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陣内が先週読んだ本  2019年 3月15日〜4月4日

2019.08.22 Thursday

第86号   2019年4月9日配信号

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■2 陣内が先週読んだ本 
期間:2019年 3月15日〜4月4日
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

先週私が読んだ本(読み終わった本)を紹介していきます。
一週間に一冊も本を読まない、
ということは、病気で文字が読めなかった数ヶ月を除くと、
ここ数年あまり記憶にないですから、
このコーナーは、当メルマガの
レギュラーコーナー的にしていきたいと思っています。
何も読まなかった、という週は、、、
まぁ、そのとき考えます笑。

ただ紹介するのも面白みがないので、
twitterに準じて、
140文字で「ブリーフィング」します。
「超要約」ですね。
(どうしても140字を超えちゃうこともあります。
 140文字はあくまで「努力目標」と捉えてください笑。)

忙しい皆さんになり代わって、
私が読んだ本の内容を圧縮して紹介できればと思います。
ここで紹介した本や著者、テーマなどについて、
Q&Aコーナーにて質問くださったりしたら、
とても嬉しいです。


●Sunny サニー

読了した日:2019年3月19日
読んだ方法:Amazonで全巻購入

著者:松本大洋
出版年:2010〜2015年
出版社:小学館

リンク:
https://goo.gl/N2VFJt

▼140文字ブリーフィング:

これはヤバかったです。
最高でした。
「ピンポン」を超えたかもしれない。
前回の「読んだ本」で紹介したとおり、
作者の松本大洋氏は小学生の頃、
児童養護施設で暮らしていました。
施設で暮らす子どもたちの、
「親を思う片思いにも似た気持ち」
「家の子(施設ではない子どもたち)と、
 園の子(施設の子どもたち)を分ける、
 見えない溝と、そのスティグマに苦しむ気持ち」
「親に捨てられたのかもしれない
 という不安や悲しみから来る、
 他者を傷つけずにいられないどうしようもなさ」
というものが、本当にリアルに表現されていた。
どんな文学作品もこれには及ばないでしょう。
ノーベル文学賞に推薦します。
(277文字)



●衰退の法則 日本企業を蝕むサイレントキラーの正体

読了した日:2019年3月20日
読んだ方法:図書館で借りる

著者:小城武彦
出版年:2017年
出版社:東洋経済新報社

リンク:
https://goo.gl/GwQxjK

▼140文字ブリーフィング:

ヤバい本でした。
マジで。
「2019年版・陣内が今年読んだ本ベスト10入り」が、
現時点で決定しています。

以下のように本をランク付けしたとします。

Dランク、、、ゴミ。
Cランク、、、たいして面白くない。
Bランク、、、期待ほどではなかった。
Aランク、、、面白かった!オススメ!
Sランク、、、めちゃくちゃ面白かった!夢中で読んだ!
殿堂入り、、、この本と出会えて良かった。「心の書庫」に入れる。

この本は、Sランクと「殿堂入り」の間ぐらいに位置します。

産業再生機構に勤務していた著者が、
「破綻する日本企業には、類似点が多い」
という問題意識を検証するために、
東大大学院に入り直して博士論文を書いたものを
一般向けにリライトしたのが本書です。
社会学的な基礎調査(質的研究)に、
文化心理学という補助線を加えて分析したという骨太な著作ですが、
めちゃくちゃ分かりやすく説明されていて、
いろんな事が腑に落ちます。

まずは書き出しを引用しましょう。

→P1〜2 
〈「破綻する日本企業には、類似点が多い」
 企業再生の専門家が、良く口にする言葉である。
 いったいそれは、本当なのか。
似ているとすれば、どこがどのように似ているのか。
その類似点は、破綻企業だけに見られるものなのか。
それとも、広く日本企業全体に共通する部分が含まれるのか。

本書は、実際に破綻に至った企業群を詳細に調査することにより、
これらの問いに一つの答えを導き出すことを試みる。
もし、破綻する企業に何らかの共通点があるとすれば、
それらを早めに是正することによって、
将来の破綻を未然に防ぐことが可能になるからだ。

先取りして述べれば、本書では次の結論を導き出す。

・破綻した企業の組織には、ある共通のメカニズムが駆動していた。
・このメカニズムは、駆動していても「平時」には気づかないが、
 ひとたび「有事」、すなわち事業環境が変化すると
 企業の対応を著しく困難にさせる特徴を有しており、
 破綻した企業はいずれも事業環境の変化に上手く適応できず、
 売り上げや利益をズルズルと落とし続け、破綻に至ってしまった。
・すなわち、このメカニズムは、
 「平時」には息をひそめ「有事」に牙を剥く、
 いわゆる「サイレントキラー」としてのやっかいな性質を有している。
・このメカニズムは一度駆動してしまうと、止めることは容易ではない。
・日本企業には、このメカニズムを
 社内で駆動させてしまいやすい傾向が文化的に内在している。〉


、、、頭がいい人の文章や話し方には特徴があります。
それは「結論から伝える」というものです。
これは話し方、書き方のテクニックでもあります。
逆に言えば、結論から話したり書いたりすることで、
本当は頭が良くなくても、
他者から頭が良い人と思われることが出来るのです笑。

「結論を先に言いましょう」。
これを言ったり書いたりしてみてください。
それだけで、「こいつなかなかやるな」と、
上司や取引先は思ってくれるでしょう。

その後の説明が論理的かどうかによって、
メッキが剥がれたりすることもあるので注意が必要ですが笑。

本書も「結論から入って」います。
・破綻企業には共通する特徴がある。
・その特徴は「サイレントキラー」としての性質を持っている。
・日本の文化的特徴はこのサイレントキラーを醸成する傾向にある。
これが本書の論旨です。

非常に分かりやすいですね。

では、破綻企業にはどんな特徴が共通しているのか?
いくつか引用します。

まずは破綻企業の「作法」について。

→P52 
〈破綻企業には
1.社内での対立を極力回避する、
2.役職や入社年次といった社内秩序を強く重んじる、
といった2つの共通点が存在する。
これらは、破綻企業の社内規範、
「作法」として存在しており、
役社員は好むと好まざるとにかかわらず、それらに従っている。
日常の行動のベースとなっていると言っても過言ではない。〉


、、、あなたの属する会社や教会や組織が、
この特徴を備えていたら要注意です。

続けて著者は、破綻企業は「政治的」であると言います。

→P59 
〈社内の秩序は、入社年次や役職だけにとどまらない。
破綻企業には、いわゆる派閥、学閥、本流部門といった
政治的な影響力を行使する集団が存在する。
それに属することによって、社内の序列が上がることになる。
 (中略)
なお、「政治的」とは、
すなわち「正しいか正しくないか」ではなく、
「好きか嫌いか、仲間か仲間でないか」で
物事を判断する傾向を有することを意味する。
政治的な集団が力を持つと、
特定の案件に対する賛否を案件の内容ではなく、
誰が発案者かによって決めるようなことが横行してしまう。〉


、、、社内、教会内、組織内で、
「政治性」がはびこると、
「正しいことを言ったかどうか」よりも、
「誰が言ったのか」が重要になる。
これによって正論が却下され、
激変する事業環境に対応できず、
それらの組織は破綻していきます。

続けて破綻企業は意思決定のプロセスが、
「予定調和的」だという特徴があります。

→P73〜74 
〈以上が破綻企業に共通する意思決定プロセスの特徴である。
破綻企業の取締役会や経営会議は、
1.侃々諤々の議論、「ガチンコの議論」が行われることはなく、
2.役職上位者や有力者の意見に過度に同調する傾向が見られ、
3.全会一致で決議されるのが通例であり、
4.出席者間に暗黙の相互不可侵の合意が存在するため、
  部分最適の議論が大半を占めている。また、
5.対立を生じさせかねないPDCAは巧みに回避されている。

