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コーヒーに合う食べ物

2019.05.14 Tuesday

+++vol.073 2019年1月8日配信号+++

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■1 今週のオープニングトーク
質問カード
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

▼▼▼コーヒーに一番合うと思う食べ物▼▼▼

メルマガ読者の皆様、こんにちは。
新しい年、2019年が始まり、
1週間が経ちました。
皆様はいかがお過ごしでしょうか。

「フリーランス」は、
世間と違う生活リズムで生きていますので、
わりと通常と変わらない生活をしていたりするのですが、
世間の「空気」みたいなものは感じますので、
正月にはちょっとゆるやかな気分になりますし、
正月明けは「よし、やるぞ」みたいな気分になります。

多くの皆様は、
仕事も始まり、
さて、今年もやりますか、
みたいなモードになってきたところなのかな、
と拝察いたします。

、、、というわけで、
通常通り、今日も「質問カード」
いってみましょう!

▼質問:
コーヒーに一番合うと思う食べ物は何ですか?


今日の質問は「小ぶり」ですね。
他愛もない質問です。
この質問、実は私のオリジナルではなく、
私の大好きなラジオ番組、
『東京ポッド許可局』で、
おじさん芸人3人がこれを楽しそうに話してて、
「俺もその話題入りたい!」
と思い、衝動的に質問カードにぶち込んだわけです。

、、、さて。

コーヒーに一番合う食べ物。

、、、


、、、


、、、


さほど思いつかないっていうね(爆死)。


、、、


やはり、芸人のトーク力はすげーな、
と再認識しました。

しかし、勇気を振り絞って、
ベスト3を敢えて発表したいと思います。

▼▼▼第3位:ティムタム

ティムタムは、
最近語ったばかりですね。
たしか「好きな輸入お菓子」
という質問のときに。

ティムタムは、
「カルディ」などに売ってる、
オーストラリアのお菓子です。

▼参考画像:ティムタム
https://goo.gl/AETjUK

、、これの両端をかじって、
ストローみたいにしてコーヒーを吸い上げ、
そして食べる、みたいな、
裏技的食べ方もあります。

確かに、中がどろどろになって美味いですが、
まぁ、普通に食べますね笑。
普通に美味いです。

濃いめのコーヒーが良いですね。
めっちゃくちゃ甘いものと、
めちゃくちゃ苦いものの組み合わせは最高です。

冷たいモノと熱いモノの組み合わせ
(アップルパイとアイスクリーム等)もそうですが、
逆のものの組み合わせというのは、
振り幅が大きい方が美味い。

ティムタムは、規格が海外基準といいますか、
日本のお行儀の良いお菓子メーカーならば、
通常やらないような砂糖の量をぶち込んでると思うんですよね、多分。
コーヒーに合うのはむしろ、
そういう「振り切った甘さ」かもしれないですね。



▼▼▼第2位:スタバのチョコレートチャンククッキー

、、、こちらも「外資系」です。
「日本より海外のほうが美味いもの」ってあります。
逆ももちろんたくさんありますが。

私はその代表は「クッキー」だと思っています。
特にアメリカにおけるクッキーは、
「まったく別物」です。
「みちのくプロレス」と「WWE」のように違います。
「ジ・アルフィー」と「エアロスミス」ほど違います。
アーノルドシュワルツェネッガーと、
なかやまきんに君ぐらい違います。

日本のクッキーは「お茶うけ」というか、
「バイプレイヤー」ですが、
アメリカのクッキーは「主役を張れ」ますから。
だって、近所のお母さんたちが、
各々クッキーを焼いて集まる、
「クッキーパーティ」とかあったりしますから。
完全にメイン扱いです。

本当に。

日本の「小さくさくさくしたクッキー」ではなく、
もっとデカくて、ねっとりとしていて、
がっしりとしていて、
口に入れた瞬間、
脳内麻薬がどばどば出てくるような、
ふんだんに使われたバターと砂糖の濃度が、
脳天を直撃するような、、、
そういうクッキーに日本で出会えるのは、
スタバかコストコだけです。

「カントリーマァム」なんて、
何かの冗談みたいですから。
アメリカのマジのクッキーの、
あの小さめのフリスビーぐらいのサイズ感に比べれば、
大きさは「サンプラー(試供品)」ですし、
中身もスカスカ、パサパサです。

▼参考画像:スタバのチョコチップクッキー
https://goo.gl/Sb8ke5

、、、こういう、ねっとりとしたクッキーに、
いつか日本が出会う日が来るのでしょうか?
「シェイクシャックのハンバーガー」とか、
「ビルズのパンケーキ」みたいに、
いつか「謎のブーム」が起こり、
アメリカンスタンダードのクッキーが、
日本に定着したら、私は個人的に嬉しいです。


▼▼▼第1位:「パーラー江古田」のビスコッティ

一位はこれです。
私は「自分へのご褒美」としてときどきこれを買います。

▼参考画像:「パーラー江古田」のビスコッティ
https://goo.gl/8L3UTh


、、、パーラー江古田というのは、
「パン好き」の人には全国区で有名な、
江古田にあるパン屋さんです。
現在岩手県在住の、
同じ教会の友人のげんちゃんに教えて貰ってから、
私も知るようになりました。

通っている教会から現在徒歩2分のところにあるので、
いつでも行けるには行けるのですが、
わりと高価格なため、私が行くのは年に何回か、
「お使い物」として、
誰かに手土産を買うときぐらいですかね。

、、、そのときに私は、
自分のためにこの「3本150円」の、
ビスコッティを買います。
つまり1本50円する。
けっこう高いんです。

でも、これが他にない感じで美味い。

イタリアの本場ビスコッティが、
本当にこんなに固いのかどうか分かりませんが、
パーラー江古田のビスコッティは、
とにかくめっちゃくちゃ固いです。

硬度でいうと、
ちょうどダイヤモンドと同じぐらいじゃないでしょうか笑。

食えたもんじゃない固さなんですよ笑。
真正面から勝負を挑むと、歯が折れる。
しかし、何かしらの液体にひたすと、
不思議なことに「ちょうど良い固さ」になります。
で、赤ワインかコーヒーが抜群に合います。

これをコーヒーに浸し、
かじりながらコーヒーを飲む。
中にはナッツやドライフルーツがたっぷり入っていて、
全粒粉を使った生地は香りに深みがあります。
至福の時間です。

、、、ナイスコーヒー(copyright東京ポッド許可局)!

陣内が先月観た映画 2018年12月 『こんな夜更けにバナナかよ』他

2019.05.08 Wednesday

+++vol.072 2019年1月1日配信号+++

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■2 陣内が先月観た映画 2018年12月

月に一度のお楽しみ、
「陣内が先月観た映画」のコーナー。

タイトルそのまんまの企画です。
先月私がいろんなかたちで観た映画を、
一挙に紹介しちゃうというコーナー。

5本以上観た月だけの限定コーナーとなります。
先月はけっこう観たので、
けっこう紹介できます。

もともと映画を観るほうではありますが、
Amazonプライムのストリーミングで観るようになって、
観る本数が3倍ぐらいに増加しました。
移動中に観れるというのが大きいです。
電車の中やバスの中で本を読むのは少し疲れますが、
映画はノーストレスです。
長時間移動がある月なんかは、
往復の移動だけで4、5本観れたりします。

観るだけではもったいないので、
皆様に紹介しちゃおう、
というのがこのコーナー。

世界一小規模の映画賞、
「月間陣内アカデミー賞」もやります(笑)。

「おもしろそうだな」と思うやつがあったら、
それをレンタルして観てみる、とか、
あとこれを読んで、観たつもりになって、
誰かに知ったかぶりする(笑)などの
使い方をしていただければ、これ幸いです。

「陣内が先週読んだ本」の
140文字ブリーフィングが好評なので、
映画評論も140文字で試みます。

時短は正義(!)ですから笑。

「読んだ本」コーナーと同じで、
140文字はあくまで「努力目標」です。

*どうしても「ネタバレ」要素をいくらか含みますので、
絶対にネタバレしたくない作品がありましたら、
器用に読み飛ばしてくだされば幸いです。
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

