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陣内が先月観た映画 2019年4月 『百円の恋』他

2019.10.15 Tuesday

第90号   2019年5月7日配信号

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■2 陣内が先月観た映画 2019年4月

月に一度のお楽しみ、
「陣内が先月観た映画」のコーナー。

タイトルそのまんまの企画です。
先月私がいろんなかたちで観た映画を、
一挙に紹介しちゃうというコーナー。

5本以上観た月だけの限定コーナーとなります。
先月はけっこう観たので、
けっこう紹介できます。

もともと映画を観るほうではありますが、
Amazonプライムのストリーミングで観るようになって、
観る本数が3倍ぐらいに増加しました。
移動中に観れるというのが大きいです。
電車の中やバスの中で本を読むのは少し疲れますが、
映画はノーストレスです。
長時間移動がある月なんかは、
往復の移動だけで4、5本観れたりします。

観るだけではもったいないので、
皆様に紹介しちゃおう、
というのがこのコーナー。

世界一小規模の映画賞、
「月間陣内アカデミー賞」もやります(笑)。

「おもしろそうだな」と思うやつがあったら、
それをレンタルして観てみる、とか、
あとこれを読んで、観たつもりになって、
誰かに知ったかぶりする(笑)などの
使い方をしていただければ、これ幸いです。

「陣内が先週読んだ本」の
140文字ブリーフィングが好評なので、
映画評論も140文字で試みます。

時短は正義(!)ですから笑。

「読んだ本」コーナーと同じで、
140文字はあくまで「努力目標」です。

*どうしても「ネタバレ」要素をいくらか含みますので、
絶対にネタバレしたくない作品がありましたら、
器用に読み飛ばしてくだされば幸いです。
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

●祈りの幕が下りるとき

鑑賞した日:2019年4月2日
鑑賞した方法:Amazonプライム特典

監督:福澤克雄
主演:松嶋菜々子、阿部寛
公開年・国:2010年(日本)
リンク:
https://goo.gl/RinftH

▼140文字ブリーフィング:

東野圭吾原作映画です。
東野圭吾自体は好きですが、
本作はうーん、、、。
ずっと「濃い味付けの浪花節」みたいな感じで食傷しました。
「浪花節」は嫌いではないが、
全篇それはちょっと違うと思うんだよなぁ。
調味料は水で割ってこそ生きるわけで。
読んでないですが、東野圭吾の原作は、
もっと「あっさりとした話し」のような気がします。
そちらのほうが私の好みですね。
(170文字)



●サバイバルファミリー

鑑賞した日:2019年4月3日
鑑賞した方法:Amazonプライム特典

監督:矢口史靖(やぐちしのぶ)
主演:小日向文世、深津絵里
公開年・国:2017年(日本)
リンク:
https://goo.gl/aaoDv7

▼140文字ブリーフィング:

「ウォーターボーイズ」「ウッジョブ!」などの、
矢口史靖監督作品。
期待して見ましたが、矢口監督作品のなかでは「?」という感じです。
突然、電気がなくなった世界で、
どんなことが起きるのか、というシミュレーション。
福島原発事故を意識して造ったのだと思いますが、
リアリティに欠く感じでした。

じっさいはもっと大量に人が死にます。
具体的には人口の3分の1か半分ぐらいが死ぬと思います。
体力が平均以下の私も多分死ぬでしょう。
中世のペストのときと同じ悪夢ですね。
そこら中に死体が転がり、
そこからウジ虫が湧き、、、
人肉を食らう、みたいな世界。
そうすると映画としては絶対に売れないので笑、
こういう「ほっこりロハス路線」になるのでしょうが、
ロハス路線にそこはかとなく漂う欺瞞性が、
正直、私は嫌いです。
「自然をなめんなよ」と思う。
自然はもっと凶暴で、残虐で、汚く、無慈悲で、
そして、だからこそ、泣きたくなるほど美しいのです。
(380文字)