破綻企業の経営陣の意思決定プロセスには、
こうした「予定調和的色彩」がきわめて強く表出している。
こうした意思決定プロセスが、
後に破綻企業にとって致命的なダメージを与えることになるのである。〉


、、、企業や教会や組織の「会議」は、
絶望的につまらないものが多いですが、
その理由はそれらが予定調和的だからです。
侃々諤々の議論を闘わせ、
「正論と正論のガチンコ勝負」が行われる組織は、
事業環境の変化にもかかわらず業績を上げ続ける、
ということを著者は後に実証します。

ところが日本文化の「癖」が、
そのような組織文化を阻んでいるのです。

→P179 
〈結論を先に述べると、
図2−4の「1.経営陣の意思決定プロセス」と
「2.ミドルによる社内調整プロセス」の特徴は、
文化的自己観の「排除回避」と
「調和追求」が誘発する方向に作用し、
「自己主張」が抑制する方向に作用することが明らかになった。

日本人が強く持つと言われる
相互協調的自己観(排除回避と調和追求)が
衰退惹起サイクルを駆動させる方向に作用すると共に、
相互独立的自己観の一つであり、
日本人が弱いとされる「自己主張」が
ブレーキをかける力を有していることが
統計的に検証されたことになる。

したがって、日本人が多い日本企業においては、
衰退惹起サイクルが駆動しやすい
文化的な「癖」がある可能性が示されたと解釈できる。〉


、、、文化心理学という、
比較的新しい学問領域に頼ることで、
著者は以上のような破綻企業の特性と、
日本文化との関連性を明らかにします。

欧米文化圏とは違い、
日本を含む東アジア文化圏では、
「相互協調的自己観」をもち、
「調和追求」の特性が高いのです。
欧米では逆に、
「相互独立的自己観」を持ち、
「自己主張」が強い。

「会議が予定調和的である」
「ガチンコの議論が避けられる」
「仕事が出来る人よりも、
 政治力(調整力)を持つ人間が上に立つ」
といった破綻企業の特性は、
日本人のこれらの文化的特性によって強化されているわけです。

話しはここで終わりません。

もし「だから日本はダメなんだ」
という結論になるとしたら早計です。

だって同じ日本にいて、
同じような事業環境の激変を経験し、
なお成長し、業績を上げ続け、
世界との競争に勝ち続ける優良企業が存在するからです。

それはどう説明したら良いのか?
破綻企業を破綻させるサイレントキラーを、
著者は「衰退惹起サイクル」と本書で名づけています。
優良企業にはこのサイレントキラーの駆動を止める、
「ストッパー(くさび)」がいくつか存在するというのです。

引用します。

→P205〜206 
〈(優良企業の会議についてのコメントについて)
同じ日本人が多い組織として、
第2章で見た相互協調的自己観の影響が
存在することがうかがえるコメントである。

しかしながら優良企業には、
それらを凌駕する強い規範が存在することが明らかになった。
次のコメントが示すとおり、
「現場・現実を重視し、事実に基づく議論を尊重する規範」である。
対立を回避する志向性を有し、
役職や入社年次といった社内秩序を尊重しながらも、
こうした規範が存在することによって、
一定の歯止めがかかっている。

役職や入社年次が上の人間を尊重するとしても、
現実・現物をベースとした議論において妥協はしない、
という一線がきちんと引かれている。

結果として、役職や立場をテコにした議論や
「好き嫌い」をベースとした議論、
すなわち組織に政治性がはびこることが防止されている。
いずれの企業にも、派閥などの政治的な集団は存在しないようだ。〉


、、、日本文化が、
「変化への対応に弱い」のは仕方がない。
長年農耕生活を送ってきた日本人が、
「和を尊び」、協力して農作業をし、
一致団結せねば生きてこられなかった過去が、
私たちのDNAに染みついているのですから。
実は昭和後期のような、
社会が安定成長にあり、
事業環境が安定しているときは、
これが他国を寄せ付けない強みとなった。
それが80年代の「ジャパン・アズ・ナンバーワン」の正体です。
日本人の勤勉さ、社内調整力、終身雇用、
家族的経営、、、これらは強みとなったのです。

ですが、現代のような変化の激しい時代には、
その「強み」がそのまま「衰退の原因」となるのです。
変化に適応できず、
全員が沈むと分かっていてやはり沈んだ戦艦大和のように、
日本企業の多くが破綻していっている。
では、破綻しないようにするにはどうすれば良いのか?
それは社内に政治性がはびこらず、
誰が言ったとしても正しい意見が正論として通るような、
組織文化や規範を「新たにインストール」する必要がある、
というのが著者の結論です。

、、、めちゃくちゃ面白いでしょ。

ここまででも、この本の魅力の半分も伝えていません。
ここから先がもっともっと面白いです。
私の働いている教会の分野でも、
前の職場の公務員の分野でも、
大いに参考になる一冊です。
オススメします。
(4,198文字)



●神は何のために動物を造ったのか 動物の権利の神学

読了した日:2019年3月29日
読んだ方法:図書館で借りる

著者:アンドリュー・リンゼイ
出版年:2001年
出版社:教文館

リンク:
https://goo.gl/ygiKHH

▼140文字ブリーフィング:

この本も、「2019年版ベスト10入り決定」です。
まだ4月なのにどんどんぶち込まれていくというね笑。
これはしかし、1位か2位に決定している、
それぐらいすごいです。

先ほどのランク付けで言いますと、
「殿堂入り」が決定しています。
それぐらい素晴らしい本だった。

この本の原題は、
「Animal Theology」です。
つまり動物神学。

20世紀に「神学」は大きく変わりました。
前世紀までは「黒人奴隷」や、
「女性に参政権のないこと」を、
「神学者が神学的に擁護」していた。
今では考えられないことですが、
これは厳然たる歴史の事実です。

しかし20世紀にその状況は逆転した。
現代の神学者で奴隷制を支持したり、
女性の権利に異を唱える人は、
かなり変わった人を除けば皆無です。
それらの状況を変えたのが、
「黒人神学」や「女性神学」といわれる分野です。

ピーター・シンガーという哲学者は、
「拡大する輪」という概念を提唱しています。
人類は有史以来、「誰がフルスペックの権利を持つか」
という「輪」を拡大し続けてきた。
私たちの多くは感覚が「麻痺」しているのですが、
人類史のほとんどの間、
女性や子どもに人権はありませんでした。
彼らは「男性の所有物」と思われていた。
黒人奴隷もそうです。
しかし、今そう考える人は皆無です。

このように「権利と共感の輪」は拡大し続けている。
これが「動物」にも及ぶとシンガーは主張しており、
本書の著者で神学者のアンドリュー・リンゼイ氏も、
これを神学的に支持しています。

私も大筋において彼に賛同します。

【目次】
第一部 神学的原理の確立

第1章 畏敬、責任そして権利 P20
第2章 弱者の道徳的優先権 P64
第3章 僕の種としての人間 P93
第4章 動物のための解放の神学 P122
第5章 動物の権利と寄生的本質 P145

第二部 倫理的習慣に挑戦する

第6章 非神的犠牲としての動物実験 P174
第7章 反福音的捕食としての狩猟 P205
第8章 聖書的理想としての菜食主義 P223
第9章 動物の奴隷化としての遺伝工学 P243


、、、以上が本書の目次になります。
だいたいの概要が掴んでいけると思います。
まずは本書の導入部をご紹介します。

→P3〜4 
〈何年か前、オックスフォードで神学と動物に関する講演を行った後、
一人の学生が私の所に来て次のようにいった。
「リンゼイ博士、先生の講演は大変興味深いものでした。
けれども私には理解出来ないことがあります。
動物は食べられるために存在するのでなければ、
一体何のために存在するのですか?」と。