●イット・フォローズ

鑑賞した日:2018年12月1日
鑑賞した方法:Amazonプライム特典

監督:デヴィッド・ロバート・ミッチェル
主演:マイカ・モンロー他
公開年・国:2015年(アメリカ)
リンク:
http://amzn.asia/d/1MmrmZ9

▼140文字ブリーフィング:

これはかなり面白かったです。

ここで豆知識を。
アメリカで「イット」というのは、
鬼ごっこの「鬼」のことです。
子どもが鬼ごっこするとき、
じゃんけんで負けた子どもに、
「お前がイットだ」「じゃあ、私がイットね」
と良います。

この映画のタイトルの「イット」は、
「鬼ごっこの鬼」の意味と、
「得体の知れない何か」という意味がかかっています。

さて、この映画ですが、
低予算なのに口コミを通して全米に広がり、
結果的に大ヒットした、という、
日本で言う「カメラを止めるな!」的な映画です。

十代の子どもたちが主人公で、
「セックスをすると、
 『何か』が追いかけてくる。
 誰か他の人とセックスをすると、
 『何かに追いかけられる状態』が相手に感染し、
 自分が自由になるかわりに、
 セックスをした相手が今度は、
 『何かに追いかけられる』ようになる。」
という筋書きです。

は?

何いってんの?

ですよね。

まったく何のことか分かりません笑。

『何か』というのは、
「鬼」なんです。
この鬼は、一度感染した人にしか見えません。
そして、必ず歩いています。
走ることは出来ない。
しかし、どこまでも追いかけてきます。
鬼は、その人の知り合いの姿をしていますが、
何故か卑猥な格好をしています。
裸足だったり、裸だったり。
町中なのに。

怖いでしょ。
ゾンビ映画のようでもあり、
ホラー映画でもあり、
何かしらの教育的・哲学的な要素が背後にあるような香りもします。

たぶん一番近い映画は、
ヒッチコックの「鳥」という映画です。
鳥がひたすらに自分を襲ってくる、
というだけの映画ですが、
得体の知れない不気味さがあります。

なぜホラー映画、ゾンビ映画を人々は観るかというと、
ゾンビや、ヒッチコックならば「鳥」が、
現実の世界に生きるわれわれにとっての「何か」の比喩だからです。

鑑賞者によってそれは変わります。
それは「実存的不安」かもしれない。
ある人にとっては「借金」かもしれない。
ある人にとっては「会社での業績」かもしれないし、
ある人にとっては「家族」かもしれない。

「イット・フォローズ」は、
セックスを媒介して感染する、
というところから、
米国では当初、
「これは性感染症のメタファーであり、
ゆえにこの映画は貞操を守るようにという、
教育的な意味を込めた映画なのだ!!」
という解釈が流布したそうです。

しかし、後のインタヴューで、
監督はこれを否定します。
そうではなく、「イット」とは「死」なのだと。
媒介するものがなぜ「セックス」なのか?
それは、「セックス」が「生きること」の象徴だからだと。
つまり、私たちが生きるというのは、
「死の足音」から逃げる鬼ごっこのようなものだ、
という「根源的不安」をこの映画は描き出したのです。

だから人々は、
「なんかよく分からないけど、
 この映画に引きつけられる」
という状態になり、
低予算にもかかわらず観客動員数が伸びたわけです。

、、、実はこの手法というのは「古典的」で、
先ほどのヒッチコックの「鳥」もそうですが、
カフカの『城』や『変身』、
安部公房の『砂の女』なども、
この系譜に連なります。
(1,249文字)



●奇蹟がくれた数式

鑑賞した日:2018年12月2日
鑑賞した方法:Amazonプライム特典

監督:マシュー・ブラウン
主演:デヴ・パテル、ジェレミー・アイアンズ
公開年・国:2016年(イギリス)
リンク:
http://amzn.asia/d/8qhSTTD

▼140文字ブリーフィング:

私は数学や数学者に関する本を読むのが好きです。
この「ジャンル」には、
『素数の音楽』『フェルマーの最終定理』など、
めちゃくちゃ面白い本がたくさんあります。

、、、で、
結構多くのこれらの本に登場するのが、
彗星のように現れたインドの天才数学者、
ラマヌジャンです。

ラマヌジャンは数学者をして「天才」と言わしめる、
「真正の天才」です。
ある数学者によれば、
「アインシュタインよりも凄い頭脳であり、
とても地球人とは思えない」そうです。

ある日、ケンブリッジ大学の数学者ハーディ卿は、
インドのラマヌジャンと名乗る男から、
膨大な数式を書いた手紙を受け取ります。
どうやらこの男、
正規の教育すら受けていないらしい。

ばかばかしいと思って、
その手紙をしばらく放っておきますが、
ある日それを見てハーディ卿は度肝を抜かれるわけです。
それらの数式が、
「とてつもない内容」だったからです。

ハーディ卿はラマヌジャンを呼び寄せ、
ケンブリッジの寮に住まわせ、
共同研究を始めるが、、、
という実話に基づく話しです。
当時はまだ英国社会において、
「かつて属国だったインド人」の地位は低く、
ラマヌジャンは様々な差別に直面しますが、
ハーディ卿がだんだんと彼を、
「100年にひとりの天才」としてだけでなく、
「友人」として認識していく様は、
胸が熱くなります。

主演はスラムドッグ$ミリオネアのデヴ・パテル。
インドロケをしたインドの映像や、
ケンブリッジのトリニティアカデミーの風景が非常に美しく、
「良い映画を観たなぁ」という気持ちになりました。
(640文字)



●マイケル・ムーアの世界侵略のススメ

鑑賞した日:2018年12月3日
鑑賞した方法:Amazonプライム特典

監督:マイケル・ムーア
主演:マイケル・ムーア(ドキュメンタリー)
公開年・国:2016年(アメリカ)
リンク:
http://amzn.asia/d/8JkPYLD

▼140文字ブリーフィング:

これはめちゃくちゃ面白かったです。
マイケル・ムーアは「左翼的だから」という理由で、
嫌いな人も多いですが、
この映画はオススメできます。

マイケル・ムーアが、
「アメリカは世界各地で、
 軍事的に世界侵略を進めてきた。
 私も世界に飛び出して、
 軍事的ではない方法で、
 米国の世界侵略を進めよう!」
と旅立ちます。

彼は主にヨーロッパ各地に飛び立つのですが、
そこで出会う様々な制度や社会の在り方が、
アメリカとは「真逆」なわけです。
そしてムーアは言います。
「ここに星条旗を立て、
 この『文化的戦利品』を、
 アメリカに持ち帰って良いですか?」

具体的にどんなものがあるかというと、
イタリアのバカンス(年に4週間は皆が取る)、
フランスの学校給食
(1時間たっぷり時間を掛け、一流のシェフが料理する。)、
ドイツの労働観(5時になると皆一斉に家に帰る)と、
過去の歴史への真摯な姿勢(学校でナチスのことを教え続ける)、
スロヴェニアの大学無償化(説明不要)、
ノルウェーの刑務所(受刑者が人間として尊厳ある生活を営む)
女性経営者によって国家的破綻から免れた、
アイスランドの銀行などです。

世界で最もお金を稼ぐ国でありながら、
同時に世界で最も「忙しく」、
食事は「ガソリン補給」のようで、
学校給食はピザとコーラ、
家にも仕事を持ち帰り、
共働きでベビーシッターを雇い、
過去の黒人奴隷への仕打ちや、
日本への原爆投下を「正当化」し、
多くの社会人が地獄の学費ローンに苦しみ、
刑務所ではほとんどの男が「カマを掘られ」、
いまだ社会の多くの場所で、
「男性優位思想(マッチョ主義)」が跋扈する、
アメリカとは確かに逆だ、
とムーア監督は「感動」します。
そして、言うのです。
「私はこれに感動した。
これをアメリカに持ち帰ることにする!」