●不都合な真実

鑑賞した日:2019年4月1日
鑑賞した方法:Amazonプライム特典

監督:デイヴィス・グッゲンハイム
主演:アル・ゴア
公開年・国:2006年(アメリカ)
リンク:
https://goo.gl/JWWdSo

▼140文字ブリーフィング:

「遂に見た」、という感じ。
「あれね、見たよ」という顔をしながら、
13年間知ったかぶりをしてきた映画。
別に誰かに詰め寄られたわけではありませんが笑。

会話の中で「常識」のように登場するが、
じっさいは過半数が読んでいない本、
見ていない映画、ってあるじゃないですか。

そういうのって、やっぱり、
読んだ方がいいし、見た方が良いですよ。
けっこう人間の教養って、
そういったものを本当に読む(見る)か、
それとも死ぬまで知ったかぶりでやり過ごすかという、
そこに分水嶺があると思う。

私は13年間見たような顔をしながら見ていなかったので、
人に講釈をたれる立場にはありませんが笑。

端的にいって素晴らしい内容でした。
地球温暖化の「事実」がよく分かります。
でも、悲観主義ではなく、
かつてオゾンを減らすことに成功した人類は、
自分を変えられる、という希望がを語ります。
トランプ政権になってから、
米国は「地球温暖化などというものはない」
という、まともな科学者が失笑するようなことを、
堂々と言い始めていて、目も当てられませんが。

現実を無視し、世界で最も狂気じみたことをするのも米国ですが、
現実を見据え、世界で最もクリエイティブに問題を解決するのも米国です。
私は米国の後者の側面に今後も期待し続けたい。
(532文字)



●リメンバー・ミー

鑑賞した日:2019年4月3日
鑑賞した方法:Amazonビデオで有料レンタル(100円)

監督:リー・アンクリッチ
主演:アンソニー・ゴンザレス
公開年・国:2018年(アメリカ)
リンク:
https://amzn.to/2OLFEJX

▼140文字ブリーフィング:

素晴らしかったです。
制作陣が「トイストーリー3」のスタッフなのだそう。
ルックスは異なりますが実はこの映画、
「トイストーリー」とテーマがまったく一緒なのです。

メキシコを舞台とするこの映画には、
「冥界」が登場します。
死んだ人が一時的に行く場所です。
ここでは、「今生きている人がひとりもその人を覚えていない」
という状況になると、魂が消えてしまいます。

「人は2回死ぬ。
 肉体的に死んだときと、
 生きている人に忘れられたときだ」
みたいな言葉をいつかどこかで聞いたことがありますが、
この映画の扱うテーマはそういうことです。

「トイストーリー3」では、
アンディがティーンエイジャーになっています。
バズライトイヤーやウッディは、
彼にとって「子どものころに遊んだ過去のおもちゃ」なのです。
アンディはもうおもちゃごっこに興味はなく、
プレイステーションやXboxに夢中になっている。
ときどき部屋の片隅にあるウッディを眺め、
「あぁ、昔遊んだなぁ」と思い出すが、
彼の中でその存在は年々小さくなる。

アンディ(子ども)に完全に忘れられたとき、
おもちゃは完全に「死ぬ」のです。
だからトイストーリー3で、
バズとウッディは、「次の子ども」のもとへ、
アンディのもとから旅立っていきます。
それを必要とする誰かのために、、、。

ほら、同じテーマでしょ。
私たちが「生きている」というのは、
「誰かの(記憶の)中で生きている」のです。
無人島で完全に孤立している「生」は、
果たして「生」と言えるのか?
トイストーリーもリメンバー・ミーも、
実は深い存在論的なテーマを取り扱っています。
そういうテーマを、子どもにも大人にも、
見た人のレベルに応じてレイヤーで伝わるように映画を作る。
ピクサーって、もはやとんでもない領域に脚を踏み入れています。