このような明らかに無知な質問は、
動物に関する西洋の伝統的な考えを表している。
動物の目的、彼らが存在しているすべての理由は
まさに我々に仕えることなのである。
そして動物がわれわれに仕える主な方法は、
われわれの胃袋のための食物なのである。
異常であるとか、常軌を逸しているどころか、
この考えは哲学と宗教の両方から最高の支持を得てきたのである。
特に、西洋キリスト教神学はこの考えを支持してきた。
動物の倫理的扱いについての標準的解答は
次のような言葉によって成立してきた。

「しかし神は我々が使うように動物を与え給うた」と。

しかし、この人間中心的
――全くの胃袋中心的――動物観は
未だかつてなかったような、
西洋における知的挑戦に直面している。
過去三十年の間、哲学者と倫理学者たちは、
多分、道徳哲学における他のどのトピックよりも
動物の身分について多くを書き、論じてきた。
かつては無視され、ほとんど聞いたこともないような
道徳的探求の主題であったのだが、
現在では、雑誌、本、大学の講座、
大学のポスト(私自身のも含めて)が、
この動物保護の主題に貢献しているのである。〉


、、、キリスト教神学は長い間、
「動物は人間に役立つために造られた」
と考えてきました。
キリスト教神学が長い間、
「奴隷は主人の役に立つように生まれた」とか、
「女性は劣った被造物で男性に従属するよう神は定められた」
と考えてきたのと同じように。

しかし、21世紀の神学者で、
デカルトの「動物機械論」や、
「動物は人間のために神が与えた道具」
と考える人は少数派です。
むしろそれに異を唱える人の方が多い。

キリストは誰のために死んだのか?

という質問を、私の師匠のボブ・モフィット氏は、
神学生にいつもするのだそうです。
「私のため」と誰かが言います。
「それだけ?」とボブ。
「私たちのため」と誰かが言います。
「それだけ?」とボブ。
「人類全てのため」と誰かが言います。
「それだけですか?」とボブ。

本当にそれだけでしょうか?

ボブはコロサイ人への手紙1章20節を、
神学生に読ませます。

「その十字架の血によって平和をもたらし、
御子によって、御子のために万物を和解させること、
すなわち、地にあるものも天にあるものも、
御子によって和解させることを
良しとしてくださったからです。」

、、、キリストが血を流したのは、
「万物」の和解のためです。
万物のなかに動物は当然含まれます。

ノアと契約を結んだのは誰か?
これも同じです。
多くの人が「人類」で止まります。
そうだと「思い込んで」いるのです。
しかし聖書を読むとそうではありません。
神が契約を結んだのは人間だけでなく動物も入っているのです。

なぜこういう「誤読」が生じるのか?

それは神学が、
「人間中心バイアス」に影響されてきたからです。
そうです。
過去の神学が、
「白人中心バイアス」、
「男性中心バイアス」
「大人中心バイアス」の、
影響下にあったように。

先ほど私が言及した「拡大する輪」の、
神学バージョンが、著者のしようとしていることです。
引用します。

→P5〜6 
〈(仏教に精進料理があり、
仏教は動物への非暴力を唱えてきたのに対し)しかし、
キリスト教は?キリスト教の主流神学の内部に
動物に対する我々の扱い方を再評価する基盤が本当にあるのだろうか?
私はあると信じているし、
本書は歴史的キリスト教の内部に常にある程度存在してきた、
動物に対するもう一つの感受性を描き始めようとしている。

もちろん疑いもなく、
動物に対する現今の西洋人の関心は
キリスト教信仰と実践に鋭い挑戦を仕掛けるものである。
あまりにも長い間、
キリスト教は動物に対して非常に低い位置を与えてきたのであり、
神は世界における人間という種だけに
興味を持っていると考えてきたのである。
標準的キリスト教思想は、
解決の役割を担うよりもむしろ問題の一部であり続けてきた。
 
しかし、キリスト教思想は、変化しうるし、また変化する。
まだ150年ほど前、キリスト教神学者たちは
未だに奴隷制度を弁護していたし、
100年以内においても、
植民地政策を弁護していた神学者を発見することは可能である。

そして50年前に至るまで
――今日に至るまで――神学者は、
女性は男性に従属していることを弁護し、
未だにそうしているのである。

多くの過ちや、誤った方向性にも関わらずキリスト教神学は、
新しい未来の世界についての神中心のヴィジョンを明確にすべく、
緊急、かつ継続的責任をもっているのである。

私の理解するところでは、
動物に対する現在の暴力と残忍さは、
一種の精神的無知に由来している。
もし我々が動物に対して主に胃袋を中心とする考えを持っているとすれば、
その理由は、他の存在の生命が
神の創造物であることをほとんど理解もしないし、
有り難くも思っていないからである。
キリスト教神学は多くの面で、
道徳的感受性についての新しい運動を理解するのに失敗してきたが、
それはまた、神が創造した何万もの他の被造物を
より深く理解する力を形成する方法に導く助けともなるのである。〉


、、、輪は拡大します。
100年後に、「動物が人間に従属すると考えていた」
ことが、「恥」となる時代がくるだろう、
と著者は考えているし、私もそう思います。
過去の奴隷制度支持者を、
私たちが眉をひそめるのと同じように。

動物が人間に従属しないとしたら、
いったい何のために神は動物を造ったのでしょう?
そして人間と動物の関係は、
いかなるものであるべきなのでしょう?

「しもべ(僕)の種」としての人間、
というのが著者の回答です。
英語では、「サーバント スピーシーズ」ですね。
「創造の冠」たる人間は、
キリストのキリスト性の冠である、
僕(しもべ)性(=サーバントフード)を、
その身にまとうべきだ、と。

100%、私も同意します。

→P6〜7 
〈要するに、我々は被造物の内部において、
仕える種としての新しい道徳的ヴィジョンを必要としている。
それは動物だけでなく、
我々自身をも人間の暴力から救い出すのに役立てるためである。

キリスト教信仰は、
世界の他の存在をいかに扱うかについて、
真に異なった存在――積極的相違――とならなければならない。
有名なバプテストの説教者、
チャールズ・スパージョンはかつて、
ローランド・ヒル(同時代人)の考えをさらに説明してこう言っている。
「もし彼の犬あるいは猫が、
飼われているそのことによって幸福でないとすれば、
その人はキリスト者ではない」と。
そしてコメントした。
「信仰の真偽はそれによってわかる」。〉


、、、まだまだ解説したいですが、
今日は文字数オーバーでここまで。
とにかく「ヤバい本」でした。
良い意味で。
マジで。
(3,730文字)



●内臓脂肪を最速で落とす

読了した日:2019年4月2日
読んだ方法:図書館で借りる

著者:奥田昌子
出版年:2018年
出版社:幻冬舎新書

リンク:
https://goo.gl/g6Su5P

▼140文字ブリーフィング:

思いの外内容が薄い本でした笑。
でも非常に面白い科学実験が紹介されていたので、
それを紹介します。
「腸内細菌叢」によって太ったり痩せたりするという話し。
双子の太ったほうの腸内細菌叢と痩せたほうの腸内細菌叢を、
それぞれラットに移植したら、
前者のラットが太り後者が痩せた、というのです。
さらに、その後太っていた人が痩せると
「痩せる細菌叢」に変わるのだといいます。
改めて人間の体は小宇宙だという認識を深めました。

あと、筋トレを始めるとみんな思うことがあります。
「欧米人・ラテン系・アフリカ系の人たちの、
 チート並みの筋肉量」です。
もちろん彼らもワークアウトしています。
何もせずに筋肉はつきません。
しかし、アジア系の人が同等の筋肉量をつけ、
それを維持しようとしたら、
ボディビルダーなみの節制とトレーニングをせねばならないだろう、
そういうバルクを、彼らは涼しい顔で達成するのです。