激怒するアメリカ人もいるかもしれないが、
最後の「アメリカン・ドリームはいまやアメリカの外にある。
しかし、これらはみんなアメリカ生まれだ。
われわれは落としたものを拾うだけで良いんだ」
というメッセージからは、
アメリカではしばしば「売国奴」と軽蔑される、
ムーア監督もまた、真の愛国者だということが伝わります。

実はこの「アメリカ」の部分を、
「日本」と代入しても、
ほぼすべて読み替え可能ですので、
日本人にとっても勉強になる映画です。
(950文字)



●帰ってきたヒトラー

鑑賞した日:2018年12月3日
鑑賞した方法:Amazonプライム特典

監督:デヴィッド・ヴェント
主演:オリヴァー・マスッチ
公開年・国:2015年(ドイツ)
リンク:
http://amzn.asia/d/7FGggaB

▼140文字ブリーフィング:

現代のドイツにヒトラーが甦り、
彼がSNSのスターになる、という筋書きです。
彼をモノマネコメディアンと勘違いした人々は、
面白がって彼を主人公に映画を撮ったりするが、
彼が「本当のヒトラー」だと気づいたのは
第一発見者のフリー映像作家ただひとりでした。
最後に彼は精神病院に入れられてしまい、
「甦ったヒトラー」は、
まさにトランプ大統領的に、
「歯に衣着せぬ物言い」で、
自信を失ったドイツ人たちに、
ツイッターを通して熱狂的に支持され、、、
という筋書きです。
人々が閉塞感をぶち破るポピュリストを求める理由は、
「政治的無関心と無気力」です。
これらが立ちこめているところに、
静電気の発火ほどの火種があれば、
「ナチスの悪夢」は再来するのです。
日本を含め、今全世界にこのガスは充満しています。
(314文字)



●はじまりのうた BIGIN AGAIN

鑑賞した日:2018年12月4日
鑑賞した方法:Amazonプライム特典

監督:ジョン・カーニー
主演:キーラ・ナイトレイ、マーク・ラファロ
公開年・国:2015年(アメリカ)
リンク:
http://amzn.asia/d/2gkOlFN

▼140文字ブリーフィング:

失恋したシンガーソングライターの女性が、
失業したレコードレーベルの創始者に出会い、、、
という話し。
「音楽の力」を純粋に見せてくれる良作でした。
詳しい説明は割愛しますが、
主人公のひとりの音楽プロデューサーの娘が、
ギターを弾くシーンでは涙が出そうになりました。
(128文字)



●ロボコン

鑑賞した日:2018年12月3日
鑑賞した方法:Amazonプライム特典

監督:古厩智之
主演:長澤まさみ、小栗旬他
公開年・国:2003年(日本)

リンク:
http://amzn.asia/d/bbFnDEU

▼140文字ブリーフィング:

酷かったです。
編集がダルすぎる。
テンポが悪い。
そもそもこの映画、
広島県だかそのあたりの専門学校が舞台のはずなのに、
主演俳優のだれひとり、広島弁を話さない。
ここだけで「手抜き」なのが分かります。
この時点で見るのを辞めるべきだった笑。

「ロボコンの競技」自体は面白いですが、
それ以外はD級です。
ただ、15年前の長澤まさみはめちゃくちゃ可愛いですから、
長澤まさみファンのための
「アイドル映画」としては優れています。
(203文字)



●イコライザー

鑑賞した日:2018年12月8日
鑑賞した方法:Amazonプライム特典

監督:デンゼル・ワシントン、クロエ・グレース・モレッツ、
主演:アントワ・フークワ
公開年・国:2014年(アメリカ)
リンク:
http://amzn.asia/d/hDfpHz6

▼140文字ブリーフィング:

こちらは、先週の、
「2018年版・今年観た映画ベスト10」で、
紹介しました。
2018年の、輝ける「第二位」の映画です。

「正義と悪」が脱構築され、相対化される、
「ポストモダン」の時代において、
「それでも絶対的な正義があり、
 絶対的な悪もある」
ということを描ききっています。
詳しくは先週号をご参照下さい。
デンゼル・ワシントン最高!でした。
(166文字)



●トレーニング・デイ

鑑賞した日:2018年12月10日
鑑賞した方法:Amazonプライム特典

監督:アントニー・フーコア
主演:デンゼル・ワシントン、イーサン・ホーク
公開年・国:2001年
リンク:
http://amzn.asia/d/7RQBMWB

▼140文字ブリーフィング:

「イコライザー」が「デンゼル・ワシントン最高!映画」なら、
こちらは「デンゼル・ワシントン最低!映画」です笑。
なんと、この二作の監督は同じ、
アントニー・フーコアです。

こうも真逆な役を同じ監督が同じ役者にやらせる、
というのがすげーな、と思いました。
この映画を観た理由はただひとつ、
『イコライザー』があまりに良かったからです。
同じフーコワ監督とデンゼル・ワシントンのコンビなら、
面白いに違いない、と。

この映画は、
「一線を超えてしまった麻薬捜査官(デンゼル・ワシントン)」と、
その捜査官に訓練される新米刑事(イーサン・ホーク)の話です。

『日本で一番悪い奴ら』という綾野剛主演の邦画があります。
私はこの映画を2018年の夏に観ましたが、
実話に基づく本作は、かなり衝撃の内容でした。
北海道警が「拳銃・麻薬検挙数」を上げるために、
「どちらが犯罪者かわからない」ような手段を使います。
その中心にいた元麻薬捜査官が書いた告発本をもとに、
この映画は作られています。
綾野剛の「ぶっ壊れた演技」にも魅せられましたが、
何よりこれが実話だということに戦慄を覚えました。

、、、で『トレーニング・デイ』は、
『日本で一番悪い奴ら』のアメリカ版と言って良いでしょう。
「蛇の道は蛇」と言いますが、
麻薬捜査官として「麻薬の巣窟」に入っていく刑事は、
「ヤクザより怖い」ですし、
極道より「道を極め」ちゃってます。
こういうことって、今も少なからずあるのでしょう。
すげー世界だと思います。
(660文字)



●チア★ダン

鑑賞した日:2018年12月10日
鑑賞した方法:Amazonプライム特典

監督:河合勇人
主演:広瀬すず、中条あやみ、天海祐希他
公開年・国:2017年(日本)
リンク:
http://amzn.asia/d/2Dt078b

▼140文字ブリーフィング:

この映画、サブタイトルがくせ者です。
「女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃった本当の話」
とあるので、オチを先に聞いちゃった漫才を見るような、
複雑な気持ちで期待せずに見ました。

この手の映画で結末を言っちゃってるというのは、
「今から面白い話しをします」
といって話し始めるようなもので、
そうとう自信があるんでしょうね。
さぞ面白いんでしょうね、、、

どれどれ?

という感じで。
がっかりする心の準備をして笑。

結果、どうだったか?