凄すぎる。

あと、ピクサーって、
作品ごとに「CGによる映像表現のイノベーション」を、
毎回起こしていく、というのも知られています。
モンスターズ・インクならば「毛の表現」、
カールおじさんならば「浮遊表現」、
ファインディング・ニモならば「水の表現」、
ウォーリーならば「錆びた金属の表現」など。
今回はあきらかに「シワの表現」ですね。
あの「おばあちゃんのシワ感」。
あれは凄い。
あれをCGでやられてしまうと、
実写である意味はますます失われていく。
あれを見るだけでも、
「リメンバー・ミー」を見る価値があります。

文字数の関係で割愛しますが、
リメンバー・ミーでは、
音楽と靴職人、という対比も面白いです。
これは「リアリズムとロマンシティズムの闘い」
という思想的テーマです。

映像も音楽も素晴らしいです。
私はタブレットで見ましたから魅力の10分の1も体験できてません。
これを映画館で観た人はラッキーです。
(815文字)



●ジャンゴ 繋がれざる者

鑑賞した日:2019年4月1日
鑑賞した方法:Amazonビデオで有料レンタル(199円)

監督:クエンティン・タランティーノ
主演:ジェイミー・フォックス、クリストフ・ヴァルツ、レオナルド・ディカプリオ
公開年・国:2013年(アメリカ)
リンク:
https://amzn.to/2VlnvoK

▼140文字ブリーフィング:

「黒人の西部劇」です。
そんなものは本当は存在しないので、
「フィクション」なのですが、
そのフィクションを借りて奴隷制度の悲惨さを描いています。
そして完全なる勧善懲悪、つまり、
「半沢直樹的なフィクション」ですが、
非常に面白く痛快でした。
3時間に迫るのにまったく長く感じないのは、
さすがタランティーノです。
(150文字)



●奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール

鑑賞した日:2019年4月1日
鑑賞した方法:Amazonプライム特典

監督:大根仁
主演:妻夫木聡、水原希子
公開年・国:2017年(日本)
リンク:
https://amzn.to/2Vqynlr

▼140文字ブリーフィング:

大根仁監督が好きなので、
プライム特典になっているのを見つけすぐに見ました。
「ヤバい女」の話しです。
「出会う男すべて狂わせるガール」って、
実在するんですよね。
「サークルクラッシャー」とか、
「職場クラッシャー」とも言われます。
ある種の「サイコパス」なのでしょう。
合法的に他者の人生をめちゃくちゃに出来る、
最も手堅い方法が、この「魔性の女」タイプでしょうね。

彼女との、それはそれは怖ろしい恋愛と、
手痛い別れを経験した主人公は、
彼女から「表層的に生きること」という処世術を獲得します。
怖ろしい話しです。
原作漫画をちょっと読みたくなりました。
(266文字)



●この世界の片隅に

鑑賞した日:2016年11月24日
2019年4月8日 二回目観賞(Amazonプライム特典)
鑑賞した方法:池袋の映画館で鑑賞。

監督:片桐須直
主演:のん
公開年・国:2016年(日本)
リンク:
https://bre.is/1IlYEI0fA

▼140文字ブリーフィング:

観賞は二回目です。
最初は、3年前に、
妻と一緒に映画館で観ました。
そのときも泣きましたが、今回も泣きました。
この作品はルックスとは裏腹に、
めちゃくちゃな情報量をぶち込んでいる作品なので、
何回見ても新しい発見があります。
そして何度見ても新しい感動があります。

池袋の満員の映画館で3年前に観たとき、
エンドロールが終わった後、
私を含め誰一人「立たなかった」のを思い出しました。

あれは「立たなかった」のではありません。
「立てなかった」のです。
それほどに「みぞおちに来る」映画です。
(235文字)



●万引き家族

鑑賞した日:2019年4月6日
鑑賞した方法:Amazonビデオで有料レンタル(500円)

監督:是枝裕和
主演:リリー・フランキー、樹木希林、松岡茉優、安藤サクラ他
公開年・国:2018年(日本)
リンク:
https://rebrand.ly/539b0

