が面白くて、最後まで観られます。
(356文字)



●カメラを止めるな!

鑑賞した日:2018年8月18日
鑑賞した方法:TOHOシネマズ新宿で劇場鑑賞

監督:上田慎一郎
主演:濱津隆之、真魚 他
公開年・国:2018年(日本)

リンク:
http://kametome.net/index.html

▼140文字ブリーフィング:

はい、出ました。
今月2本目の、ネタバレ厳禁映画。

どうしようかなぁ。
どうやって語ったら良いか、
これほど困る映画も珍しいです。

とりあえず、ネタバレと関係のないところを二つ。

ひとつめ。
最後は泣きました。

ふたつめ。
あんなに映画館がドッカンドッカン、
ウケている映画は初めてでした。

、、、

じゃあ、これも、
「今後絶対にこの映画を観ない」
という自信のある方のみに向けて、
「一言だけ」でネタバレしてみたいと思います。
先ほどの「シャッターアイランド」と手法は同じです。



++++ネタバレ注意!!++++



++++ネタバレ注意!!++++



++++ネタバレ注意!!++++



++++ネタバレ注意!!++++



++++ネタバレ注意!!++++


では行きます。
映画『イニシエーションラブ』の仕掛けと、
構造的には同じです。

この映画のメッセージは、
「夢を追いかけてきたはずなのに、
 結果として社会から見下される中年になってしまった、
 すべてのクズどものための、全力の応援歌」です。
この映画が「バズった」のは、
芸人や映画業界関係者など、
「その世界の人」が熱狂的にプッシュしたからですが、
それもそのはずです。
これは「彼らの物語」なのですから。

そして、「私の物語」でもありました。
だから、泣いたのです。
(538文字)



●ラ・ラ・ランド

鑑賞した日:2018年8月21日
鑑賞した方法:Amazonプライム特典

監督:デイミアン・チャゼル
主演:ライアン・ゴズリング、エマ・ストーン、カリー・ヘルナンデス
公開年・国:2017年(アメリカ)

リンク:
http://amzn.asia/fzta6IR

▼140文字ブリーフィング:

デイミアン・チャゼルはアカデミー監督賞、
エマ・ストーンは主演女優賞など、
2017年アカデミー賞6部門に輝いた映画です。

面白かった。
私はかなり好きです。
映画館で観れば良かった。
音楽が素晴らしいし、色彩も素晴らしいので。

甘酸っぱい気持ちになれる恋愛映画&青春映画です。
この監督、「セッション」という映画も撮っているのですが、
その映画で鬼教官のフレッチャー先生役を演じる役者が、
レストランオーナーとして出演している、
などの小ネタも良かったです。

ストーリーの骨子は、
「夢を追う二人が、
 夢のために愛を諦めるのかどうか、、、」
みたいな話しです。
結論に納得しない人も多いでしょうが、
最後のシーンですべて「OK」です。
最後の「アイコンタクト」があまりにもオシャレで、
あれはシビれちゃいます。
(323文字)



●エンディング・ノート

鑑賞した日:2018年8月21日
鑑賞した方法:DVDで自宅で鑑賞(4回目)

監督:砂田麻美 (プロデューサー:是枝裕和)
主演: 砂田知昭(ドキュメンタリー)
公開年・国:2010年(日本)
リンク:
http://amzn.asia/5N1c9KM

▼140文字ブリーフィング:

先月自宅に宿泊してくれた山田風音くんは、
「ライフストーラー企画」という、
人生を書き起こして本にする、
という会社を立ち上げたアントレプレナーでした。

彼は東京ビックサイトで開催されるという、
「終活」関係の業者が集まる見本市的なイベントに参加するというので、
「じゃあ、この映画観たことある??」という話しになり、
一緒に観ました。

この映画は私は大好きで、
DVDを持っているのに加え、
さらに知り合い2人ぐらいに、
DVDを買ってプレゼントしたぐらいです。

今回は4回目。
4回見ても、最初とまったく同じぐらい泣きました。
映画というのは面白くて、
観る度に心に刺さるポイントが微妙に変わります。
今回は、孫というのがどれほど大切なものなのか、
というのが新たに感じたことだった。

7月に私の母が愛知から娘を見に来ましたが、
そのときの幸せそうな顔と言ったら、、、。
子どもの私には見せたことがまったくない顔です。
赤ちゃんは世界に希望を与えるんだなぁ、
と、「エンディング・ノート」の砂田さんを観ながら思いました。