めちゃくちゃ面白いじゃねーかよ(爆死)。

なんだったら、最後ちょっと泣いちゃったじゃねーかよ。
というね笑。

まんまとやられました笑。

先ほどの『ロボコン』で痛い目に遭っていた私は、
設定が福井だったので、
福井弁で話していなかったら
見るのを辞めると決めていました。

主演俳優たちはゴリゴリの福井弁を話していました。

うん、なかなか良いじゃないか。

ふむふむ、、、。

、、、見終わった後、
この「青春群像・役者たちの成長もの」というジャンルにおいて、
「ウォーターボーイズ」を超えるほどの傑作かもしれないと思いました。
この手の映画って何が難しい(と同時に見る方は面白い)かというと、
撮影期間の2ヶ月とか3ヶ月の短期間に
出演する若手の役者たちもまた、
ウォーターボーイズならシンクロナイズドスイミング、
チアダンならチアリーディングの技術を、
ゼロから学ばなきゃいけないわけです。
最後の「見せ場の演技」では、
実際に十代の俳優たちが、
「十分に説得力のあるダンス」を、
踊れている状態に、3ヶ月でもっていかなければならない。
まさか全部CGにするわけには行きませんから。

なので、「青春スポ根」を演じながら、
役者たち自身も「青春スポ根」を、
実際にガチでやっている、
という「入れ子構造」になります。

そこが観客の心をくすぐるわけですが、
この映画はその点がすさまじかった。

中条あやみは詳しく知りませんが、
広瀬すずは相当に運動神経が良い、
というのを再認識しました。
是枝裕和監督の『海街diary』という映画で、
広瀬すずがサッカーをする10秒ぐらいのシーンがありますが、
あれを見た時、「ちょっと普通じゃない運動能力」
を感じたのですが、本作で確信しました。

、、、というわけで、
俳優たちのダンスが素晴らしいし、
あと詳しくは言いませんがラスト30分の、
「コーチ=天海祐希視点」には、
危うく泣きそうになりました。
よにでしセミナーでいうところの、
「複眼的視角」ですね。

良い意味で裏切られた映画です。
(1,014文字)



●リスボンに誘われて

鑑賞した日:2018年12月22日
鑑賞した方法:友人に借りる

監督:ビレ・アウグスト
主演:ジェレミー・アイアンズ
公開年・国:2013年(ドイツ・スイス・ポルトガル合作)
リンク:
http://amzn.asia/d/bHtRgws

▼140文字ブリーフィング:

同じ教会に通う同世代の、
長尾さん(メルマガ読者)に、
DVD(と原作の書籍)を貸していただきました。
「俊君はこういうの好きかなと思って」と。
これは借りなければ絶対に観てないでしょうね。

結果から言いますと面白かったです。

スイス人の大学教授が、
ある本に出会ったことをきっかけに、
著者に会いにポルトガルのリスボン行きの電車に飛び乗り、、、
というところから物語は転がり始めます。

この映画はテーマが何より面白かった。
ポルトガルって、
1974年まで独裁政権が支配していたのです。

知ってました?

「いや、知ってるよ、常識だろ」
という人もいるだろうと思いますが、
私はいかんせん、「知識の円環」のなかで、
「歴史」が一番の弱点ですので、
この事実を知らなかったのです。

アントニオ・サラザールという独裁者が実権を握り、
ドイツのゲシュタポのような組織が、
反対勢力(レジスタンス)をスパイし、、、
ということが行われていたのです。
この独裁政権が転覆した革命のことを、
「カーネーション革命」というそうです。
映画の中で、ある重要人物が死んだとき、
棺桶に山ほどのカーネーションが手向けられますが、
この歴史を知らないと、
「は?何のこと?」となります。
実際、私もそうでした笑。

映画を楽しむには、
ある程度の教養が必要なのですね。

この映画を観たことにより、
ポルトガルの近代史について、
めちゃくちゃ勉強になりましたし、
「もっと知らなきゃ」と思わされました。

かのスイス人教授は、
「一冊の本」に出会ったことにより、
独裁政権を転覆させようとする、
レジスタンス(革命勢力)たちの「青春」を、
まるで探偵のように、あるいは考古学者のように、
「遺跡を復元させる」作業をしていきます。
この「一冊の本」と復元作業により、
教授は「人生のきらめき」とは何か、
ということを再発見していく、、、というストーリーです。

ストーリーも面白かったのだけど、
リスボンの風景がすべて生き生きしていて、
ポルトガルに行きたくなりました。
(807文字)



●こんな夜更けにバナナかよ

鑑賞した日:2018年12月29日
鑑賞した方法:池袋シネマロサにて観賞

監督:前田哲
主演:大泉洋、高畑充希
公開年・国:2018年(日本)
リンク:
http://bananakayo.jp/

▼140文字ブリーフィング:

メルマガにも書きましたが、
11月に北海道で、
私はこの映画の監督の前田哲さんと、
原作者の渡辺一史さんにお会いしています。

、、、で、この映画の医療監修を、
友人の土畠智幸氏がしていて、
制作段階からいろんな話しを聞いてました。
役者たちとスタッフ全員の、
「土畠先生、ありがとうございました」
というメッセージの寄せ書きが書かれた台本を、
見せて貰ったりしている映画なので、
もう、なんか「自分もスタッフのひとり」みたいな、
「謎の当事者意識」が芽生えちゃってるんですよね笑。
一方的に「中の人」になっちゃってる。
中の人じゃないのに笑。
なので、客観的な評価はもはや出来ない、
という前提でどうか読んでいただきたい。

、、、というエクスキューズをした上で。

、、、そりゃ面白かったですよ(爆死)。

いや、マジで。

年末に母が愛知県から孫に会いに来てくれていたので、
5時間の間、母に娘を見て貰って、
その間に、ひっさしぶりに、
妻と池袋で「映画デート」をしました。
娘が生まれてからは初めてです。

それもまた「多幸感」を強めるので、
やっぱり何重にも客観的評価は不能です。
でも、妻も私も上映中、何回も笑いましたし、
何回か泣きました。

妻は「もう一回観たい」と言ってましたし、
私はパンフレットを購入しました。

もう、大ファンじゃないですか。

「スターウォーズマニア」の、
「スターウォーズ」の映画評は当てにならないのと同じで、
「大ファン」って言っちゃってる私の映画評が、
どれだけ公正かは分かりませんが、
もうね、皆さん、観てください。

ヒットして欲しいので(←中の人)

、、、エクスキューズに次ぐエクスキューズはこの辺にして、
真面目に映画について語りますと、
「障がい」を描く映画というのは多くありますが、
こういう切り口で障がいを描いた映画は、
日本では初めてかもしれないと思いました。
初めてではなかったとしても、きわめて珍しく、
私は他に知りません。

何年か前のフランス映画に、
『最強のふたり』というのがあって、
それは車いす生活をする障がい者と、
その介助者の「友情」に基づく実話なのですが、
あの映画の素晴らしかった点は、
「障がい者を『かわいそうな人』として、
 いっさい扱わなかった」
ところにあると思います。

『こんな夜更けにバナナかよ』も、
志としてはそれと似たようなところがある。
そうでありながら、
もう一歩踏み込んだことを言おうとしている。

それは劇中のいくつかの台詞に現れています。
紹介します。

「障がい者のお世話は家族が全部見るべきという、
 日本の常識に抗いたい」
「生きるということは人に頼るということ。」
「命がけで人に頼る」
「出来るヤツ風なのが嫌いだった。
 人間てのは出来ないことの方が多いんだよ。」
、、筋ジストロフィー患者の鹿野(大泉洋)の、
上記のような台詞は、
この映画がコメディでありながら、
日本社会の「人に頼らないことが美徳という幻想」
に基づく「強すぎる社会規範」が、
社会全体を結果的にバラバラにしてしまっている、
ということの批判になっています。

日本では「人に迷惑をかけてはいけません」
と子どもに教えますが、
インドでは
「人間というのは生きてるだけで誰かに迷惑かけるのだから、
 あなたも迷惑をかけられても寛容でいなさい」
と教えるそうです。
どちらが「社会の風通しが良くなる」のでしょう?
大泉洋演じる鹿野さんの生き様は、
息苦しい日本社会へのアンチテーゼになっています。

また、障がい者というのは、
「生老病死」という人間が誰しも経験する人生の学びが、
「圧縮された形でそこに存在する」ので、
障がい者本人も、それと関わる人々も、
「学習のスピード」がハンパないんです。

私自身、自分の闘病からも、
じっさいに経験したこととしてよく知っていますが、
この映画からもそれが伝わってきます。
「障がい」を通して、
鹿野も、鹿野の両親も、
ボランティアたちも、
そして社会も学び、成長し、成熟していく。
「生きる」ということのエッセンスが、
濃縮した形で存在しているわけです。

自分で寝返りを打つことも出来ず、
手を数センチ動かすことしかできない鹿野が、
片思いしている学生ボランティア(高畑充希)に、
「普通の男ならここで抱き寄せるんだろうな」
といって、側にある手に「コト」っと手を寄せるシーンがあります。