▼140文字ブリーフィング:

是枝監督の作品は、
この10年ぐらいのやつは全部見てます。
私の中の「是枝監督ベスト3」は、
1.三度目の殺人
2.そして父になる
3.誰も知らない
ですが、「万引き家族」は、
2と3の間ぐらいかな、暫定的に。
つまり3位。

ちなみに本作はカンヌ映画祭パルムドールを受賞した作品です。
世界的な評価では最も高い作品、ということになります。
じっさいこの作品は、
過去の是枝作品の集大成と言って良い。
「誰も知らない」要素も入っていますし、
「そして父になる」要素も入っている。
「海街diary」要素も入っているし、
「三度目の殺人」要素も入っている。

社会から「忘れられた」子どもたちと、
その「代替家族」として機能する、
社会から抑圧された人々の相互扶助(誰も知らない)。
家族の新しいメンバーとしての「妹」(海街diary)、
血縁をもたない疑似家族の「父」が、
「父になっていく」ということ(そして父になる)。
さらに、弱き者を裁く「システム」としての、
児童相談所や裁判所(三度目の殺人)。

こうしてみると、
「万引き家族」は、
「是枝幕の内弁当」なんですよね。
まさに「集大成」。

では、いちばん面白かったかというと、
私はそれぞれのテーマを深掘りした過去作のほうが好きです。
これは人それぞれでしょうね。

ただ、この作品で確実に言えるのは、
「安藤サクラの演技はヤバい」ということです。
ケイト・ブランシェットはカンヌで安藤サクラの演技を見て、
「今後私が何かの映画で『あの泣き方』をしたら、
 そのときは安藤サクラの真似をしたと思ってくれて良い」
と発言しているそうです。
「あの泣き方」を見るだけでも、
『万引き家族』には鑑賞の価値があります。

ちなみに是枝監督はカンヌ受賞後、
内閣表敬訪問を固辞しました。
それに対して百田尚樹は腹を立てているみたいですが、
マジでバカとしか言いようがありません。

是枝裕和監督はブログで、
「国に感謝をしていないとかそういうことではなく、
 何かしらの発言をする文化的な活動をする人間は、
 公権力から一定の距離を保つべきだと思うので、
 そうさせていただいた。
 それでも日本の映画現場の経済状況は、
 非常に逼迫していて現場は苦労している。
 引き続きご理解とご支援をいただけるとありがたい。」
ときわめて簡潔に立場を表明しています。

現政権とベッタベタでズッブズブの、
百田尚樹は是枝監督の爪の垢を焙煎し、
エスプレッソにして飲むべきでしょう。

あと、高須クリニック院長の高須克弥氏も、
『万引き家族』についてこのようにツィートしています。

〈万引き家族で日本人のイメージを作られるのは嫌です。
 日本人は勤勉で正直で礼儀正しいです〉

、、、これもバカとしか言いようがありません。
もう一度言います。

バカです。

アメリカには奴隷制度を批判する映画がありますが、
あれを見た外国人は
「今もアメリカは黒人を差別する酷い国だ」
と思うでしょうか?

逆でしょ?

イギリスは、
「社会風刺精神に溢れるドキュメンタリーや映画」を、
とても多く作っていますが、
それを見た外国人は、
「イギリスは酷い社会なのだ!」と思うでしょうか?

逆でしょ?

こういう問題を顕在化して、
批判する気骨のある人が評価される国は、
きっと未来があるに違いないと思う。

逆に北朝鮮や中国で量産されている、
「自国賞賛映画」や、
「自民族マンセー映画」を外国人が見て、
「中国、北朝鮮は素晴らしい国だ!」
と思うでしょうか?

逆でしょ。

あぁ、ヤバい国なんだなぁ。
批判する映画監督は獄中死したんだろうなぁ。
かの国に生まれなくて良かったなぁ、
と外国人は思うのです。

高須や百田はいつも、
日本の問題点を指摘し、
日本を「批判」する人を
「売国奴」とののしりますが、
それはいったいどちらなのか、、、、?
どちらが国益を毀損していて、
どちらが日本の信頼性を高めているのか?