この映画、未見の方は、
迷いなくお勧めします。
これで泣かない人は多分いません。
(478文字)



●アポカリプト

鑑賞した日:2018年8月23日
鑑賞した方法:Amazonプライム特典

監督:メル・ギブソン
主演:ルディ・ヤングブラッド他
公開年・国:2006年(アメリカ)
リンク:
http://amzn.asia/d/5mG8bod

▼140文字ブリーフィング:

札幌に向かう飛行機の中でタブレットにて鑑賞しました。
これは前から見たかったんですよね。
私はライムスターの宇多丸さんを、
「映画評論の師匠」として私淑しているわけですが、
その宇多丸さんが「生涯ベスト1」の映画だというのです。

そりゃ、観るしかないでしょ。

結果、どうだったか?
確かに、面白いです。
エンターテイメントとして「100点」です。
『マッドマックス 怒りのデスロード』という映画がありますが、
いきなりトップスピードから始まり、
最後までそのハイテンションのまま終わります。
「ストーリーがどうとか、ゴタゴタ抜かしてんな!
 どうだ、これが映画じゃ!!」みたいな感じ。
『アポカリプト』はその映画を思い起こさせました。
正直、私は『マッドマックス 怒りのデスロード』は、
「いまいちピンと来なかった」んですよね。
宇多丸師匠はちなみに『怒りのデスロード』を絶賛していました

結局これは、映画に何を求めるのか、
という嗜好性の問題になりますので、
「良い・悪い」で単純に判断できないのですが、
私は「面白いのは間違いないけど、、、、うん。、、うーん。」
みたいな感じでした笑。

くりぃむしちゅーの上田晋也が、
全盛期のタイガーマスクのプロレスを、
「つなぎのないお好み焼き」と表現していますが、
それを思い出しました。
本当にこの映画は、
あんこ100%の鯛焼きみたいな感じ。
「最初の数秒のテロップとエンドロール」という薄皮以外は、
全部、100%、エンターテイメント(あんこ)です。

ただ、これも先ほども登場した、
町山智宏が解説していることなのですが、
「カトリック原理主義者」である監督のメル・ギブソンが、
マヤ文明、アステカ文明をカトリックが救済した、
という風に描いた、とも解釈できる映画なのです。
もしそうだとするなら「ひどいクソ映画」です。
それは「文化植民地主義の肯定」ですから。

ただ、宇多丸や他の映画評論家が、
町山さんに反論しているのですが、
カトリックの神父が乗ったスペインの船が到来する最後のシーンが、
「さらなる悪夢の始まり」として描かれているのならば、
この作品は好意的にも受け取られます。

ただねぇ。

メル・ギブソンという人間を考えたとき、
町山さんに分があると思うんだよなぁ、、、
非常に残念だけれど、、、。
(890文字)



●僕だけがいない街

鑑賞した日:2018年8月29日
鑑賞した方法:Amazonプライム特典 北海道から東京への飛行機の中で

監督:平川雄一朗
主演:藤原竜也、有村架純、石田ゆり子他
公開年・国:2016年(日本)
リンク:
http://amzn.asia/d/gvAVUns

▼140文字ブリーフィング:

先ほどの『アポカリプト』は北海道に行くときに、
この『僕だけがいない街』は、
東京への帰り道に、飛行機の中で観ました。
なんか、「気分は北海道」だったので、
北海道が舞台のこの映画を観たくなったのです。

携帯端末で映画を観る時代には、
飛行機で映画を観るのは、
もはや国際線だけじゃないんですね。

この映画の原作マンガを、私と妻は全巻既読です。
なぜなら、私がKindleで購入したからです。
私の妻はAmazonのFireタブレットを、
私はKindle Paper Whiteを所有しています。
そうすると、私が買った電子書籍を、
妻も自動的に読める、という算段です。
非常に効率が良い。

妻のお母さん、つまり義理の母は、
私の「仕事の勉強のために」と、
毎月5,000円の「読書献金」をしてくださっています。
たいていは図書館に蔵書のない神学書や専門書を買いますが、
ときどき、マンガを買ったりもします。
マンガもまた現代社会を読み解くテキストですから笑。