そのシーンでは、
「鹿野が抱き寄せる」のが「見える」んですよね。
監督、すげーな、と思いました。
大泉洋、すげーな、とも。

特典映像とかも観たいので、
DVD出たら買います。
(1,689文字)



▼▼▼月間陣内アカデミー賞▼▼▼

世界一小さな映画賞、
「月間陣内アカデミー賞」を、開催いたします。
主催者、プレゼンターは陣内がつとめます。

作品賞、主演(助演)俳優賞、そしてもうひとつ、
という感じで、ぬるーくやります。
皆さんの映画選考の参考にしていただければ幸いです。


▼作品賞
「こんな夜更けにバナナかよ」

コメント:

え?『イコライザー』じゃないの?
と思われるかもしれませんが、
久しぶりに夫婦で映画館で映画を観られたこととか、
その制作プロセスを垣間見ていたとか、
いろんなことが相まって、
作品賞は『こんな夜更け』です。
『イコライザー』は先週号で、
十分語り尽くしたというのもありますし笑。

『こんな夜更け、、』は、
鑑賞後に「うん、良い映画を観た」と思える、
幸せな映画体験でした。

あと、ブルーハーツの、
『キスして欲しい』の使われ方が良かった!
あれはグッときます。

先ほどから言っているように、
「近親者バイアス」がかかっているので、
もはや公正な評価は出来ませんが、
私はこの映画、オススメします。
観てください(宣伝)!



▼主演(助演)男優賞
デンゼル・ワシントン(イコライザー)

コメント:

え?
大泉洋じゃないの?

と思われるかもしれませんが笑、
ここはデンゼル・ワシントンです。

『こんな夜更け、、』の大泉洋は確かに凄いです。
彼は役作りのために10キロ体重を落としました。
さらに、時系列がバラバラになる映画撮影において、
進行性の病である筋ジストロフィー患者を演じるために、
それぞれのステージで、「出来る動き、出来ない動き」を、
頭に入れた上で、病気が進行していくことを、
「身体表現」を演じ分けるのは至難の業でしょう。
また、実際に北海道に住んでいた、
「ステレオタイプの障がい者」の枠に収まらない、
鹿野さんという実在の人物に、
北海道が生んだ「異能の天才」、
大泉洋は「完全なハマり役」です。

ただ、「設定がもうすでにウルトラC」なので、
それが演技の良さゆえなのか、
それとも設定が凄いのかが、
素人の私にはわかりにくかった。

むしろ演技ということで言えば、
後に言うように、
高畑充希が「大泉洋を食ってる」
んじゃないかと思うところもあった。
ただいかんせん「競技」自体が違うので、
比較のしようはないのですが、、。

というわけでデンゼル・ワシントン。
とにかく『イコライザー』のロバートという人物に、
私はもう惚れてしまったわけですよ。
ニューヒーロー誕生の瞬間を目にしたようなうれしさがありました。
どうやら「2」も作られているようです。
ダイ・ハードもそうでしたが、
「2」は「鬼門」なので、
あまり期待は出来ないかもですが、楽しみです。



▼主演(助演)女優賞
高畑充希(こんな夜更けにバナナかよ)

コメント:

劇場で強く感じたことのひとつは、
「高畑充希、上手いなぁ」でした。
ある種の「コスプレ要素」がある、
テレビドラマはまだ良いのですが、
映画の場合、観ている人に
「役者が演じているなぁ」と思わせたら、
絶対だめだと思うんですよね。
「こういう人が本当にそこにいる感じ」
が出せるかどうかというのが、
役者の天性の素質のひとつだと思うのですが、
これってもう「天賦の才」だと思うんですよね。
高畑充希はその点において秀でていました。
こんな上手な人とは知りませんでした。
じっさい「鹿野」を「人が成長するための触媒」
と見た場合、物語的には、
高畑充希が主人公ですから。
この映画は。



▼その他部門賞「舐めてたらすごかったで賞」
『チア★ダン』

コメント:

完全に舐めていたのですが、
完全にやられました。
面白かったですねぇ、これは。
普通に胸が熱くなる「良い映画」でした。

読むラジオ的、2019年の抱負と「日々の面倒なこと」

2019.05.07 Tuesday

+++vol.072 2019年1月1日配信号+++

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■1 今週のオープニングトーク
久しぶりの質問カード
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

▼▼▼読むラジオ的、2019年の「抱負」▼▼▼

メルマガ読者の皆様、
あけましておめでとうございます。

今年は1月1日が火曜日、
ということで、
元日にメルマガを配信します。
私が厳格なユダヤ教徒で、
今日が元日でなく安息日なら、
メルマガ送信は出来ませんね。

「労働に値する」ので笑。

幸い私は厳格なユダヤ教徒ではなく、
今日は安息日でもないですから、
普通にメルマガを配信します。

8月に始まった「シーズン2」も、
年を越すということは、
4ヶ月続いているということですね。
「シーズン1」は12ヶ月続きましたが、
「シーズン2」はどれぐらいやるんだろう?
とりあえず6ヶ月間はやる予定です。

その後は、、、
まぁ、そのとき考えます。

あと、時期を見計らってしたいことが三つほど。
「新年の目標」というほどではありませんが、
発表します。

ひとつめは、
去年もやった「オンラインサロン」。
これは今年もやりたいんですよね。
去年は2ヶ月でしたが、
今度は3ヶ月間ぐらいやりたいなーと思ってます。
今、内容などを考えています。

あと、YouTubeの動画ですね。
「読むラジオを聴くラジオ(仮)」
というようなタイトルでシリーズ化できたらと思ってます。
もう、それは一周回って「ラジオ」じゃねーかよ、
っていうね笑。
「食べられる食品サンプル」は、
もう「食品」ですから笑。

このメルマガで話しているような内容を、
15分〜30分ぐらい(?)の動画にしたい。
画面には話す私の姿が映ってるだけですから、
ラジオとして聞いて貰うために。
ポッドキャストの方がいい気もするんですが
私自身、ラジオリスナーの一人として
「ラジオのプラットフォーム」として総合評価した場合、
もはやポッドキャストよりYouTubeのほうが、
優れているように思うので、
そちらでやりたいと思ってます。

あともうひとつが、
「読むラジオ」の「オフ会」ですね。
実現可能性がどれぐらいあるか分からないんですが、
このメルマガの読者のための会合を開いてみたい。
会場はどうしても最初は私がいる東京になってしまうのですが、
首都圏にお住まいの方が集まってくれたらいいな、
と思ってます。
会場を抑えて時間を設定し、
蓋を開けてみたら、私と、妻と、もうひとりだけ、
みたいなことになったら怖いので、
「参加者数の見積もり」をどのように事前にするか、
というあたりを考えています。
内容も、今いろいろと考えています。


、、、そんな感じで、
2019年も、読むラジオ、
楽しくやっていきたいと思いますので、
今年もよろしくお願いします。


▼▼▼面倒くさいこと▼▼▼

、、、さて、
年末特別企画(読んだ本、観た映画年間ベスト10)のため、
しばらくやってなかった、
「質問カード」をやっていきたいと思います。

今日の質問はこれ!

▼質問:
一日の行動のなかで最も「面倒くさいなぁ」と思うのは何ですか?


正月早々、
ずいぶん「後ろ向きな質問」です笑。
皆様はいかがでしょうか?

、、、そうですねぇ。

これはベスト3で発表したいと思います(結構あるんかい!)。

▼第3位 ひげそり

、、、毎朝ひげそりしながら、
「人生に無駄な時間なんてない、
 っていうけど、
 この時間は無駄だなぁ」
と思いながら剃っています笑。

パナソニックの1000円のひげそりがあって、
出張の多い私はそれが便利なので使い続けているのですが、
ブラウンとかの10000円以上する電気シェーバー使ったら、
もっと楽に剃れるんだろうか?
と何回も思いましたが、
購入には至っていません。

まぁ、出張のことを考えると、
電池が1ヶ月ぐらい持ち、
紛失してもダメージがない、
パナソニックの1000円ひげそりに勝るものはないので。

髭が薄い人って、
「風呂でときどきカミソリで剃るぐらいだよ」
なんて言いますが、
そんなのは恵まれた人の戯言であり、
私のような「普通〜濃い」人は、
毎日電気シェーバーのお世話になるわけです。

あの時間、なくなれば良いのになぁ笑。
一生涯のあの時間を合計したら、
多分1ヶ月ぐらいのバカンスが楽しめそうです。



▼第2位 パスワード関係、ログイン関係

、、、これは共感してくれる人も多いのでは?