ここから先は、
各自でお考えになってください。
個々の判断におゆだねします。
(1,548文字)



●リップヴァンウィンクルの花嫁

鑑賞した日:2019年4月10日(インドへの飛行機の中で)
鑑賞した方法:Amazonプライム特典

監督:岩井俊二
主演:黒木華、綾野剛、Cocco
公開年・国:2016年(日本)
リンク:
https://bit.ly/2GhNYhT

▼140文字ブリーフィング:

岩井俊二監督も、是枝監督と同じく好きな監督でしたが、
この10年ぐらい、全然見てなかったんですよね。
、、、と思ったら、
そもそも映画を作っていなかったらしいです。

本作は久しぶりの映画でした。
といっても、もともとテレビドラマだったものの劇場版だそうですが。

うーん。

正直、失望しました。

岩井俊二がこれを、本当に面白い思っているとしたら、
正直「がっかり」です。
映像は美しいです。
黒木華の演技も素晴らしい。
しかし、ストーリーが酷すぎる。
「現代性」を盛り込んだようなつくりになっていますが、
あまりにも空疎で、実は前時代的です。

彼は「映像作家」であって、
もはや「映画作家」ではないのかもしれない、
と思いました。

今回の黒木華と、
「リリィ・シュシュのすべて」で脚光を浴びた蒼井優は、
顔の系列がよく似ています。
岩井俊二の好みが出ているなぁと思いました。
(365文字)



●シッコ

鑑賞した日:2019年4月10日(インドへの飛行機の中)
鑑賞した方法:Amazonビデオでレンタル(100円)

監督:マイケル・ムーア
主演:マイケル・ムーア(ドキュメンタリー)
公開年・国:2007年(アメリカ)
リンク:
https://amzn.to/2Z6qt2v

▼140文字ブリーフィング:

めちゃくちゃ面白かったです。
マイケル・ムーア監督作品はこれまで、
「ボーリング・フォー・コロンバイン」とか、
「世界侵略のススメ」などを見てきましたが、
本作がいちばん面白かったかもしれない。

米国の医療制度の矛盾、
という、いかにもNHKとかがやりそうな、
社会問題に関する教育的内容なのですが、
マイケル・ムーアの手にかかると、
ここまでエンターテインメントとして面白くなるのか!
というのが今回私が改めて感動してことです。

この話題について、
「つまらなく」語ろうと思えば簡単です。
5分で8割の人間を寝かせることも出来るでしょう笑。
マイケル・ムーアの凄いのは、
その思想性もそうなのだけど、
「エンターテイナー」として卓越しているところだ、
ということに気づいたとき、
「すげぇな」と改めて思いました。

あまり、その部分に注目する人は多くないですが、
ここが一番大事なのだと今回思いました。
「とても重要で正しい問題提起」だったとしても、
それがつまらないものであり、
聞いている人が眠くなるようなら、
その問題提起に力はない。
「エンターテインメントとしてめちゃくちゃ面白い」
からこそ、多くの人に耳を傾けてもらえるのです。
アル・ゴアの『不都合な真実』もそうですが、
アメリカはそのへんをよく知っています。

では、どうやってるのか?