日本人トレーナーのなかには、
「いや、それは日本に筋トレ文化がないからだ。」
とか、「日本人が肉を食べないからだ」
という人もいますが、実はそうではないのです。
これは「遺伝的な要因」があります。
引用します。

→P50 
〈これは遺伝子で決まっていて、
人種ごとに平均すると、
アフリカ系の人は筋肉全体の約70%が白い成分であるのに対し、
白人は50〜60%が白、
これに対して日本人は逆に70%が赤い成分と言われています。
日本人は白い成分が少ないのです。〉


・赤い筋肉=遅筋
・白い筋肉=速筋
と言われます。
これは筋繊維を垂直に切り取った組織切片に、
特殊な染色を施して顕微鏡で見ると、
それぞれ赤と白に染まることから名づけられています。

赤い筋肉は遅筋と言って、
マラソンランナーなどに多い筋肉。
白い筋肉は速筋と言って、
100メートル走のランナーに多い筋肉。

両者の太ももの太さを考えれば分かるのですが、
白筋のほうが「肥大しやすい」。
そして日本人はその白筋が30%であり、
白人は60%、アフリカ系はなんと70%が白筋です。

そりゃ、彼らにはかなわないわけです。
私はこれを読んでなんか「すっきり」しました。
まぁ、遺伝的に決まってるのなら仕方ない。
与えられた条件のなかでワークアウトに励むだけです笑。
(912文字)



●隣る人

読了した日:2019年4月3日
読んだ方法:図書館で借りる

著者:菅原哲男(児童養護施設「光の子どもの家」理事長)、岩崎まり子(保育士)
出版年:2015年
出版社:いのちのことば社

リンク:
https://goo.gl/CP7kkS

▼140文字ブリーフィング:

児童養護施設「光の子どもの家」の創始者で理事長の、
菅原哲男さんと、そのベテラン職員の岩崎さんの共著です。

私は世の中で特に尊敬する職業の人たちがいくつかいます。
そのなかでも「どう考えても彼らにはかなわない」というか、
軽々しく「尊敬」などという言葉では表現出来ないほど、
畏敬の念を覚えるのが児童養護施設の職員です。

彼らは人生のほとんどすべてを捧げて、
「隣る人」となります。
本当にこの人たちには「かなわない」と思います。
実は私の妻の弟も長いこと、児童養護施設で働いており、
今年から転職し小学校の先生になりました。
身内にそのような人がいることを誇りに思います。
また自分の所属する教会にも、
この仕事をしている方が2人いらっしゃいます。
誇らしいというか、頭が下がるというか、
とにかくアホみたいに私は、
「すごいなぁ」とばかり思います。
遠くから眺めることぐらいしか出来ない。

本書では児童養護施設、
児童虐待に関するデータが紹介されています。

→P8〜9 
〈2010年10月の時点で、全国の児童養護施設は582箇所、
入所定員は34,215人、施設に入所している子どもの数は
29,975人となっており、在籍率は87.6%である。

2015年10月8日、厚生労働省(以下功労書)発表の速報値によれば、
2014年度の全国の児童相談所で処理された児童虐待件数は88,931件という。
1990年度の調査開始以来、24年連続で過去最多を更新したのである。
実にこの24年間で、88倍の増加である。

さて虐待する者はだれだろう。

虐待の下手人は、約60%が実母、30%弱が実父だという。
その理由の60%が泣き止まなかったから、である(厚労省HP)。〉


、、、児童養護施設の職員も、
「生活のための仕事として」していますが、
お金だけのためにしている人はひとりもいない、
と断言できる、と菅原さんは言います。
私の属する業界(キリスト教の業界)もそうなので、
私もこれはよく分かる。
本当にそう思います。

→P43 
〈私たちは、自分の口を糊するために
働いている部分がないとは言えない。
しかし、それだけのために
この光の子どもの家に来た職員はひとりもいない、
と断言できる。

子どものために“私”を差し出す覚悟だけはできていて、
その覚悟をどこまで引きずることが出来るのか、
それが施設で働く者の大きな課題でもある。〉


、、、本書の造語、「隣る人」とは何か?
その定義が書かれています。

→P97 
〈”隣る人”とは、
児童養護施設光の子どもの家の養育に関わるキーワードである。
これは、ルカの福音書10章、
「良きサマリヤ人」と言われるたとえに由来する造語である。
窮地に陥っている人を徹底的に受け止めて関わり、
いかなる不利益を受け、
危機に陥っても逃げないで関わりを持続する位置を持ち、
行う人のことを言う。〉


以下は職員で保育士の岩崎まり子さんの執筆パートです。
この文章を読むとき「隣る人」の意味が浮かび上がります。

→P115〜116 
〈「寝る」といえば、うちの子どもたちの中には、
夜中に起きて担当者を探す子どもが少なくないように思います。

「だって、ぼくのママはぼくが寝ているときに
いなくなっちゃったんだもん!」と、
泣いて訴えたのは洋くんだけだったように思いますが、
きっとどの子にも共通している大きな穴がそうさせるのでしょう。

「いなくなったりしないよ。」

ただその言葉に責任を持つためだけの15年間だったように思うのですが、
それさえも伝えきれず、いまも小さな、けれども、
とてつもなく大きな心の叫びに
「ここにいるよ。大丈夫だよ。安心して」
と抱きしめるだけしか出来ないのです。〉
(1,487文字)



▼▼▼リコメンド本「今週の一冊」▼▼▼

ご紹介した本の中から、
「いちばんオススメだったのは?」という基準でリコメンドします。
「いちばん優れていた本」というよりも、
「いちばんインパクトの大きかった本」という選考基準です。
皆さんの書籍選びの参考にしていただけたら幸いです。


▼今週の一冊:
『神は何のために動物を造ったのか』/『衰退の法則』

コメント:

今週はダブル受賞です。
両方素晴らしすぎて、優劣つけられません。
「人生を変える本」に2冊も出会いました。
精読したので、今週は冊数も少なめです。



▼▼▼部門賞▼▼▼

ご紹介した書籍の中から、
陣内の独断と偏見で、
「○○賞」という形で、
特筆すべき本をピックアップします。
こちらも何かのご参考にしてくだされば幸いです。

▼「児童養護施設の職員は社会のヒーローで賞」
『SUNNY』/隣る人

コメント:

SUNNYと隣る人、
両方とも児童養護施設の本です。
SUNNYを読むと、児童養護施設の職員の足立さんに、
尊敬の念を禁じ得ません。
(SUNNYの主人公は実は、
 子どもではなく足立さんだと私は思っています。
 スラムダンクの主人公が桜木ではなく、
 実はゴリなのと同じように、、、。)
そして「隣る人」を読むと、
さらに職員の方々の生き様に胸を打たれます。
私が「逆立ちしても適わない人々」です。
「尊敬」以外の言葉が見つかりません。


百均で買った優秀なもの

2019.08.21 Wednesday

第86号   2019年4月9日配信号

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■1 今週のオープニングトーク
今日からインドに行きます。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

メルマガ読者の皆様、こんにちは。


▼▼▼百均で買った優秀なもの▼▼▼

では今週も質問カードいってみましょう。

▼質問:
百均で買った優秀なものを1つ以上教えてください。

▼▼▼耳当て

まずは耳当てです。

こーゆーやつ。
https://goo.gl/oZxHSc

3年ほど前にダイソーで買いました。

108円で。

あ、当たり前か。

なぜか水玉模様(黒と白)しか残ってなくてそれを買い、
かれこれ3年ほど愛用しています。
特に12月後半〜2月にかけての、
最高気温が10度を切る日には必ず着けてますね。