現代社会というのは
「アカウント作成→パスワード→ログイン地獄」
です。

何から何まで、
あらゆるものが、
私に向かって、
「アカウントを作成してください」
「パスワードを設定して下さい」
と迫ってきます。

Amazonとか楽天とか、
良く使う類いのものなら、
まだ我慢が出来るのですが、
もう、1年に一回しか使わないだろ!
というものや、
「いや、一生に一回かもしれないよ」
というものまで、
アカウント作成を要求してきやがります。
クレジットカードにタグ付されていなくても、
単にオンラインで記事を読む(無料アカウント作成)、
図書館で本を予約する(アカウントとパスワード入力)、
にはじまり、
何らかのアプリやソフトウェアを、
タブレットやパソコンにインストールするたび、
そのアプリやソフトの数だけ、
アカウント名とパスワードが増えて行きます(地獄)。

もちろんそれらを記憶するというのは現実的に不可能なので、
私はメモを取っているのですが、
アカウントとパスワードの組み合わせのメモを数えますと、
私の場合150以上あります(爆死)。

ヤバくないですか?

、、、で、あのログイン画面のうっとうしさと来たら、、、
「パスワードがまちがっています」
「ログインに失敗しました」
「あなたがロボットでないことを確認するため、
 上の文字は何と書いてあるか入力してください」
「携帯に送られたメールのリンクから
 ログインを完了させてください(二段階認証)」

死ね!

もうね、こんなもんね、
死ね!と思うわけですよ。

関西風に言えば、
「イー!!!てなる」わけですよ。

関西風に言えば私は「イラチ」ではありませんが、
この一連のログイン関係は、
「世の中は不便になっているのではないか説」
を唱えざるを得ません。

個人を特定するのに必要なのは分かります。
致し方ないんだろうなぁとも思います。
しかしそれにしても、、、というね。

50年後には、こういうのって、
指紋認証、虹彩認証とかで解決するのかな?
どうなんでしょう?
そうなったら人類は一生のうち1ヶ月ぐらい、
時間を得することになるんじゃないでしょうか。



▼第1位 家に帰ってきたときの一連のこと

輝ける(?)第一位は、
「家に帰ってきてからの一連のこと」です。

これは説明が必要ですね。
私たちはほとんど毎日、
どこかへ出かけますよね。

、、、で、家に帰ってきます。

、、、家のドアを開けてから、
「本当に家に帰る」までの一連の作業が、
私は最近めちゃくちゃ面倒くさいと感じています。

これって私だけなのか、
多くの人が感じているのか、
謎ですが。

冬ならばまずコートを脱ぐ。
ハンガーに掛ける。
手袋、マフラーなどを脱ぐ、
タンスに入れる。
ポケットから鍵と定期券と携帯を取り出し、
所定の位置に戻す。
腕時計を外し、所定の位置に戻す。
バックパックを空ける。
中に入っているタブレット、パソコン、
手帳、本などを、所定の位置に戻す。
パソコンはケースから出し、
コンセントにつなぐ。
あと、何か知らないけど、
出先で荷物って増えているので、
それらを所定の位置に戻す。
外出先で何か買って食べたりしたら、
そのゴミは持ち帰りますので、
ゴミをゴミ箱に捨てる。
私はたいてい外出時にポットにコーヒーを入れていますので、
ポットを流しに置く。
買い物などしてきたときは、
冷蔵庫に入れる。
この時点で、アイテム数などが多いときは、
「工程数」でいうと、
20工程ぐらいになってるわけですよ。

、、、まだ終わりません。

、、、スキニーパンツなどをはいているときは、
家だと窮屈なのでジャージに着替える。
私は元保健所職員ですので、
うがい、手洗いをします。
粘膜からも風邪のウィルスは入りますので、
人混みにいたときは目も洗います。

、、、ふぅ。

これで「家にやっと帰れる」のです。

家から離れた時間が長ければ長いほど、
この「帰宅してから本当に帰宅するまで」の間は長く、
工程数は膨れあがります。

一泊以上の出張などだと、
これに、洗濯物を洗濯機に入れる、
ひげそりなどのアメニティを所定の位置に戻す、
コンセント関係を、、、などが加わりますので、
帰宅してから本当に帰宅するまで、
15分ぐらいかかったりします。

マジでこの時間なんなんだ!
俺はどんだけ荷物の数多いんだ!
何で荷物増えてんだ!
家から出るときの準備は2分なのに、
なんで帰ってくるとそれが5分以上に膨れあがる?
計算が合わないじゃないか!

ぶつぶつぶつ、、、

と思いながらいつもやってます笑。

もうね、
一生涯の「この時間」を合計し(以下省略)

永久保存版・陣内が観た映画ベスト10(後半)2018年版

2019.05.01 Wednesday

+++vol.071 2018年12月25日配信号+++

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■3 2018年版・陣内が今年観た映画ベスト10(後編)
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
Amazonプライムに入会してから、
月に平均すると10本ぐらいの映画を観るようになりました。
電車やバスや新幹線で、本を読む代わりに、
タブレットで映画を観るようになって、
飛躍的に映画を観る本数が増えました。
映画は小説と同じで「他人の靴を履いて人生を歩く」、
という「疑似体験」を与えてくれます。
本と同じくランキングはあまり好きじゃないので、

年に一度だけの特別企画です。
「今年読んだ本」と同じく、
前編で10位〜6位、後編で5位〜1位を紹介します。
皆様の映画選びのお役に立てれば幸いです。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

●第5位 三度目の殺人

鑑賞した日:2018年5月19日
鑑賞した方法:Amazonでレンタルストリーミング 500円

監督:是枝裕和
主演:福山雅治、役所広司、広瀬すず他
公開年・国:2017年(日本)
リンク:
http://amzn.asia/eCkwlne

二度目の観賞 2018年10月11日
Amazonプライム特典にて

▼▼▼コメント:

これは最近解説したばかりなのですが、
やはり凄い映画だと思いました。
二回見ましたけど、
二回目で確信したのは、
この映画は「キリストの赦し」の映画です。

小鳥の墓の十字架、
殺人現場の人型の十字架、
雪で遊ぶシーンの十字架状に寝そべる姿、
ラストシーンの「十字路」。

「十字架」がこの映画を読み解く鍵です。
この「十字架」には、
「その人が負うべき十字架」という意味と、
「赦し」という意味が込められています。

役所広司は広瀬すずを救おうとし、
その罪を自らの身に背負います。
彼は「救済者」であり、
司法制度全体がポンテオ・ピラトや、
ユダヤの大祭司のメタファーになっています。

死刑判決を受け、
なかば満足そうに裁判所を出て行く役所広司と、
彼が「その命を捨ててかばった」広瀬すずが、
一瞬目があうシーンがあります。
あれは、ペテロとイエスを意識しているはずです。

是枝監督はキリスト教の素養があり、
それを現代の物語として語り直す資質をもった、
日本の映画監督としては希有な存在です。

はやく「万引き家族」が観たいなぁ。



●第4位 カメラを止めるな!