マイケル・ムーアの映画の作り方は完全に、
「サンプリング世代」のそれです。
ヒップホップ世代と言っても良い。
つまり、音声・映像・文字・会話・過去のアーカイブなどの、
ものすごい情報量をいったんバラバラに切り刻み、
それをコラージュ的に再構成していくのです。

その編集は、
彼の太った見た目とは裏腹に軽快で、
彼の極左の政治意見とは裏腹にポップで、
それらが圧倒的に面白いエンターテイメントとして成功しています。
見ていて単純に「楽しい」のです。
これは「売れる」よな、と思いました。

さて、この映画が投げかけるテーマは何か?
とんでもないですよ。
映画を観た人は必ず語りたくなります。
日本の保険と医療の未来について、、。
日本の未来がアメリカ型にならないように、
と願わずにはいられなくなるでしょう。

ちなみにタイトルの「シッコ (sicko)」とは、
「狂人」「変人」などを意味するスラングだそうです。
「病気の」「病気にかかる」という意味の単語、
「シック(sick)」と掛けているわけですね。

日本語で「疾呼(しっこ)」=病を呼ぶ
という造語を作ったら、
この映画と相性がいいなー、
なんて思いながら観ました。
この映画、いろんな意味でオススメです。
(1,048文字)



●アトミック・ブロンド

鑑賞した日:2019年4月10日
鑑賞した方法:Amazonプライム特典(インドへの飛行機の中で)

監督:デヴィッド・リーチ
主演:シャーリーズ・セロン
公開年・国:2017年(アメリカ)
リンク:
https://amzn.to/2DkogaP

▼140文字ブリーフィング:

映像はカッコいいです。
音楽もスタイリッシュです。
何よりシャーリーズ・セロンが、
信じられないほどクールです。
(サリーと私の魔法の時間との差!)

しかし、中身は何もない感じかな。
スパイモノが好きな人は絶対好きです。

私はスパイモノって、
あまりストーリーが追えないんですよね。
途中でよく分からなくなる笑。
きっとスパイには向かない性格なのでしょう笑。
なのでぶっちゃけ、よく分かりませんでした。
最低な感想ですね笑。

ただ、セロンが凄すぎる。
それだけ。
本当にそれだけは確かです。
(230文字)



●百円の恋

鑑賞した日:2016年4月20日 
鑑賞した方法:TSUTAYA DISCUSで借りて自宅で鑑賞

監督:武正晴
主演:安藤サクラ
公開年・国:2016年(日本)
リンク:
https://amzn.to/2URd0x9

*2019年4月24日(Amazonプライムで二回目観賞)

▼140文字ブリーフィング:

この映画は二度目の観賞です。
『万引き家族』の安藤サクラの演技に心打たれて、
安藤サクラブームが訪れました。
それで過去に見たこの映画を、
デリーにいるときに見ました。
あらためて、安藤サクラの演技がすさまじいです。
あと、この映画、一回目もそうでしたが、
普通に涙をぽろぽろ流して泣いちゃいました。
一回目のときより泣きました。
これは、私の涙腺の「ツボ」なんですよねぇ。
このタイプ、一番泣くかも。
興味ある人は是非鑑賞してみてください。
大好きな映画です。
(219文字)



●インサイダーズ 内部者たち

鑑賞した日:2019年4月14日
鑑賞した方法:Amazonプライム特典

監督:ウ・ミンホ
主演:イ・ビョンホン、チョ・スンウ
公開年・国:2015年(韓国)
リンク:
https://amzn.to/2PkncZd

▼140文字ブリーフィング:

勧善懲悪ものです。
あまり面白くなかったです笑。
俳優の演技は悪くない。
(37文字)



▼▼▼月間陣内アカデミー賞▼▼▼

世界一小さな映画賞、
「月間陣内アカデミー賞」を、開催いたします。
主催者、プレゼンターは陣内がつとめます。

作品賞、主演(助演)俳優賞、そしてもうひとつ、
という感じで、ぬるーくやります。
皆さんの映画選考の参考にしていただければ幸いです。


▼作品賞
「百円の恋」

コメント:

『シッコ』と悩んだのだけど、
やっぱりこの映画が好きですね。
百円の恋、最高でした。
胸が熱くなりました。
クリープハイプの主題歌も素晴らしいです。


▼主演(助演)男優賞:該当なし


▼主演(助演)女優賞
シャーリーズ・セロン(アトミック・ブロンド)
安藤サクラ(百円の恋/万引き家族)

コメント:

今回は二人。
まずはセロン。
とんでもねぇ女優さんです。

彼女はアラフォーですが、
この映画をノースタントで撮ったそうです。
この映画のアクションシーンって、
本当に「リアル」です。
格闘技の専門家の考証を経て、
「こんな打撃で男が吹っ飛ぶとかあり得ない」
とか、そういうリアリズムを追求して撮ってるので、
アクションシーンは、
ジャッキー・チェンとか、
トム・クルーズのレベルに達していると考えて良い。

なんと彼女、この映画の撮影準備のために、
奥歯を2本折ったそうです。

転んだの?

