カテゴリー

検索

便利な「検索」機能の使い方

上の検索バーに、「vol.○○」あるいは、「●年●月●日配信号」などと入力していただきますと、カテゴリ別だけでなく配信号ごとにお読みいただけます。

また、ブログ記事のアップロードは時系列で逐次していきますが、「カテゴリ別」表示をしますと、「Q&Aコーナー」だけを読む、あるいは「先月観た映画」のコーナーだけを読む、などの読み方が可能です。

スマートフォン

この他の活動媒体

●9年間続くブログです。↓
陣内俊 Prayer Letter ONLINE

●支援者の方々への紙媒体の活動報告のPDF版はこちらです↓
「陣内俊Prayer Letter」 PDF版

飼ったことのある生き物

2019.01.29 Tuesday

+++vol.058 2018年9月25日配信号+++

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■1 今週のオープニングトーク
今週は、タイのチェンマイからお送りします。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

メルマガ読者の皆様、こんにちは。
いま(25日朝)はタイにいます。
昨日の夜DNAアジアギャザリングの会場のある、
チェンマイに到着しまして、
一晩ぐっすり、9時間寝ました。

DNA(Discple Nations Alliance)というのは、
FVIがその理念を共有しながら働いている世界のネットワークのことです。
こちらがDNAのホームページになります。

▼参考リンク:Disciple Nations Alliance
https://www.disciplenations.org/

団体名は「国を弟子とする」という意味で、
世界中で同じような理念で様々な働きが行われているので、
何年かに一度、こうして集まるわけです。

この団体は性質からして、
トップが方針を決めてそれに皆が従う、
という形ではなく、この理念に賛同する人が、
様々な文脈で様々な働きをする、
という形なので、働きの多様性が大きいのです。
農村で開発の働きをしている人もいれば、
学校を作っている人もいる。
教会の牧師もいれば、
政府に働きかけている人もいる。
絵を描いている人もいれば、
ビジネスの世界で働きをしている人もいる。
私たち、日本のFVIのように、
何やってるかわからないけど、
でもいろいろやっている人たちもいる。
なので、こうして集まる意義が大きいと感じています。

昨日は「移動デー」です。
機内では映画を観たり、
メルマガを書いたりしていました。

チェンマイに来るのは初めてですが、暑いです。
バンコクよりは涼しいそうですが、それでもやはり。
自然が豊かで、日本の昔の農村の風景に似ているという理由で、
退職後に移住する日本人も多いと聞きます。
夜にはおびただしい数の虫の鳴き声がし、
早朝にはいたるところで鶏が鳴いています。
あと、ヤモリの鳴き声もします。

良い感じです。

それから、地域エリア判定によって、
タブレットで視聴するYouTubeの広告が全部「タイ語」になりました。
いったいGoogleのアルゴリズムとビッグデータは、
私に何を買わせたいというのでしょう。
買わせたいその商品が何なのかすらも解りません。

、、、というわけで、今週も始めて行きましょう。
まずは質問カードから。



▼▼▼質問カード▼▼▼

メルマガ読者の皆様、こんにちは。
今週も「質問カード」から。

▼質問:
飼ったことのある最も大きな生き物と、
最も小さな生き物を教えてください。


、、、この質問は、なかなか面白いですねぇ。
飼ったことのある最も大きな生き物と、
最も小さな生き物、
みなさんはどうでしょう?

私は小さい頃から動物・昆虫・は虫類大好き人間でした。
まぁ、獣医になろうと思う人って、だいたいそうです。
大学生が動物を飼うというのは、
けっこう珍しいことだと思うのですが、
獣医学科の学生の動物飼育率の高さは異常でしたから笑。
私は飼ってませんでしたが。

ペットOKの賃貸アパートを探すのは、
家賃の安い帯広市とはいえ、
なかなか大変なので。

今も東京に住んでいて賃貸なので、
なかなか「ペットを飼う」、
というところに踏み出せません。
本当は飼いたいんですけど。
娘と犬や猫を遊ばせてあげたい。
「動物と子ども」って基本的に相性が良いですから。