鑑賞した日:2018年8月18日
鑑賞した方法:TOHOシネマズ新宿で劇場鑑賞

監督:上田慎一郎
主演:濱津隆之、真魚 他
公開年・国:2018年(日本)
リンク:
http://kametome.net/index.html


▼▼▼コメント:

今年映画館で観た2本の映画のうちの1本。
もう一本は最近解説した、
『パウロ 愛と赦しの物語』です。

Amazonビデオで有料配信されてから、
500円払ってもう一度観ました。
妻にも見せたかったので。

「多分今の状態で観ても面白くないかもよ」と、
思いっきりハードルを下げた状態で、
観て貰いましたが、
妻はそれでも「面白い」と言ってました。

とにかく、あんなに映画館が、
ドカンドカン受けている映画は初めてでした。

それだけで、凄いことです。
いろいろ文句言う人もいますが、
東京の映画館を「なんばグランド花月」並みに、
笑い声で満たすことに成功した映画監督が、
かつていたでしょうか?
そしてこれからいるでしょうか?

それだけで偉大な達成です。

手放しに誉めて良い。

実はこの映画、
ルックスとは違って案外深いです。
一人の男が矜持を取り戻す、
男の人生の物語であり、
家族の回復の物語です。

詳しくは言えませんが、
「メタ・メタ・メタ構造」ともいえるエンドロールのカットは、
監督の自分自身へのエールにもなっています。

子どもがいる人、
特に娘がいる人は、
最後、泣いちゃう可能性大ですね。






●第3位 哭声 コクソン

鑑賞した日:2018年8月1日
鑑賞した方法:Amazonプライム特典

監督:ナ・ホンジン
主演:クァク・ドウォン、ファン・ジョンミン、國村隼他
公開年・国:2017年(韓国)
リンク:
http://amzn.asia/0oOmcZv

▼▼▼コメント:

この映画もメルマガにて解説済みですので、
それをもう一度繰り返すことはしません。
過去記事をご参照下されば幸いです。

、、、この映画、好き嫌いがハッキリ分かれるでしょうね。
大好き:5%
大嫌い:95%
ぐらいで笑。

、、、分かれてねぇじゃねーかよ、っていうね笑。

それぐらい「クセが凄い(copylight千鳥ノブ)」映画なのです。

私は「大好き派」でして、
2回も観てしまいました。

韓国のある田舎の村で、
人が「悪魔に憑かれ」たようになり、
その人が猟奇的な殺人をして、
本人も自殺する、
という事件が多発します。

主人公はその事件を追う刑事です。

この映画は、ジャンル分け不能です。
ホラーはホラーなんですよ。
もうめちゃくちゃ怖いですから笑。
不気味さ、禍々しさがとにかく凄いです。

でも、サスペンスの要素ももちろん。
事件を「解いていく」わけですから。
謎が謎を呼び、、、という要素がある。

さらにはどことなくおかしみがある。
コメディ要素も混ざっている。
そして「霊媒」です。
『エクソシスト』という古典的除霊映画がありますが、
あれの発展形ですね。

そして最後に、この映画は、
「宗教映画」です。
もっと言えばキリスト教の映画です。
そしてもっと言えば、神学の映画、
さらに言えば神学の中でも「神義論」に関する映画です。

「正しい神がなぜこの世に悪が存在することを許すのか?」
という問いに関する、ナ・ホンジン監督なりの、
答え(というよりも葛藤の道のり)がこの映画に通底しています。

この映画は聖書の引用で始まります。

「なぜうろたえているのか。
どうして心に疑いを起すのか。わたしの手や足を見なさい。
まさしくわたしだ。触ってよく見なさい。
亡霊には肉も骨もないが、
あなたがたに見えるとおり、わたしにはそれがある。」

キリスト教徒には分かるのですが、
これはキリストの言葉、
それも十字架にかかり、
3日目に復活した後のキリストが、
弟子のトマスに言う言葉です。

ナ・ホンジン監督は牧師になろうとして、
神学校に行ったことがあります。
そこから「映画監督」に進路を変更した。
そして「映画」というフィールドで、
「神学の続き」をしている。

まったく同じような経歴を持つ映画監督に、
「沈黙」を撮ったマーティン・スコセッシがいます。
彼もカトリックの神父になろうとしたが、
映画監督となり、自分は映画という現場で神学している、
と自分で言っています。

「キリスト教映画」とは、
「キリスト」とか「信仰」とか「教会」という言葉が、
出てくる映画のことではありません。

そうではなく、何を題材としたとしても、
「その切り口が神学的であるような」映画のことです。

先週の読んだ本ベスト10に登場した、
『イマジン』で語られていたことです。



●第2位 イコライザー

鑑賞した日:2018年12月8日
鑑賞した方法:Amazonプライム特典

監督:デンゼル・ワシントン、クロエ・グレース・モレッツ、
主演:アントワ・フークワ
公開年・国:2014年(アメリカ)
リンク:
http://amzn.asia/d/hDfpHz6

▼▼▼コメント:

これは、1位〜5位のなかで、
唯一、当メルマガで観解説の映画です。
観たのが最近ですから。

これは、やられました。

私は「ドンパチ映画」って、
あんまり好きじゃないんですよね。
「暴力」が好きじゃないわけじゃない。
だって「アウトレイジ」大好きですから笑。

そうではなく、
「爆発→銃撃→カーチェイス→銃撃→殴り合い→決着」
みたいな判で押したような展開を見せられると、
「それ、もう2万回観たわ。
 もうお腹いっぱいだわ」と思っちゃう。

「もう2万回観た」ことを、
なんでもう一回、
莫大な予算をかけてやろうと思えるのだろう。

、、、作り手はどんだけバカなんだろう(失礼)?

とか思ってると、
内容が頭に入ってこなくなり、
潮が引くように映画から関心がなくなっていきます(当社比)。

もちろん、あの「おきまりのシークエンス」が、
「最高にアガる」という人が一定数おり、
そしてそちらのほうがむしろ多数派だからこそ、
火薬、銃撃、カーチェイス、殴り合い映画は、
量産されてきたし、これからも量産されるのでしょうけど。

、、、でこの映画、
「火薬、銃撃、殴り合い映画」です(爆死)。
(カーチェイスは確かなかったと思います。
 あったけど私がカーチェイスがあまりに嫌いなので、
 記憶から消去してるだけかもしれないけど笑)

つまり、普段の私なら、
まったく食指が動かないようなジャンルの映画です。

それなのに、例外的に良かった。
突出して良かった。

この手の映画にここまで感動した最後の思い出は、
小学生のときにみた「ダイ・ハード」の第一作目以来です。

じつに30年ぶりに、
このジャンルの映画で、
凄いのを観ちゃった。

『ダイ・ハード(一作目)』がなぜあの手の映画の中で、
突出している(と私が思う)かというと、
やはりマクレーン刑事(ブルース・ウィリス)の魅力なんですよね。
妻と上手く行かず、
「最低なクリスマス」を過ごす男に、
最低な災難が降りかかる。
それを彼がアクションと知恵を用いて、
切り抜けていき、
大規模なテロ事件を解決するわけですが、
マクレーン刑事の「人となり」が魅力的であり、
それがアクションとちゃんと結びついているので、
「必然」があるわけです。
「外にいる名も知らぬ黒人警備員」との、
「無線のやりとり」もウィットに富んでいますし。

また、人質のひとりとなった妻が、
「正体不明のヒーロー(=マクレーン)」を、
「彼(夫)に違いないわ。
 人間をここまで激怒させられる人間なんて、
 彼以外いないもの。」
と呟くシーンなんて、最高です。

、、、で、『イコライザ』ですが、
私は『ダイ・ハード』の21世紀的アップデートとして観賞しました。
そして、『ダイ・ハード』を超えた、と。

この映画、冒頭で、
以下のマーク・トウェインの言葉が引用されます。

「人生で一番大切な日は生まれた日と、
 生まれた理由が分かった日」


、、、もう面白そうでしょ笑。

結果から言いますと、
主人公のロバート(デンゼル・ワシントン)は、
「ダイ・ハード」のマクレーン刑事を超えました(当社比)。

彼の人となりが魅力的なのです。
まず彼は不眠症であり強迫神経症です。
そして妻に先立たれた傷から立ち直っていない。
また、彼は大変な読書家で、
「読むべき100冊」という名著の、
92冊目の『老人と海』(ヘミングウェイ)を読んでいたりします。
また、彼の会話には、
『ドン・キホーテ』など、
知っている人には分かる、
「知的な引用」が多い。