冬の東京の「駅のホーム」って、
世界で一番寒いので笑、
これがないと辛いです。
これがあるだけでずいぶん違います。

ニット帽みたいのをかぶれば同じなのですが、
外出するときヘアワックスとか付けてると、
その上からニット帽あまりかぶりたくないので、
これが良い感じなのです。

壊れたら同じの買います。
オススメです。



▼▼▼手袋

2つ続けて冬の防寒具です。
普通に百均で手袋買いました、
っていう話しではないんだなこれが。

私が百均で買い、
冬は90%これで過ごす手袋は、
「防寒用品」コーナーではなく、
「園芸コーナー」にあります。

こーゆーやつです。
https://goo.gl/YMMfva

園芸用の軍手なのですが、
これがどうにも具合がいいのです。
薄手で指にぴっちりハマるため。
ほとんどの手作業が、素手と同じように出来ます。
スイカをポケットから取り出したり、
鞄からモノを取り出したり、
財布から小銭を取り出したり、
靴紐を結んだり、余裕で出来ます。

園芸作業がしやすいように、
普通の軍手と違って薄手なのがポイントです。
滑り止めも着いているし。

唯一の弱点は、靴下に穴が空くように、
けっこうな頻度で破れることです。
なので私はこれを見つけると、
3〜4つまとめ買いします。
一冬で2〜3ぐらいあれば余裕で乗り切れます。
コスパは高いはずです。

あと、手袋ってよくなくすなないですか。
これならなくしてもあまりダメージないし。



▼▼▼ゴム製のスリッパ

最後はゴム製のスリッパですね。

こーゆーやつです。
https://goo.gl/SNhzBp

じっさいはこれではありません。
もっと薄っぺらい、青色のやつです。
これを私は2008年にインドに持って行く用に買い、
つい最近まで現役でした。

これは主に海外なのですが、
長期にどこかに滞在するとき、
「スリッパ」って大事なんですよ。
日本と違い、「外=靴」と「中=靴下、はだし」の
「中間地点」が海外にはあります。
しかも私が行く開発途上国の場合、
その床の状態はかなり過酷だったりします。
冷たく固いコンクリートだったり、
何かしらの汁がこぼれていたりする。

そのときこの百均のスリッパが活躍するのです。
2008年に買った「あいつ」はつい最近まで現役でした。
「100円とは思えない耐久力」で、
暑い日も寒い日も、アフリカでもアジアでも、
私を支えてくれました。

あいつが現役を引退したのは、
「底に穴が空いた」からです。
使いすぎて。
ある日、下から水が漏れてくることに気づいた。
底に穴があくって、
「昭和初期の靴の壊れ方」ですよね笑。

先日「2代目」を百均で買いました。
今回のインドはそいつを持って行きます。

、、、というわけで、
百均で買った優秀なやつらの話しでした。

おわり。

陣内が先月観た映画 2019年3月

2019.08.15 Thursday

第86号   2019年4月2日配信号

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■2 陣内が先月観た映画 2019年3月

月に一度のお楽しみ、
「陣内が先月観た映画」のコーナー。

タイトルそのまんまの企画です。
先月私がいろんなかたちで観た映画を、
一挙に紹介しちゃうというコーナー。

5本以上観た月だけの限定コーナーとなります。
先月はけっこう観たので、
けっこう紹介できます。

もともと映画を観るほうではありますが、
Amazonプライムのストリーミングで観るようになって、
観る本数が3倍ぐらいに増加しました。
移動中に観れるというのが大きいです。
電車の中やバスの中で本を読むのは少し疲れますが、
映画はノーストレスです。
長時間移動がある月なんかは、
往復の移動だけで4、5本観れたりします。

観るだけではもったいないので、
皆様に紹介しちゃおう、
というのがこのコーナー。

世界一小規模の映画賞、
「月間陣内アカデミー賞」もやります(笑)。

「おもしろそうだな」と思うやつがあったら、
それをレンタルして観てみる、とか、
あとこれを読んで、観たつもりになって、
誰かに知ったかぶりする(笑)などの
使い方をしていただければ、これ幸いです。

「陣内が先週読んだ本」の
140文字ブリーフィングが好評なので、
映画評論も140文字で試みます。

時短は正義(!)ですから笑。

「読んだ本」コーナーと同じで、
140文字はあくまで「努力目標」です。

*どうしても「ネタバレ」要素をいくらか含みますので、
絶対にネタバレしたくない作品がありましたら、
器用に読み飛ばしてくだされば幸いです。
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

●リトル・ミス・サンシャイン

鑑賞した日:2019年3月22日
鑑賞した方法:Amazonビデオセールで有料レンタル(100円)

監督:ジョナサン・デイトン、ヴァレリー・ファレス
主演:グレッグ・キニア
公開年・国:2006年(アメリカ)
リンク:
https://goo.gl/4mGG5a

▼140文字ブリーフィング:

これは札幌に向かう飛行機の中で見ました。
ずっと観たかった映画なんですよね。
「見た」っていういろんな人からの話を聞いて、
「絶対面白い」と分かっていたんですよ。
でも、今まで観られていなかった。

Amazonビデオでセールしてて、
100円でレンタル出来ると言うことで、
タブレットにダウンロードしておきました。
、、、で、飛行機の中で一気に観たわけです。

端的にいって素晴らしい映画でした。
やっぱ「ロードムービー」って好きだなぁ、
と改めて思いました。

ロードムービーというのは、
「旅」を軸に作られた映画のことですが、
映画と「旅」は相性が良い。
たぶんそれは、
旅というのは人生の縮図で、
映画というのは旅の縮図だからです。

ロードムービーってたいてい、
ストーリー自体は「なんていうことはない」のですよね。
でも、そこに「すべて」が詰まっている。
出会い、分かれ、人の成長、新たな視点の獲得、
そういったすべてが旅にはある。

この映画の場合、
ニューメキシコ州アルバカーキという田舎に住む、
とある家族の旅が描かれます。

この映画のすごさは、
この家族のメンバー構成の妙です。
6人家族の「幕の内弁当感」がすごいのです。

旅のきっかけは、
「リトル・ミス・サンシャイン」という、
日本で言う「美少女コンテスト」に出場権を獲得した、
下の娘のオリーヴが、
「カリフォルニアで開かれるコンテストに参加したい!」
と言い出したことがきっかけです。
ところがこのオリーヴ、
どう見ても「美少女コンテスト」タイプではありません。
彼女は明らかに太りすぎており、
まったく洗練されていない。

日本で言うと、
「県の応募者2名だったコンテストで、
 島根県代表に選ばれた『自称美少女』が、
 東京で開かれるコンテストに参加する」
というような話しで、
東京に集まった美少女たちは「ガチ」なのです。
そうするとその差はとてつもないものがあり、
オリーヴはかなりの確率で大恥をかく。
それに家族は「会場」で気づくわけですが、
これが非常に重要な伏線になっています。

とにかく、オリーヴの出場のために、
家族全員で、古いフォルクスワーゲンのマニュアル車に乗って、
家族は1,000キロ以上のドライブに出かけます。

この映画の「作りが良い」のは、
「6人全員が他の方向を向いている」というところです。
そして何とこの6人は、
「アメリカ合衆国の縮図」でもあるのです。
「勝利(強さ、成功)へのオブセッション(強迫観念)」に、
支配された父、
それを軽蔑しニヒリズムに陥る息子、
典型的な現実主義者でアメリカの家庭の事実上の大黒柱、
しかし「イライラと不満の塊」である母親。
うつ病でゲイの「母親の兄」。
そして祖父は「ポルノ好きで麻薬常習の大俗物」です。

これらの人々が旅の中で、
「変わっていく」様が見事です。
父親は「人生を成功に導く9つのステップ」という、
自己啓発メソッドを開発しました。
そのセミナー、書籍、DVDで、
一山当てようとしているわけです。
しかしその「成功神話」が、
旅の途中ガラガラと音を立てて崩れていくのです。