2歳とか3歳のころ、
私はすぐ親の目からいなくなる子どもでした。
何をしていたかというと、
何時間もアリのあとを追いかけて、
森のなかの深いところにある巣穴にたどり着き、
そこで行われているアリの社会の営みを、
何時間も観察していたのです。
運が悪ければ私は、
スーパーボランティアの尾畠さんに、
捜索されていたかもしれません。

就学前の私の愛読書のひとつは、
「ファーブル昆虫記」でした。
そこに何が書かれているのか、
当時あまりよく分かっていなかったと思うのですが、
今考えてみますと、
自分と同じような感性(昆虫を朝から晩まで見ていられる)を持つ、
ファーブルという人物がいた、
ということに、興奮と感動を覚えていたのだと思います。
「このおじちゃん、かっこええええぇ〜!!」と。

虫取りもめちゃくちゃ上手でした。
蝶でもトンボでもトカゲでもカマキリでもバッタでも、
4歳、5歳のころの私は、
「無の心境」で昆虫に近づき、
背中から「ふわっ」と指で捕まえることが出来ました。
コツは「自分は虫だ。自分は虫だ。」と思い込むことです。

あのころの私のいた境地は、
かの宮本武蔵が到達していた境地に近いのではないかと、
自分では思っています笑。
、、、大人になると出来なくなりましたが。

邪念が混じるのです。
大人になると妖精さんが見えなくなる話しが、
古今東西さまざまありますが、
それは、「そういうこと」なのだろうな、と思います。

あの頃の私は、
もう少しで昆虫と会話が出来るとすら思ってましたから笑。

そんな幼少期を過ごしていましたから、
当然いろんなものを飼育しました。
クワガタ、カブトムシはもちろんのこと、
ザリガニ、カマキリ、バッタ、蝶、セミ、
アリジゴク(当然、アリを餌にする)、
カメ、トカゲ、タガメ、
ヤゴ(トンボの赤ちゃん)、
オタマジャクシ→カエル(シン・ゴジラ的に形態を変える)
メダカ、金魚、ハムスター、
文鳥、雑種犬(中学以降の一時期)、などなど。

私は幸せなことに、
幼少期を自然豊かな場所で過ごしましたから、
(まぁ、つまりド田舎ということですね笑)
周囲にいる捕まえられそうな生き物はことごとく捕まえ、
飼えそうな生き物はことごとく飼育しました。
「クワガタ図鑑」「水生生物図鑑」「は虫類図鑑」などの、
「○○図鑑」は私の座右の書でした。

そんな私が今までに飼育した一番小さな生き物は、
多分「ミジンコ」ですね。
「細菌培養」は私の仕事でしたが、
あれは「飼育」とは言いませんから笑。

ミジンコは、たしか、
「学研」という教材がありまして、
それを小学校の校門で売っているおばちゃんがいたのです。
めちゃ昭和な風景です。
今もあるんだろうか、、、?

で、その附録が「飼育関係」だと、
私は俄然欲しがりました。
親にねだって買ってもらいます。
「教育」という大義名分がありますから、
ねだるほうもねだりやすいのです。
学研のおばちゃんはそのへんを良くわきまえています。
「漫★画太郎」の「珍遊記」は飼って貰いにくいですが、
表紙に「理科・三年生」と書いてある、
「じっさいはおもちゃ」は、親の目を欺きやすいのです笑。

で、ある回の附録が「ミジンコ」でした。
プラスティックの小さな容器に、
「粉A」と「粉B」を入れます(じっさいは卵と養分ですね)。
そうすると、数日間で、
容器の中にミジンコが発生します。
それを附録のルーペで観察する、
という教材(じっさいはおもちゃ)です。

▼参考画像:ミジンコ
https://news.biglobe.ne.jp/trend/0726/3808304320/nrn_20180726013_thum630.jpg

大きさは0.5〜2mmです。
だいたい、人間のフケぐらいの大きさでしょうか。
あれがピヨピヨ泳いでいるのを見て、
「かわいいなぁ」と思った小学生の私でした。

そんな変わり者でしたから、
「人間界」のことにはあまり興味がありませんでした笑。
相当にイカれた小学生だったと思います。
今だと特別なクラスに入れられるかもしれない。
いろんな生物を育てる私は、
親には育てにくい子どもだったに違いありません。