殴られたの?

と思うじゃないですか。

違います。

「筋トレで歯を食いしばりすぎて」です。
ヤバいでしょ。

そうやって作った身体を、
本作では見ることができるのです。
「筋トレするとムキムキになっちゃうしー」
とか寝ぼけたことを言ってる日本の女子は、
どうかこの映画を観てください。
「ムキムキになんて、そう簡単になれるかボケ!」
ってことです。

じっさいトレーニングで奥歯を2本折ったセロンの身体は、
「ムキムキ」ではありません。
筋肉が適度についた「締まった身体」です。
筋肉はそう簡単につかないんです。

もう一度言わせて下さい。

筋肉はそう簡単につきません。
筋肉は「一円貯金」なんです。

「ムキムキになるのが嫌だから筋トレはなぁ、、、」
ってほざいてる日本の女子は、
「億万長者になるのが嫌だから、
 一円貯金始めるのはなぁ、、、」
って言ってるのと同じなんです。
「なれねーよ、バーカ」ってことです。

筋肉をナメるな、ってことです。







??


???


何の話し?

私はいったい何に怒っているのでしょう笑?
すみません。取り乱してしまいました笑。
筋トレユーチューバーの、
コアラ小嵐さんが一瞬乗り移ったみたいです笑。

そう。セロン姉さんがハンパないってことです。

ハリウッド女優が一本の映画で何十億も儲けて、
「もらいすぎじゃないの?」と思うこともありますが、
このプロ意識ならそりゃそんぐらい稼ぐかもな、
と思わせる迫力がシャーリーズ・セロンにはあります。
わりと短いスパンで撮られた2本の映画の比較を載せます。

▼参考画像:「タリーと私の秘密の時間」のセロン
https://bre.is/HPIxpLp5x

▼参考画像:「アトミック・ブロンド」のセロン
https://bre.is/gN526FHdo

、、、とんでもなくないですか?
同じ人間ですよ。


、、、あと、安藤サクラですね。
この人の演技はすごいです。
「百円の恋」の彼女の身体の変化も、
セロン姉さんに引けを取らない。
たしかこの映画って、
1ヶ月以下とか、そんな期間で撮られてるんですよね。
それが、最初のシーンと最後のシーンの安藤サクラを、
どうか比べてみて下さい。
別人ですから。

「ライザップ」なんて生ぬるいと思いますから。
体つきだけではなく、
身のこなしとか目つきとか、
人相すら変わってますから。


▼その他部門賞「映画音楽賞」
「百八円の恋」(クリープハイプ)

コメント:

この曲はこの映画のためにある!
っていうほどにハマる映画の主題歌って、
多くないと思うんですよね。

『君の名は』の「前前前世」(RAD WIMPS)とか、
『青天の霹靂』の「放たれる」(Mr.Children)とか、
『スタンド・バイ・ミー』の「スタンド・バイ・ミー」(Ben.E.King)とか、
「テーマ曲ドハマり」映画ですね。
これらの作品の場合、
映画ありきで音楽が「寄せてる」わけです。
そりゃハマりますよね。
「百八円の恋」もこれらと肩を並べます。
エンドロールでこの曲が流れるとき、
今まで観てきた主人公の闘いが走馬燈のように駆け巡り、
涙腺崩壊必至、っていうね。
これは映画とセットで味わわないと意味がない曲です。
オススメです。

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