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嫌いな有名人

2019.08.07 Wednesday

第84号   2019年3月26日配信号

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■1 今週のオープニングトーク
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

▼▼▼嫌いな有名人▼▼▼

▼質問:
テレビタレントや有名人で「特に嫌いな人」はいますか?

、、、後ろ向きな質問ですが笑、
答えていきましょう。

よく、「恋愛論」とかで、
「好きなものが似ている人」よりも、
「嫌いなものが似ている人」のほうが、
基準として大切だ、
みたいなことが語られますが、
真実の一側面を捉えていると思います。

なので私の、
「嫌いなタレント」のラインナップをみて、
「オレと同じやぁ!!」と思った方は、
私と馬が合う可能性が高い。

まぁ、まったく意見が合わなくても安心してください。
私はそういうことで人を差別しないので笑。
(多少気分を損ねるかもしれませんがそれはご容赦を)
ただ、「好みが違うなー」と思うだけです。
世の中にはいろんな意見があって良いのです。


、、、では、言ってみましょう。


▼▼▼高須院長

、、、高須は嫌いですね笑。
CMが流れると不快な気持ちになります笑。
ほぼ同じ理由でアパホテルの社長も嫌いです。

何故なんでしょう。
「生理的」という言葉に逃げたくはないのですが、
「生理的嫌悪感」に近いものがあります。
あの手合いには。

まぁ、正直に申し上げますと、
私が「右翼」が嫌いなんでしょうね。

説明させて下さい。

「右翼的な人」の中にも、
私は好きな人がいます。

たとえば右翼団体「一水会」を率いた右派の重鎮の、
鈴木邦夫氏のような人は好きです。
なぜなら「筋が通っている」から。
彼は、
「内心『日本は戦争をしたらいい』と思っているあなたへ」
という本のなかで、
00年代以降に雨後の竹の子のように増えた、
ネット右翼を始めとする日本の「新しい保守」に対し、
このような警鐘を鳴らしています。

→P128 
〈ところが、45年も経って、
同じ事(核武装・憲法をアメリカに叩き返せ等)を叫んでいる人々がいる。
あわれだと思う。
体験は伝わらない。
歴史から何も学んでいない。そう思う。
皆、安全圏から絶叫しているだけだ。
左翼という天敵が滅びたので、誰も襲ってこない。
「そこまでは言い過ぎだろう」と注意する人もいない。
そうすると、より大きな声で、
より過激なことを言った人間が勝つ。大声コンテストだ。〉


、、、右翼的思想自体は、
私は「それ自体は悪」とは思いません。
価値中立的なものです。
私の好みではありませんが、
それは私の好みではないと言うだけであって、
それが好きな人がいても別に良いと思う。

つまり、仏教とかキリスト教とか、
菜食主義とか共産主義みたいなもので、
右翼思想自体もまた、
それ自体を他者が価値判断すべきものではない。
特に戦前の石原莞爾だとか大川周明などが作り上げた、
右翼的思想体系は、けっこう重厚だったりして面白い。

右翼思想は極論で要約すると、
「日本は凄い。
 日本は偉い。」
こういうことです。

それは別にいいんです。

世界のどんな国にもそんな思想はあります。
インドは凄い、という思想もあれば、
アメリカは凄い、という思想もある。
イギリスにもフランスにもイタリアにも、
中国にもあるし、
多分、ジンバブエにもある。

ただ、右翼を「テコ」にして、
「日本は偉い。
 、、、ゆえに、
 在日朝鮮人を排斥すべき。
 中国・韓国はクズだ。」
となってくると話しが変わってくる。

私はそういった「排外的な主張」に関して、
生理的な嫌悪を覚えます。

これはあらゆることに言えます。
「キリスト教は素晴らしい。」
これは同意できる。
私はキリスト教徒ですし。

、、、ゆえに、
仏教を打ち滅ぼすべき、
となると話しが変わる。
これには私はまったく同意できない。

そこに、「他者への共感能力の欠如」
を感じるからでしょう。
仏教原理主義者が聖書を燃やす光景を見たら、
やはり心が痛む。
だとしたら自分は逆のことをしちゃいけない。
そう思う。

右翼のヘイトスピーチを聞くたびに、
自分が在日朝鮮人だったらどう感じるだろう?
自分が中国人・韓国人だったらどう感じるだろう?
あるいは私がアメリカに行って、
「ジャップはクズだ」と誰かが吐き捨てるのを聞いたら?
、、、私はそう思うので、
ネット右翼の威勢の良い日本礼賛・外国卑下は、
聞くに堪えないのです。
卑下されている対象が社会的弱者の場合はなおさら。