しかしその先には絶望があるのではなく、
希望が待っています。
その希望を象徴するのがコンテストに出場するオリーヴです。

この映画の原作本を書いた作者は、
ある日テレビを付けたら、
アーノルド・シュワルツネッガーが、
「人間には2種類しかない。負け組と勝ち組だ」、
と自信満々に語っているのを観て、
「これではアメリカはダメになる」
と思ってこの小説を書いたそうです。

素晴らしい映画でした。
(1,435文字)



●ベンジャミン・バトン

鑑賞した日:2019年3月2日
鑑賞した方法:Amazonプライム特典

監督:デビッド・フィンチャー
主演:ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット他
公開年・国:2009年(アメリカ)
リンク:
https://goo.gl/Pk2XTv

▼140文字ブリーフィング:

デビッド・フィンチャー監督は好きなのですが、
この映画は正直、私には響きませんでした。
年老いて生まれ、若返り、最後は赤ちゃんになって死ぬ、
ベンジャミン・バトンという人の生涯を描くSFです。
彼の人生を振り返ることで、
アメリカの歴史が見えてくる、というのは、
ちょっとフォレスト・ガンプに似ている感じがしました。
なんと原作者はあのフィッツジェラルドだそうです。
(176文字)



●ヘイトフル・エイト

鑑賞した日:2019年3月3日
鑑賞した方法:Amazonプライム特典

監督:クエンティン・タランティーノ
主演:サミュエル・L・ジャクソン他
公開年・国:2015年(アメリカ)
リンク:
https://goo.gl/7sCvkr

▼140文字ブリーフィング:

友人とタランティーノ談義をしていて、
この映画の存在を知りました。

面白かった。
私はめちゃくちゃ好きでした。

「12人の怒れる男」という、
密室で男たちが話し合うだけの名作映画がありますが、
ワイオミング州の冬山で山荘に閉じ込められた人々が、
そこで順番に口上を垂れるという構造は、
ちょっとそれを思い出しました。

結局「何かが起きている」わけではないのですが、
(起きていますが、派手なことは何もない)
それでもずっと観ていられるのは、
タランティーノという人の、
編集の妙であり、音楽の使い方の巧さであり、
何より登場人物の「台詞回し」が唯一無二だからでしょう。
3時間以上の映画ですがまったく長く感じませんでした。
さすがです。
(302文字)



●サーチ

鑑賞した日:2019年3月9日
鑑賞した方法:Amazonビデオでレンタル視聴(399円)

監督:アニーシュ・チャガンティ(インドネシア人監督)
主演:ジョン・チョー
公開年・国:2018年(アメリカ)
リンク:
https://goo.gl/XJzKax

▼140文字ブリーフィング:

これは、めちゃくちゃ面白かったです。
文句なしに、留保なしに、ほぼ誰にでもお勧めします。
「面白くなかった」という人は皆無じゃないかというほど。
構成が面白くて、
約100分の上映時間中、
全部が「パソコンのモニター上」で展開するのです。
SNSの画面、動画通話の画面、メールの画面など。
そんなのは「不自由」ではないか。
そうではないのです。

「ある事件」をこの映画は、
パソコンの画面内でこそ完璧に、
もしかしたらリアルな映像を使う以上にリアルに描き出す、
という離れ業を成功させているのです。

こういう映画って予算はあまりかかりません。
「発想力の一本足打法」でここまで面白く出来るのです。
なぜ日本でこれを作れなかったのかが非常にくやしいところ。
まだ映画ってこんなに面白いことが出来るんだ、、、と感動しました。
「ユージュアルサスペクツ」という知る人ぞ知る名作がありますが、
それが好きな人には200%お勧めしたい。
そして語り合いたい。
是非観てみて!
エロくないし、グロくないし、
暗くないし、暴力的じゃない。
そして後味悪くない。
ファミリーでも観れてしまうという。
でもちゃんとハラハラするという。
映画として200点ですね。
(455文字)


●500日のサマー

鑑賞した日:2019年3月17日
鑑賞した方法:Amazonビデオで有料レンタル(100円)

監督:マーク・ウェブ
主演:ジョセフ・ゴードン・レヴィット、ズーイー・デシャネル
公開年・国:2010(日本)
リンク:
https://goo.gl/RAcQmi

▼140文字ブリーフィング:

こちらも後で語りたくなる映画です。
「サマー」は主人公トムの「彼女」です。
このサマーが「クソ女」なのです。

少なくとも途中までは誰でもそう思う。

しかしこの映画の構成は見事で、
最初に主人公がサマーに謎の振られ方をするところから始まり、
時間を前後しながら、そして様々な角度から、
出会いから別れまでを「切り取っていく」と、
パズルのピースが埋まり、風景の全貌が見えてくるように、
起きたことの真相が浮かび上がる。

そうすると、まるでミステリー映画のように、
「実際に起きていたこと」が客観的に観られるようになる。
そうすると「サマー=クソ女」というのは、
それはあくまで主人公から見たときにそうなのであって、
同じシーンを違う角度からみると、
主人公が何度も何度も、
サマーの心の叫びを無視していることがわかるのです。
お互いが深く傷ついた恋愛と失恋で、
実はお互いが成長する、というのがこの映画のテーマです。

最後のシーンは印象的です。

、、、あ、ここからは自己責任で読んで下さい。

▼▼▼ネタバレ注意▼▼▼


▼▼▼ネタバレ注意▼▼▼


▼▼▼ネタバレ注意▼▼▼


サマーは出会った当初「愛や運命なんて信じない」と言っていました。
だから彼女は特定の男性と「コミットした関係」になるのを極端に嫌がり、
セックスするのも特別なことではなくカジュアルなことで、
複数の男性とそういう関係にあることも気にかけない。
それを束縛する人間を彼女は極端に嫌います。

しかし終盤、彼女は「運命を感じて」、
トム以外の男性と結婚するのです。

主人公のトムは最初「運命と愛」を力説します。
しかしサマーに振られた彼は、
「運命」に失望します。
そして運命の失望が彼を「主体的」にし、
彼は「いつかなりたい」と言っていた建築家への道を、
自ら切り拓き始め歩み始めます。
そして次の彼女(オータム)に出会ったとき、
常に受け身だったサマーのときとは対照的に、
自分からオータムに声をかけます。
こういうことってありますよね。
お互いがケンカした後、
お互いの意見が相手に影響されていたという。
この映画も「語りたくなる」映画です。
(844文字)



●キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン

鑑賞した日:2019年3月4日
鑑賞した方法:Amazonプライム特典

監督:スティーブン・スピルバーグ
主演:レオナルド・ディカプリオ、トム・ハンクス
公開年・国:2002年(アメリカ)
リンク:
https://goo.gl/QnkBG5

▼140文字ブリーフィング:

さすがスピルバーグ、という感じですね。
エンターテインメントとして一級品です。
嘘に嘘を重ね、パイロット、弁護士、医師など、
様々な職業を遍歴しながら、
巨万の金をだまし取ることに成功した詐欺師(ディカプリオ)と、
それを追い続けた刑事(トム・ハンクス)の物語。
これが実話だというのだからさらに驚きます。

この映画、
二人が「仲良し」に見えてくるのが不思議で、
そこがなんとも良い映画にしています。
「ルパンと銭形警部」とか、
「トムとジェリー」みたいな関係性ですね。

かと思えばテーマは深く、
底なしに孤独な青年の、
魂の徘徊の物語でもあります。
序盤に登場する彼の父親の、
あまりにも空虚な目と空虚な性格を考えたとき、
彼がどれほど孤独だったかが想像出来るのです。
そして胸が痛くなる。
もしかして彼はトム・ハンクス扮する刑事と、
知恵比べをしているときだけ、
孤独から癒されたのかもしれない。
刑事は彼にとって「疑似的な父」だったのかもしれない、と。
(407文字)



