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【Q】中高生にお勧めの映画

2020.02.04 Tuesday

第107号  2019年10月1日配信号

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■2 Q&Aコーナー

皆さんからお寄せ頂いた質問にお答えするコーナーです。

日頃の悩み、疑問、今更誰かに聞けないギモン、、、、
質問の種類は問いません。お気兼ねなくご質問をお寄せください。
ご利用は下記に基づいてご利用いただけると幸いです。

【Q&Aについて】
▼全てのご質問にお答えすることはできません。予めご了承ください
▼いただいたご質問は、ブログ・FVIメディアルームに掲載される可能性があります
▼本名での投稿の場合は「ペンネーム:無し」となります
▼必ず下記フォームからご質問を送信ください

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

【Q&Aコーナー専用フォーム】

▼URL
https://www.secure-cloud.jp/sf/1484051839NyovBkYI

※大変お手数ですが一つの1メール1質問を原則とさせてください。
ご協力宜しく御願い致します。

※頂いたメールはすべて目を通しております。
陣内俊への要望やメルマガの感想、激励などももちろん大歓迎です!

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

●【Q】中高生にお勧めの映画

ペンネーム:ちょっちゃん(女性)
お住いの地域:東京都

Q.

映画をたくさんご覧になっている陣内さんに質問です。
中高生に見せたいなぁと思う映画は何でしょうか。
今度中高生が我が家に集まる機会があるので、
みんなで見たいなと思っています。
見た後もみんなでワイワイ意見を言い合いたいのですが、
中一から高二までいるので、なかなか難しいです。
オススメがあれば、ぜひ教えてください!


A.

私の見る映画は、
グロ・ホラー・陰鬱・暴力描写、
みたいなのが結構含まれています。

別にそういうのを好んでみている訳ではないけれど、
私の考える「面白い映画」は必然的に、
ファミリー映画とは違うものになりがちだったりします。
人間の内面だとか、
社会の矛盾だとか、
そういったことを鋭く描写したり批判したりする映画に、
私は最も感銘を受けるからです。

アクション→カーチェイス→ドカーン
みたいな「ポップコーンムービー」も、
悪くないですが、
知的栄養価は低いので笑。

別に馬鹿にしてるわけじゃないですよ。
そういったやつも、
時々は見ますから。
「ダイ・ハード」とか最高じゃないですか。
でも、そういうのは映画のメインとして求めてない、
というだけの話です。

何が言いたいかというと、
私の「★5つ」映画のなかに、
「ファミリームービー」は少ない、
ということです。

でも、年間100本以上見てますので、
中にはファミリーで楽しめる内容もあります。
当然。

過去数年に見たやつで、
そういったやつを、
全部紹介するときりがないので、
3つだけご紹介します。


▼▼▼ワンダー 君は太陽

監督:スティーブン・チョボルスキー
主演:ジュリア・ロバーツ他
公開年・国:2017年(アメリカ)
リンク:
https://bre.is/FHfpvpT9

コメント:

これはすごい作品でした。
ただの「障害者」によるお涙ちょうだい映画ではなくてびっくりしました。
主人公のオギーは、トリーチャーコリンズ症候群という、
遺伝子に由来する病気のため、
顔の形が変形しています。

100人に99人が「二度見」するような顔なので、
彼の家族は彼を学校に行かせることに消極的だったのだけど、
あるとき意を決して学校に行きます。

そうすると当然起きることがありますよね。

そう。

いじめです。

子どもは残酷ですから。

、、、で、この映画のすごいところは、
そういう「いじめ、ダメ、ゼッタイ」みたいな、
PTA的なメッセージで終わってないところなんですよね。

入り口は確かにそうなのですが、
出口が全然違う場所に出る、というか。

何の話になっていくかというと、
だんだん、オギーをとりまく家族や友人の、
「ナラティブ」の話になっていくのです。

「君は太陽」というサブタイトルにもあるとおり、
太陽系における太陽の存在が、
主人公のオギーです。
オギーのような障害者は社会では抑圧され、
虐められる存在かもしれません。

しかし、障害者を抱える家族は良くご存じのように、
家族の中では障害を抱えた当事者こそ、
「家族の注目の中心」であり、
彼を中心に家族が回るのです。
あらゆるイベントが彼を中心に調整されたり、
実行されたり、中止されたりする。

お父さんもお母さんも、
オギーの姉も、
オギーという太陽の周る惑星に過ぎない。

姉は当然そう感じています。
序盤のかなり早い段階で、
姉を主人公とする物語が始まった時点で、
この映画に「やられた!」と思いました。

次に「いじめっ子」という惑星の視点の物語が始まります。
オギーをいじめたクラスメイトが、
実は彼自身の家庭の中で葛藤を抱えていて、、、
というストーリーが始まるのです。

本人の視点、姉の視点、本人の友達の視点など、
複眼的に同じ出来事を追っていくこの手法は、
実は私が「よにでしセミナー」で毎回使っている手法です。
「世の中には複数の見方がある」
というのを、太陽の側、惑星の側、月の側から見ることで、
知ることが出来る造りになっている。

最後のシーンは落涙しました。
子どもが見ても当然理解出来るし、
暴力シーンなど一切なく、
全力でお勧め出来る作品です。

陣内版、
2019年映画ベスト10入りが確定している映画です。



▼▼▼こんな夜更けにバナナかよ

監督:前田哲
主演:大泉洋、高畑充希
公開年・国:2018年(日本)
リンク:
http://bananakayo.jp/

こちらは去年のメルマガで紹介したので、
簡潔に解説します。
実在の筋ジストロフィー患者を、
大泉洋が演じています。
笑えて泣けるファミリー映画になっています。

「障がい者のお世話は家族が全部見るべきという
 日本の常識に抗いたい」
「生きるということは人に頼るということ。」
「命がけで人に頼る」
「出来るヤツ風なのが嫌いだった。
 人間てのは出来ないことの方が多いんだよ。」
「普通の男ならここで抱き寄せるんだろうな」
などの、鹿野(大泉洋)の名台詞がたくさんあります。

この映画は私の友人が関わっていて、
そのうえ私は去年、札幌で、
前田監督のワークショップにも参加もしました。
なので、この映画がファミリー映画であることの意義を、
私は知っています。

どういうことか?

「障害者」というテーマを、
「そういうことに関わる一部の人々」
だけの話題にしたくなかったので、
あえて自主制作とかじゃなくメジャーシーンで勝負したいし、
ファミリー映画というフィールドでやりたい、
という監督の強い意思が表れているのです。

誰が見ても、
笑って泣けて楽しめて、
そして何かを得ることの出来る造りになっています。
お勧めです。


▼▼▼青天の霹靂

監督:劇団ひとり
主演:劇団ひとり、大泉洋
公開年・国:2014年(日本)
リンク:
https://bre.is/8Jodsbnk

これは、「隠れた名作」ですね。
笑いの所をてっぺんまで笑わせているから、
ちゃんと泣けるんです。
劇団ひとり、恐るべし。
映画のお手本のような映画です。
「なぜ自分は生まれたのだろう?」
という実存の悩みに答えるようなつくりになっています。
今ならAmazonプライムで見られます。
これも万人にお勧めしたい名作ですね。




、、、というわけで、
3本のうち2本までが、
「障害」が関係する映画になってますが、
どれも、ただ楽しかった、で終わらないのに、
ただ楽しいだけの映画よりも楽しい、
という贅沢すぎる映画たちです。
自信をもってお勧めいたします。