あと、「自分たちがしてきたことが正義だった」
という文法で過去のすべてを解釈していこうとする姿勢も、
ついでに言えば嫌いです。
単純に、「すげー頭悪い」と思うから。

「大東亜戦争は正義の戦争だった!」
「日本の兵士は戦争犯罪はしたことがない!」
「過去の日本の罪深い行いは、
 すべて他国の捏造だ!」
みたいなことを叫ぶ人は、
どうか日本語だけで叫んでほしい。
恥ずかしいから。

そんなこといったら他国の人たちに、
「日本人って頭悪い」と思われるじゃねーかよ、
と、皮肉にも私の「愛国心」が傷つくのです。

「頭悪い」の定義は、
「自己反省出来ない」ことであり、
「自己中心バイアスを自覚出来ていない」
ということですから。


、、、というわけで、
私は高須院長、嫌いです。
CMのセンスも悪いし。
品のない「成金趣味」もダサいし。
ローラが沖縄の基地問題について発言したとき、
彼は「私ならCMから降ろす」と言いましたが、
マジでいい加減にしてくれよ、と思います。
バカも休み休み言え、と。



▼▼▼百田尚樹

私は彼がつくった番組、
「探偵ナイトスクープ」が好きですし、
「永遠の0」も面白かった。

でも、彼は嫌いです。
理由は、高須院長と同じですね。
百田尚樹の本は、
私はかなり読んでます。
下手したら右翼の人よりもたくさん。
「彼ら」がなぜそういう結論に至るのか、
「内在的論理」を知りたいと思って。

、、、私がそこに発見したのは、
ただの幼稚な「夜郎自大」でした。
「俺たちは凄い。俺たちは偉大だ。
 これに異論を唱える人間は非国民・売国奴だ。」
勘弁してほしい。
あまり関わり合いたくないです。


、、、でも引き続き、
私は「探偵ナイトスクープ」が好きです。
作品には罪がないから。

「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」という諺がありますが、
私は「袈裟」は憎みたくないのです。
「袈裟」に罪はないので。

同じ理由で、
薬物などの犯罪で捕まった俳優が出演した映画を、
差し止めにしたりする昨今の動きに、
猛烈に違和感を覚えます。

作品になんの罪もないのに、、、と思う。
撮った監督が可愛そうすぎるでしょ、と。



▼▼▼デヴィ夫人

、、、面倒くさくなってきました。
以下同文です。

嫌いなことを語るのって、
好きなことを語るのより疲れますね。

どっと疲れてしまいました。
もうエネルギーが残ってません笑。

心を改め、今度からは、
好きなことについてだけ語りたいと思います笑。
不快な思いをした方、
誠に申し訳ありませんでした。
5ミリぐらい反省しています笑。

でも、けっこう「魂の叫び」なんですよ、これでも。
書いていて思いましたが、
やっぱり私は「リベラル」なんですよね。
「朝日新聞的な左翼リベラル」ではないです。
「アベ政治を許さない!」型の、
政府に文句を言うことしか脳がない、
「ポジションとしての左翼」も、
私はかなり嫌いですから。

そうではなく、私がいう「リベラル」は、
ジョン・ロールズが言うようなリベラルであり、
現実の過酷さを見据えながらも、
それでも「多様性を尊重する」とか、
「自由・平等・正義」という価値を信じている、
という意味のリベラルです。

右翼的な思想を、
私は価値中立的だと思うけれど、
個人的にどうしてもついていけないのは、
それを採用したとき、
「ダブルスタンダード」にならざるを得ないからです。
そしてダブルスタンダードは「異なる枡を使う」行為で、
キリスト教の精神に反します。

たとえば竹島問題と尖閣諸島の問題があります。
詳しい解説は省略しますが、
「竹島は日本のものだ」と主張する根拠は、
「尖閣は日本のものでない」という根拠になり、
「尖閣は日本のものだ」という主張の根拠は、
「竹島は日本のものでない」という主張の根拠になっています。
このへんは『竹島問題』という書籍に詳しいです。

右翼の人は「竹島も尖閣も日本のものだ」
と当然主張するわけですが、
その主張を採用するには、
「ダブルスタンダード(二重の基準)」に、
陥らざるを得ない論理構造になっている。

太平洋戦争と東京裁判のこともそうです。
「東京裁判が不当だ」という主張の根拠は、
「日本が戦争を始めたことが不当だった」、
という根拠と重なるのです。
右翼的であることと、
「論理的に一貫していること」は、
両立し得ない。
私はダブルスタンダードにはなりたくないのです。
それが右翼についていけない理由です。

、、、あー、本当に疲れました笑。
他にも石原慎太郎とか渡辺恒雄とか、
叶姉妹とかもリストに挙げていたのだけど、
マジで疲れたので、今日はここまで。

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