●クリミナル 2人の記憶を持つ男

鑑賞した日:2019年3月5日
鑑賞した方法:Amazonプライム特典

監督:アリエル・ヴロメン
主演:ケヴィン・コスナー
公開年・国:2017年(アメリカ)
リンク:
https://goo.gl/QnPQHg

▼140文字ブリーフィング:

とくに何の記憶にも残らないような映画でした。
他人の記憶を埋め込まれた男の話で、
「100万回ぐらい見たことあるシーン」と、
「100万人ぐらい思いつきそうな設定」の連続でした。
ロンドンの街並みがきれいだったことだけが救いでした。
(112文字)



●イコライザー2

鑑賞した日:2019年3月1日
鑑賞した方法:Amazonビデオで有料レンタル(399円)

監督:アントニー・フークワ
主演:デンゼル・ワシントン
公開年・国:2018年(アメリカ)
リンク:
https://goo.gl/KkCaFy

▼140文字ブリーフィング:
「イコライザー」が面白すぎたので、
「続編」であるこちらを、お金を払って観ました。
「2」のジンクスってあるじゃないですか。
シリーズ化した映画の第2作はたいてい「地雷」っていう笑。

まぁ、そりゃそうですよ。
特にこの映画は「ダイ・ハード」と同じで、
キャラが濃い主人公によるアクションが軸なので、
より第2作は難しいのです。

「金田一少年問題」と私は呼んでいるのですが、
「大事件」がある人物の周りで何度も何度も起こる、
というのは明らかに不自然なのです。
「最もシンプルな説明が最も確からしい」という、
「オッカムの剃刀」の原則によって思考するなら、
一番シンプルな説明は、
「金田一少年(またはその彼女)こそが連続殺人魔」だ、
ということになります。
状況証拠がそれを示しているわけです。

だって行く旅行行く旅行で、
同じ宿で人が死ぬっておかしいでしょ笑。

「イコライザー」や「ダイ・ハード」などの映画も、
同じ理由で続編が作りにくいのです。
一気に「フィクションラインが上がって」しまう。
つまり「お話感」が強くなっちゃう。

、、、という「自己弁護」をしたうえで、
この映画はどうだったか?
面白かったですよ笑。
ダイ・ハード2よりは絶対面白いです。

私の場合この映画の主人公にホレちゃってるので、
もう何してもカッコいいんですよ。
特に、労働者としてひっそりと生活しながら、
「弱者を救う」という覆面ヒーロー的なところが。
そして彼がいつも弱者の味方であるところが。

第一作の映画評で私は、
この映画は「正義とか悪が相対化された時代」に、
それでもやはり正義はあるのか?
という問いに答えようとしている、
と語りました。

第二作ではこのテーマがより露骨になっています。
主人公に敵対し殺害しようとする男が、
主人公にこう言います。

「正義を振りかざすな。
この世にはいい人間も悪い人間もいない。
悪もない。敵もいない。
いるのは不運な人間だけだ。、、、善も悪もない。
こう考えよう。
罪もない。善ももない。人は愚かだ。」

この言葉に誰が反論できるでしょう?
この残酷な世界で、彼がいっていることは真実です。
この問いにたいして主人公は、
「正義と悪があった時代」に逆戻りすることなく、
「もっと深い位層における正義」を具現化しようとするのです。
ハードルを下げていたのもありますが、
十分面白い映画でした。
(970文字)



●ブレードランナー2049

鑑賞した日:2019年3月1日
鑑賞した方法:Amazonビデオで有料レンタル(299円)

監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
主演:ライアン・ゴズリング、ハリソン・フォード
公開年・国:2017年(アメリカ)
リンク:
https://goo.gl/3zpHtv

▼140文字ブリーフィング:

かなり話題になった映画ですね。
リドリー・スコット監督の「ブレードランナー」は、
知る人ぞ知るカルト映画で、
この映画以前とこの映画以降で、
「近未来」の描き方は変わった、と言われるほどです。
この映画のルーツが知りたくて、
私はフィリップ・K・ディックの原作
「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」も読みました。

ブレードランナーの世界には、
「人間型のアンドロイド」が、
人間と区別がつかなくなった未来に、
人間のふりをしているアンドロイドを「取り締まる」警察がいます。
この警察もアンドロイドです。
このアンドロイドが「人間とアンドロイドの判別」
をするのですが、それが「共感能力」だったりするのです。
しかし、どうみても人間のほうが非人間的であり、
アンドロイドのほうが共感能力があるように見える。

、、、とすると「人間」って、
いったい何なの?
という哲学的なテーマに突き当たることになる。

「2049」では前作へのオマージュをたくさん入れ込みつつ、
「レプリカント同士の子ども=初子(救世主)」を殺す、
という「出エジプトおよび福音書」や、
「ラケル(レイチェル)の子どもがジョー(ヨセフ)」
などの聖書からのモチーフも多用されます。

でもこの物語の骨子は明らかに「ピノキオ」です。
「造り主」である人間に、
「ぼくは本当は人間なんじゃないの?」と問う、
木彫り人形の切ない話しです。
これは「A.I.」という映画で、
スティーブン・スピルバーグがやったテーマでもあります。
(608文字)



●ジュラシック・ワールド

鑑賞した日:2019年3月4日
鑑賞した方法:Amazonプライム特典

監督:コリン・トレヴォロウ(制作総指揮スティーブン・スピルバーグ)
主演:クリス・プラット
公開年・国:2015年(アメリカ)
リンク:
https://goo.gl/sXXh5U

▼140文字ブリーフィング:

映像は凄いですが、
他は何も凄くなかったです。
特に内容のない作品でした。
IMAXとかで見たらきっと凄いんでしょうね。
(57文字)



●ノーカントリー

鑑賞した日:2019年3月6日
鑑賞した方法:Amazonプライム特典

監督:コーエン兄弟(ジョエル・コーエン)
主演:トミー・リー・ジョーンズ、ハビエル・バルデム、ジョシュ・ブローリン
公開年・国:2007年(アメリカ)
リンク:
https://goo.gl/7o9G6J

▼140文字ブリーフィング:

めちゃくちゃ面白かった。
コーエン兄弟恐るべし!!

大好きな映画のひとつになりました。

犯人(アントン・シガー)はサイコ度、
史上ナンバーワン!!です。
彼を超えるサイコパスは、
もう浦沢直樹の「MONSTER」に出てくるヨハン以外いないでしょう。
二人とも「彼を観たら人生が終わる」という恐ろしさがあります。
二人を対決させたい笑。

シガーが使う「空気圧ポンプの兵器」は、
一生脳にこびりつきます。
最低つまり最高です!
(200文字)



●オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分

鑑賞した日:2019年3月5日
鑑賞した方法:Amazonプライム特典

監督:スティーブン・ナイト
主演:トム・ハーディ
公開年・国:2015年(イギリス)
リンク:
https://goo.gl/G9TSxY

▼140文字ブリーフィング:

イギリス映画です。
最初から最後まで「本当に」ひとりしか登場せず、
場面は「本当に」車のなかだけ、
という非常に大胆な構成の映画です。

会話劇だけで見せるという。
ある男が職場からの帰り道に妻に電話をかけます。
妻に言います。
「これからある女のところに行く。
 去年の出張のときに関係を持った。
 私は彼女の出産を見届けなければならない。
 でも信じてほしい。
 私がキミを裏切ったのはその一回きりだし、
 出産を見届けたら必ず家族の元に帰る」
妻はパニックを起こし、電話で離婚を言い渡します。

