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所有している一番高価な本は?

2019.07.03 Wednesday

●第079号   2019年2月19日配信号

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■1 今週のオープニングトーク
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

▼▼▼所有している高価な本▼▼▼

▼質問:
「あなたが所有している最も高価な本を教えて下さい。」


、、、これは、今現在所有しているものと、
かつて保有していた本
(今は実家にあるかもしれないし、
ないかもしれない)で、分かれます。

まずは今現在、私の家の中にある最も高価な本から。

『キリスト教思想史入門』
アリスター・マクグラス著

こちらですね。

▼参考リンク:
http://amzn.asia/cuJsSgj

いつだったか忘れましたが、
数年前に新宿のオアシスブックセンターという、
キリスト教書店で買いました。
定価9,000円(税抜き)です。
あまり可処分所得が潤沢にあるわけではない私は、
平たく言うと裕福ではない私は、
こういう神学書を買うときは、
「えいやっ」と、清水の舞台から飛び降りるような気持ちで買います。

レジではドキドキが止まりません。

本当は私は仕事の性質からすれば、
書籍代は「経費で落ちる」はずですが、
それをするとFVIという団体の経済的な土台が崩壊するので、
パソコンも書籍も「自費」です。

しかし世の中は本当に慈悲深く、
もとい神様は慈悲深く、
こういった本の「軍資金」を、
毎月提供してくださる方がいらっしゃるのです。
私の義理の母が、「俊君の本献金」を、
毎月5,000円くださっています。

それがなければ私はこのメルマガを書けませんし、
図書館においていない神学書や、
おいてあっても2年待ちの、
「話題の新刊」を読むことはできなかったでしょう。

それでもやはり、
9,000円(税抜き)はビビります。
でもそのときは、絶対買った方が良い、
という直観がはたらいたんですよね。

今思うと買って大正解でした。

2つの理由があります。

最初は、この本もう売り切れていて、
買おうと思うとAmazonで中古価格が16,000円を超えます。
こういう本って結構あって、
そういうのは出会った瞬間買った方が良いのです。
あのとき私はこれを手にしたとき、
これもまた「こういう本」のひとつだと直観しました。
それは的中しました。

二番目の理由は、
この本がべらぼうに面白かったからです。
私はそもそも、
アリスター・マクグラスという神学者の「ファン」といっても良く、
彼の書くものから本当に多くを教えられてきました。
彼が、「オリゲネスの時代からモルトマンの時代まで」、
その主流神学と、その神学がどういった思想から影響を受けてきたのか、
ということを手際よく概説していく本書は、
明らかに9,000円以上の価値がありました。

キリスト教神学は、
2,000年の間に、
様々な思想宗教の影響を受けて成立してきました。
そのスタートからして、
ギリシャ語で書かれていますから、
当時のヘレニズム思想(アリストテレス的な考え方)の影響下にあります。
さらに、西洋神学の「祖」であるアウグスティヌスは若い頃、
ゾロアスター教徒だったため、
その影響は彼の神学書に刻印されています。

ことほどさように、
神学というのは「外部の哲学」と無縁ではいられません。
「何からも影響を受けない純粋な神学」というのは、
プラトンの措定する「イデア界」と同じで、
作業仮説としては存在し得ますが、
現実世界にはその定義からして存在不能です。

私たちが日本語で神学を語るとき、
そこには必ず仏教の影響が入り込みます。

なぜか?

日本語は仏教とともに作られてきたからです。
私たちの日常会話に使う単語に、
仏教の影響がひとつも入らないように生活することは不可能です。
つまり日本語で思考することは仏教的に思考する、
ということに他ならない。

では、仏教的言語で聖書を語る、
とうのは「シンクレティズム(混交主義)」なのか?
まったくそんなことはないことは、
ゾロアスター的影響下で神学を語ったアウグスティヌスや、
ヘレニズム的影響下でイエスを語ったパウロを考えれば、
自明でしょう。
むしろ人類の思想の営みのなかで、
相互に影響を与え、影響を受けながら、
鉄が鉄を研ぐように豊かにされていくのが神学であり、
そこにこそ神学の醍醐味があります。
アリスター・マクグラスは、
「西洋神学を絶対視し神聖視する」というのが、
いかに馬鹿げたことかを知っている賢明な神学者ですので、
本書は神学の営みのダイナミズムを教えてくれる良書でした。


では、今までに買った本の中で一番高価だったのは何か?
私の記憶が確かなら、
獣医寄生虫学(19,000円)だったと思います。
大学の教科書はたいてい高いですが、
獣医学関係の教科書というのは、
その中でも群を抜いて高いです。

というのは、
医者ならばある程度人数がいるから、
「市場が大きい」ため、
重厚な本でも1万円を切るのですが、
獣医学の教科書の読者は非常に限定されているため、
その分価格が高くなる。
1万円オーバーの教科書を、
学期ごとに何冊も大学生協で買ったときは、
「お父さん、お母さん、ありがとう」と、
心から思いました。

、、、という、大学の頃の思い出でした。
本日は以上!

では、コーナーに行きましょう!

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