、、、続いて、一番大きな生き物。

これはねぇ。

ポニーです。

なかなかこれを超える人はいないんじゃないでしょうか。
私が大学の獣医学科で、繁殖学教室に属していたことは、
先日のメルマガでお話しました。
牛の世話を毎日していたので、
牛も「飼っていた」といえばそうなのですが、
あれはむしろ「管理をしていた」に近い。
飼育ではない。

飼育と言うことですと、
繁殖学教室が所有するポニーを飼育していました。
このポニーの目的は「学生が卒論を書くための実験用」です。
たとえば血液寒天培地という微生物培養のための採血をしたり、
あと、ホルモンの時間ごとの変化を追うために採血をしたり、
それから、実験用の血清を摂るために採血をしたりしました。

つまり、「採血要員」です。
馬(ポニー)の採血って、牛と比べるとめちゃ簡単です。
ちなみに馬は牛と比べて皮膚が薄く、
そして毛が剃りやすいので、
頸動脈にアプローチするのがとても簡単なのです。
剛毛で皮が分厚い牛は逆に頸動脈は難度が高いため、
しっぽの付け根にある動脈(尾動脈)からの採血が一般的です。
注射針は医療関係の人なら解ると思うのですが、
「18ゲージ」という、
人間ではあまり聞いたことのない太さの針を使います。
だいたい、焼き鳥の串ぐらいの太さがあります。
それでもポギーからすると、
「サシバエに刺された」ぐらいの痒さを感じてたと思いますが、
慣れているので、さほどいやがりません。
「はいはい、採血ね、ほら。」
みたいな感じでやらせてくれます。
(採血が下手な下級生が来ると警戒レベルを上げますが。)

このポニーには「ポギー」という名前がありました。
誰が付けた名前なのか、誰も知りません。
きっと卒業したOBの先輩が付けたのでしょう。
研究室に入ったときにはすでにいたので、
「ポギー」と私たちも呼びました。

先日のメルマガで、
年中無休の朝の農場作業の話しをしましたが、
繁殖学教室のもうひとつの「当番制のルーティーン」は、
「ポギーの餌やりと散歩」でした。

朝の農場(5時起き、6時集合)とは違い、
ポギーの散歩と餌やりは、
一日のうちどこかの時間でやれば良いので、
授業の合間とか授業後に、
気楽な気持ちで行うことが出来ます。

なので、週に1回か2回当番が回ってくる、
この「ポギーの世話」は、
けっこう楽しみながらやっていました。

ポニーは、交配のさせ方によって、
大型犬ぐらいの小ささにもなるし、
馬とそこまで変わらない大きさのものまでおり、
かなりサイズがまちまちです。

われらが「ポギー」はと言いますと、
ポニーのなかでは大きな方で、
体高(背中の高さ)が、
だいたい人間の胸ぐらいの大きさがありました。

これぐらい↓です。

▼ポギーのサイズ感
http://blog-imgs-56.fc2.com/a/z/t/aztkhs/IMG_7716.jpg


なので、大人でもギリ乗馬が楽しめます。
10分とか乗ってるとヘタってきますが、
5分ぐらいならポギーも気分良く乗せてくれます。
ポニーは散歩が好きなのです。

散歩は大学の敷地内を10〜15分ぐらいさせるのですが、
そのうち5分ぐらいは鞍なしの乗馬を楽しみ、
悠々自適な気分を味わいました。

家族が本州から遊びに来たときには、
休日にポギー当番を入れて貰って、
乗せてあげたりもしました。
あれは楽しかったなぁ。

実はこのポギーにまつわる、
真冬のマイナス10度のなかの大事件があるのですが、
それはまた別の話。

今日はここまでにします。
ミジンコより小さな生き物、
ポニーより大きな生き物を飼育していた読者の皆様は、
ぜひご一報を!

この記事のトラックバックURL
トラックバック