仕事内容を考えたら書籍代は普通経費で落ちるのですが、
私たちの団体はそれをすると潰れてしまいますので笑、
こういったご厚意に支えられてこのメルマガも書いているのです。

で、原作のほうが面白いのは分かっていましたが、
映画は、ねぇ。

、、、


、、、


、、、


まぁ、察して下さい笑。

ただ、藤原竜也という俳優は、
マンガ原作の映画(特殊能力系)において、
右に出る者がいないと再確認しました。
あのポジションは「替えが効かない」と思います。
あんなにマンガチックな台詞回しを、
リアルな人間が話せるというのは、
他にない才能です。

あと、もう一つ、どうしても言いたいことが。

石田ゆり子の北海道弁は、ひどかったです。

いや、マジで。

誰か方言を指導する人を、
スタッフに入れてなかったのかなぁ。
なんでそういうとこ、手を抜くかなぁ。
けっこうそういうのって、
大事だと思うんだけどなぁ、
などと思っていたら、
内容が入ってこなくなるほど「ド下手くそ」でした。
あんな北海道弁があるかよ、と。

興味ある人は、
最初の10分で良いから、
聞いてみてください。
ひどいから。
(790文字)



▼▼▼月間陣内アカデミー賞▼▼▼

世界一小さな映画賞、
「月間陣内アカデミー賞」を、開催いたします。
主催者、プレゼンターは陣内がつとめます。

作品賞、主演(助演)俳優賞、そしてもうひとつ、
という感じで、ぬるーくやります。
皆さんの映画選考の参考にしていただければ幸いです。


▼作品賞
「カメラを止めるな!」

コメント:

もうね、これは文句なしです。
こんな邦画は、
何年に一度しか観られません。
これを映画館で観られた、
というだけで、私はラッキーでした。
ソフト化されたらまた観るでしょうけど、
「映画館で観る」ことに大きな意義がある映画でもあります。
あんなに「ドッカンドッカン受けている」映画館は、
本当に初めてでしたから。
「え?何?何?
 ここ、なんばグランド花月じゃないよね!?」
という感覚は、
東京ではなかなか味わえませんから。



▼作品賞(今回は特別・2作品受賞)
「哭声 コクソン」

コメント:

今回は特別に、「作品賞」に2作品ダブル受賞です。
優劣付けがたいというか、
両方落としがたい、という理由で。
ナ・ホンジン監督、すげーな、と思いました。

アジアの映画もまだまだ「死んでないぞ」と。
それどころか中国資本によって、
「中国イデオロギー装置化」が進み、
ハリウッドの大作映画がますます劣化するのを横目に、
「カメラを止めるな!」とか「コクソン」のような、
アジアからダークホース的に出てくる面白い映画が、
世界を席巻する日も近いのでは、、、
と思っています。



▼主演(助演)男優賞
ジョセフ・ゴードン・レヴィット(LOOPER)

コメント:

なんかねぇ。
この俳優さん好きなんですよね。
もともとテレビドラマ畑の人らしいですが、
注意してみるといろんな作品に出ていて、
それぞれの作品で、「作品を邪魔しない」名演をしています。
俳優には二種類あります。
「役を自分色に染めちゃう人」と、
「自分を役の色に染めちゃう人」です。
これは「どちらが良い」という問題ではありません。
俳優の個性の問題です。
彼は明らかに後者で、
逆に言えば「どんな役でもちゃんとそれなりに見えてくる」
という才能を持った人です。
日本だと、前者が木村拓哉や松田龍平、
後者は誰だろうな、、、
敢えて言えば妻夫木聡とか、本木雅弘あたりでしょうか。



▼主演(助演)女優賞
エマ・ストーン(ラ・ラ・ランド)

コメント:

この映画は、エマ・ストーンなしには、
「成立しない」と言っても良いぐらい、
彼女はハマっていました。
完璧です。



▼その他部門賞「涙腺崩壊賞」
「エンディング・ノート」

コメント:

これはね。
もう、泣きますよ、普通に。
今この瞬間に、
もう一度観ても、
号泣する自信があります。
ちなみにこの映画、
是枝裕和監督が関わっています。
監督の砂田麻美さんは、
是枝監督の「弟子」であり、
プロデューサーとして是枝監督も関わっていますから。
やはり、彼は本当に凄いと思う。
『万引家族』は劇場で見逃したので、
ソフト化したら一目散に観るつもりです。


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