彼はなぜそこまでして一度しか会ったことのない女性の、
出産を見届け認知することにこだわったのか?
彼の父が彼を認知しなかったために、
彼は私生児として過ごしたことがだんだんと分かってきます。
彼は「オヤジよ、オレはお前とは違う!」
と、どうしても行動で示す必要があったのです。

現場監督者の彼は今度は職場の上司に電話します。
明日、大切な工事があるが、
私は行けません。
部下に任せてあります。
上司は激昂し、彼は解雇されます。

車で職場を出たとき、
彼には仕事も家庭もありましたが、
高速道路を下りたとき、
彼は仕事も家庭も失っていました。

そこまでして彼が、
「出産を見届ける」ということにこだわったのは何故か?
それは、どうしても「父親を超える」必要があったからです。
そうです。オイエディプス神話です。
彼は「父殺し」を達成せねばならなかった。

これを全部「社内の電話の会話」だけで説明します。
ナレーションも過去シーンのカットバックもいっさいなし。
そういう映画です。

宮台真司の評論が凄いので、
リンクを紹介します。
この映画はイギリス経験主義のジョン・ロックへのオマージュであり、
ギリシャ悲劇の踏襲、という解釈です。
興味のある方は以下を参照下さい。
https://realsound.jp/movie/2015/08/post-63.html
(732文字)



▼▼▼月間陣内アカデミー賞▼▼▼

世界一小さな映画賞、
「月間陣内アカデミー賞」を、開催いたします。
主催者、プレゼンターは陣内がつとめます。

作品賞、主演(助演)俳優賞、そしてもうひとつ、
という感じで、ぬるーくやります。
皆さんの映画選考の参考にしていただければ幸いです。


▼作品賞(ダブル受賞)
『リトル・ミス・サンシャイン』/『サーチ』

コメント:

先月は、優劣付けがたい、
ということで2作品同時受賞です。
両方とも文句なしに面白い!!
文句なしに「観てみて!」
と万人にお勧めできる。

わりと私が激推しする映画って、
「大好きな人が2割、大嫌いな人が6割以上」
みたいな「癖が凄い」映画が多いですが、
この2本は「クセスゴ映画」でもありませんし。
両方エンターテインメントとして一級品です。
リトル・ミス・サンシャインはスローな感じ、
サーチはスピード感、という違いはありますが。



▼主演(助演)男優賞
ハビエル・バルデム(ノーカントリー)

コメント:

歴史に残るキャラクターだと思います。
「ノーカントリーのシガー」を、
これからも私は何度も思い出すと思います。
それほど脳髄に焼き付く恐怖と戦慄を与えるキャラでした。
町山智宏さんは彼に直接インタビューしたそうですが、
めちゃくちゃいい人だったそうです笑。
「あの役を演じてから、
 レストランに入ると周りから人がいなくなる。
 どうにかしてくれ」
と言っていたそうです笑。
レストランからいなくなった人は、
「あ、死ぬ」と思ったんでしょう笑。


▼主演(助演)女優賞
アビゲイル・ブレスリン(リトル・ミス・サンシャイン)

コメント:
子役ですが、とても良かったです。
この映画の6人の家族の中の「核」となる存在であり、
彼女を媒介として他者が変えられて行く、
という意味で非常に重要な役どころ。
しかも設定上、可愛すぎてもダメだし、
可愛くなさ過ぎてもダメ。
「神の国は子どもにこそ与えられる」
とイエスは言いましたが、
この映画を観るとその意味がよく分かります。
オリーヴの天真爛漫なキャラクターに、
完全にハマっていました。



▼その他部門賞「脳に焼き付く賞」
『ノーカントリー』

コメント:
作品賞の2作『リトル・ミス・サンシャイン』
と、『サーチ』に勝るとも劣らないぐらい面白かったです。
あんまり分かりやすいエンターテイメントではありません。
私の好きな映画テーマ「サイコパス」が出てきます。
しかし、みた人は「ずーん」と重く何かがのしかかる。
良い小説の読後感に似ています。

金持ちだったら家にほしいもの

2019.08.14 Wednesday

第86号   2019年4月2日配信号

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■1 今週のオープニングトーク
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▼▼▼金持ちだったら家にほしいもの▼▼▼

メルマガ読者の皆様、
そしてYouTube放送視聴者の皆様(みてね!)、
こんにちは。

今週も「質問カード」からいってみましょう!

▼質問:めちゃくちゃ金持ちだったら
家に導入したい家具やアメニティはなんですか?
最高3つまで。


、、、先週が「疲れる質問」だったので、
今週は楽です。
軽快に進めていきましょう笑。

ダントツ1位のものと、
あと2つはまぁ、「あればいいかも」ぐらいです。

ダントツ1位からいきましょう。
これは「暖炉」です。
圧倒的に暖炉です。

そのために寒い地域に住みたいぐらい笑。

暖炉のある家に住めたら死んでもいい、
と思ってるので、
多分今後、住むことはないでしょう笑。
それで死んだら困りますから笑。

暖炉ってお金かかるんですよね。
何らかの事情で薪が安く手に入る環境があれば別ですが、
薪って、買うと一日2,000円〜3,000円ぐらいします。
1か月で10万円近く。
一冬で60万円近く。

もう今の私の家賃と変わりません。

でも設定条件が「めちゃくちゃ金持ち」なので関係ありません。
暖炉の前で読書したり、
暖炉の前で友だちと語り合ったり、
そういう日々が私の「夢」です。

マジで。

YouTube放送のエンディングに、
7秒ぐらい暖炉の映像を流していますが、
あれは放送が「暖炉の前で語っているような」
雰囲気の放送になればいいなーという、
私の願いを反映しています。

次の二つ、いってみましょう!

ひとつめはアイランドキッチンですね。
こーゆーやつです↓
https://goo.gl/jRADBo

アメリカの映画とか見てて、
ミドルクラスのお家にこれがあると、
アメリカってやっぱ豊かだよなぁと思います。
土地も広いし。

私は独身時代から料理が好きで、
引っ越しのときに一番大事なのが「コンロ」だったので、
今もやはりキッチン周りは重要なのです。
これがあったら、
子どもとみんなで料理できるだろうなぁ、とか、
みんなと話しながら料理できるなぁとか。
これを囲んで仲間とビール飲んだり、
何かを作りながら談笑したり、
素敵な終末が過ごせるなぁと、夢想しています。
ほぼ妄想に近いですが笑。


最後は「バーベルラック」です。
こーゆーやつです↓
https://goo.gl/KetSSb


長渕剛の家には、
各種マシンをそろえた、
もはやゴールドジムのような施設があるそうですが、
そこまでは必要ないかな。
バーベルラックと、
可変式のダンベルと、
インクラインベンチがあれば、
たいていのトレーニングは出来るので。
これがあればジムに入会する必要もなく、
ジム代の節約にもなる!

、、、と思いきや、
めちゃくちゃ金持ちなんでした笑。

忘れてた。

でも、「マイジム」っていうのは、
すべてのトレーニーにとっての夢なのです。
すべての車好きにとって、
「マイガレージ」が夢なのと同じように。


、、、めちゃくちゃ金持ちだったとしても、
アールデコ風のアンティーク家具とか、
バカラのグラスとか、
やたら高い陶器の茶器とか、
シャンデリアとか、
マジで要りません。

いくら金があっても、
絶対買わないでしょうね。

私の嫌いな某デヴィ夫人の「自宅拝見」みたいな番組で、
ああいう悪趣味なモノをテレビは映していますが、
あれって何なんでしょうね?
あれ、羨ましいですか?
趣味が悪くて可愛そうに、
と私なんかは思います。

本当に、心の底から、1ナノメートルも、
まったく羨ましくありません。
食器なんてダイソーで十分です。

まぁ、あくまで個人的な見解ですが笑。