「なにぃぃぃ!
 ヤツのIQは180だとぉぉぉ!!!」
というバカっぽい台詞で、
「主人公は切れ者だ」
ということを分からせるのではなく、
会話の中の「それとない引用」で、
台詞ではなく
「主人公は相当に頭が切れ、
 そして教養のある人らしい」
と観客に分からせる、というのはスマートな方法です。

アクションにも一工夫あります。
彼の過去はCIAの特殊工作員であり、
過去の任務の重大さゆえに、
「国家からもう死んだことにされた」人間です。
今はその過去を隠し、
ホームセンターで働きながら、
ひっそりと暮らしている。

その彼が、あるロシア人の少女を、
売春の元締めをしているロシアマフィア組織から救おうとして、、、
という、まぁ「コッテコテ」の設定なわけですよ。

これを面白くするのは結構難しい。

ところがこの映画に私は、
ぐいぐいと引きつけられ続け、
最後には「良い映画を観たぁぁ!!」
「ありがとう!!」
「最高だぁぁ!!」
と思わせられてしまったのです。

まんまとやられました。

まずアクションシーンが「面白い」。
ロバートの戦いの手法に、
「その場にあるものを使う」というDIY精神があり、
このギミックはどこか、「脱出ゲーム」のようです。
転がっているスパナや、
むき出しになっているコードや、
机の上にある紙とペン、
つまり視界に入っているモノを利用して、
この部屋を脱出して下さい、
というアレです。

あと、この映画、
音楽の使い方がとてもクールです。
アガるところではちゃんとアガるように、
選曲とボリュームがかなり考えられている。
まるでミュージックPVを観ているかのように、
ともすると単調になりがちな、
アクションシーンを楽しめます。

さらにこの映画は、
「勧善懲悪映画」です。
「半沢直樹的」と言いますか。

「完全なフィクション」だと全員分かっているけど、
正義が勝ち、悪が挫かれるところを観て、
人々が溜飲を下げ、カタルシスを味わうことが出来る、
という意味では、
「イコライザー=半沢直樹」と言って良いでしょう。
テーマも国も、何もかもまったく違いますが笑。

ただ、現代における勧善懲悪って、
めちゃくちゃ作りづらいはずなのです。

『ダイ・ハード』が作られた80年代ならば、
それは簡単でした。
まだ「東西冷戦期」でしたから、
アメリカ映画なら、「悪=ソ連(共産圏)」。
以上、終わり、です。

ダイ・ハードのテロ集団にも、
確か東欧だかソ連が絡んでいましたし、
『ロッキー2(3?)』の強敵もソ連出身でした。

悪VS正義

の二項対立が非常にやりやすかった時代なのです。

しかし、それはモダン=近代までの話し。
ポストモダン(近代が終わった時代)と言われる現代において、
「悪と正義の境界」は融解を始めます。

つまり何が正義で何が悪か分からない。
昨日まで正義の側にいたと思っていた人や組織に、
とてつもない巨悪が潜んでいても、
もう誰も驚かない。

昨日まで悪魔のように嫌われていた人や組織が、
実は組織的な情報操作によってそうされていたに過ぎず、
加害者だと思っていた人が被害者だった、
と聞かされても、もう誰も驚かない。

今や「白と黒」はなく、
「永遠にグラデーションの続くグレー(灰色)」だけがある。

そういう時代に私たちは生きています。

しかし監督のアントワーン・フークワは、
「『悪と正義』が相対化され脱構築された、
 ポストモダンの現代にも、
 それでも絶対的な悪、というものはやはりあるし、
 それでも絶対的な正義、というものもあるはずだ」
ということを言おうとしているのです。

これを現代に描ききるのは非常に難しいにもかかわらず。

これをやるときに、
「時代認識を80年代に巻き戻して」
それをやる、というのは不正解です。
それは単なる「アナクロニズム(時代錯誤)」ですから。

そうではなく、「限りなく続くグレーのグラデーション」
の中に、「きらめく白と黒」をつかまえて描ききらねばならない。

至難の業です。

これを実現するために、
設定に相当な仕掛けが施されています。

たとえば主人公(ロバート=デンゼル・ワシントン)が黒人であること。
民族多様性の時代に、もし主人公が白人なら、
この映画の持つ意味合いは「80年代的な正義」に後退してしまいます。

次に「悪」がロシアマフィアだが、
被害者もまたロシア人の少女であること。
「悪」を措定するのにロシアを使うのは、
『ダイ・ハード』の時代と変わっていないように見えますが、
主人公が命を賭けて救うのもまた、
ロシアから移住してきた不良少女のロシア人だ、
という設定にすることにより、
「アメリカ=正義、ロシア=悪」
という構図になるのを注意深く避けています。

さらに、ロバートは元CIAの特殊工作員という、
アメリカの「体制側」にいた人間なのですが、
ロバートがホームセンターで、
メンター的に何かとお世話をしている労働者は、
ヒスパニック系であり、
彼のお母さんが営むレストランから、
白人警察官が暴力を背景に不正にお金をむしり取り、
それをロバートが救う、
というシーンがあります。

このように、この映画では、
「悪と正義」は立場や出自や人種によって固定されておらず、
「相対化」さていれるのが分かります。
それでいてなおかつ、
「それでもやはり悪と正義はある」
というメッセージを伝えることに成功しているのです。

もう、「5億点(byライムスター宇多丸)」ですね。

さらにこの映画、「メンター、メンティー映画」としても優れている。
今の社会に失われた「人生のロールモデル(師匠)」を、
ロバートは職場やダイナーで、人々に示します。
『グラン・トリノ』や『空手キッド』など、
メンター・メンティー映画には良作が多いですが、
この映画はその意味においても秀逸です。



●第1位 スリービルボード

鑑賞した日:2018年11月1日
鑑賞した方法:アマゾンでストリーミング購入(400円)

監督:マーティン・マクドナー
主演:フランシス・マクドーマンド、ウディ・ハレルソン、サム・ロックウェル
公開年・国:
リンク:
http://amzn.asia/d/0rMrj6D

▼▼▼コメント:

こちらも最近解説したばかりの映画です。
これもまた先ほどの『コクソン』と同じ意味において、
「キリスト教映画」なのです。

こちらのテーマは、
「赦し」です。
スリービルボード(3枚の看板)は、
「丘に立つ三本の十字架」の、
メタファーですから。

「赦し」のない世界に、
どうやって人は赦しをもたらすことができるか?
そういう問いに答える映画です。

詳しい解説は過去記事をご参照いただくとして、
この映画最大の魅力は、
「人は変わる」ということでしょうね。

誰一人として、
「キャラ」に固定されていない。

最初こういう人だと思っていたが、
実はこういう一面があった、
とか、
「この人はこうだ」と思っていたら、
「え、こんなこともするの?」
という一面があったりする。

それは単に人の多面性を現しているだけでなく、
「物語」が人を変えていく様子が分かるのです。
これこそが「現代の希望」だと私は思います。

養老孟司がこれまでの集大成として、
2011年に三冊の本を出しました。
私はKindleで全部買って読みました。
「養老孟司の大言論」シリーズ。
その三作目のタイトルがたしか、
「希望とは自分が変わること」
だったと思います。

希望は自分の外部にあるもの、
というのが世間の「認知された常識」です。
金持ちになる、
良い仕事につく、
世界一周旅行をする、
資産を築く、
などなど。

しかし、それは物事の一面に過ぎない。
希望とは必ずしもそうではない。
希望とは、「自分が変わる」ということなのだ、
というのを養老さんが言っていて、
「本当にそうだなぁ」と当時思ったし、
今も毎日実感しています。

希望がもし外部にあるのなら、
それは状況に依存します。
しかし希望が内部にあり、
それが「自分が変わること」そのものならば、
希望は状況に依存しません。

聖書に「いつまでも残るのは、
信仰、希望、愛」とありますが、
この希望は、内部にある希望のことです。